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将来の夢
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依は自分と血が繋がった子供にさえ、亜純をとられたくはなかった。もし男児だったらゆくゆくは自分と同じように大人の男の姿に変わる。
小さな男の子だって「ママと結婚する」なんて言い出すかもしれない。そんなもの、冗談でも許せないと思った。
亜純はずっと自分だけのモノがいい。自分にしか優しくしてほしくないし、家の中にはいつも2人だけがいい。
誰にも邪魔されたくない。そう思った依は、急に子供なんていらないと考えるようになった。
亜純が喜ぶことなら何でもしてあげたいと思ったことは嘘じゃない。でも、2人の間に何かが入るのは絶対に嫌だった。
亜純とのセックスは、依が快楽のためにしていたものとは明らかに違った。亜純を1番近くに感じられて、亜純の体内を感じられて、愛しさが凝縮された行為だ。だから依にとって亜純とのセックスはとても神聖なものだった。
それでも子供が2人の邪魔をするのなら、最初からそんな行為などなくてもいい。セックスをすることで少しでも妊娠のリスクがあるのなら、一生しなければいい。そうすれば、生涯亜純は自分だけのモノでいてくれる。
依はそうやって邪魔になりうる原因を全て排除することにした。
隣で眠る亜純を見れば、抱きたい衝動に駆られることもあった。それでも亜純が「子供が欲しい」と言う度にそれは邪魔者を生み出すための行為なのだと認識してそんな気は失せた。
夫婦2人でいたってこんなにも仲が良く、キスもハグも欠かさないのだから一生このまま2人でいられたらいいのに。依はそう思いながらもその気持ちを亜純には言えずにいた。
子供が欲しいと願う亜純にこんな話をすれば、別れ話をされるかもしれないと恐れたからだ。
いつまでもこのままというわけにはいかない。そうわかっていても亜純が話し合いの場を設ける度に誤魔化してしまう。
「俺だけと一緒にいてよ」
依は、隣で眠る亜純の髪を撫でながら呟いた。
小さな男の子だって「ママと結婚する」なんて言い出すかもしれない。そんなもの、冗談でも許せないと思った。
亜純はずっと自分だけのモノがいい。自分にしか優しくしてほしくないし、家の中にはいつも2人だけがいい。
誰にも邪魔されたくない。そう思った依は、急に子供なんていらないと考えるようになった。
亜純が喜ぶことなら何でもしてあげたいと思ったことは嘘じゃない。でも、2人の間に何かが入るのは絶対に嫌だった。
亜純とのセックスは、依が快楽のためにしていたものとは明らかに違った。亜純を1番近くに感じられて、亜純の体内を感じられて、愛しさが凝縮された行為だ。だから依にとって亜純とのセックスはとても神聖なものだった。
それでも子供が2人の邪魔をするのなら、最初からそんな行為などなくてもいい。セックスをすることで少しでも妊娠のリスクがあるのなら、一生しなければいい。そうすれば、生涯亜純は自分だけのモノでいてくれる。
依はそうやって邪魔になりうる原因を全て排除することにした。
隣で眠る亜純を見れば、抱きたい衝動に駆られることもあった。それでも亜純が「子供が欲しい」と言う度にそれは邪魔者を生み出すための行為なのだと認識してそんな気は失せた。
夫婦2人でいたってこんなにも仲が良く、キスもハグも欠かさないのだから一生このまま2人でいられたらいいのに。依はそう思いながらもその気持ちを亜純には言えずにいた。
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いつまでもこのままというわけにはいかない。そうわかっていても亜純が話し合いの場を設ける度に誤魔化してしまう。
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依は、隣で眠る亜純の髪を撫でながら呟いた。
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