上 下
8 / 47
猛攻編

1軍幼なじみと恋をする④*

しおりを挟む
「んっ……ん……り、お……っ♡」
「ん……かずま……♡」

 口を離すと、和真は息を切らす。相変わらずキスが下手でかわいい。休ませてやりたいけど、止まれない。だんだんと服を脱がせながら耳や首も舐めて、何度も何度もキスをする。その度にピクピクと反応している。

「ちょ、璃央……キス多い……恥ずい」
「んなこと言って、キスすんの好きだろ? いっぱいやるからな」
「あ、うぅ……ん……♡」
「和真……好き……」

 ああ……和真の全部を味わいたい。和真のことがこんなに好きなんだって、オレの気持ち知ってもらいたい。首筋を舐めていき、ピンク色の乳首に舌を這わせると、頭を掴まれた。

「ちょ、乳首は……」
「だめ?」
「だって俺、男だし。舐めても得なんて……」
「んなの関係ねぇ、和真のだから舐めたいんだよ」

 ペロ、と舌を這わせると和真の身が小さく反応した。最初だから、めちゃくちゃ感じたりはしないか。

「ん、璃央、くすぐったいんだけど……」
「我慢しろ。もっと舐めさせろ」
「え、待っ……ひ、んんん……ッ♡」

 乳首が美味いとか変態くさいが、マジで美味い。もうひとつの乳首は指でスリスリと刺激を与えてやる。さっきよりも反応が良くなってきた。モゾモゾと足を擦り合わせているのがさらにエロい。そこにある和真のモノはちゃんと反応していて、嬉しさが込み上げる。

 ズボンの上からテントを撫でると、和真は身を震わせた。オレのちんこもさらにズクンとした痛みを増した。

「和真さぁ、舐めるだけで勃ってんじゃん。期待してんだな♡」
「うっ……璃央だって人のこと言えないだろ」
「オレがお前で何回抜いたと思ってんだ」
「抜い……!?」

 戸惑っている和真のズボンとパンツを一気に脱がす。若干引き攣ったような声だったが、萎えてはいないな。安心した。

「脚、開いて」

 照れて目を逸らしながらも開かれた穴に、ローションを垂らして、指を1本挿れる。

「あ……♡ ん、ぅ……♡」
「前ヤった時の感覚、覚えてるか?」
「わ、忘れたくても……あんなん、忘れられねぇ……♡ ッ♡ そこぉッ……♡♡ だめっ♡♡」

 俺だって覚えてる。和真の前立腺。トントン押すと、気持ちよさそうに腰が揺れた。指を増やし、再び乳首に吸いつく。

「乳首と、やば、いっ……♡ へんな感じするっ♡♡ 気持ちいいの、繋がってるみたいで、んッ♡♡」
「うん、どこ触ってもイけるように、和真の身体全部、性感帯にしてやるからな……♡」
「へ、そ、それは、だめだって……ッ♡ あ♡ あ♡ まっ♡ はや、いぃ♡ イく、イくっ……♡♡ も、イきそ……っ♡♡」

 ちゅこちゅこちゅこちゅこッ♡♡♡
 クリッ♡♡♡♡

「あ"、♡ っ~~~~~~~~~~~~♡♡♡」

 オレの手で盛大にイって、息を整える和真。
 ゆっくり慣らしてとろとろにしてやりたかったけど、両想いになった今、マジで我慢なんて出来なかった。

 早く……早く挿れたい。この獲物を、オレのものにしないと……

 物欲しそうな穴に、痛く勃起したちんこを擦り付ける。ローションと先走りでヌメって快感が湧き上がる。獣のように昂って息が荒くなっているのが、自分でもわかった。

「はぁ……っ、かずまぁ……重くてごめんな……好き、好き……オレのきもち、全部受け止めてくれ……っ♡」

 ズ……ッッップン♡♡♡♡♡

「ひ、あ、ああああああッッッ♡♡♡♡♡」

 ビュルビュルッ♡♡♡

 挿れた途端にイく和真。それでも止まることはできなかった。たまらなくて、至るところにキスマをつけながら、腰を動かした。

「和真、和真……♡」
「まっ、りお、イ、イったから♡♡ いっかい止まっ……ぁ♡ ちょ、あ、ひぃぃぃ♡♡ んッ♡♡♡」

 ドチュン♡ ドチュドチュドチュドチュッ♡♡♡

「好き、和真……♡ なあ、オレの気持ち、伝わった?♡」
「伝わってる♡ 伝わってるからぁ♡ おれも、好き♡ ひっ♡ ん♡♡」
「和真、お前もっ、気持ち良くなってる?♡」
「なっ、なってるぅ♡ きもちい♡ きもちよすぎ♡♡ あたまおかしくなる♡♡ りおのがないと♡ ダメになるぅ♡♡」
「ん、オレも気持ち良すぎて、和真がかわいくて、おかしくなりそ……♡」

 パンッ♡ パンッ♡ パンッ♡ パンッ♡
 どちゅん♡♡ どちゅんっ♡♡♡

「ん、ぃ~~~ッ♡♡♡♡」

 和真がこんなにもエロい声で、姿で、オレの下で喘いでいる。夢みたいだけど、全身で感じる気持ち良さが夢じゃないって教えてくれる。腰が止まんねぇ。本当にオレの、オレの和真になったんだ。

 あー……孕ませてぇ……オレの……

「んぅっ……!?♡ でかくなっ……♡ は、うぅ……♡」
「っ、は……♡ だす、射精すぞ、かずま……っ♡」
「ん♡ うん♡ きて、りお……っ♡♡ っ♡ くる、おれも、すごいの、きそうっ♡♡ イくっ♡♡♡」
「っ……♡♡」

 ビュッ♡ ビュル~~~~~~ッ♡♡
 ビュル~~~~~~ッ♡♡♡♡

「っ、~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」

 どぷ、どぷん……♡♡

 すげえ射精た……♡ 和真も同時にイき、残り少なかった精液がとろんとちんこから出ている。もうしばらくは出ないだろうな。のけぞってピクピクと身体を震わせていて、この光景……めちゃくちゃエロい……♡

「っ……和真……♡」
「あ、おなか……あつ……♡ りお……ちゅーして……♡」

 蕩けた顔でそんなこと言われたら、また勃つだろ……!

「ごめん、やめられねぇわ」
「え、ちょ……っ♡ あ♡ ひぃ~~~~~~……ッ♡♡♡♡」






「あー……腹、減ったな……」
「減った……」

 ベッドに倒れて2人して息を切らす。いつのまにか夜の10時だった。3時間近くヤりまくってたのか……オレってこんな絶倫だったんか……いや、和真と両思いになって嬉しかったからだな。

「よし、飯を作ってやろう。腰痛そうだし。声も枯れてるし」
「誰のせいで……!」

 正気に戻り、恨めしそうに睨んでくる顔もかわいい。こんな顔が見れるようになるなんてな。

 さすがに全裸で料理するのも、と思い軽く服を着た。和真はのっそり体を起こしてこっちを見つめている。

「料理できんの?」
「一人暮らし始めてから、多少な。簡単なもんしかできねーけど」
「それでもすげーよ」

 褒められた。嬉しい。よし、和真のために料理を勉強しよう。近い将来、一緒に暮らしてオレが家事できたら、きっとまた褒めてくれるよな。

「んじゃ、食ったらまたヤろうぜ」
「ま、まだヤんの!?」
「風呂入った後もな。今日は一晩中だ」
「風呂の意味とは!?!?」







 スマホのアラームで目が覚めた。
 東京観光も最終日となった。今日も友達と待ち合わせをしてるのに……璃央に抱きしめられて動けない。

 それにしても昨日の夜はすごかった……両想いになって、璃央は何回ヤっても止まんないし、ぶつけられる好きの量が多すぎて恥ずかしかった……全身キスマークだらけだし……そりゃ気持ちよかったけども……

 じゃない、思い出してる場合じゃない。待ち合わせに遅れる。友達たちには申し訳ないことをした。何も言わずにそのまま璃央の家に帰ってしまったし、メッセージを見る余裕もなかったし。

 安心しきった顔で寝ている璃央を起こすのは忍びないけど……

「おい璃央、俺そろそろ準備しないと……」
「ん……まだ寝る……」
「りーお! 寝ててもいいけど離して!」
「……やだ。他のやつのとこ行くな」

 目を覚ました璃央は俺の首もとに、頭をグリグリと擦り付けてくる。猫か? 随分と雰囲気……というか何から何まで変わったな……

「なんだよ、そんな顔しても離さねーぞ」
「いや、璃央、変わったなぁって思って」
「……やっと両想いになれたんだから、甘えてもいいだろ。こっちは拗らせてんだよ」

 またぎゅっと顔を埋めてくる。甘えたいモード100%の猫だ。可愛いじゃん……

「オレだって和真とデートしてぇのに。ずるい」
「じゃあ、もうちょい泊まろうかな。璃央がいいなら」
「!」

 璃央は顔を上げて、目を光らせる。猫耳と尻尾が見えそうだ。

「いいに決まってんだろ。つかここに住めよ」
「それは無理だって……ま、母さんと友達には璃央の家に泊まるって言っとく。明日も楽しみだな」

 頭を撫でると、璃央は「ん……」と小さく頷いた。耳が赤くなっている。

「ということで、そろそろ離してほしいんだけど……」

 マジで待ち合わせに遅れる。璃央の体を押しのけようとした……

 が、体をひねった瞬間、腰に激痛が走った。思わず璃央の体に倒れ込む。前に璃央にヤられた時よりもっとやばい。これは、今日一日動けないのでは……

 痛みに耐えながら璃央に目を合わせる。その璃央は、ものすごくしたり顔で口角を上げた。

「腰が痛くて、今日はベッドから動けないな?」
「おい……璃央……! 最初からそのつもりで……!」
「いやそこまで考えてねぇって。こんな回数できるとか自分でも知らなかったし。こんなに興奮したことないし、それは和真だからだし……無理させてごめん」

 だんだんと声が弱くなり、最後はしょんぼりと垂れた耳が見えた。またそんなデレな反応しやがって……!! 俺は璃央のこのギャップに弱いんだよ、怒るに怒れないだろ……!!

「まあ、つーわけで、今日は行けないって断れ。安心しろ、手取り足取り看病してやるから。オレがこんなに尽くすのなんて、お前だけなんだからな。感謝しろよ」
「ッ……! ムカつくのに可愛いこと言うなよ! どういう感情で対処すればいいんだ……!!」

 璃央の胸板をペシペシ叩き、行き場のない感情をぶつける。すると璃央の腕が伸びてきて体を引き寄せられ、唇が触れ合った。

「和真……好き……♡」
「……っ、俺も、好きだよ……!」

 璃央から告白されて、俺たちの関係は一変した。腐れ縁のただの幼なじみじゃなくなり、恋人になった。これから先も、俺は璃央に振り回され続けるんだろう。でもそれも楽しみだ。

 ぎゅっと抱きしめてくる璃央の愛に、キスで返した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)

美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!

美形な幼馴染のヤンデレ過ぎる執着愛

月夜の晩に
BL
愛が過ぎてヤンデレになった攻めくんの話。 ※ホラーです

親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺

toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染) ※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。 pixivでも同タイトルで投稿しています。 https://www.pixiv.net/users/3179376 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/98346398

【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

ぽぽ
BL
"気持ち悪いから近づかないでください" 好きな相手からそんなことを言われた あんなに嫌われていたはずなのに… 平凡大学生の千秋先輩が非凡なイケメン大学生臣と恋する話 美形×平凡の2人の日常です。 ※R18場面がある場合は※つけます

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

友人とその恋人の浮気現場に遭遇した話

蜂蜜
BL
主人公は浮気される受の『友人』です。 終始彼の視点で話が進みます。 浮気攻×健気受(ただし、何回浮気されても好きだから離れられないと言う種類の『健気』では ありません)→受の友人である主人公総受になります。 ※誰とも関係はほぼ進展しません。 ※pixivにて公開している物と同内容です。

当たって砕けていたら彼氏ができました

ちとせあき
BL
毎月24日は覚悟の日だ。 学校で少し浮いてる三倉莉緒は王子様のような同級生、寺田紘に恋をしている。 教室で意図せず公開告白をしてしまって以来、欠かさずしている月に1度の告白だが、19回目の告白でやっと心が砕けた。 諦めようとする莉緒に突っかかってくるのはあれ程告白を拒否してきた紘で…。 寺田絋 自分と同じくらいモテる莉緒がムカついたのでちょっかいをかけたら好かれた残念男子 × 三倉莉緒 クールイケメン男子と思われているただの陰キャ そういうシーンはありませんが一応R15にしておきました。 お気に入り登録ありがとうございます。なんだか嬉しいので載せるか迷った紘視点を追加で投稿します。ただ紘は残念な子過ぎるので莉緒視点と印象が変わると思います。ご注意ください。 お気に入り登録100ありがとうございます。お付き合いに浮かれている二人の小話投稿しました。

処理中です...