殺し屋しかいない世界

恋人の為に殺し屋を引退した女。
しかし、二人の幸せな生活は長くは続かない。ある日、異世界から来た謎の女に恋人を拐われてしまう。恋人の借金を返済し、謎の女から彼を取り戻す為、女は異世界から逃げている賞金首達を捕らえることを決める。いずれ謎の女に復讐する為、女は最強最悪だと恐れられていた殺し屋に戻る決意をする。


ーーーー。

「アナタは、どうして人を殺すの?」

「お腹がすくでしょ? だから食べる。それと一緒だよ」

「う~ん。良く分からない」

「分からなくていい。私のことは、分かろうとしなくて。考えれば、綺麗なキミがその分汚れてしまうから」

「………どうして、助けてくれたの?」

「助けたつもりはないよ。私は、ターゲットを依頼通りに殺しただけ。だからね、早くここから逃げた方がいい。明日は、キミを殺すかもしれないから」

「…………うん」

燃える屋敷。人質となっていた少女の足音が遠ざかる。

夜は、これから。まだまだ依頼は残っている。休んでる暇なんてない。
もう…………さっき出会った少女の顔すら、忘れてしまった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,713 位 / 193,713件 ファンタジー 44,498 位 / 44,498件

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【第二部連載開始】転生魔法少女のチート無双! キセキの力でSSS級ならず者チームを結成です?

音無やんぐ
ファンタジー
あなたの心に、魔法少女は届きますか?  星石と呼ばれる貴石に選ばれた者は、魔法の力を手にすることになる。  幼い頃魔法少女に救われ、魔法少女に憧れた女の子は、やがて自ら魔法少女となる。  少女のもとに集うのは、一騎当千、個性的な能力を持つ仲間たち。  そんな仲間と共に戦う少女の手にした力は、仲間――あらゆる人、生物、物体――の『潜在能力強化』。  仲間全員の力を爆発的に底上げするその魔法は、集団を率いてこそ真価を発揮する。  少女は、『ラスボス』にもたとえられて個人として無双。チームとして最強。  チート級の魔法少女たちは自由を駆け抜け、そしてやがて、『ならず者』を自認するにいたる。  魔法少女としての日常に幸せを感じる時、少女は少しだけ、少しだけ、なんだか星石にしてやられたと思うこともある。  そんな魔法少女たちに、あなたもしてやられてみませんか?  魔法少女たちが希い【ねがい】を叶える物語【ストーリー】  ご覧いただきありがとうございます。  【第二部 異世界編】連載開始しました。毎週一話ずつ、木曜日19時頃に公開させていただきたいと思います。  よろしくお願いいたします。

悪役令嬢は処刑されました

菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。

神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。

SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。 サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」

レディース異世界満喫禄

日の丸
ファンタジー
〇城県のレディース輝夜の総長篠原連は18才で死んでしまう。 その死に方があまりな死に方だったので運命神の1人に異世界におくられることに。 その世界で出会う仲間と様々な体験をたのしむ!!

異世界楽々通販サバイバル

shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。 近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。 そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。 そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。 しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。 「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

黒狼さんと白猫ちゃん

翔李のあ
ファンタジー
≪色持ち≫ それは神によってその能力の一部を与えられ、世界へと生み出されし存在。 ある者は物質を自在に操り、ある者は空間を歪め、更にある者は時をも意のままに往来するという。 彼等は世界にほんのひとつまみだけ存在し、神の化身と呼ばれ崇められてきた。 だが、数千の時を経て魔術や科学が発展した現在、その存在は徐々に認知されなくなっていった。 そんな中、色持ちであるオオカミ族の青年ロルフと猫娘のシャルロッテは平和に暮らしていた。 しかし、少しずつ、だが着実に、密かに起こり始めた異常事態へと巻き込まれていく。 一見平和に思えるこの世界で何が起きているのか。 出会った仲間と共に訪れる先々で、少しずつ明らかになっていく秘密と過去。 それぞれの思惑を胸に世界を旅する彼等が辿り着いた真相とは……? これは人間が住む世界の裏側の、獣人世界の物語。 ※この作品は下記小説投稿サイトにも掲載しています。  *小説家になろう*エブリスタ

黒猫貴公子とどんくさメイドの激甘ラブコメ ~拝撫令思恩編~

田村ケンタッキー
ファンタジー
駆け出しの音楽家であり慌ただしさに駆け回っている従者でもあるピアニーはシュバルツカッツェ家の秘密文庫の掃除を任されていた。仕事の内容は埃落としのみ。どれだけ気になる題名の本を見つけたとしても決して読んではいけない開いてはいけないと固く禁じられていたが、好奇心旺盛の彼女はついうっかり一冊の本を読んでしまう。運悪くもその本は呪いの書。彼女は厄介な呪いにかかってしまう。 あまりに特殊な呪いのため、お抱えの医者ケイローンも匙を投げるほど。 そこに運よくはるか遠く東洋の呪術師が訪れる。 呪術師の名は……彼女の字は純陽。号は薬師仙人。

処理中です...