60 / 142
第一章 春 ~事の発端、すべての元凶~
その60 体育大会③
しおりを挟む※今回は語り手がいないので、セリフのみでお楽しみください。
「さてと、次は先輩の自由種目ですね」
「そうだねー。鍵くんの自由種目ってなんだったっけ?」
「ええと、確か……『ムカデ競争』とか言ってなかったか? ってか、プログラム見れば分かるだろ」
「それもそうだね。でも路世ちゃんの走り、すっごいかっこよかったなぁ……」
「そうですね。最下位から一気に逆転してトップになるなんて……まるでマンガの世界かと思いましたよ」
「いやいや……。俺はただ、精一杯自分のペースで走っただけだ」
「それでも、まるで荒野を駆け抜ける馬車馬みたいでかっこよかったなぁ……」
「望子……。それは褒めてるのか、それともけなしてるのかどっちなんだ……」
「あっ、先輩の競技が始まるみたいですよ!」
「ケン後輩は……中間辺りのようだな」
「練習とはいえ、鍵くんがどれだけ頑張るか楽しみだね!」
「始まりました!」
「……まぁ、ムカデ競争だからな。ぐだぐだするのは当たり前か」
「それでも、赤組のほうが有利みたいだね」
「ほんの少しの差だけどな」
「あっ、バトンが次に渡りましたよ!」
「やっぱり女子より男子のほうが走りが上手いな。呼吸も合ってて、こりゃ見る価値はありそうだ」
「女子は結構ぐだぐだしていたけど、男子は結構スムーズに進んでいくね! がんばれ~!!」
「いよいよ先輩の番ですね……」
「あぁ」
「がんばれ、鍵くぅ~ん!!」
「バトンが先輩に渡りました!」
「行けぇーーー!! ケン後輩ーーーーーー!!」
「がんばれぇ~!!」
「……………」
「……………」
「……………」
「……ありゃりゃ?」
「……初っ端からコケてやがるな」
「先輩……」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る
マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。
思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。
だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。
「ああ、抱きたい・・・」
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
お父さん!義父を介護しに行ったら押し倒されてしまったけど・・・
マッキーの世界
大衆娯楽
今年で64歳になる義父が体調を崩したので、実家へ介護に行くことになりました。
「お父さん、大丈夫ですか?」
「自分ではちょっと起きれそうにないんだ」
「じゃあ私が
修行のため、女装して高校に通っています
らいち
青春
沢村由紀也の家は大衆演劇を営んでいて、由紀也はそこの看板女形だ。
人気もそこそこあるし、由紀也自身も自分の女形の出来にはある程度自信を持っていたのだが……。
団長である父親は、由紀也の女形の出来がどうしても気に入らなかったらしく、とんでもない要求を由紀也によこす。
それは修行のために、女装して高校に通えという事だった。
女装した美少年が美少女に変身したために起こる、楽しくてちょっぴり迷惑な物語♪(ちゃんと修行もしています)
※以前他サイトに投稿していた作品です。現在は下げており、タイトルも変えています。
美しいお母さんだ…担任の教師が家庭訪問に来て私を見つめる…手を握られたその後に
マッキーの世界
大衆娯楽
小学校2年生になる息子の担任の教師が家庭訪問にくることになった。
「はい、では16日の午後13時ですね。了解しました」
電話を切った後、ドキドキする気持ちを静めるために、私は計算した。
息子の担任の教師は、俳優の吉○亮に激似。
そんな教師が
お父様の相手をしなさいよ・・・亡き夫の姉の指示を受け入れる私が学ぶしきたりとは・・・
マッキーの世界
大衆娯楽
「あなた、この家にいたいなら、お父様の相手をしてみなさいよ」
義姉にそう言われてしまい、困っている。
「義父と寝るだなんて、そんなことは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる