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第四章
79『アントンへのざまぁ』
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大型の乗り合い馬車ほどの大きさのあるこの馬車の、乗り込んだところの座席部分の向こう、扉をくぐるとその向こうには実際の広さとは到底比べられない広さの居間が広がっていた。
そしてアンナリーナは、そこすら通り過ぎて、ある扉を開いた。
チラリとアントンを見る。
そして中に入って、続くアントンを待つ。
彼があっさりとその結界を通り抜け、まったく異常がない様子を見てわずかに口角が上がる。
……実験が成功したアンナリーナは、すでにその心を明るい将来に向けていた。
「ここはあのダンジョンとは違う場所にある、私の家よ。
私の従魔たちと一緒に住んでいるの。
あんたの部屋が調うまで、この部屋を使って」
びっくりするほど大きなダイニングテーブルのある部屋から、たくさんの扉の続く廊下に出て、あるひとつの部屋を指し示されたアントンが恐々扉を開けてみると、そこは先ほどまでいたテントとあまり変わりのない部屋だった。
「今日は疲れたでしょう?
ここでゆっくり休んだらいいわ」
アンナリーナにそう言われて、自分がとても疲れているのを実感する。
何も考えず、テーブルにあったピッチャーからハーブ茶をそのままがぶ飲みして、ベッドに座り込んだ。
一気に眠気が襲ってきて、ノロノロとブーツを脱ぐ。
そして、自分さえ気づかないうちに寝入っていた。
「ご主人様、あの人間は良くない質のものだ。どうされるつもりですか?」
アントンを置いて、皆の集まる居間に戻ってきたアンナリーナは爽やかな笑みを浮かべている。
「心配しなくて大丈夫よ。
睡眠効果のあるハーブ茶でぐっすり眠っているの……きっと朝まで目が覚めないわね。
そのあとは、そうね、一度ダンジョン攻略に連れて行ってあげる」
戸惑いの隠せないイジの横で、何もかも知り尽くしたようなセトが、静かに茶を飲んでいた。
扉の閉まる音で目を覚ましたアントンが慌てて飛び起きると、テーブルには湯気のたったポタージュスープと厚切りのハムエッグ、それにたっぷりのアボガドサラダと籠いっぱいのパンが置かれていた。
ピッチャーいっぱいのオレンジジュースも一緒だ。
思わずゴクリと喉を鳴らし、自分が夕食を食べてない事に気づく。
そして、焼きたてだろうパンを手に取り一口齧るとなかからバターが溢れ出た。
「美味い!」
ハムステーキほどの厚みに切られた3枚のハムを手掴みで食べ、目玉焼きにも舌鼓を打つ。ポタージュスープはスープボウルにそのまま口をつけてゴクゴク飲んだ。
「めちゃくちゃ美味いじゃないか。
なんだ、ここの食事は。
上手いことあいつに再会できて幸運だったな」
アントンは邪悪な微笑みを浮かべた。
「少しの間様子を見て、それから村にいた時と同じように脅かしてやったら言うことを聞くだろう。
そして、全部奪ってやる」
彼はアンナリーナを完全に舐めてかかっていた。
ちょうど食事が終わった頃、セトが持ってきた革鎧をつけて長剣を渡され、アントンはそのまま部屋から連れ出された。
人気のないダイニングを通り抜け、そのまま昨日の馬車に戻ってくる。
「やっと来たのね。
今日は20階層を目指します。
ここからしばらくはアンデッドが続くので面白みはないけれど、まあ訓練だと思って頑張って?」
昨日とは違って、魔法職のローブをつけているアンナリーナが、セトと目配せを交わす。
「じゃあ、出発しましょう。イジ、先見をお願い」
野営地の結界を出ると、もうあちこちにスケルトンが群がっている。
それらはイジの大剣で払われただけで吹っ飛び、粉々になっていた。
「凄え……」
真っ黒なローブに身を包み、仮面を被ったネロが杖を振りかざした途端、スケルトンたちは一瞬で灰となる。
高度な光魔法が放たれた瞬間だった。
「いやぁ、凄かったな!」
ご機嫌なアントンが側にいたイジの背中をバシバシ叩いている。
アンナリーナはその様子を横目でチラリと見て、馬車に乗り込んだ。
今日は首尾よく、アンデッドの階層を20階層まで行き、骸骨騎士にも遭遇した。
それを魔法で、圧倒的な膂力で叩き伏せ、ここに戻って来たのだ。
アンナリーナはそのままツリーハウスに繋がる扉をくぐり、上機嫌で喋り続けているアントンが続いた。
「……それで、あの時……え?」
両手を振り回したオーバーアクションなアントンの肘から先が真っ黒になって、崩れていく。
「ぎゃあぁぁぁっ!何だこれ!?」
「お疲れ様、アントン。もうあんたは必要ないわ。
だからこちらから従属の契約を切らせてもらったの」
「リーナ、この野郎!!」
振りかぶった手はもう、肩近くまで崩れている。
「あんたにもう少し可愛げがあったら考えてみたけど……今のあんたはダメダメね」
アンナリーナはわざと彼に階層攻略と言う喜びを与え、一気に絶望へと追い込んだ。
……子供の頃からのいじめは決して忘れない。
「糞ぉ、糞ぉっ!」
罵倒しながら踠き苦しむアントンをしみじみと見つめ、アンナリーナは笑んだ。
サラサラと消えていく黒い粉は、段々とその勢いを増し、喚くアントンの頭を侵食すると、あとは一気に崩れ落ちた。
彼が最後に目にしたのは悪魔のように笑うアンナリーナの姿だったかもしれない。
そしてアンナリーナは、そこすら通り過ぎて、ある扉を開いた。
チラリとアントンを見る。
そして中に入って、続くアントンを待つ。
彼があっさりとその結界を通り抜け、まったく異常がない様子を見てわずかに口角が上がる。
……実験が成功したアンナリーナは、すでにその心を明るい将来に向けていた。
「ここはあのダンジョンとは違う場所にある、私の家よ。
私の従魔たちと一緒に住んでいるの。
あんたの部屋が調うまで、この部屋を使って」
びっくりするほど大きなダイニングテーブルのある部屋から、たくさんの扉の続く廊下に出て、あるひとつの部屋を指し示されたアントンが恐々扉を開けてみると、そこは先ほどまでいたテントとあまり変わりのない部屋だった。
「今日は疲れたでしょう?
ここでゆっくり休んだらいいわ」
アンナリーナにそう言われて、自分がとても疲れているのを実感する。
何も考えず、テーブルにあったピッチャーからハーブ茶をそのままがぶ飲みして、ベッドに座り込んだ。
一気に眠気が襲ってきて、ノロノロとブーツを脱ぐ。
そして、自分さえ気づかないうちに寝入っていた。
「ご主人様、あの人間は良くない質のものだ。どうされるつもりですか?」
アントンを置いて、皆の集まる居間に戻ってきたアンナリーナは爽やかな笑みを浮かべている。
「心配しなくて大丈夫よ。
睡眠効果のあるハーブ茶でぐっすり眠っているの……きっと朝まで目が覚めないわね。
そのあとは、そうね、一度ダンジョン攻略に連れて行ってあげる」
戸惑いの隠せないイジの横で、何もかも知り尽くしたようなセトが、静かに茶を飲んでいた。
扉の閉まる音で目を覚ましたアントンが慌てて飛び起きると、テーブルには湯気のたったポタージュスープと厚切りのハムエッグ、それにたっぷりのアボガドサラダと籠いっぱいのパンが置かれていた。
ピッチャーいっぱいのオレンジジュースも一緒だ。
思わずゴクリと喉を鳴らし、自分が夕食を食べてない事に気づく。
そして、焼きたてだろうパンを手に取り一口齧るとなかからバターが溢れ出た。
「美味い!」
ハムステーキほどの厚みに切られた3枚のハムを手掴みで食べ、目玉焼きにも舌鼓を打つ。ポタージュスープはスープボウルにそのまま口をつけてゴクゴク飲んだ。
「めちゃくちゃ美味いじゃないか。
なんだ、ここの食事は。
上手いことあいつに再会できて幸運だったな」
アントンは邪悪な微笑みを浮かべた。
「少しの間様子を見て、それから村にいた時と同じように脅かしてやったら言うことを聞くだろう。
そして、全部奪ってやる」
彼はアンナリーナを完全に舐めてかかっていた。
ちょうど食事が終わった頃、セトが持ってきた革鎧をつけて長剣を渡され、アントンはそのまま部屋から連れ出された。
人気のないダイニングを通り抜け、そのまま昨日の馬車に戻ってくる。
「やっと来たのね。
今日は20階層を目指します。
ここからしばらくはアンデッドが続くので面白みはないけれど、まあ訓練だと思って頑張って?」
昨日とは違って、魔法職のローブをつけているアンナリーナが、セトと目配せを交わす。
「じゃあ、出発しましょう。イジ、先見をお願い」
野営地の結界を出ると、もうあちこちにスケルトンが群がっている。
それらはイジの大剣で払われただけで吹っ飛び、粉々になっていた。
「凄え……」
真っ黒なローブに身を包み、仮面を被ったネロが杖を振りかざした途端、スケルトンたちは一瞬で灰となる。
高度な光魔法が放たれた瞬間だった。
「いやぁ、凄かったな!」
ご機嫌なアントンが側にいたイジの背中をバシバシ叩いている。
アンナリーナはその様子を横目でチラリと見て、馬車に乗り込んだ。
今日は首尾よく、アンデッドの階層を20階層まで行き、骸骨騎士にも遭遇した。
それを魔法で、圧倒的な膂力で叩き伏せ、ここに戻って来たのだ。
アンナリーナはそのままツリーハウスに繋がる扉をくぐり、上機嫌で喋り続けているアントンが続いた。
「……それで、あの時……え?」
両手を振り回したオーバーアクションなアントンの肘から先が真っ黒になって、崩れていく。
「ぎゃあぁぁぁっ!何だこれ!?」
「お疲れ様、アントン。もうあんたは必要ないわ。
だからこちらから従属の契約を切らせてもらったの」
「リーナ、この野郎!!」
振りかぶった手はもう、肩近くまで崩れている。
「あんたにもう少し可愛げがあったら考えてみたけど……今のあんたはダメダメね」
アンナリーナはわざと彼に階層攻略と言う喜びを与え、一気に絶望へと追い込んだ。
……子供の頃からのいじめは決して忘れない。
「糞ぉ、糞ぉっ!」
罵倒しながら踠き苦しむアントンをしみじみと見つめ、アンナリーナは笑んだ。
サラサラと消えていく黒い粉は、段々とその勢いを増し、喚くアントンの頭を侵食すると、あとは一気に崩れ落ちた。
彼が最後に目にしたのは悪魔のように笑うアンナリーナの姿だったかもしれない。
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