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第二章
71『朝の支度』
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「ごめん……ちょっと手伝って」
アンナリーナにはなんの含みもなかったのだろう。
だが男は違う。
「は? はあぁ?」
フランクは混乱の極みで硬直してしまっている。
「うう、気持ち悪い……
身体をふきたいよぉ、フランクお願い」
フラフラしながらも寝床に座り込んだアンナリーナは、アイテムバッグに手を突っ込んで色々なものを出していく。
まずはカセットコンロ型の魔導コンロ。これは魔石がはめ込んであるタイプで、魔力の少ないフランクでも扱える。
そして薬缶、【ウォーター】で精製した魔力水、桶、タオルなど。
続いて下着の替えや寝間着。
「まずはこれでお湯を沸かして。
もう、水差しを持つ力もないよ……」
弱々しく、そして上目遣いで見つめられれば了承するしかない。
フランクは渋々湯を沸かしはじめた。
桶に湯を注ぎ、適温まで水で冷ます。
アンナリーナの服を脱がす手が震える。背中の方に付いているボタンが中々外せない。
チュニックは頭からスッポリと脱がした。
レギンスも簡単に脱がす事が出来る。
その下が問題だった。
「ぜ、全部か?」
「ん、全部」
キャミソールは腕を肩紐から抜いて足の方から脱がした。
あとは本当に一枚だけ。
信じられないほど繊細に編まれたレースの下着だ。
それの腰の部分に手をかけ、ゆっくりと下ろしていく。
徐々に現れていく秘められていた花園は産毛ひとつなく恥丘もつんつるてんだ。
「本当にいいんだな?
こんな無防備に裸になって……襲っても知らないぞ」
「……いいよ、フランクなら。
お嫁さんになるのも考えて……きゃっ!?」
マットレスの上に押し倒されて、覆い被さられる。
「臥せってる女に不埒なことなんぞしない。だがな、本気にするぞ!」
「フランクのこと、わりと好きだけど?」
「もう~ おまえ、揶揄ってるだろ?」
「もう、眠い……」
結局フランクは、瞼が閉じそうになっているアンナリーナの身体をサッと拭いて、寝間着を着せ寝床に横たえた。
当の本人は、その頃には完全に眠ってしまっている。
「馬鹿野郎……本気にすっぞ、こらァ」
アンナリーナの金髪混じりの茶色の髪に指をくぐらせて、しばらくもてあそぶといきなりキスをする。
「リーナ、マジで俺の嫁になってくれよ……」
その返事はいつまでたっても聞こえてこなかった。
灯りが絞られたテントの中、頬に触れる冷たい感触に目が覚めた。
「んん~~」
伸びをして寝返りを打つ。
すると寝床に乗り上げた大トカゲと目が合った。
「セト~~ 夢じゃなかったのね!
……ブラックリザード、立派になっちゃって」
「アルジ、グアイハドウカ?
アイツガ、ネツハナイトイッテイタガ」
アンナリーナは自分に【解析】をかけてみた。
体力値や魔力値がかなり落ちていたが、普通に動くのも魔法を使うのにも支障はなさそうだ。
「あれ? フランクは?」
「アイツハ、オカシラトカイウノニ、アルジノコトヲ、ホウコク二イッタヨ。キョウイチニチハヤスマセルト、イッテタ」
「そうね、今日はゆっくりしようか」
アンナリーナは起き上がって着替えを出した。
クリーム色の、ハイネックの襟に裾にたっぷりのレースをあしらった踝丈のワンピース。その上に重ねる、若草色の花柄のAラインのワンピース。
下着は保温下着にレギンスを履いた。
靴はワンピースと揃いの、若草色の室内ばきだ。
「さて、フランクが戻ってこないうちにやってしまおうか。
【体力値供与】【魔力値供与】
そして【鑑定】」
セト(ブラックリザード変異種、雄)
体力値 48000
魔力値 5100
「セトは変異種なんだね」
アンナリーナは呑気に喜んでいるが、自身の魔力を与えているのだ。
普通のリザードであるはずがない。
「次は私……
ギフト【スキル供与】
そして、ステータスオープン」
アンナリーナ 14才
職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子
体力値 102400
魔力値 34843571030255/34843571040256)
(ステータス鑑定に1使用、スキル供与に10000使用)
ギフト(スキル) ギフト(贈り物)
[一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]
調薬
鑑定
魔力倍増・継続 (12日間継続)
錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)
探索(探求、探究)
水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)
生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)
隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)
飛行(空中浮遊、空中停止)
加温(沸騰)
治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)
風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)
冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)
時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)
体力値倍増・継続(12日間継続)
撹拌
圧縮
結界
異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)
凝血
遠見
夜目
解析スキャン
魔法陣
マップ
裁縫
編み物
刺繍
ボビンレース
検索
隠蔽(偽造)
従魔術ティム
体力値供与
細工
再構築
無詠唱
悪意察知
魔力値供与
空間魔法(転移)
異世界買物
位置特定
異空間魔法(空間接続、空間増設)
宣誓魔法
火魔法(火球、エクスプロージョン、ファイアアロー、ファイアストーム、ボルケーノ、インフェルノ]
氷魔法(氷球、アイスアロー、アイススピア、フリーズストーム、アブソリュートゼロ、ダイヤモンドダスト)
スキル供与
「あ……体力値と魔力値がリセットされて満タンになったみたい」
「デモアルジ、キョウハムリシテハ、ダメダ」
「そうよねぇ……
とりあえず、朝食の用意だね」
アンナリーナはアイテムバッグのインデックスから食品を選び出していった。
アンナリーナにはなんの含みもなかったのだろう。
だが男は違う。
「は? はあぁ?」
フランクは混乱の極みで硬直してしまっている。
「うう、気持ち悪い……
身体をふきたいよぉ、フランクお願い」
フラフラしながらも寝床に座り込んだアンナリーナは、アイテムバッグに手を突っ込んで色々なものを出していく。
まずはカセットコンロ型の魔導コンロ。これは魔石がはめ込んであるタイプで、魔力の少ないフランクでも扱える。
そして薬缶、【ウォーター】で精製した魔力水、桶、タオルなど。
続いて下着の替えや寝間着。
「まずはこれでお湯を沸かして。
もう、水差しを持つ力もないよ……」
弱々しく、そして上目遣いで見つめられれば了承するしかない。
フランクは渋々湯を沸かしはじめた。
桶に湯を注ぎ、適温まで水で冷ます。
アンナリーナの服を脱がす手が震える。背中の方に付いているボタンが中々外せない。
チュニックは頭からスッポリと脱がした。
レギンスも簡単に脱がす事が出来る。
その下が問題だった。
「ぜ、全部か?」
「ん、全部」
キャミソールは腕を肩紐から抜いて足の方から脱がした。
あとは本当に一枚だけ。
信じられないほど繊細に編まれたレースの下着だ。
それの腰の部分に手をかけ、ゆっくりと下ろしていく。
徐々に現れていく秘められていた花園は産毛ひとつなく恥丘もつんつるてんだ。
「本当にいいんだな?
こんな無防備に裸になって……襲っても知らないぞ」
「……いいよ、フランクなら。
お嫁さんになるのも考えて……きゃっ!?」
マットレスの上に押し倒されて、覆い被さられる。
「臥せってる女に不埒なことなんぞしない。だがな、本気にするぞ!」
「フランクのこと、わりと好きだけど?」
「もう~ おまえ、揶揄ってるだろ?」
「もう、眠い……」
結局フランクは、瞼が閉じそうになっているアンナリーナの身体をサッと拭いて、寝間着を着せ寝床に横たえた。
当の本人は、その頃には完全に眠ってしまっている。
「馬鹿野郎……本気にすっぞ、こらァ」
アンナリーナの金髪混じりの茶色の髪に指をくぐらせて、しばらくもてあそぶといきなりキスをする。
「リーナ、マジで俺の嫁になってくれよ……」
その返事はいつまでたっても聞こえてこなかった。
灯りが絞られたテントの中、頬に触れる冷たい感触に目が覚めた。
「んん~~」
伸びをして寝返りを打つ。
すると寝床に乗り上げた大トカゲと目が合った。
「セト~~ 夢じゃなかったのね!
……ブラックリザード、立派になっちゃって」
「アルジ、グアイハドウカ?
アイツガ、ネツハナイトイッテイタガ」
アンナリーナは自分に【解析】をかけてみた。
体力値や魔力値がかなり落ちていたが、普通に動くのも魔法を使うのにも支障はなさそうだ。
「あれ? フランクは?」
「アイツハ、オカシラトカイウノニ、アルジノコトヲ、ホウコク二イッタヨ。キョウイチニチハヤスマセルト、イッテタ」
「そうね、今日はゆっくりしようか」
アンナリーナは起き上がって着替えを出した。
クリーム色の、ハイネックの襟に裾にたっぷりのレースをあしらった踝丈のワンピース。その上に重ねる、若草色の花柄のAラインのワンピース。
下着は保温下着にレギンスを履いた。
靴はワンピースと揃いの、若草色の室内ばきだ。
「さて、フランクが戻ってこないうちにやってしまおうか。
【体力値供与】【魔力値供与】
そして【鑑定】」
セト(ブラックリザード変異種、雄)
体力値 48000
魔力値 5100
「セトは変異種なんだね」
アンナリーナは呑気に喜んでいるが、自身の魔力を与えているのだ。
普通のリザードであるはずがない。
「次は私……
ギフト【スキル供与】
そして、ステータスオープン」
アンナリーナ 14才
職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子
体力値 102400
魔力値 34843571030255/34843571040256)
(ステータス鑑定に1使用、スキル供与に10000使用)
ギフト(スキル) ギフト(贈り物)
[一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]
調薬
鑑定
魔力倍増・継続 (12日間継続)
錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)
探索(探求、探究)
水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)
生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)
隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)
飛行(空中浮遊、空中停止)
加温(沸騰)
治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)
風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)
冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)
時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)
体力値倍増・継続(12日間継続)
撹拌
圧縮
結界
異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)
凝血
遠見
夜目
解析スキャン
魔法陣
マップ
裁縫
編み物
刺繍
ボビンレース
検索
隠蔽(偽造)
従魔術ティム
体力値供与
細工
再構築
無詠唱
悪意察知
魔力値供与
空間魔法(転移)
異世界買物
位置特定
異空間魔法(空間接続、空間増設)
宣誓魔法
火魔法(火球、エクスプロージョン、ファイアアロー、ファイアストーム、ボルケーノ、インフェルノ]
氷魔法(氷球、アイスアロー、アイススピア、フリーズストーム、アブソリュートゼロ、ダイヤモンドダスト)
スキル供与
「あ……体力値と魔力値がリセットされて満タンになったみたい」
「デモアルジ、キョウハムリシテハ、ダメダ」
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とりあえず、朝食の用意だね」
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(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
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