10 / 51
皆はそんなに低いの干渉力?
しおりを挟む
「ステータスの下の方に新しい項目があったんだ。それが『干渉力』と言う項目だ。多分、この世界特有の物だと思う」
レオの言葉に私もステータスを開く。
下の方へ行くと確かに『干渉力』と言う項目があった。
精霊120
事象120
魔法120
世界80
……世界ってなんだ?
「精霊の干渉が今72になっています。それと、魔法が47」
アレックスの言葉に皆頷く。
「まぁ、妥当だろうな」
ラゴスさんは「ウンウン」と何故か納得している。精霊使いのレベル950なのに精霊への干渉力が72?
少なくない?
それに……私の数値おかしくない?
「それで言ったら私なんか魔法が20だよ」
エミリーがイライラするようにぼやく。
確かに、率からすると5回に1回の割合でしか成功しないのはヤバいか……いや、この場合多分魔法は発動しないかもしれない。
だって、この率は使用度で上がる訳ではないと思うから。
「だから、戦闘になった場合神官やプリーストが居ても干渉力が少なければ魔法でアンデットと戦えないと思うんだ。それに、最初に強そうな連中は龍族にスカウトされてしまったし」
確かに、それならアンデットに効果のある魔法を使えても発動させられなければ殺られるのも納得だ。
そして、逆に言えば魔法を発動出来るのであればアンデットに勝てる見込みもあると言う事だ。
「まぁ、干渉力には思う所もあるけど、一つ言える事は魔法は必ず発動する訳ではないと言う事だ」
レオは困ったようにそう宣言する。
「それと、干渉力はレベルだけの問題とも違うと思う。先程の龍族は僕達よりレベルが低くても魔法を発動出来ていたからだ」
成る程な。
あの龍族の戦士達の中にはレベル500の者も居た。
一番強くってもレベル900はいってない。
それなのに、アレックスよりレベルが低いのに龍族は皆飛翔魔法を使えていたのだ。
「つまり、レベルと干渉力はイコールではない……と」
ラゴスさんは顎に手をあてながらそう呟いた。
強面だけど、そこは15歳の少年。
あまり凄みがない。
「プッ……何かゲームの時と違って顔が幼いとさまにならないな」
レオはそう言って笑いだした。
つられて幾人かも笑いだす。
多分ここに来て初めて笑い声を聞いたように思う。
「直ぐに年相応の姿になるさ」
ラゴスさんはプイとしながらレオに悪態をつく。
「多分それ、数十年はかかるよ」
それは壮大な計画だな。
笑い声を聞きながら私は溜め息を吐いた。
レオの言葉に私もステータスを開く。
下の方へ行くと確かに『干渉力』と言う項目があった。
精霊120
事象120
魔法120
世界80
……世界ってなんだ?
「精霊の干渉が今72になっています。それと、魔法が47」
アレックスの言葉に皆頷く。
「まぁ、妥当だろうな」
ラゴスさんは「ウンウン」と何故か納得している。精霊使いのレベル950なのに精霊への干渉力が72?
少なくない?
それに……私の数値おかしくない?
「それで言ったら私なんか魔法が20だよ」
エミリーがイライラするようにぼやく。
確かに、率からすると5回に1回の割合でしか成功しないのはヤバいか……いや、この場合多分魔法は発動しないかもしれない。
だって、この率は使用度で上がる訳ではないと思うから。
「だから、戦闘になった場合神官やプリーストが居ても干渉力が少なければ魔法でアンデットと戦えないと思うんだ。それに、最初に強そうな連中は龍族にスカウトされてしまったし」
確かに、それならアンデットに効果のある魔法を使えても発動させられなければ殺られるのも納得だ。
そして、逆に言えば魔法を発動出来るのであればアンデットに勝てる見込みもあると言う事だ。
「まぁ、干渉力には思う所もあるけど、一つ言える事は魔法は必ず発動する訳ではないと言う事だ」
レオは困ったようにそう宣言する。
「それと、干渉力はレベルだけの問題とも違うと思う。先程の龍族は僕達よりレベルが低くても魔法を発動出来ていたからだ」
成る程な。
あの龍族の戦士達の中にはレベル500の者も居た。
一番強くってもレベル900はいってない。
それなのに、アレックスよりレベルが低いのに龍族は皆飛翔魔法を使えていたのだ。
「つまり、レベルと干渉力はイコールではない……と」
ラゴスさんは顎に手をあてながらそう呟いた。
強面だけど、そこは15歳の少年。
あまり凄みがない。
「プッ……何かゲームの時と違って顔が幼いとさまにならないな」
レオはそう言って笑いだした。
つられて幾人かも笑いだす。
多分ここに来て初めて笑い声を聞いたように思う。
「直ぐに年相応の姿になるさ」
ラゴスさんはプイとしながらレオに悪態をつく。
「多分それ、数十年はかかるよ」
それは壮大な計画だな。
笑い声を聞きながら私は溜め息を吐いた。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる