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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第146話 ランクアップした転移魔法
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「転移魔法がランクアップした。」
「本当なの!?」
「ああ。どうやら一度行った事のある所には転移可能になったみたいだ。」
「「「「えっ!?」」」」
『ほうほう。それはすごいじゃないか。一度行った事のある所への転移が可能になれば、国を跨いで一瞬で移動が可能になったって事だろ?いやいややっぱ恐ろしいね。ゼンパンの素質は・・・』
「アークドラゴン様のゼンパンの素質の事を知ってるんですか?」
『いやアタシも全然知らないさ。逆に知らないからこそ恐ろしいのさ。長い事生きてるからね。基本的に素質の事は全て知ってるもんだと思ってたよ。』
(やっぱりゼンパンの素質に関しては知らないのか。アークドラゴン様や原初の森のフェンリル様ならもしかしてって思ったけど、神様から図鑑を渡されるぐらいだし、本当に今まで出た事のない素質なんだろうな・・・)
「ラッキー。一度行った事のある所って言う事はアルカディアまで一瞬で帰れるの?」
「ああ。まだ試してないけどな。」
「すごいじゃない!!これで帰りは楽になったわね。」
「本当に移動できるか試した方がいいですね。ここからガイアの町へ転移して試してみるのはどうでしょうか?どのみちガイアの王様と王女様に帰る事は伝えないといけないでしょうし。」
「そうだな。近い町から試してみるのがいいよな。それに俺以外も一緒に転移できるかも調べてみないといけないし。」
『坊主・・・いやラッキーよ。今回の事は伏せておいた方がいいぞ。』
「アークドラゴン様?」
『転移魔法の事は百歩譲って伝わってもかまわないだろう。レアな素質とは言え、持っている者がいないわけではないからね。ただ、自由に町と町を移動できるっていうのは危ない。正直、国同士が争うレベルの問題だよ。』
「それは・・・」
『無理にとは言わないけどね。だけどアンタ達はまだ若い。良い素質を持ってるけどまだまだ熟練度が足りない。何かあった時に対抗できる力がアンタ達にはまだないだろう。力を身に付けるまでは特にラッキー。アンタの力は隠しておいた方がいいよ。』
(そうだよな・・・自分でも考えてた事だし、色んな人から言われてる事だ。ダンジョンを順調に攻略したり、何個も素質を手に入れたりしたけど実際アークドラゴン様には全く歯が立たなかった。武道会だってライアン教官に負けて2回戦どまりだった。これから先はわからないけど、今現在、俺よりも強い人ってごろごろいるだろう。今までは偶然うまくいってたに過ぎないよな。それを考えると自分だけじゃなくてシルフィーやマリアの為にもしっかりしないとな。)
「わかりました。アークドラゴン様の言葉で目が覚めました。俺ちょっと自分の素質と運の高さにうぬぼれてました。正直なんでもできるし何があっても何とかなる。って心のどこかで思ってました。でも現にアークドラゴン様には手も足もでなかった。ここで言ってくれなかったら調子に乗って大変な事になってた気がします。」
「ラッキー・・・」
「ラッキー様・・・」
「シルフィー、マリア。俺は自分の事を特別だと思っていた。実家から一度追放されたけど、戻って来れたし、素質だって超激レアだと言われた。剣術の素質だけじゃなく、テイマーや魔法の素質まで手に入れた。だけど・・・だけど、それは間違ってたよ。」
ラッキーはアークドラゴンの言葉に今までの自分の行動を考えさせられた。ラッキーの長所は前向きで素直な所だ。今後の事を考えて、再度自分の力を、考え方を引き締める事にしたのだった。
「タルト、マフィン。そう言う事だから俺の事は秘密にしといてくれるか?」
「もちろんさ。僕達は仲間だろ。」
『その様子じゃ大丈夫そうだね。だけどラッキー。力を隠すのと使わないのは違うからそこの所は履き違えちゃ行けないよ。』
「はい。ちゃんと自分のできる事は把握した上で慎重に使っていきたいと思います。」
『わかってるならいいさ。今度来る時を楽しみにしてるよ。』
「はい。色々ありがとうございました。」
30階層のアークドラゴンに別れを告げ、ラッキー達はオーディールダンジョンから帰還した。
帰還後は、ガイア城で王様や王女様に話せる範囲で内容を伝えた。ガイアの町でお土産を買ったり、パワーアップした転移魔法で霊峰のアークドラゴンの所に行ったりと数日はゆっくりと過ごした。
そして・・・
「本当に良かったの?転移魔法で帰らなくて?」
「ああ。さすがにガイアからアルカディアへ一瞬で帰ると噂が広まるだろ。」
「ラッキー様。無理しないでくださいね。」
(は~。俺だって転移魔法使って帰りたいよ。帰りの船を考えると憂鬱だ。だけどまあ、ここで楽して後悔したくないからな。船に乗ったらずっと横になって寝てればなんとかなるだろ。その為に昨日から寝てないんだしな。)
『ラッキー。アルカディアに戻ったら母ちゃんの所に行くんだろ?』
「ああ。次は原初の森でフェンリル様に会おうと思う。アークドラゴン様にも言われたしな。俺が今後どうすればいいか教えてくれるみたいだし。」
そうして、ラッキー達はガイア国を離れて、アルカディアへと戻るのだった。
「本当なの!?」
「ああ。どうやら一度行った事のある所には転移可能になったみたいだ。」
「「「「えっ!?」」」」
『ほうほう。それはすごいじゃないか。一度行った事のある所への転移が可能になれば、国を跨いで一瞬で移動が可能になったって事だろ?いやいややっぱ恐ろしいね。ゼンパンの素質は・・・』
「アークドラゴン様のゼンパンの素質の事を知ってるんですか?」
『いやアタシも全然知らないさ。逆に知らないからこそ恐ろしいのさ。長い事生きてるからね。基本的に素質の事は全て知ってるもんだと思ってたよ。』
(やっぱりゼンパンの素質に関しては知らないのか。アークドラゴン様や原初の森のフェンリル様ならもしかしてって思ったけど、神様から図鑑を渡されるぐらいだし、本当に今まで出た事のない素質なんだろうな・・・)
「ラッキー。一度行った事のある所って言う事はアルカディアまで一瞬で帰れるの?」
「ああ。まだ試してないけどな。」
「すごいじゃない!!これで帰りは楽になったわね。」
「本当に移動できるか試した方がいいですね。ここからガイアの町へ転移して試してみるのはどうでしょうか?どのみちガイアの王様と王女様に帰る事は伝えないといけないでしょうし。」
「そうだな。近い町から試してみるのがいいよな。それに俺以外も一緒に転移できるかも調べてみないといけないし。」
『坊主・・・いやラッキーよ。今回の事は伏せておいた方がいいぞ。』
「アークドラゴン様?」
『転移魔法の事は百歩譲って伝わってもかまわないだろう。レアな素質とは言え、持っている者がいないわけではないからね。ただ、自由に町と町を移動できるっていうのは危ない。正直、国同士が争うレベルの問題だよ。』
「それは・・・」
『無理にとは言わないけどね。だけどアンタ達はまだ若い。良い素質を持ってるけどまだまだ熟練度が足りない。何かあった時に対抗できる力がアンタ達にはまだないだろう。力を身に付けるまでは特にラッキー。アンタの力は隠しておいた方がいいよ。』
(そうだよな・・・自分でも考えてた事だし、色んな人から言われてる事だ。ダンジョンを順調に攻略したり、何個も素質を手に入れたりしたけど実際アークドラゴン様には全く歯が立たなかった。武道会だってライアン教官に負けて2回戦どまりだった。これから先はわからないけど、今現在、俺よりも強い人ってごろごろいるだろう。今までは偶然うまくいってたに過ぎないよな。それを考えると自分だけじゃなくてシルフィーやマリアの為にもしっかりしないとな。)
「わかりました。アークドラゴン様の言葉で目が覚めました。俺ちょっと自分の素質と運の高さにうぬぼれてました。正直なんでもできるし何があっても何とかなる。って心のどこかで思ってました。でも現にアークドラゴン様には手も足もでなかった。ここで言ってくれなかったら調子に乗って大変な事になってた気がします。」
「ラッキー・・・」
「ラッキー様・・・」
「シルフィー、マリア。俺は自分の事を特別だと思っていた。実家から一度追放されたけど、戻って来れたし、素質だって超激レアだと言われた。剣術の素質だけじゃなく、テイマーや魔法の素質まで手に入れた。だけど・・・だけど、それは間違ってたよ。」
ラッキーはアークドラゴンの言葉に今までの自分の行動を考えさせられた。ラッキーの長所は前向きで素直な所だ。今後の事を考えて、再度自分の力を、考え方を引き締める事にしたのだった。
「タルト、マフィン。そう言う事だから俺の事は秘密にしといてくれるか?」
「もちろんさ。僕達は仲間だろ。」
『その様子じゃ大丈夫そうだね。だけどラッキー。力を隠すのと使わないのは違うからそこの所は履き違えちゃ行けないよ。』
「はい。ちゃんと自分のできる事は把握した上で慎重に使っていきたいと思います。」
『わかってるならいいさ。今度来る時を楽しみにしてるよ。』
「はい。色々ありがとうございました。」
30階層のアークドラゴンに別れを告げ、ラッキー達はオーディールダンジョンから帰還した。
帰還後は、ガイア城で王様や王女様に話せる範囲で内容を伝えた。ガイアの町でお土産を買ったり、パワーアップした転移魔法で霊峰のアークドラゴンの所に行ったりと数日はゆっくりと過ごした。
そして・・・
「本当に良かったの?転移魔法で帰らなくて?」
「ああ。さすがにガイアからアルカディアへ一瞬で帰ると噂が広まるだろ。」
「ラッキー様。無理しないでくださいね。」
(は~。俺だって転移魔法使って帰りたいよ。帰りの船を考えると憂鬱だ。だけどまあ、ここで楽して後悔したくないからな。船に乗ったらずっと横になって寝てればなんとかなるだろ。その為に昨日から寝てないんだしな。)
『ラッキー。アルカディアに戻ったら母ちゃんの所に行くんだろ?』
「ああ。次は原初の森でフェンリル様に会おうと思う。アークドラゴン様にも言われたしな。俺が今後どうすればいいか教えてくれるみたいだし。」
そうして、ラッキー達はガイア国を離れて、アルカディアへと戻るのだった。
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