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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第132話 ゴブリンブラザーズ
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19階層に降りたラッキー達は、残りの時間はここでレベリングする事を決めて19階層に出るゴブリンブラザーズを探していた。
「思ったんだけどゴブリンブラザーズって毎回2体出てくるのよね?でも1体分の経験値しかくれないってすごい損じゃない?」
「たしかに・・・」
「そう言う人はけっこういますね。だけど考え方にもよるんですよ。2体倒して19階層相当の経験値を得られるから同じ事だって言う方もいます。」
(なるほどな。って事は2体倒したら骸骨騎士よりも経験値は多いって事か。それにマフィンの話なら多分1体ずつは骸骨騎士よりも弱いって事だよな?強い敵が2体で1体分の経験値しかもらえないなら損だけど、うまく調整されてるから問題ないって感じか。)
「それなら問題ないのか・・・。だけど2体いる時点で危ないんじゃないか?」
「この階は攻略法が知れわたってますからそれ程でもないですよ。もちろんレベルが低かったり攻略法通りに倒さないと苦戦しますけどね。」
「攻略法があるのね。それって何なの?魔法を使うゴブリンを先に倒す。みたいな簡単な事じゃないわよね?」
「「えっ!?」」
「どうしたの?」
「え~っと、はい、シルフィーの言う通りここの攻略法はゴブリンウォーリアーは無視してゴブリンマジシャンを先に倒すのが攻略法なんです・・・」
「シルフィー。よくわかったね。」
「魔法使いを先に倒すのは戦いの基本でしょ。そんな事誰だって考えつくわよ。だって戦士を相手してるときに魔法で攻撃されたら避けられないじゃない。」
「なるほどな。じゃあタルト達もそうやって倒してたの?」
「うん。ゴブリンウォーリアーもゴブリンマジシャンもそれほど動きが早くないんだ。僕とマフィンで左右からゴブリンマジシャンを攻撃して、先にゴブリンマジシャンを倒してたよ。ゴブリンウォーリアーは骸骨騎士よりも弱いから。ゴブリンマジシャンを先に倒しさえすれば問題なかったよ。」
「じゃあ俺達もそうするか。ここも3パーティに分かれる形でいいか?」
「そうね。その方が効率は良いから仕方ないわね。でも始めは全員で行動でいいかしら。ちゃんと動けるか試してみないと不安だわ。」
「もちろんだ。全員で移動しながら交代でゴブリンブラザーズを倒してみて、行けるならパーティを分けようか。」
そうしてラッキー達はゴブリンブラザーズを倒して行った。攻略法通りにゴブリンマジシャンを先に倒す事で、安全に狩りを行う事ができた。
魔法を使う意外は普通のゴブリンと同じ性能のゴブリンマジシャンに対し、立ち止まって防御するのではなく、避けるか耐えながら向かう事でゴブリンマジシャンは容易に倒す事ができた。ゴブリンブラザーズからは通常ドロップで鋼鉄の盾、レアドロップで魔法の杖を手に入れる事ができる。
ラッキーはマリアと二人で合計3本の魔法の杖を手に入れた。そして、待ち合わせ場所に行くと、シルフィードが魔法の杖を掲げて、タルトとマフィンに見せていた。
「シルフィー!それって魔法の杖じゃん。レアドロップを引いたの?」
「そうなのよ。聞いてよラッキー。私とリルでやったのよ。すごいでしょ!」
(俺が魔法の杖を3本手に入れた事は言わない方がいいかな・・・いや隠す必要ないか。俺が何個もレアドロップを手に入れたと思ってるだろうし。普通に話した方が良いな。)
「すごいじゃん。俺も3本手に入れたけどこれってどんな効果があるんだろ?火の杖は火魔法が出たけど魔法の杖は何ができるんだ?」
「3本も・・・さすがラッキーね。でもまあ魔法の杖ね。私も試したみたけど、魔力をとばせるみたいなの。」
「魔力をとばす?」
「ええ。要は無属性魔法ね。」
「それって価値あるのか?火の杖の方が便利そうだけど。」
「使い分けね。火属性が弱点の魔物だったら火の杖を使う方がいいけど、火属性が効かない魔物だったら魔法の杖の方がいいって訳。それに魔法の杖は弱点属性がないからどんな魔物にも効果があるしね。」
(なるほど。魔法の杖はどんな魔物にも使えるって事か。ならかなり価値が高いな。ゴブリンマジシャンさえ先に倒せばこの階層でレベル上げするのもいいかもしれないな。)
昨日と違い、スカイドラゴンと戦う余力は残していたのでそのまま20階層に向かったラッキー達。20階層についてボス部屋に入ると、長~いドラゴンが空を飛んでいた。
ドラゴンを見つけるとリルが駆け出した。
『俺にまかせるんだぞー』
スカイドラゴンに向かっていくリル。ドラゴンの真下まで駆けていき、スカイドラゴンに向かって跳躍した。リルは真正面から得意の前足でリトルドラゴンに攻撃を仕掛ける。
巨大なオークすら瞬殺するリルにとって、空の有利を活かせないドラゴンなど敵でもなんでもなかった。
リルの攻撃を受けて、スカイドラゴンは一瞬で姿を消した。そして、ドロップアイテムを残す事もなかった。
(あれ?この光景昨日も見たぞ・・・。多分リルは早く上級オーク肉を食べたかったんだろうな・・・スカイドラゴンには悪いけどご愁傷様です。俺も早く上級オーク肉食べたいから急いで安全地帯に移動しよう。モンスターガチャスキル?昨日のパンがあるし、デイリーガチャスキルだけ使って、モンスターガチャスキルは明日でいいっしょ。肉、肉。)
スカイドラゴンを一瞬で倒したラッキー達は、すぐに安全地帯に移動し、待ちわびた上級オーク肉を堪能するのだった。
「思ったんだけどゴブリンブラザーズって毎回2体出てくるのよね?でも1体分の経験値しかくれないってすごい損じゃない?」
「たしかに・・・」
「そう言う人はけっこういますね。だけど考え方にもよるんですよ。2体倒して19階層相当の経験値を得られるから同じ事だって言う方もいます。」
(なるほどな。って事は2体倒したら骸骨騎士よりも経験値は多いって事か。それにマフィンの話なら多分1体ずつは骸骨騎士よりも弱いって事だよな?強い敵が2体で1体分の経験値しかもらえないなら損だけど、うまく調整されてるから問題ないって感じか。)
「それなら問題ないのか・・・。だけど2体いる時点で危ないんじゃないか?」
「この階は攻略法が知れわたってますからそれ程でもないですよ。もちろんレベルが低かったり攻略法通りに倒さないと苦戦しますけどね。」
「攻略法があるのね。それって何なの?魔法を使うゴブリンを先に倒す。みたいな簡単な事じゃないわよね?」
「「えっ!?」」
「どうしたの?」
「え~っと、はい、シルフィーの言う通りここの攻略法はゴブリンウォーリアーは無視してゴブリンマジシャンを先に倒すのが攻略法なんです・・・」
「シルフィー。よくわかったね。」
「魔法使いを先に倒すのは戦いの基本でしょ。そんな事誰だって考えつくわよ。だって戦士を相手してるときに魔法で攻撃されたら避けられないじゃない。」
「なるほどな。じゃあタルト達もそうやって倒してたの?」
「うん。ゴブリンウォーリアーもゴブリンマジシャンもそれほど動きが早くないんだ。僕とマフィンで左右からゴブリンマジシャンを攻撃して、先にゴブリンマジシャンを倒してたよ。ゴブリンウォーリアーは骸骨騎士よりも弱いから。ゴブリンマジシャンを先に倒しさえすれば問題なかったよ。」
「じゃあ俺達もそうするか。ここも3パーティに分かれる形でいいか?」
「そうね。その方が効率は良いから仕方ないわね。でも始めは全員で行動でいいかしら。ちゃんと動けるか試してみないと不安だわ。」
「もちろんだ。全員で移動しながら交代でゴブリンブラザーズを倒してみて、行けるならパーティを分けようか。」
そうしてラッキー達はゴブリンブラザーズを倒して行った。攻略法通りにゴブリンマジシャンを先に倒す事で、安全に狩りを行う事ができた。
魔法を使う意外は普通のゴブリンと同じ性能のゴブリンマジシャンに対し、立ち止まって防御するのではなく、避けるか耐えながら向かう事でゴブリンマジシャンは容易に倒す事ができた。ゴブリンブラザーズからは通常ドロップで鋼鉄の盾、レアドロップで魔法の杖を手に入れる事ができる。
ラッキーはマリアと二人で合計3本の魔法の杖を手に入れた。そして、待ち合わせ場所に行くと、シルフィードが魔法の杖を掲げて、タルトとマフィンに見せていた。
「シルフィー!それって魔法の杖じゃん。レアドロップを引いたの?」
「そうなのよ。聞いてよラッキー。私とリルでやったのよ。すごいでしょ!」
(俺が魔法の杖を3本手に入れた事は言わない方がいいかな・・・いや隠す必要ないか。俺が何個もレアドロップを手に入れたと思ってるだろうし。普通に話した方が良いな。)
「すごいじゃん。俺も3本手に入れたけどこれってどんな効果があるんだろ?火の杖は火魔法が出たけど魔法の杖は何ができるんだ?」
「3本も・・・さすがラッキーね。でもまあ魔法の杖ね。私も試したみたけど、魔力をとばせるみたいなの。」
「魔力をとばす?」
「ええ。要は無属性魔法ね。」
「それって価値あるのか?火の杖の方が便利そうだけど。」
「使い分けね。火属性が弱点の魔物だったら火の杖を使う方がいいけど、火属性が効かない魔物だったら魔法の杖の方がいいって訳。それに魔法の杖は弱点属性がないからどんな魔物にも効果があるしね。」
(なるほど。魔法の杖はどんな魔物にも使えるって事か。ならかなり価値が高いな。ゴブリンマジシャンさえ先に倒せばこの階層でレベル上げするのもいいかもしれないな。)
昨日と違い、スカイドラゴンと戦う余力は残していたのでそのまま20階層に向かったラッキー達。20階層についてボス部屋に入ると、長~いドラゴンが空を飛んでいた。
ドラゴンを見つけるとリルが駆け出した。
『俺にまかせるんだぞー』
スカイドラゴンに向かっていくリル。ドラゴンの真下まで駆けていき、スカイドラゴンに向かって跳躍した。リルは真正面から得意の前足でリトルドラゴンに攻撃を仕掛ける。
巨大なオークすら瞬殺するリルにとって、空の有利を活かせないドラゴンなど敵でもなんでもなかった。
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