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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第118話 パンドーラの呪い
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四国会議4日目の交流戦が終わった後、アルカディアのメンバーが泊まる宿に、ガイア国のセレス王女、タルトにソフィアが訪ねてきた。
「わざわざ来てもらってすまなかった。」
「いえ。あの場では話し合いもできませんので、呼んで頂きありがたいです。」
「ああ。ある程度の事はラッキーから聞いている。」
「わかりました。改めて全てをお話致します。」
「事の発端は今から3ヶ月前です。お母様が何者からか呪いを受けたのです。はじめはただの風邪かと思いました。ですが1週間たっても体調はよくならず悪くなる一方でした。調べて貰った所、パンドーラの呪いにかかってる事がわかりました。」
「パンドーラの呪い?それって・・・」
「私も初めて聞いた呪いなのですが、衰弱に身体の痺れ痛み、今ではベッドから起き上がる事もできません。」
(パンドーラの呪いか・・・俺も聞いた事ないな。まあ元々呪いとかあんまり知らないし。陛下とか父上は知ってるのか?いや。そもそも呪いだろ?マリアは聖女の素質持ってるし治せるんじゃ?)
「呪いと聞いて、ガイア国の解呪士や、聖女様にも見て頂きましたが治す事はできませんでした。」
(解呪士や聖女様でも治せない呪いか・・・。そんな呪い。だれが・・・どうやって・・・)
「そんな時です。アルカディアで転移魔法の使い手が現れたと聞いたんです。転移魔法を使えば霊峰オーディールの万能薬草を手に入れる事ができるのではないかと思いました。」
(霊峰オーディール?ダンジョンと同じ名前だな。何か関係があるのか?)
「丁度四国会議なら転移魔法の使い手が来ると思って、お父様の代わりに参加する事を決めてここにきたんです。」
セレス王女の話を聞き、ロートが質問をした。
「セレス王女。たしかにラッキーの転移魔法なら霊峰の中に入れるかもしれない。だけどあそこには霊峰の主アークドラゴンがいると聞く。勝手に入れば怒りも買うだろう。その辺りはどうですか?」
「アークドラゴンに、話をして、万能薬草を分けてもらおうと思ってます。」
「アークドラゴンが話しを聞くとは思えませんが?それに話をして、分けてもらえるのであればラッキーがいなくとも結界の外から呼びかけて交渉すれば良いのでは?」
「それは・・・」
「父上・・・」
「ラッキー。私は反対だ。安全に万能薬草が取れるならまだしも、セレス王女の話では危険すぎる。勝手に霊峰に入り、アークドラゴンに見つかれば殺されるかもしれない。そんな危険な所に息子を行かす訳にはいかない。」
「それは・・・ストライク公爵の言う通りです。だけど・・・だけど、ラッキーさんの事は、ガイアの騎士達で守ります。それに、目に見える所の万能薬草なら転移魔法で中に入り、万能薬草だけ急いで取ってからすぐに外に出れば危険もないと思います。」
「セレス王女。それはまずいでしょう。仮にセレス王女の言うように万能薬草を手に入れる事ができたとしても、アークドラゴンが結界の外に出てこれないとも限らない。それに、霊峰に勝手に入る事がアークドラゴンの逆鱗に触れたらラッキーだけじゃなくガイア国も危ないんですよ?聞けば国王には内緒で進めてるみたいですし、一度国に帰って話された方がいいのではないでしょうか?」
「でも!それじゃ時間が・・・」
「セレス様。ここはストライク公爵の言う通り一度持ち帰った方が・・・」
「ラッキー・・・」
「俺も助けてあげたい。けど・・・」
(セレス王女を助けてあげたいけど、父上の言う通りだ。冒険者に依頼と言う形で強行しようかと思ってたけど、セレス王女に協力する事で、逆にガイア国にとって不利益になる可能性があるなら勝手な行動はできないな。)
「ロート・・・」
「陛下。こればっかりは陛下の頼みでもどうにもできませんよ。」
「わかっている。」
話がこれ以上進まないまま、沈黙の時間だけが過ぎていく。そんな時、
『坊や。坊や。聞こえるかい?』
『母ちゃん!どうしたの?俺は元気だぞー。』
『そうかいそうかい。そりゃ良かったよ。坊や。アークの事は覚えてるかい?』
『アークおばちゃん?もちろんだぞ。アークおばちゃんは会ったらいつも美味しい肉をくれるんだぞ。』
『ラッキーに伝えてくれるかい?アークがラッキー達の言ってたガイアのオーディールの主なのさ。アタシからアークには話しを通しといてあげるよ。』
『本当か、母ちゃん。ありがとうなんだぞー。ラッキー達困ってるみたいだから助かるんだぞー。それに俺も久しぶりにアークおばちゃんに会えるの楽しみなんだぞー』
『かまわないよ。ラッキーには借りがあったからね。それと坊や。ラッキーにガイアの後でいいから一度、原初の森に来るように伝えてくれるかい?』
『わかったんだぞー。』
『坊やに会えるのを楽しみに待ってるよ。』
『うん。母ちゃんありがとうなんだぞー』
リルは母親との念話を終えると、嬉しそう尻尾を振りながらラッキーに先ほどの話を伝えた。
『ラッキー、ラッキー。オーディールにいるアークドラゴンって俺の知り合いなんだぞー。母ちゃんがアークおばちゃんに話をしてくれるから、万能薬草も貰えると思うんだぞー』
『えっ!?本当!?リル?』
リルの言葉を聞いたラッキーはマリアに抱かれてるリルを持ち上げて、内容を聞くのだった。
「わざわざ来てもらってすまなかった。」
「いえ。あの場では話し合いもできませんので、呼んで頂きありがたいです。」
「ああ。ある程度の事はラッキーから聞いている。」
「わかりました。改めて全てをお話致します。」
「事の発端は今から3ヶ月前です。お母様が何者からか呪いを受けたのです。はじめはただの風邪かと思いました。ですが1週間たっても体調はよくならず悪くなる一方でした。調べて貰った所、パンドーラの呪いにかかってる事がわかりました。」
「パンドーラの呪い?それって・・・」
「私も初めて聞いた呪いなのですが、衰弱に身体の痺れ痛み、今ではベッドから起き上がる事もできません。」
(パンドーラの呪いか・・・俺も聞いた事ないな。まあ元々呪いとかあんまり知らないし。陛下とか父上は知ってるのか?いや。そもそも呪いだろ?マリアは聖女の素質持ってるし治せるんじゃ?)
「呪いと聞いて、ガイア国の解呪士や、聖女様にも見て頂きましたが治す事はできませんでした。」
(解呪士や聖女様でも治せない呪いか・・・。そんな呪い。だれが・・・どうやって・・・)
「そんな時です。アルカディアで転移魔法の使い手が現れたと聞いたんです。転移魔法を使えば霊峰オーディールの万能薬草を手に入れる事ができるのではないかと思いました。」
(霊峰オーディール?ダンジョンと同じ名前だな。何か関係があるのか?)
「丁度四国会議なら転移魔法の使い手が来ると思って、お父様の代わりに参加する事を決めてここにきたんです。」
セレス王女の話を聞き、ロートが質問をした。
「セレス王女。たしかにラッキーの転移魔法なら霊峰の中に入れるかもしれない。だけどあそこには霊峰の主アークドラゴンがいると聞く。勝手に入れば怒りも買うだろう。その辺りはどうですか?」
「アークドラゴンに、話をして、万能薬草を分けてもらおうと思ってます。」
「アークドラゴンが話しを聞くとは思えませんが?それに話をして、分けてもらえるのであればラッキーがいなくとも結界の外から呼びかけて交渉すれば良いのでは?」
「それは・・・」
「父上・・・」
「ラッキー。私は反対だ。安全に万能薬草が取れるならまだしも、セレス王女の話では危険すぎる。勝手に霊峰に入り、アークドラゴンに見つかれば殺されるかもしれない。そんな危険な所に息子を行かす訳にはいかない。」
「それは・・・ストライク公爵の言う通りです。だけど・・・だけど、ラッキーさんの事は、ガイアの騎士達で守ります。それに、目に見える所の万能薬草なら転移魔法で中に入り、万能薬草だけ急いで取ってからすぐに外に出れば危険もないと思います。」
「セレス王女。それはまずいでしょう。仮にセレス王女の言うように万能薬草を手に入れる事ができたとしても、アークドラゴンが結界の外に出てこれないとも限らない。それに、霊峰に勝手に入る事がアークドラゴンの逆鱗に触れたらラッキーだけじゃなくガイア国も危ないんですよ?聞けば国王には内緒で進めてるみたいですし、一度国に帰って話された方がいいのではないでしょうか?」
「でも!それじゃ時間が・・・」
「セレス様。ここはストライク公爵の言う通り一度持ち帰った方が・・・」
「ラッキー・・・」
「俺も助けてあげたい。けど・・・」
(セレス王女を助けてあげたいけど、父上の言う通りだ。冒険者に依頼と言う形で強行しようかと思ってたけど、セレス王女に協力する事で、逆にガイア国にとって不利益になる可能性があるなら勝手な行動はできないな。)
「ロート・・・」
「陛下。こればっかりは陛下の頼みでもどうにもできませんよ。」
「わかっている。」
話がこれ以上進まないまま、沈黙の時間だけが過ぎていく。そんな時、
『坊や。坊や。聞こえるかい?』
『母ちゃん!どうしたの?俺は元気だぞー。』
『そうかいそうかい。そりゃ良かったよ。坊や。アークの事は覚えてるかい?』
『アークおばちゃん?もちろんだぞ。アークおばちゃんは会ったらいつも美味しい肉をくれるんだぞ。』
『ラッキーに伝えてくれるかい?アークがラッキー達の言ってたガイアのオーディールの主なのさ。アタシからアークには話しを通しといてあげるよ。』
『本当か、母ちゃん。ありがとうなんだぞー。ラッキー達困ってるみたいだから助かるんだぞー。それに俺も久しぶりにアークおばちゃんに会えるの楽しみなんだぞー』
『かまわないよ。ラッキーには借りがあったからね。それと坊や。ラッキーにガイアの後でいいから一度、原初の森に来るように伝えてくれるかい?』
『わかったんだぞー。』
『坊やに会えるのを楽しみに待ってるよ。』
『うん。母ちゃんありがとうなんだぞー』
リルは母親との念話を終えると、嬉しそう尻尾を振りながらラッキーに先ほどの話を伝えた。
『ラッキー、ラッキー。オーディールにいるアークドラゴンって俺の知り合いなんだぞー。母ちゃんがアークおばちゃんに話をしてくれるから、万能薬草も貰えると思うんだぞー』
『えっ!?本当!?リル?』
リルの言葉を聞いたラッキーはマリアに抱かれてるリルを持ち上げて、内容を聞くのだった。
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