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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第116話 四国会議4日目・・・ガイア国と
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四国会議四日目、ラッキー達は昨日ガイア国と食事の約束をしていたので料理屋に向かった。もちろん場所はシルベスターに聞いたおいしいと評判の料理屋である。
ビーフシチューの美味しいお店、パスタの美味しいお店と続いて、今日は女性に人気のヘルシー料理を出すお店に来ていた。
ガイア国のタルトとマフィンと合流した後、まずはそれぞれ料理を選ぶ。ここは1人1人注文するお店とは違い、好きなモノを取っていくビュッフェスタイルだった。ラッキーはおいしそうな料理数種類と、ライ麦パン、豆乳ベーグル、蒸しパンを取って席に戻った。
(ライ麦パンも豆乳ベーグルも蒸しパンもガチャスキルでまだ1回も出た事ないな~。色んな国のパンを見るのもおもしろいな。ガチャスキルでパンが出るからパン屋なんか行こうって気に今までならなかったけど、知らないパンもあるわけだし、行ってみるのもいいな。今日だってデイリーガチャスキルから出たのはクロワッサンだったし・・・)
「ラッキーさんはパンが好きなんですね?」
トレーに積まれたパンを見て、クルトが話しかけてきた。クルトを含め他国の人は、ラッキーの素質がゼンパンである事は知っているが、その詳細がガチャスキルであり、ハズレの場合はパンが出る事は知らない。知っているのはゼンパンの素質により他の素質を手に入れる事ができる。という事だけだ。だからトレーにパンを6個も載せているラッキーに対し、単純に思った事を言っただけだった。
「はい。パンって種類が多いから見た事ないパンがあると気になっちゃって。それにヘルシーって聞いてるから多めに食べても大丈夫かなっと。」
「その蒸しパンは私も気になってました。おいしそうですよね。」
「そうだね。それにしてもシルベスターの言う通り人気だね。このお店。女性ばっかりすごい多い。」
「そうですね。あっ、みんな席についてますね。」
ラッキーとクルトが話している間に、シルフィード達は料理を取り終えて席に戻っていた。それを見て、ラッキーとクルトも急いで席に戻り、食事会は始まった。
「クルトさんとマフィンさんは双子なの?」
「はい。僕が姉でマフィンが弟です。」
「双子でどちらもレアな素質を授かるってすごいですね。」
「そうですね。僕とクルトはどちらもレアな素質だったのでよかったですけど、素質に差があったら色々差別されるから大変みたいですよ。」
(なんかこの二人って面白いな。勝手なイメージだけど武聖って素手で戦う格闘家みたいな素質だよな?男のイメージがあったけど武聖のクルトさんが女性で、逆に守護神って女性のイメージがある素質が男性のマフィンさんなんだよな~。それに僕って男が使うヤツだよな・・・クルトさん自分の事、僕って言ってるけどガイア国ではそれが当たり前なんだろうか?)
「ラッキーさん達は普段は冒険者をしてるんですよね?四国会議が終わったらすぐに国に帰るんですか?」
「そうだね。一応国王陛下やプリン王女の護衛も兼ねてるからね。マフィン達はすぐに国には戻らないの?」
「そうですね。僕達も四国会議が終われば国に戻りますが、他の国にも興味はありますから行ってみたいとは思いますね。サラマンダ連合国に来たのは初めてですがこうして他国に来るのは色々とおもしろい発見がありますし。」
「たしかにマフィンの言う通りだね。俺も同じだな。」
「私はやっぱりフランダル魔法国ね。昨日ストリンガーとドルチェとは話したけど一度は行ってみたいわ。」
「ガイア国も良い国ですよ。フランダル魔法国程、魔法は発展していませんが自然豊かな国ですし、それに冒険者なら知ってると思いますが、ガイア国には世界最大のダンジョン『オーディール 』がありますからね。」
(オーディールか・・・たしか未だに攻略されていないダンジョンだよな。最下層に行けばどんな願いも叶うって言われてるんだったな。たしかに興味はあるな・・・)
そんな雑談をしながら食事会は何が起きるでもなく終了した。その後はタルトが服を見たいという事で、前日、前々日と同じように女性陣中心に服屋を見て回る事になった。
「昨日も一昨日も見たのに女性陣が服を見ると時間がいくらあっても足りないね。」
女性陣がいつものファッションショーを始めたので、ラッキーとマフィンは近くのベンチに座り屋台に売ってる串焼きを食べていた。
「ラッキーさん・・・」
「どうしたのマフィンさん?」
「実は・・・」
ガイア国のクルトとマフィンはこの四国会議の間で、ラッキー達にお願いできるチャンスがあればガイア国に来てくれないか?とお願いする予定でいた。それは、ガイア国の王妃、今回会議に参加してるセレス王女の母が、呪いを掛けられてそれを解く為にラッキーの力が必要な為だ。
いつもなら四国会議にはガイア国からは国王と王妃が参加していたが、今回セレス王女が参加していたのは、王妃が呪いを受けて動けないのと、王妃の看病とその対応で国王が国から出る事ができないからだった。
そして、マフィンは女性陣がファッションショーに夢中になっていてラッキーと二人になったタイミングでガイア国の王妃の事を話した。
「そうなんだ。」
「ラッキーさん。無茶なお願いをしてるって思ってるし、折角仲良くなれたのに、会ったばっかりの君にこんな事言うのはアレなんだけど、王妃様を助けてくれませんか?お願いします。」
「マフィンさん、王妃様の呪いって俺の転移魔法なら解く事ができるの?」
「うん。呪いを解く薬草が転移魔法じゃないと取れない場所にあるんだ。」
(だから四国会議でセレス様はあんなにも転移魔法について聞いてきたのか・・・。なるほどね。そういう事か。)
「マフィンさん。俺しか治せないんだったら行ってあげたいんだけど、さすがにここじゃ返事はできない。シルフィー達や国王陛下に相談してみない事には・・・この話って他の人にしてもいい?」
「うん。もちろんだよ。」
そうして、ガイア国のマフィンから王妃の呪いを解いてくれと言われたラッキーは返事を保留した。女性陣のファッションショーも終わり、クルトとマフィンと別れたラッキーはその夜、マフィンから言われた事を国王達に伝えるのだった。
ビーフシチューの美味しいお店、パスタの美味しいお店と続いて、今日は女性に人気のヘルシー料理を出すお店に来ていた。
ガイア国のタルトとマフィンと合流した後、まずはそれぞれ料理を選ぶ。ここは1人1人注文するお店とは違い、好きなモノを取っていくビュッフェスタイルだった。ラッキーはおいしそうな料理数種類と、ライ麦パン、豆乳ベーグル、蒸しパンを取って席に戻った。
(ライ麦パンも豆乳ベーグルも蒸しパンもガチャスキルでまだ1回も出た事ないな~。色んな国のパンを見るのもおもしろいな。ガチャスキルでパンが出るからパン屋なんか行こうって気に今までならなかったけど、知らないパンもあるわけだし、行ってみるのもいいな。今日だってデイリーガチャスキルから出たのはクロワッサンだったし・・・)
「ラッキーさんはパンが好きなんですね?」
トレーに積まれたパンを見て、クルトが話しかけてきた。クルトを含め他国の人は、ラッキーの素質がゼンパンである事は知っているが、その詳細がガチャスキルであり、ハズレの場合はパンが出る事は知らない。知っているのはゼンパンの素質により他の素質を手に入れる事ができる。という事だけだ。だからトレーにパンを6個も載せているラッキーに対し、単純に思った事を言っただけだった。
「はい。パンって種類が多いから見た事ないパンがあると気になっちゃって。それにヘルシーって聞いてるから多めに食べても大丈夫かなっと。」
「その蒸しパンは私も気になってました。おいしそうですよね。」
「そうだね。それにしてもシルベスターの言う通り人気だね。このお店。女性ばっかりすごい多い。」
「そうですね。あっ、みんな席についてますね。」
ラッキーとクルトが話している間に、シルフィード達は料理を取り終えて席に戻っていた。それを見て、ラッキーとクルトも急いで席に戻り、食事会は始まった。
「クルトさんとマフィンさんは双子なの?」
「はい。僕が姉でマフィンが弟です。」
「双子でどちらもレアな素質を授かるってすごいですね。」
「そうですね。僕とクルトはどちらもレアな素質だったのでよかったですけど、素質に差があったら色々差別されるから大変みたいですよ。」
(なんかこの二人って面白いな。勝手なイメージだけど武聖って素手で戦う格闘家みたいな素質だよな?男のイメージがあったけど武聖のクルトさんが女性で、逆に守護神って女性のイメージがある素質が男性のマフィンさんなんだよな~。それに僕って男が使うヤツだよな・・・クルトさん自分の事、僕って言ってるけどガイア国ではそれが当たり前なんだろうか?)
「ラッキーさん達は普段は冒険者をしてるんですよね?四国会議が終わったらすぐに国に帰るんですか?」
「そうだね。一応国王陛下やプリン王女の護衛も兼ねてるからね。マフィン達はすぐに国には戻らないの?」
「そうですね。僕達も四国会議が終われば国に戻りますが、他の国にも興味はありますから行ってみたいとは思いますね。サラマンダ連合国に来たのは初めてですがこうして他国に来るのは色々とおもしろい発見がありますし。」
「たしかにマフィンの言う通りだね。俺も同じだな。」
「私はやっぱりフランダル魔法国ね。昨日ストリンガーとドルチェとは話したけど一度は行ってみたいわ。」
「ガイア国も良い国ですよ。フランダル魔法国程、魔法は発展していませんが自然豊かな国ですし、それに冒険者なら知ってると思いますが、ガイア国には世界最大のダンジョン『オーディール 』がありますからね。」
(オーディールか・・・たしか未だに攻略されていないダンジョンだよな。最下層に行けばどんな願いも叶うって言われてるんだったな。たしかに興味はあるな・・・)
そんな雑談をしながら食事会は何が起きるでもなく終了した。その後はタルトが服を見たいという事で、前日、前々日と同じように女性陣中心に服屋を見て回る事になった。
「昨日も一昨日も見たのに女性陣が服を見ると時間がいくらあっても足りないね。」
女性陣がいつものファッションショーを始めたので、ラッキーとマフィンは近くのベンチに座り屋台に売ってる串焼きを食べていた。
「ラッキーさん・・・」
「どうしたのマフィンさん?」
「実は・・・」
ガイア国のクルトとマフィンはこの四国会議の間で、ラッキー達にお願いできるチャンスがあればガイア国に来てくれないか?とお願いする予定でいた。それは、ガイア国の王妃、今回会議に参加してるセレス王女の母が、呪いを掛けられてそれを解く為にラッキーの力が必要な為だ。
いつもなら四国会議にはガイア国からは国王と王妃が参加していたが、今回セレス王女が参加していたのは、王妃が呪いを受けて動けないのと、王妃の看病とその対応で国王が国から出る事ができないからだった。
そして、マフィンは女性陣がファッションショーに夢中になっていてラッキーと二人になったタイミングでガイア国の王妃の事を話した。
「そうなんだ。」
「ラッキーさん。無茶なお願いをしてるって思ってるし、折角仲良くなれたのに、会ったばっかりの君にこんな事言うのはアレなんだけど、王妃様を助けてくれませんか?お願いします。」
「マフィンさん、王妃様の呪いって俺の転移魔法なら解く事ができるの?」
「うん。呪いを解く薬草が転移魔法じゃないと取れない場所にあるんだ。」
(だから四国会議でセレス様はあんなにも転移魔法について聞いてきたのか・・・。なるほどね。そういう事か。)
「マフィンさん。俺しか治せないんだったら行ってあげたいんだけど、さすがにここじゃ返事はできない。シルフィー達や国王陛下に相談してみない事には・・・この話って他の人にしてもいい?」
「うん。もちろんだよ。」
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