52 / 178
第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第52話 ダンジョン攻略を見守る神界では
しおりを挟む
「素質・・・出た。」
「ええ。だけど驚きね。同じ素質が出るなんて。何百もある素質の中から同じ素質か出るなんてかなりの確率よ。」
(ステータスが上がるなら新しい素質を手に入れるよりも同じ素質が出る方がいいのかもしれないわ。いろんな素質があると育てるのに苦労するし・・・)
「うん。でもそのおかげで運がまた上がった。」
神界のミラとマイはいつものように、ラッキーの事を見ていた。
「そうね。前回ステータスの種で運が上がったのも驚いたけど、今回はそれ以上ね。50も上がったわ。この感じならまだまだ上がりそうね。」
「うん。これでダンジョンのドロップ率上がるかな?」
「どうでしょう?今でも充分に高いわ。でもそうね。近い内に100%ドロップアイテムを落とすようになるかもしれないわね。」
「うん。ラッキーさんはすごい。」
ミラとマイは、ラッキーがダンジョンを攻略している所をずっと見ていた。通常10%しかドロップアイテムを落とさないはずが80%程の確率でドロップアイテムを手に入れるラッキーを見て、今後ラッキーが魔物を倒せば何かしらのドロップアイテムを必ず落とす。そんな未来を予想していた。
「それでミラ?あの10連モンスターガチャスキルって何なの?私も普通のモンスターガチャスキルとは違うと思ったけど?」
「うん。あんな事があるなんて初めて知ったけど、現れて情報が流れてきたからわかる。10連モンスターガチャスキルは10回目が必ず素質かアイテムが手に入る。」
「10回目は必ず手に入るの?」
「うん。」
「それは・・・またすごいわね。ラッキーの予想も間違ってなかったみたいね。まあアイテムじゃなくて素質が出たのは運がよかったって事ね。ランクがFだったのはどうして?」
「10連モンスターガチャスキルは該当のストックの中で1番ランクが低いモノを10回使えるみたい。」
「なるほどね。確かストックはFランクが6個でEランクが4個だったわね。私はFランクのストックの方が数が多いからそっちになったのかと思ったけど、1個でもFランクがあれば他のストックが何であれ、Fランクの10連ガチャスキルになる訳ね。」
「うん。」
「それは知らないと今後困るわね。ラッキーに知らせるの?」
「ラッキーさんなら自分で気づくと思う。」
「それもそうね。何度も何度も下界に干渉する訳にもいかないし、ラッキー自身に気づいてもらうしかないか。」
「うん。」
10連モンスターガチャスキルは、モンスターガチャスキルを10回ストックする事で発動するスキルだった。
モンスターガチャスキルは倒した魔物のランクで使えるランクが変わる。
Fランクの魔物を10体倒せばFランクモンスターガチャスキルが1回使え、
Eランクの魔物を10体倒せばEランクモンスターガチャスキルが1回使える。
Fランクの魔物とEランクの魔物の両方の魔物を倒した時は数の多い方のランクのモンスターガチャスキルが1回使えるようになる。
この事があったからマイは、10連モンスターガチャスキルもストックの数が多い方のランクになると思っていた。
だがミラの情報によると、
10連モンスターガチャスキルは、ストックの中にある1番ランクの低いモノを10回引けるようになると言う事だった。
つまり、Eランクストック9個、Fランクストック1個の場合はFランクの10連モンスターガチャスキルになるのだ。
だが、効果は期待できるだろう。通常モンスターガチャスキルの素質、アイテムの出現確率は10%だが、10連モンスターガチャスキルは、10回目が100%の確率で素質かアイテムがでる。これでラッキーは今まで以上に素質を増やす事ができるだろう。
しかし、懸念事項もある。今後順調に成長していけばBランクやAランクの魔物を倒すようになるだろう。
その時、AランクやBランクのストックが9個でFランクストックが1個あった場合、10連モンスターガチャスキルはFランクになってしまう。
アナウンスが流れるので問題はないかもしれないが、ラッキーが、10連モンスターガチャスキルの仕組みに気づかないと色々と苦労する事もあるだろう。
「まあなんにせよ焦ってドンドン進んでなくてよかったわ。特別な力を持つ人って、自分の力に過信して、ドンドン先に進んですぐに死んでしまうもの。その点ラッキーとシルフィーは今の所大丈夫そうね。」
「うん。ラッキーさんは堅実。」
「まさしくそれね。特別な力を持った人で、周りから臆病とか、逃げてるとか言われながらも自分の力を信じて行動を続ける人は、だいたい名を残すような英雄になってるわ。ラッキーに英雄の資質があるのは間違いないわね。」
「うん。ラッキーさんはすごい。」
(不吉なパンが出る可能性に心配になったけど、運の良さで問題なく順調に成長していってるし、その運もアイテムや素質でドンドン上昇してる。ラッキーなら災厄がきてもなんとかするかもしれないわね。)
マイは少しの不安を抱えながらラッキーを見守り、ミラはいつものように、大好きなラッキーを暖かく見守るのだった・・・
「ええ。だけど驚きね。同じ素質が出るなんて。何百もある素質の中から同じ素質か出るなんてかなりの確率よ。」
(ステータスが上がるなら新しい素質を手に入れるよりも同じ素質が出る方がいいのかもしれないわ。いろんな素質があると育てるのに苦労するし・・・)
「うん。でもそのおかげで運がまた上がった。」
神界のミラとマイはいつものように、ラッキーの事を見ていた。
「そうね。前回ステータスの種で運が上がったのも驚いたけど、今回はそれ以上ね。50も上がったわ。この感じならまだまだ上がりそうね。」
「うん。これでダンジョンのドロップ率上がるかな?」
「どうでしょう?今でも充分に高いわ。でもそうね。近い内に100%ドロップアイテムを落とすようになるかもしれないわね。」
「うん。ラッキーさんはすごい。」
ミラとマイは、ラッキーがダンジョンを攻略している所をずっと見ていた。通常10%しかドロップアイテムを落とさないはずが80%程の確率でドロップアイテムを手に入れるラッキーを見て、今後ラッキーが魔物を倒せば何かしらのドロップアイテムを必ず落とす。そんな未来を予想していた。
「それでミラ?あの10連モンスターガチャスキルって何なの?私も普通のモンスターガチャスキルとは違うと思ったけど?」
「うん。あんな事があるなんて初めて知ったけど、現れて情報が流れてきたからわかる。10連モンスターガチャスキルは10回目が必ず素質かアイテムが手に入る。」
「10回目は必ず手に入るの?」
「うん。」
「それは・・・またすごいわね。ラッキーの予想も間違ってなかったみたいね。まあアイテムじゃなくて素質が出たのは運がよかったって事ね。ランクがFだったのはどうして?」
「10連モンスターガチャスキルは該当のストックの中で1番ランクが低いモノを10回使えるみたい。」
「なるほどね。確かストックはFランクが6個でEランクが4個だったわね。私はFランクのストックの方が数が多いからそっちになったのかと思ったけど、1個でもFランクがあれば他のストックが何であれ、Fランクの10連ガチャスキルになる訳ね。」
「うん。」
「それは知らないと今後困るわね。ラッキーに知らせるの?」
「ラッキーさんなら自分で気づくと思う。」
「それもそうね。何度も何度も下界に干渉する訳にもいかないし、ラッキー自身に気づいてもらうしかないか。」
「うん。」
10連モンスターガチャスキルは、モンスターガチャスキルを10回ストックする事で発動するスキルだった。
モンスターガチャスキルは倒した魔物のランクで使えるランクが変わる。
Fランクの魔物を10体倒せばFランクモンスターガチャスキルが1回使え、
Eランクの魔物を10体倒せばEランクモンスターガチャスキルが1回使える。
Fランクの魔物とEランクの魔物の両方の魔物を倒した時は数の多い方のランクのモンスターガチャスキルが1回使えるようになる。
この事があったからマイは、10連モンスターガチャスキルもストックの数が多い方のランクになると思っていた。
だがミラの情報によると、
10連モンスターガチャスキルは、ストックの中にある1番ランクの低いモノを10回引けるようになると言う事だった。
つまり、Eランクストック9個、Fランクストック1個の場合はFランクの10連モンスターガチャスキルになるのだ。
だが、効果は期待できるだろう。通常モンスターガチャスキルの素質、アイテムの出現確率は10%だが、10連モンスターガチャスキルは、10回目が100%の確率で素質かアイテムがでる。これでラッキーは今まで以上に素質を増やす事ができるだろう。
しかし、懸念事項もある。今後順調に成長していけばBランクやAランクの魔物を倒すようになるだろう。
その時、AランクやBランクのストックが9個でFランクストックが1個あった場合、10連モンスターガチャスキルはFランクになってしまう。
アナウンスが流れるので問題はないかもしれないが、ラッキーが、10連モンスターガチャスキルの仕組みに気づかないと色々と苦労する事もあるだろう。
「まあなんにせよ焦ってドンドン進んでなくてよかったわ。特別な力を持つ人って、自分の力に過信して、ドンドン先に進んですぐに死んでしまうもの。その点ラッキーとシルフィーは今の所大丈夫そうね。」
「うん。ラッキーさんは堅実。」
「まさしくそれね。特別な力を持った人で、周りから臆病とか、逃げてるとか言われながらも自分の力を信じて行動を続ける人は、だいたい名を残すような英雄になってるわ。ラッキーに英雄の資質があるのは間違いないわね。」
「うん。ラッキーさんはすごい。」
(不吉なパンが出る可能性に心配になったけど、運の良さで問題なく順調に成長していってるし、その運もアイテムや素質でドンドン上昇してる。ラッキーなら災厄がきてもなんとかするかもしれないわね。)
マイは少しの不安を抱えながらラッキーを見守り、ミラはいつものように、大好きなラッキーを暖かく見守るのだった・・・
4
お気に入りに追加
1,270
あなたにおすすめの小説
おっさんは異世界で焼肉屋する?ー焼肉GOD
ちょせ
ファンタジー
その店の名前は焼肉屋ゴッド
世界を極めた男、カンザキが始めたのは何と焼肉屋
カンザキの経営する焼肉屋はまだ開店したばかり
その中で色々な人と出会い、喜んで。
ダンジョンで獲れるモンスターを中心にお肉を提供中!
何故か王女姉妹がカンザキを取り合ったり
うさ耳娘にパパと呼ばれてみたりとドタバタした毎日を送ります
ちょっとタイトル変更など
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
異世界で魔法使いとなった俺はネットでお買い物して世界を救う
馬宿
ファンタジー
30歳働き盛り、独身、そろそろ身を固めたいものだが相手もいない
そんな俺が電車の中で疲れすぎて死んじゃった!?
そしてらとある世界の守護者になる為に第2の人生を歩まなくてはいけなくなった!?
農家育ちの素人童貞の俺が世界を守る為に選ばれた!?
10個も願いがかなえられるらしい!
だったら異世界でもネットサーフィンして、お買い物して、農業やって、のんびり暮らしたいものだ
異世界なら何でもありでしょ?
ならのんびり生きたいな
小説家になろう!にも掲載しています
何分、書きなれていないので、ご指摘あれば是非ご意見お願いいたします
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる