25 / 178
第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第25話 オーク遭遇⁉予想以上に・・・でかい‼
しおりを挟む
朝からラッキーは、そわそわしていた。
「武器も手入れしたし、アイテムも持った。大丈夫だよな。」
今日はアインのパーティと一緒に魔物討伐を受ける日だ。ラッキーにとっては初めての森になる。森の魔物はオークやトレントにコボルトなどEランクの魔物が出てくる。
今まで草原でFランクのゴブリンやスライム、スモールラビットを相手にしていたラッキーにとって、一ランク上の魔物はまだ戦った事がなかった。草原にも森から移動してきて見かける事はあったが、危険を回避して逃げていたからだ。
「とりあえず、剣術の素質を持っている事と気配察知のスキルが使える事は伝えても大丈夫だろ。ゼンパンの素質の事は伏せておくからデイリーガチャスキルもモンスターガチャスキルも使うのは控えよう。」
素質を持っていなくても、スキルを覚える事はできる。そして素質を持っていると関連するスキルを取得しやすくなる。
例えば剣術の素質を持っている者は、素質を持っていない者と比べて身体強化や気配察知などの戦闘に関わるスキルが多少覚えやすくなる。といった感じだ。
二つの素質を持っているのは珍しいので、ラッキーは素質は剣術のみで、気配察知はスキルとして覚えている。という設定で行動する事に決めていた。
「遅れたら感じが悪いから早めに出るか。」
ラッキーは早々に準備を終えて、集合場所のギルドへ向かった。
ギルドに着くと、案の定アイン達はまだ来ていなかった。それはそうだろう集合時間の1時間前に到着しているのだから・・・
「ラッキーさん。今日は早いですね。今日は森へ行くんですか?」
声を掛けてきたのは受付嬢のナンシーだ。
「ナンシーさん。おはようございます。はい。今日は森へ行ってオークを狩って来ようと思っています。」
「オークですか!一人じゃ危険ですよ。」
「あっ!!すいません。一人じゃないんです。アインのパーティと一緒に依頼を受ける約束をしてまして。ここで待ち合わせしてるんですよ。」
「フォースターとですか?なら大丈夫ですね。あそこのパーティは今森を主戦場としてますから。」
「はい。ソロじゃ不安だったので、俺もアイン達について行って、森の感じを掴もうと思ってて。」
「そういう事なんですね。わかりました。でも気を付けてくださいね。森の中ではオークが一番の強敵です。気は抜かないで下さいね。」
「はい。ありがとうございます。」
アイン達が来るまで時間があったので、ラッキーは資料室で森に出るオークの事を調べていた。
【名前】 オーク
【生息場所】 リスボンの森
【危険度】 ランクE
【特徴】 体調は2mを超える。大きい個体になると3mを超える者もいる。手に棍棒を持っている個体もいる。動きはそれほど早くないが力が強いので、攻撃には注意が必要。体重が150キロ~300キロある。オークの肉は素材として人気が高い。更に睾丸は滋養強壮の効果があり高値で取引されている。
「なるほど。オークの中でも大きさがまちまちで武器を持ってるヤツもいるのか。それにしても300キロって・・・5人で分けても一人60キロ。重すぎだろ・・・。まあ睾丸と一部の肉だけ取って持って帰る人がほとんどなんだろうな~。」
資料室で調べものをしながら、集合時間になったので、集合場所に向かうと、すでにアイン達が到着していた。
「おうラッキー。早いな。」
「おはようございます。早く着きすぎたんで資料室でオークについて調べてました。」
「おっ。ラッキーは勉強熱心なんだな。」
「まあ、死にたくないですからね。」
「そりゃそうだな。それじゃオークの討伐依頼を受けて森へ行こうか。」
フォースターとラッキーはオークの魔物討伐を受けて森へ向かった。
「ラッキーって剣術の成長が早いけど剣術の素質を持ってるのか?」
「そうだね。素質は剣術だったよ。あれ?アインも剣使ってるよね?アインさんの素質って剣術じゃないの?」
「ああ。俺が授かったのは身体強化だ。剣術と相性がいいから剣を使ってるんだ。まあ身体強化はけっこう便利だからな。俺は気に入ってるんだ。」
「そうなんですね。たしかに身体強化って便利そうですね。」
(アインさんって身体強化の素質なんだな。他の人はどんな素質なんだろう。てか素質ってあんな軽い感じで聞いて大丈夫なのか?)
「アイン!ダメじゃない。他人の素質を詮索するのはトラブルの元ってこの前も言ったでしょ。ラッキーも!聞かれたからって簡単に教えちゃダメよ。」
「やっぱり素質って簡単に教えるのっておかしいんですね。」
「そりゃそうよ。トラブルの元ね。ある程度はわかるだろうけど聞くのはマナー違反ね。」
「でもよユキ。ラッキーはもう仲間みたいなもんだし問題ないだろ。?オークを倒す上でお互いの素質を知っておくのも大事だと思うぜ。」
「そうだな。アインの聞き方は軽かったが、アインの言う事は一理ある。オークは動きが遅いとはいえ、力が強い。連携がしっかりしていないと危ないからな。」
「俺は気にしてないので大丈夫ですよ。言わなかっただけで俺もみんなの素質には興味がありましたから。」
その後、それぞれ素質の確認をして、連携の確認をした。しばらく森を探索していると目当ての魔物がいた。
「でかい・・・。あれがオークか。」
豚の顔を持つ2mを超えるオークを発見したのだった。
「武器も手入れしたし、アイテムも持った。大丈夫だよな。」
今日はアインのパーティと一緒に魔物討伐を受ける日だ。ラッキーにとっては初めての森になる。森の魔物はオークやトレントにコボルトなどEランクの魔物が出てくる。
今まで草原でFランクのゴブリンやスライム、スモールラビットを相手にしていたラッキーにとって、一ランク上の魔物はまだ戦った事がなかった。草原にも森から移動してきて見かける事はあったが、危険を回避して逃げていたからだ。
「とりあえず、剣術の素質を持っている事と気配察知のスキルが使える事は伝えても大丈夫だろ。ゼンパンの素質の事は伏せておくからデイリーガチャスキルもモンスターガチャスキルも使うのは控えよう。」
素質を持っていなくても、スキルを覚える事はできる。そして素質を持っていると関連するスキルを取得しやすくなる。
例えば剣術の素質を持っている者は、素質を持っていない者と比べて身体強化や気配察知などの戦闘に関わるスキルが多少覚えやすくなる。といった感じだ。
二つの素質を持っているのは珍しいので、ラッキーは素質は剣術のみで、気配察知はスキルとして覚えている。という設定で行動する事に決めていた。
「遅れたら感じが悪いから早めに出るか。」
ラッキーは早々に準備を終えて、集合場所のギルドへ向かった。
ギルドに着くと、案の定アイン達はまだ来ていなかった。それはそうだろう集合時間の1時間前に到着しているのだから・・・
「ラッキーさん。今日は早いですね。今日は森へ行くんですか?」
声を掛けてきたのは受付嬢のナンシーだ。
「ナンシーさん。おはようございます。はい。今日は森へ行ってオークを狩って来ようと思っています。」
「オークですか!一人じゃ危険ですよ。」
「あっ!!すいません。一人じゃないんです。アインのパーティと一緒に依頼を受ける約束をしてまして。ここで待ち合わせしてるんですよ。」
「フォースターとですか?なら大丈夫ですね。あそこのパーティは今森を主戦場としてますから。」
「はい。ソロじゃ不安だったので、俺もアイン達について行って、森の感じを掴もうと思ってて。」
「そういう事なんですね。わかりました。でも気を付けてくださいね。森の中ではオークが一番の強敵です。気は抜かないで下さいね。」
「はい。ありがとうございます。」
アイン達が来るまで時間があったので、ラッキーは資料室で森に出るオークの事を調べていた。
【名前】 オーク
【生息場所】 リスボンの森
【危険度】 ランクE
【特徴】 体調は2mを超える。大きい個体になると3mを超える者もいる。手に棍棒を持っている個体もいる。動きはそれほど早くないが力が強いので、攻撃には注意が必要。体重が150キロ~300キロある。オークの肉は素材として人気が高い。更に睾丸は滋養強壮の効果があり高値で取引されている。
「なるほど。オークの中でも大きさがまちまちで武器を持ってるヤツもいるのか。それにしても300キロって・・・5人で分けても一人60キロ。重すぎだろ・・・。まあ睾丸と一部の肉だけ取って持って帰る人がほとんどなんだろうな~。」
資料室で調べものをしながら、集合時間になったので、集合場所に向かうと、すでにアイン達が到着していた。
「おうラッキー。早いな。」
「おはようございます。早く着きすぎたんで資料室でオークについて調べてました。」
「おっ。ラッキーは勉強熱心なんだな。」
「まあ、死にたくないですからね。」
「そりゃそうだな。それじゃオークの討伐依頼を受けて森へ行こうか。」
フォースターとラッキーはオークの魔物討伐を受けて森へ向かった。
「ラッキーって剣術の成長が早いけど剣術の素質を持ってるのか?」
「そうだね。素質は剣術だったよ。あれ?アインも剣使ってるよね?アインさんの素質って剣術じゃないの?」
「ああ。俺が授かったのは身体強化だ。剣術と相性がいいから剣を使ってるんだ。まあ身体強化はけっこう便利だからな。俺は気に入ってるんだ。」
「そうなんですね。たしかに身体強化って便利そうですね。」
(アインさんって身体強化の素質なんだな。他の人はどんな素質なんだろう。てか素質ってあんな軽い感じで聞いて大丈夫なのか?)
「アイン!ダメじゃない。他人の素質を詮索するのはトラブルの元ってこの前も言ったでしょ。ラッキーも!聞かれたからって簡単に教えちゃダメよ。」
「やっぱり素質って簡単に教えるのっておかしいんですね。」
「そりゃそうよ。トラブルの元ね。ある程度はわかるだろうけど聞くのはマナー違反ね。」
「でもよユキ。ラッキーはもう仲間みたいなもんだし問題ないだろ。?オークを倒す上でお互いの素質を知っておくのも大事だと思うぜ。」
「そうだな。アインの聞き方は軽かったが、アインの言う事は一理ある。オークは動きが遅いとはいえ、力が強い。連携がしっかりしていないと危ないからな。」
「俺は気にしてないので大丈夫ですよ。言わなかっただけで俺もみんなの素質には興味がありましたから。」
その後、それぞれ素質の確認をして、連携の確認をした。しばらく森を探索していると目当ての魔物がいた。
「でかい・・・。あれがオークか。」
豚の顔を持つ2mを超えるオークを発見したのだった。
1
お気に入りに追加
1,273
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
婚約破棄? ではここで本領発揮させていただきます!
昼から山猫
ファンタジー
王子との婚約を当然のように受け入れ、幼い頃から厳格な礼法や淑女教育を叩き込まれてきた公爵令嬢セリーナ。しかし、王子が他の令嬢に心を移し、「君とは合わない」と言い放ったその瞬間、すべてが崩れ去った。嘆き悲しむ間もなく、セリーナの周りでは「大人しすぎ」「派手さがない」と陰口が飛び交い、一夜にして王都での居場所を失ってしまう。
ところが、塞ぎ込んだセリーナはふと思い出す。長年の教育で身につけた「管理能力」や「記録魔法」が、周りには地味に見えても、実はとてつもない汎用性を秘めているのでは――。落胆している場合じゃない。彼女は深呼吸をして、こっそりと王宮の図書館にこもり始める。学問の記録や政治資料を整理し、さらに独自に新たな魔法式を編み出す作業をスタートしたのだ。
この行動はやがて、とんでもない成果を生む。王宮の混乱した政治体制や不正を資料から暴き、魔物対策や食糧不足対策までも「地味スキル」で立て直せると証明する。誰もが見向きもしなかった“婚約破棄令嬢”が、実は国の根幹を救う可能性を持つ人材だと知られたとき、王子は愕然として「戻ってきてほしい」と懇願するが、セリーナは果たして……。
------------------------------------
加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました
黎
ファンタジー
幼い頃、神獣ヴァレンの加護を期待され、ロザリアは王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、侍女を取り上げられ、将来の王妃だからと都合よく仕事を押し付けられ、一方で、公爵令嬢があたかも王子の婚約者であるかのように振る舞う。そんな風に冷遇されながらも、ロザリアはヴァレンと共にたくましく生き続けてきた。
そんな中、王子がロザリアに「君との婚約では神獣の加護を感じたことがない。公爵令嬢が加護を持つと判明したし、彼女と結婚する」と婚約破棄をつきつける。
家も職も金も失ったロザリアは、偶然出会った帝国皇子ラウレンツに雇われることになる。元皇妃の暴政で荒廃した帝国を立て直そうとする彼の契約妃となったロザリアは、ヴァレンの力と自身の知恵と経験を駆使し、帝国を豊かに復興させていき、帝国とラウレンツの心に希望を灯す存在となっていく。
*短編に続きをとのお声をたくさんいただき、始めることになりました。引き続きよろしくお願いします。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
ちっちゃい仲間とのんびりスケッチライフ!
ミドリノミコト
ファンタジー
魔獣のスケッチは楽しい。小さい頃から魔獣をスケッチすることが好きだったリッカは、生まれた頃から見守ってくれていた神獣、黄龍から4体の小さな赤ちゃん神獣を任せられることになった。数多くの有能なテイマーを輩出しているリッカの家は8歳で最初の契約を結ぶのだが、そこでまた一波乱。神獣と共に成長したリッカはアカデミーへ入学することになり、その非凡性を発揮していくことになる。そして、小さな仲間たちと共に、さまざまな魔獣との出会いの旅が始まるのだった。
☆第12回ファンタジー小説大賞に参加してます!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる