5 / 178
第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第5話 薬草採取を続けて10日・・・
しおりを挟む
朝起きて、宿で朝御飯を食べる。
朝御飯を食べたら武器と防具を身に付けてギルドに行く。
ギルドで薬草採取の依頼を受ける。
昼の時間になったらガチャスキルを使用する。
もちろん出るのは・・・・パン。
出たパンは昼ごはんになった。
薬草採取が終わるとギルドに報告して、報酬をもらう。
報酬をもらったら宿に帰って、晩御飯を食べて寝る。
ラッキーの冒険者生活はこうして日々を忙しく過ごしていた。
始めは薬草を見つけるのにも苦労したし、見つけたと思ったら薬草じゃなかったり、魔物を見つけると、岩場に隠れたりしながら薬草採取を毎日毎日行った。
1週間も経てば慣れてきて、薬草採取だけで1日の宿代以上のお金を稼げるようになった。
「ようやく薬草採取にも慣れてきたな。といってもその日の宿代を稼ぐので精一杯だけど・・・。もっとたくさん薬草を取る為にはやっぱり森に行かないとな~。でも魔物がいるもんな・・・」
ラッキーは今までに魔物を倒した事がないわけではなかった。だが、ラッキーが魔物を倒した時は必ず誰かが一緒にいて、護衛の騎士が弱らせた魔物をラッキーが剣で止めを刺すだけだった。
「草原でちょっと魔物と戦ってみるか・・・案外すんなり倒せるかもしれないしな。俺だって剣の訓練はずっと続けてたんだ。やれるはずだ。いややれる!!・・・やれるよな・・・」
それから更に3日程薬草採取に精を出し、宿代以上に稼いだお金で回復薬の下級ポーションを二つ購入した。
「よし!念のためのポーションも買った。剣も問題なく振れてる。明日は草原で薬草を採取しながら魔物の討伐もしてみよう。」
ラッキーは更にお金を稼ぐ為に魔物を討伐する事を決めて、眠りについた。
ラッキーの中では【ゼンパン】のスキルはすでに昼ご飯のパンを出してくれるスキルという認識になっていた。
素質を得てから30回ガチャスキルを使ったが、パン以外に出るものがなかったからだ。パンの種類はたくさん出たが、種類が変わるだけでパンが出る事に変わりはなかったからだ。
それでもラッキーは前向きに昼ご飯代が浮いたぜ!ぐらいにしか思っていなかった。
だが、この日ラッキーに転機が訪れた。
眠りについたラッキーは夢を見た。
綺麗な黒髪の少女が【ゼンパン】の素質について教えてくれるというモノだった。
少女は自身の事を神と名乗った。そしてこれは神託であると・・・
眼が覚めたラッキーは夢で見た少女の事、そして【ゼンパン】の素質の事、ガチャスキルの事を思い出しテンションを上げたのだった。
「やったぞ!!やっぱり【ゼンパン】の素質はすごかったんだ!!これで俺にも希望が見えた!!父さんとメルトを見返す事ができる!!そうと決まれば早速魔物討伐だ!!」
ラッキーは気合を入れて、魔物討伐に向かうのだった。
◆◇◆◇◆◇
一方、ラッキーに【ゼンパン】の素質について説明したミラは・・・
「ミラ?ラッキーにちゃんと説明できたみたいね。朝からラッキーのテンションがすごく高いわ。」
「姉さん・・・うん。確率的に1年に1回、ガチャスキルから素質が出るって伝えた。それだけでラッキーさんすごく喜んでくれたよ。」
「まあそうでしょうね。1年に1回素質が出れば10年で10個の素質を得る事ができるもの。ガチャスキルチートすぎでしょ!!」
「でも、いつでるかわからないから・・・。薬草採取ばっかりしてるラッキーさんも楽しそうだけど、ラッキーさんにはもっと有名になってほしい。」
「そうね。追放した父親にはざまぁしてほしいわね。」
「そこまでは・・・」
「あら?そうなの?ミラは優しいわね。それで?デイリーガチャだけじゃなくてモンスターガチャの事も話したんでしょ?ラッキー魔物を倒すんだ!ってさっきから何度も叫んでるし・・・」
「うん。ラッキーさん。それを聞いた時、目がキラキラしてた。」
「でしょうね。まあでもそれなら安心ね。すぐに素質を得て成り上がるわ。温かく見守りましょう。」
「うん。」
ラッキーのテンションが上がり、ほっとしたミラはいつものようにラッキーを見守るのだった。
ちなみに、
ミラがラッキーに説明した【ゼンパン】の素質についての内容は、
【ゼンパン】の素質を持つ者はガチャという特別なスキルを使う事ができる。
ガチャはデイリーガチャ、モンスターガチャ、プレミアムガチャの三種類ある。
デイリーガチャは文字通り、毎日1回する事ができる。
0.3%の確率で、素質を得る事ができる。ハズレの場合はパンが出る。
モンスターガチャは、モンスターを10体倒す事にガチャを引く事ができる。
ガチャからは10%の確率で素質かアイテムを得る事ができる。
ただし、レアな素質・レアなアイテムが出る確率は低い。
レアな素質とは勇者や剣聖、賢者などの複数のスキルを使う事ができる素質である。
逆にノーマルな素質とは、剣術や火魔法、水魔法、体力強化や敏捷強化などの素質である。
プレミアムガチャは現在はまだ使用できないので説明していなかった。
ラッキーが朝からハイテンションで魔物討伐にむかったのはこういった事が夢の中で起きていたからであった。
朝御飯を食べたら武器と防具を身に付けてギルドに行く。
ギルドで薬草採取の依頼を受ける。
昼の時間になったらガチャスキルを使用する。
もちろん出るのは・・・・パン。
出たパンは昼ごはんになった。
薬草採取が終わるとギルドに報告して、報酬をもらう。
報酬をもらったら宿に帰って、晩御飯を食べて寝る。
ラッキーの冒険者生活はこうして日々を忙しく過ごしていた。
始めは薬草を見つけるのにも苦労したし、見つけたと思ったら薬草じゃなかったり、魔物を見つけると、岩場に隠れたりしながら薬草採取を毎日毎日行った。
1週間も経てば慣れてきて、薬草採取だけで1日の宿代以上のお金を稼げるようになった。
「ようやく薬草採取にも慣れてきたな。といってもその日の宿代を稼ぐので精一杯だけど・・・。もっとたくさん薬草を取る為にはやっぱり森に行かないとな~。でも魔物がいるもんな・・・」
ラッキーは今までに魔物を倒した事がないわけではなかった。だが、ラッキーが魔物を倒した時は必ず誰かが一緒にいて、護衛の騎士が弱らせた魔物をラッキーが剣で止めを刺すだけだった。
「草原でちょっと魔物と戦ってみるか・・・案外すんなり倒せるかもしれないしな。俺だって剣の訓練はずっと続けてたんだ。やれるはずだ。いややれる!!・・・やれるよな・・・」
それから更に3日程薬草採取に精を出し、宿代以上に稼いだお金で回復薬の下級ポーションを二つ購入した。
「よし!念のためのポーションも買った。剣も問題なく振れてる。明日は草原で薬草を採取しながら魔物の討伐もしてみよう。」
ラッキーは更にお金を稼ぐ為に魔物を討伐する事を決めて、眠りについた。
ラッキーの中では【ゼンパン】のスキルはすでに昼ご飯のパンを出してくれるスキルという認識になっていた。
素質を得てから30回ガチャスキルを使ったが、パン以外に出るものがなかったからだ。パンの種類はたくさん出たが、種類が変わるだけでパンが出る事に変わりはなかったからだ。
それでもラッキーは前向きに昼ご飯代が浮いたぜ!ぐらいにしか思っていなかった。
だが、この日ラッキーに転機が訪れた。
眠りについたラッキーは夢を見た。
綺麗な黒髪の少女が【ゼンパン】の素質について教えてくれるというモノだった。
少女は自身の事を神と名乗った。そしてこれは神託であると・・・
眼が覚めたラッキーは夢で見た少女の事、そして【ゼンパン】の素質の事、ガチャスキルの事を思い出しテンションを上げたのだった。
「やったぞ!!やっぱり【ゼンパン】の素質はすごかったんだ!!これで俺にも希望が見えた!!父さんとメルトを見返す事ができる!!そうと決まれば早速魔物討伐だ!!」
ラッキーは気合を入れて、魔物討伐に向かうのだった。
◆◇◆◇◆◇
一方、ラッキーに【ゼンパン】の素質について説明したミラは・・・
「ミラ?ラッキーにちゃんと説明できたみたいね。朝からラッキーのテンションがすごく高いわ。」
「姉さん・・・うん。確率的に1年に1回、ガチャスキルから素質が出るって伝えた。それだけでラッキーさんすごく喜んでくれたよ。」
「まあそうでしょうね。1年に1回素質が出れば10年で10個の素質を得る事ができるもの。ガチャスキルチートすぎでしょ!!」
「でも、いつでるかわからないから・・・。薬草採取ばっかりしてるラッキーさんも楽しそうだけど、ラッキーさんにはもっと有名になってほしい。」
「そうね。追放した父親にはざまぁしてほしいわね。」
「そこまでは・・・」
「あら?そうなの?ミラは優しいわね。それで?デイリーガチャだけじゃなくてモンスターガチャの事も話したんでしょ?ラッキー魔物を倒すんだ!ってさっきから何度も叫んでるし・・・」
「うん。ラッキーさん。それを聞いた時、目がキラキラしてた。」
「でしょうね。まあでもそれなら安心ね。すぐに素質を得て成り上がるわ。温かく見守りましょう。」
「うん。」
ラッキーのテンションが上がり、ほっとしたミラはいつものようにラッキーを見守るのだった。
ちなみに、
ミラがラッキーに説明した【ゼンパン】の素質についての内容は、
【ゼンパン】の素質を持つ者はガチャという特別なスキルを使う事ができる。
ガチャはデイリーガチャ、モンスターガチャ、プレミアムガチャの三種類ある。
デイリーガチャは文字通り、毎日1回する事ができる。
0.3%の確率で、素質を得る事ができる。ハズレの場合はパンが出る。
モンスターガチャは、モンスターを10体倒す事にガチャを引く事ができる。
ガチャからは10%の確率で素質かアイテムを得る事ができる。
ただし、レアな素質・レアなアイテムが出る確率は低い。
レアな素質とは勇者や剣聖、賢者などの複数のスキルを使う事ができる素質である。
逆にノーマルな素質とは、剣術や火魔法、水魔法、体力強化や敏捷強化などの素質である。
プレミアムガチャは現在はまだ使用できないので説明していなかった。
ラッキーが朝からハイテンションで魔物討伐にむかったのはこういった事が夢の中で起きていたからであった。
1
お気に入りに追加
1,273
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
婚約破棄? ではここで本領発揮させていただきます!
昼から山猫
ファンタジー
王子との婚約を当然のように受け入れ、幼い頃から厳格な礼法や淑女教育を叩き込まれてきた公爵令嬢セリーナ。しかし、王子が他の令嬢に心を移し、「君とは合わない」と言い放ったその瞬間、すべてが崩れ去った。嘆き悲しむ間もなく、セリーナの周りでは「大人しすぎ」「派手さがない」と陰口が飛び交い、一夜にして王都での居場所を失ってしまう。
ところが、塞ぎ込んだセリーナはふと思い出す。長年の教育で身につけた「管理能力」や「記録魔法」が、周りには地味に見えても、実はとてつもない汎用性を秘めているのでは――。落胆している場合じゃない。彼女は深呼吸をして、こっそりと王宮の図書館にこもり始める。学問の記録や政治資料を整理し、さらに独自に新たな魔法式を編み出す作業をスタートしたのだ。
この行動はやがて、とんでもない成果を生む。王宮の混乱した政治体制や不正を資料から暴き、魔物対策や食糧不足対策までも「地味スキル」で立て直せると証明する。誰もが見向きもしなかった“婚約破棄令嬢”が、実は国の根幹を救う可能性を持つ人材だと知られたとき、王子は愕然として「戻ってきてほしい」と懇願するが、セリーナは果たして……。
------------------------------------
加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました
黎
ファンタジー
幼い頃、神獣ヴァレンの加護を期待され、ロザリアは王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、侍女を取り上げられ、将来の王妃だからと都合よく仕事を押し付けられ、一方で、公爵令嬢があたかも王子の婚約者であるかのように振る舞う。そんな風に冷遇されながらも、ロザリアはヴァレンと共にたくましく生き続けてきた。
そんな中、王子がロザリアに「君との婚約では神獣の加護を感じたことがない。公爵令嬢が加護を持つと判明したし、彼女と結婚する」と婚約破棄をつきつける。
家も職も金も失ったロザリアは、偶然出会った帝国皇子ラウレンツに雇われることになる。元皇妃の暴政で荒廃した帝国を立て直そうとする彼の契約妃となったロザリアは、ヴァレンの力と自身の知恵と経験を駆使し、帝国を豊かに復興させていき、帝国とラウレンツの心に希望を灯す存在となっていく。
*短編に続きをとのお声をたくさんいただき、始めることになりました。引き続きよろしくお願いします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる