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第十一章 新大陸ウエストディザイア
第364話 アルファロードへの帰り道
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イプシロンハイでの依頼を終えて、クリフとララは馬車に乗ってアルファロードへと帰っていた。イプシロンハイに向かう時は他の冒険者との相席だったが、アルファロードへと向かう馬車にはクリフとララ以外に乗っている人はいなかった。
これは都合が良いと、クリフは勇者の事をララに尋ねた。
「なあ、勇者について教えてくれないか?」
「勇者君ですか?いいですよ。そう言えばクリフの所にも勇者がいたんですか?」
「ああ。ただ・・・なんというかソラマメ君とは全然感じが違うがな。」
「ふふ。勇者君はぽっちゃりですからね。昔話に出てくる勇者様とは全然違いよ。」
「昔話っていうのはどんな話なんだ?まあ俺の所じゃ、勇者が魔王を倒してお姫様と結婚する。みたいな話だったが。」
「アタシが知ってる話も同じような話です。」
「なら、どこかに魔王がいるのか?」
「いえ、そんな話は聞いた事ないですね。」
「そうか・・・。」
(魔王がいるなら、俺達の大陸を狙っているっていうのも信ぴょう性があったんだが。)
「勇者君の話でしたね。アタシが以前パーティを組んでてクリフと同じ依頼を受けてイプシロンハイに来た事は話したよね?そこで勇者君と出会ったんだ。と言ってもその時は勇者君がギルドで他の冒険者にバカにされてて、僕が怒って助けただけなんだけどね。」
(他の勇者にバカにされてた?あの体形で冒険者だからか?まあありえるよな。まさかギルドテンプレが起こっていたとは。)
「実際の勇者君は強いから、アタシが助けなくてもなんとでもなったんだろうけど、その時のアタシは、勇者君の事を知らずに助けたからね。それで勇者君に気に入られたって感じかな。」
「勇者ってやっぱり強いのか?」
「あの見た目じゃ想像つかないよね。でも勇者君あれでもSランクなんだよ。」
「まじで!?」
「まじで。一度アタシ達のパーティに入って試練の塔について来た事があったけど、その時は勇者君一人で全ての魔物を倒してたよ。アタシ達なんていてもいなくても一緒じゃんって思ったもん。」
「それなのにあの体形なのか?」
「不思議だよね~。昔はもっと痩せててらしいけどね。勇者君も言ってたように教会は勇者君を何かあった時の為に使いたいみたいで、なかなか自由に行動させてもらえないみたいだよ。勇者君いつもその事愚痴ってたから。」
(勇者を教会が管理するのは良く聞く話だけど、あれだけ堕落させたらいざという時だって役に立つか不安じゃないのか?それとも堕落させるのが目的とか?そう考えると辻褄は会うが・・・。なんか自分の都合の良いように考えすぎてる気もするな。)
「教会か・・・。なあララ。もしかして教会は勇者に活躍してほしくないんじゃないのか?だから、試練の塔にも行かせないし、強くならないようにしてるとか?」
「クリフの考えすぎじゃない?と言いたいところだけど、クリフの話を聞いた後じゃその可能性もあるかもしれないね。勇者君が試練の塔で本気出したら、モンスターウエーブなんて怒らない可能性もあるし。」
(気づかれるかもしれなかったから鑑定しなかったけど、あの時鑑定して能力を見ておくべきだったか。ララと勇者の話を傍で聞いていただけだったから、なんとも言えないけど、勇者は敵対しない感じはする。逆に言えば味方になりそうな気もする。ララに惚れてるし。うまく使えないものか。いやでも俺が言ったら逆効果か。ララと話しながらお前誰だ?ララとどんな関係だ?見たいな目を向けてきてたからな~。まあララは気づいてないだろうけど。)
「だよな~。ララはどう思う?勇者君は俺達の味方になってくれそうだと思うか?」
「味方にはなってくれるとは思うよ。だけど、勇者君やさしいから・・・。教会の敵にもならないんじゃないかな。あからさまに教会が悪い事してるってわかれば別だけど。」
「なるほど。そう言えば、勇者がいるって事は聖女なんかもいたりするのか?」
「聖女様もいるよ。」
「本当に?なら聖女もイプシロンハイの教会にいたのか?」
「いたよ。教会にお祈りに行った時に、やさしそうなおばあちゃんがいたの覚えてる?」
「ああ。俺達が祈ってる時に一番前にいた人だろ?俺達が祈りを終えてもずっと一人で祈ってたし。」
「そう。その人が聖女様だよ。」
「えっ!?そうなの?」
「うん。もしかして聖女様ってキレイで若い子を想像してた?残念でした。てかクリフって奧さんいるって言ってたよね。他の女性を気にしたりしてたら刺されるよ。」
(聖女って、普通に若い女性をイメージしてた。ユーナみたいな・・・。まあでもたしかにそうか。聖女だって年を取るもんな。俺だって英雄って呼ばれてるけど、50年後には、英雄って言ってもジジイじゃんとか言われる可能性あるし。)
「はは。たしかにもっと若い女性を想像はしてたけど、そんな意味じゃないよ。勇者と言えば聖女がいて、パーティ組んで魔王を倒すイメージだったからさ。後は賢者とか剣聖なんかもいれば勇者パーティって感じじゃん。」
「剣聖様も賢者様もいるよ。どっちもどこにいるかまでは知らないけどね。」
「やっぱりいるんだ。」
(ますます俺のいた大陸と同じ感じだな。違いはダンジョンがあるか、試練の塔があるかの違いぐらいか。種族だって同じような感じだし。まあ勇者に関しては徐々に仲良くなっていくのがいいか。今は魔王がいないみたいだけど、勇者いるところに魔王あり。みたいな所はあるもんな。魔王という名の悪魔だった。っていうオチもありえるし。頭の隅に置いておいて、まずはアルファロードの悪魔退治に集中するか。)
その後も、勇者君ネタで色々話したクリフ達は無事にアルファロードへと帰還したのだった。
これは都合が良いと、クリフは勇者の事をララに尋ねた。
「なあ、勇者について教えてくれないか?」
「勇者君ですか?いいですよ。そう言えばクリフの所にも勇者がいたんですか?」
「ああ。ただ・・・なんというかソラマメ君とは全然感じが違うがな。」
「ふふ。勇者君はぽっちゃりですからね。昔話に出てくる勇者様とは全然違いよ。」
「昔話っていうのはどんな話なんだ?まあ俺の所じゃ、勇者が魔王を倒してお姫様と結婚する。みたいな話だったが。」
「アタシが知ってる話も同じような話です。」
「なら、どこかに魔王がいるのか?」
「いえ、そんな話は聞いた事ないですね。」
「そうか・・・。」
(魔王がいるなら、俺達の大陸を狙っているっていうのも信ぴょう性があったんだが。)
「勇者君の話でしたね。アタシが以前パーティを組んでてクリフと同じ依頼を受けてイプシロンハイに来た事は話したよね?そこで勇者君と出会ったんだ。と言ってもその時は勇者君がギルドで他の冒険者にバカにされてて、僕が怒って助けただけなんだけどね。」
(他の勇者にバカにされてた?あの体形で冒険者だからか?まあありえるよな。まさかギルドテンプレが起こっていたとは。)
「実際の勇者君は強いから、アタシが助けなくてもなんとでもなったんだろうけど、その時のアタシは、勇者君の事を知らずに助けたからね。それで勇者君に気に入られたって感じかな。」
「勇者ってやっぱり強いのか?」
「あの見た目じゃ想像つかないよね。でも勇者君あれでもSランクなんだよ。」
「まじで!?」
「まじで。一度アタシ達のパーティに入って試練の塔について来た事があったけど、その時は勇者君一人で全ての魔物を倒してたよ。アタシ達なんていてもいなくても一緒じゃんって思ったもん。」
「それなのにあの体形なのか?」
「不思議だよね~。昔はもっと痩せててらしいけどね。勇者君も言ってたように教会は勇者君を何かあった時の為に使いたいみたいで、なかなか自由に行動させてもらえないみたいだよ。勇者君いつもその事愚痴ってたから。」
(勇者を教会が管理するのは良く聞く話だけど、あれだけ堕落させたらいざという時だって役に立つか不安じゃないのか?それとも堕落させるのが目的とか?そう考えると辻褄は会うが・・・。なんか自分の都合の良いように考えすぎてる気もするな。)
「教会か・・・。なあララ。もしかして教会は勇者に活躍してほしくないんじゃないのか?だから、試練の塔にも行かせないし、強くならないようにしてるとか?」
「クリフの考えすぎじゃない?と言いたいところだけど、クリフの話を聞いた後じゃその可能性もあるかもしれないね。勇者君が試練の塔で本気出したら、モンスターウエーブなんて怒らない可能性もあるし。」
(気づかれるかもしれなかったから鑑定しなかったけど、あの時鑑定して能力を見ておくべきだったか。ララと勇者の話を傍で聞いていただけだったから、なんとも言えないけど、勇者は敵対しない感じはする。逆に言えば味方になりそうな気もする。ララに惚れてるし。うまく使えないものか。いやでも俺が言ったら逆効果か。ララと話しながらお前誰だ?ララとどんな関係だ?見たいな目を向けてきてたからな~。まあララは気づいてないだろうけど。)
「だよな~。ララはどう思う?勇者君は俺達の味方になってくれそうだと思うか?」
「味方にはなってくれるとは思うよ。だけど、勇者君やさしいから・・・。教会の敵にもならないんじゃないかな。あからさまに教会が悪い事してるってわかれば別だけど。」
「なるほど。そう言えば、勇者がいるって事は聖女なんかもいたりするのか?」
「聖女様もいるよ。」
「本当に?なら聖女もイプシロンハイの教会にいたのか?」
「いたよ。教会にお祈りに行った時に、やさしそうなおばあちゃんがいたの覚えてる?」
「ああ。俺達が祈ってる時に一番前にいた人だろ?俺達が祈りを終えてもずっと一人で祈ってたし。」
「そう。その人が聖女様だよ。」
「えっ!?そうなの?」
「うん。もしかして聖女様ってキレイで若い子を想像してた?残念でした。てかクリフって奧さんいるって言ってたよね。他の女性を気にしたりしてたら刺されるよ。」
(聖女って、普通に若い女性をイメージしてた。ユーナみたいな・・・。まあでもたしかにそうか。聖女だって年を取るもんな。俺だって英雄って呼ばれてるけど、50年後には、英雄って言ってもジジイじゃんとか言われる可能性あるし。)
「はは。たしかにもっと若い女性を想像はしてたけど、そんな意味じゃないよ。勇者と言えば聖女がいて、パーティ組んで魔王を倒すイメージだったからさ。後は賢者とか剣聖なんかもいれば勇者パーティって感じじゃん。」
「剣聖様も賢者様もいるよ。どっちもどこにいるかまでは知らないけどね。」
「やっぱりいるんだ。」
(ますます俺のいた大陸と同じ感じだな。違いはダンジョンがあるか、試練の塔があるかの違いぐらいか。種族だって同じような感じだし。まあ勇者に関しては徐々に仲良くなっていくのがいいか。今は魔王がいないみたいだけど、勇者いるところに魔王あり。みたいな所はあるもんな。魔王という名の悪魔だった。っていうオチもありえるし。頭の隅に置いておいて、まずはアルファロードの悪魔退治に集中するか。)
その後も、勇者君ネタで色々話したクリフ達は無事にアルファロードへと帰還したのだった。
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