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第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第295話 ノースとサウスを迎え撃て
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ノースとサウスがセントラルを攻めるまで2か月。その期間、クリフは着々と戦争の準備を始めていた。
「敵を知り己を知れば百戦危うからずって言うもんな。何度も偵察に行ったかいあって、敵の戦力はだいたいわかった。後はそれ以上の戦力をこちらが用意すれば勝ちは確実だな。」
クリフが調べた内容によると、ノースの主な戦力は、大将のエックスと中将のゼット、そして兵隊が約1000人だ。
大将エックスは、だいたい聖剣を持ったパイン程の力を持つ。セントラルの大将フォルダーと、サウスの大将サファイアも同じぐらいの実力だ。強さを上から順にランクを付けて並べてみると。
SSランク:クリフ、グラン
Sランク:パイン、エックス、フォルダー、サファイア
Aランク:フォルカス、フォント、ゼット、トパーズ
となる。ただここに不安要素が追加される。邪神の影響だ。クリフとグランが調べた内容によると、帝国でパインが飲んだような黒い錠剤をノースとサウスの魔族達はもっているようで、能力が数倍になると言われているらしい。
ノースとサウスの魔族達が黒い錠剤を飲んでから戦争を行う事も視野に入れて、ノースの大将エックスには、クリフよりも強いグランを、ノースの中将ゼットには、フォルダーをあてる事にした。司令官クラスには確実に勝利を収める作戦だ。
1000人の兵士に対しては、フォルカスとフォントを中心に戦う事になるが、邪神の影響で、兵士対兵士の力がノースの方が強いと予想し、武器や防具を全員分準備した。そして回復アイテムを大量に用意する事にしたのだ。回復アイテムはセントラル城でユイを中心に防衛組が準備していた。
これだけでノースには間違いなく勝てるだろう。セントラルの全ての戦力を集中させてグランをサポートにつけているのだから負ける方が難しいだろう。
そしてサウスに関しては、セントラルに攻めてくるのは大将サファイアだ。中将は帝国の方に向かうみたいだった。戦闘員の数はセントラルに攻めるのが500.帝国に攻めるのが500だ。
大将サファイアにはクリフが対応する。当然クリフだけではノース全ての魔族を対応できない為、スイムにクイン。それに、召喚した精霊達で対応する事にした。
クリフの魔力を吸収し、この2か月で精霊達は大きく成長した。火の精霊カリン、水の精霊スーイ、土の精霊モリン、風の精霊フウの4人は大精霊と呼ばれるまでになっていた。
元々が大自然の精霊で、大精霊になった彼女達はスイムやクインのように人型になれるようになっていた。それぞれの属性を現したような色の髪で、カリンなら赤髪のロングヘアと言った感じだ。
スイムとクインは8歳ぐらいの幼女スタイルだが、大精霊になった彼女達は大人スタイルでセリーヌ達と比べても遜色ない程の美人だった。クリフの予想外に精霊枠としてハーレムメンバーを4人増やしていた。
と言ってもセリーヌ達にはまだ大精霊達を見せていないので、セリーヌ達はこの事をまだ知らなかった。クリフが決戦前にセリーヌ達に怒られるのを回避する為、内緒にしていた。内緒にしていた期間が長い分、セリーヌ達の説教が長くなる事をこの時のクリフはまだわかっていなかった。
クリフにスイムにクイン。大精霊4人もいればサウスからいくら攻めてきても問題ないと言えるだろう。クリフ以外のメンバーは魔国の中将クラスとまではいかなくてもそれに近い実力はもっている。それにいくら魔族が魔法に優れている種族と言われていても精霊にはかなわない。
魔国に関しては問題ないだろう。そして、帝国の方は、サウスのトパーズを中心に500人の魔族が攻めてくる事になっている。事前の調べで転移場所もわかっている。パインの方の準備も万端だ。パインがトパーズを抑え、騎士達が魔族を抑える。騎士達では心もとないが、クリフが世界樹の素材で作った装備を帝国の騎士達には提供していた。更に転移場所が分かっているので、転移先周辺には様々な罠を準備していた。そして更に更に、念の為ナリアを帝国チームへと組み込んでいた。今のナリアはパインには及ばないまでもかなりの実力を持っている。魔族の100人や200人は軽く吹き飛ばしてくれるだろう。
最初にも言ったが、相手の戦力を把握し、それに合わせて戦力を振り分けたので、勝ちはすでに見えている。後はどれだけ被害を抑えて勝利できるかが問題だ。邪神というイレギュラーさえ予測をたてたクリフの作戦に抜かりはない。
「みんな準備はいいか?」
「「「「おーーー」」」」
クリフの声に、セントラル城に集まる魔族達が声を上げた。
「勝利はまちがいない。ノースとサウスの魔族達も進軍しているはずだ。激突場所は丁度中間地点だ。広い荒地になってるから戦うにはもってこいの場所だ。敵は邪神の力を使って普段よりも脅威かもしれない。だけど恐れるな。俺達は必ず勝てる。勝利を信じて敵を倒すぞ!」
クリフの号令と共に、セントラルの魔族達はフォルカスを先頭にノースへの進軍を開始したのだった。
「敵を知り己を知れば百戦危うからずって言うもんな。何度も偵察に行ったかいあって、敵の戦力はだいたいわかった。後はそれ以上の戦力をこちらが用意すれば勝ちは確実だな。」
クリフが調べた内容によると、ノースの主な戦力は、大将のエックスと中将のゼット、そして兵隊が約1000人だ。
大将エックスは、だいたい聖剣を持ったパイン程の力を持つ。セントラルの大将フォルダーと、サウスの大将サファイアも同じぐらいの実力だ。強さを上から順にランクを付けて並べてみると。
SSランク:クリフ、グラン
Sランク:パイン、エックス、フォルダー、サファイア
Aランク:フォルカス、フォント、ゼット、トパーズ
となる。ただここに不安要素が追加される。邪神の影響だ。クリフとグランが調べた内容によると、帝国でパインが飲んだような黒い錠剤をノースとサウスの魔族達はもっているようで、能力が数倍になると言われているらしい。
ノースとサウスの魔族達が黒い錠剤を飲んでから戦争を行う事も視野に入れて、ノースの大将エックスには、クリフよりも強いグランを、ノースの中将ゼットには、フォルダーをあてる事にした。司令官クラスには確実に勝利を収める作戦だ。
1000人の兵士に対しては、フォルカスとフォントを中心に戦う事になるが、邪神の影響で、兵士対兵士の力がノースの方が強いと予想し、武器や防具を全員分準備した。そして回復アイテムを大量に用意する事にしたのだ。回復アイテムはセントラル城でユイを中心に防衛組が準備していた。
これだけでノースには間違いなく勝てるだろう。セントラルの全ての戦力を集中させてグランをサポートにつけているのだから負ける方が難しいだろう。
そしてサウスに関しては、セントラルに攻めてくるのは大将サファイアだ。中将は帝国の方に向かうみたいだった。戦闘員の数はセントラルに攻めるのが500.帝国に攻めるのが500だ。
大将サファイアにはクリフが対応する。当然クリフだけではノース全ての魔族を対応できない為、スイムにクイン。それに、召喚した精霊達で対応する事にした。
クリフの魔力を吸収し、この2か月で精霊達は大きく成長した。火の精霊カリン、水の精霊スーイ、土の精霊モリン、風の精霊フウの4人は大精霊と呼ばれるまでになっていた。
元々が大自然の精霊で、大精霊になった彼女達はスイムやクインのように人型になれるようになっていた。それぞれの属性を現したような色の髪で、カリンなら赤髪のロングヘアと言った感じだ。
スイムとクインは8歳ぐらいの幼女スタイルだが、大精霊になった彼女達は大人スタイルでセリーヌ達と比べても遜色ない程の美人だった。クリフの予想外に精霊枠としてハーレムメンバーを4人増やしていた。
と言ってもセリーヌ達にはまだ大精霊達を見せていないので、セリーヌ達はこの事をまだ知らなかった。クリフが決戦前にセリーヌ達に怒られるのを回避する為、内緒にしていた。内緒にしていた期間が長い分、セリーヌ達の説教が長くなる事をこの時のクリフはまだわかっていなかった。
クリフにスイムにクイン。大精霊4人もいればサウスからいくら攻めてきても問題ないと言えるだろう。クリフ以外のメンバーは魔国の中将クラスとまではいかなくてもそれに近い実力はもっている。それにいくら魔族が魔法に優れている種族と言われていても精霊にはかなわない。
魔国に関しては問題ないだろう。そして、帝国の方は、サウスのトパーズを中心に500人の魔族が攻めてくる事になっている。事前の調べで転移場所もわかっている。パインの方の準備も万端だ。パインがトパーズを抑え、騎士達が魔族を抑える。騎士達では心もとないが、クリフが世界樹の素材で作った装備を帝国の騎士達には提供していた。更に転移場所が分かっているので、転移先周辺には様々な罠を準備していた。そして更に更に、念の為ナリアを帝国チームへと組み込んでいた。今のナリアはパインには及ばないまでもかなりの実力を持っている。魔族の100人や200人は軽く吹き飛ばしてくれるだろう。
最初にも言ったが、相手の戦力を把握し、それに合わせて戦力を振り分けたので、勝ちはすでに見えている。後はどれだけ被害を抑えて勝利できるかが問題だ。邪神というイレギュラーさえ予測をたてたクリフの作戦に抜かりはない。
「みんな準備はいいか?」
「「「「おーーー」」」」
クリフの声に、セントラル城に集まる魔族達が声を上げた。
「勝利はまちがいない。ノースとサウスの魔族達も進軍しているはずだ。激突場所は丁度中間地点だ。広い荒地になってるから戦うにはもってこいの場所だ。敵は邪神の力を使って普段よりも脅威かもしれない。だけど恐れるな。俺達は必ず勝てる。勝利を信じて敵を倒すぞ!」
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