171 / 283
第8章 クリフ一家と領地改革!?
第258話 瘴気におかされた世界樹
しおりを挟む
「こんなに世界樹の実が・・・」
クリフとサラサはダークエルフのライシャとともに、ダークエルフが世界樹の実を捧げている邪神の洞窟へと来ていた。
邪神の洞窟は瘴気におかされているのか空気が悪く、ライシャ曰く、長時間いると気分が悪くなるとの事だ。
クリフの結界魔法と浄化魔法により、洞窟の中にいても問題はないが、浄化魔法を使ってもすぐに周りの空気は悪くなっており、結界魔法がなければ、クリフ達も瘴気に侵されていた所だろう。
「ここに世界樹の実を捧げているのだ。世界樹の実はいつの間にかなくなっている。」
「ライシャ?捧げる世界樹の実の数って決まってるの?いつの間にか消えるならどれだけ捧げれば良いのかわからないんじゃないのか?」
「ああ、それはな。あそこにある邪神の像で判断するんだ。目が青く光ってるだろ?捧げる量が問題ないなら青く、少ない場合は黄色く、足りない場合は赤くなるらしい。」
「らしい?」
「ああ、私も赤くなったのは見た事ないんだ。黄色は見た事あるんだがな。黄色になっただけでも大騒ぎで村にある世界樹の実をかき集めて持ってくるからな。」
「なるほど・・・」
(とりあえず調べるべきはこの洞窟と、邪神の像だな。世界樹の実がどこに消えてるのかも気になる所だな。てかこんな所に世界樹の実なんか置いてたらすぐに腐るんじゃないか?ん?腐る・・・もしかしてそれが狙いか?)
クリフ達は邪神の洞窟を調べ始めた。転がってる世界樹の実、邪神の像、洞窟内とおかしな所がないかくまなく調べた。
もちろんクリフは、邪神の像や、世界樹の実を鑑定して詳しく調べていく。
すると・・・
「クリフ!邪神の像が。」
サラサが叫び、クリフが邪神の像に視線を向けると、
「何だ!?あの目は?ライシャ?」
邪神の像の目は赤でも黄でも青でもなく、黒く光っていた。
「わからないわ。黒く光るなんて聞いた事もないわ。」
「何かあるかもしれない。こっちに集まって。」
クリフの指示で、サラサ、ライシャはクリフの側に来る。クリフは念のため、個人個人にかけている結界魔法の上に、更に全体を囲む結界魔法をかけた。
そして、黒く光る目をした邪神の像に警戒していると・・・
「クリフ!?世界樹の実が。」
クリフは邪神の像の前に転がっている大量の世界樹の実に視線を移す。すると・・・
「世界樹の実が消えて行っている?」
クリフ達の目の前の世界樹の実が地面に溶け込むように消えて行ったのだ。
「どうなってるの?」
「俺にもわからない。どういう事だ?」
(邪神の像の目が黒く光ったら世界樹が消えるのか?消えるというか土に還ると言うか・・・そうだ!)
クリフは急いで世界樹の実を鑑定した。
「なっ!?」
「「どうしたの?」」
(瘴気に侵された実か・・・それが土に還るって事は、大陸自体が邪神の瘴気に侵されて行っているのか?ちょっと考えを整理する必要があるな。)
「とりあえずダークランドに戻ろうか。俺も色んな事が起きたから整理する時間がほしい。」
世界樹の実が消えると邪神の像の目は再び青い目に変わった。
「そうね。黒い目の事を知ってる者がいるかもしれないし、私も村で聞いてみるわ。」
世界樹の実がなくなった邪神の像の洞窟を後にしたクリフはダークランドに戻り、
長の元で見た内容を報告した。
「なんと!?そのような事が・・・」
「長は何か知っているのか?」
ライシャが長に詰め寄るが、
「いや、儂もあの洞窟には実を置きに行くだけで長いした事はないんじゃ。なので邪神の像の目が黒くなるなど初めてきいた。じゃが、世界樹の実がいつ、どのようになくなっているのかはずっと気にはなっておった。」
「これは俺の推測ですが、邪神の洞窟には瘴気が満ちていました。そして、邪神の像が黒く光った時、世界樹の実を鑑定したのですが、その時、世界樹の実は瘴気に侵された実と出てきました。」
「なんと!?クリフ殿は鑑定魔法が使えるのか?それに瘴気に侵された実と・・・」
「はい。そして、消えた世界樹の実ですが、その場で消えたというよりも地面に溶け込んでいった感じに見えました。なので、もしかしたら瘴気に侵された世界樹が土に還り、この大陸自体に溶け込んでいっているのではないでしょうか?」
「何!?この大陸自体が瘴気に侵されて言っているっとクリフ殿は推測するのだな?」
「はい。邪神の狙いが何かはわかりません。ですが、例えば世界樹は瘴気に侵された大陸を浄化するのに力を使ったから世界樹の恵みの数が減っている。もしくは大陸から、世界樹自体が瘴気に侵され世界樹の恵みの数が減っているという可能性はありませんか?」
(多分この可能性がすごく高いと思う。だってサラサもライシャもステータスに邪神の呪いが付いてるし・・・これって瘴気に侵された魔物とかを食べたからだよな?)
「まさか!?そんな事が・・・」
「多分遠からずって所でしょう。現にライシャもサラサもステータスに邪神の加護って言うのが付いてました。状態は微とはなってましたが、きっと瘴気に侵された食物を食べたからでしょう。」
「「うそ・・・」」
(多分、世界樹の実がエルフとダークエルフの邪神の呪いを抑えていたんだろうな・・・。邪神の像の前にあった世界樹の実は瘴気に侵されていなかったからな。そうなると今後、邪神の洞窟に世界樹の実を捧げなければこの大陸がこれ以上酷くなることない。だけど、その影響がどう出るかは調べないとな。それと・・・世界樹ももう少しくわしく調べる必要があるな。世界樹が力を取り戻せばこの状況もどうにかできるかもしれないし。)
解決に向けての光が見えた事で、表情が明るくなるのだった。
クリフとサラサはダークエルフのライシャとともに、ダークエルフが世界樹の実を捧げている邪神の洞窟へと来ていた。
邪神の洞窟は瘴気におかされているのか空気が悪く、ライシャ曰く、長時間いると気分が悪くなるとの事だ。
クリフの結界魔法と浄化魔法により、洞窟の中にいても問題はないが、浄化魔法を使ってもすぐに周りの空気は悪くなっており、結界魔法がなければ、クリフ達も瘴気に侵されていた所だろう。
「ここに世界樹の実を捧げているのだ。世界樹の実はいつの間にかなくなっている。」
「ライシャ?捧げる世界樹の実の数って決まってるの?いつの間にか消えるならどれだけ捧げれば良いのかわからないんじゃないのか?」
「ああ、それはな。あそこにある邪神の像で判断するんだ。目が青く光ってるだろ?捧げる量が問題ないなら青く、少ない場合は黄色く、足りない場合は赤くなるらしい。」
「らしい?」
「ああ、私も赤くなったのは見た事ないんだ。黄色は見た事あるんだがな。黄色になっただけでも大騒ぎで村にある世界樹の実をかき集めて持ってくるからな。」
「なるほど・・・」
(とりあえず調べるべきはこの洞窟と、邪神の像だな。世界樹の実がどこに消えてるのかも気になる所だな。てかこんな所に世界樹の実なんか置いてたらすぐに腐るんじゃないか?ん?腐る・・・もしかしてそれが狙いか?)
クリフ達は邪神の洞窟を調べ始めた。転がってる世界樹の実、邪神の像、洞窟内とおかしな所がないかくまなく調べた。
もちろんクリフは、邪神の像や、世界樹の実を鑑定して詳しく調べていく。
すると・・・
「クリフ!邪神の像が。」
サラサが叫び、クリフが邪神の像に視線を向けると、
「何だ!?あの目は?ライシャ?」
邪神の像の目は赤でも黄でも青でもなく、黒く光っていた。
「わからないわ。黒く光るなんて聞いた事もないわ。」
「何かあるかもしれない。こっちに集まって。」
クリフの指示で、サラサ、ライシャはクリフの側に来る。クリフは念のため、個人個人にかけている結界魔法の上に、更に全体を囲む結界魔法をかけた。
そして、黒く光る目をした邪神の像に警戒していると・・・
「クリフ!?世界樹の実が。」
クリフは邪神の像の前に転がっている大量の世界樹の実に視線を移す。すると・・・
「世界樹の実が消えて行っている?」
クリフ達の目の前の世界樹の実が地面に溶け込むように消えて行ったのだ。
「どうなってるの?」
「俺にもわからない。どういう事だ?」
(邪神の像の目が黒く光ったら世界樹が消えるのか?消えるというか土に還ると言うか・・・そうだ!)
クリフは急いで世界樹の実を鑑定した。
「なっ!?」
「「どうしたの?」」
(瘴気に侵された実か・・・それが土に還るって事は、大陸自体が邪神の瘴気に侵されて行っているのか?ちょっと考えを整理する必要があるな。)
「とりあえずダークランドに戻ろうか。俺も色んな事が起きたから整理する時間がほしい。」
世界樹の実が消えると邪神の像の目は再び青い目に変わった。
「そうね。黒い目の事を知ってる者がいるかもしれないし、私も村で聞いてみるわ。」
世界樹の実がなくなった邪神の像の洞窟を後にしたクリフはダークランドに戻り、
長の元で見た内容を報告した。
「なんと!?そのような事が・・・」
「長は何か知っているのか?」
ライシャが長に詰め寄るが、
「いや、儂もあの洞窟には実を置きに行くだけで長いした事はないんじゃ。なので邪神の像の目が黒くなるなど初めてきいた。じゃが、世界樹の実がいつ、どのようになくなっているのかはずっと気にはなっておった。」
「これは俺の推測ですが、邪神の洞窟には瘴気が満ちていました。そして、邪神の像が黒く光った時、世界樹の実を鑑定したのですが、その時、世界樹の実は瘴気に侵された実と出てきました。」
「なんと!?クリフ殿は鑑定魔法が使えるのか?それに瘴気に侵された実と・・・」
「はい。そして、消えた世界樹の実ですが、その場で消えたというよりも地面に溶け込んでいった感じに見えました。なので、もしかしたら瘴気に侵された世界樹が土に還り、この大陸自体に溶け込んでいっているのではないでしょうか?」
「何!?この大陸自体が瘴気に侵されて言っているっとクリフ殿は推測するのだな?」
「はい。邪神の狙いが何かはわかりません。ですが、例えば世界樹は瘴気に侵された大陸を浄化するのに力を使ったから世界樹の恵みの数が減っている。もしくは大陸から、世界樹自体が瘴気に侵され世界樹の恵みの数が減っているという可能性はありませんか?」
(多分この可能性がすごく高いと思う。だってサラサもライシャもステータスに邪神の呪いが付いてるし・・・これって瘴気に侵された魔物とかを食べたからだよな?)
「まさか!?そんな事が・・・」
「多分遠からずって所でしょう。現にライシャもサラサもステータスに邪神の加護って言うのが付いてました。状態は微とはなってましたが、きっと瘴気に侵された食物を食べたからでしょう。」
「「うそ・・・」」
(多分、世界樹の実がエルフとダークエルフの邪神の呪いを抑えていたんだろうな・・・。邪神の像の前にあった世界樹の実は瘴気に侵されていなかったからな。そうなると今後、邪神の洞窟に世界樹の実を捧げなければこの大陸がこれ以上酷くなることない。だけど、その影響がどう出るかは調べないとな。それと・・・世界樹ももう少しくわしく調べる必要があるな。世界樹が力を取り戻せばこの状況もどうにかできるかもしれないし。)
解決に向けての光が見えた事で、表情が明るくなるのだった。
56
お気に入りに追加
4,429
あなたにおすすめの小説
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。