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第8章 クリフ一家と領地改革!?
第257話 邪神の呪い?
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「実を捧げないと滅ぶ?」
「ええ。近年は、自分達の食べる分を減らして邪神への実を捧げていたの。それを良しと思わない連中が捧げモノの実を食べた事があったのよ。そしたら・・・」
「どうなったの?」
「翌日には全員死んでいたわ。」
(邪神に世界樹の実を捧げないと死ぬ?そんな事がありえるのか?いや邪神と言っても神様だ。可能性はあるか。それにしてもこれは・・・どうしたものか。)
「だから必死で世界樹の実を集めているの?」
「ええ。エルフには申し訳ないけど、私達だって死にたくないわ。」
(まあそりゃそうだよな。一度世界樹の実を捧げてる場所を見せてもらうか。そうしたら何かわかるかもしれない。あれ?そう言えばダークエルフって邪神の加護があるだけで神託とかはないのかな?捧げた実ってどうなってるんだ?)
「ライシャ?捧げた世界樹の実って言うのは邪神が全て食べてるのか?そこに邪神がいるのか?」
「どうなんでしょう?私は会った事ないわ。洞窟に邪神の像があってそこに世界樹の実を捧げるの。捧げた実はいつの間にかなくなってるわ。あそこって空気が悪いからあんまり長居したくないのよね。」
(これは益々調べてみないとわからないな。それに邪神の加護って言うより呪いだな。話を聞く限り今は邪神を信仰していないみたいだし、これを解決したら問題はクリアできそうだな。)
「ライシャ。一度世界樹の実を捧げてる洞窟を見て見たいんだけど案内してもらえるかな?」
「クリフ!邪神の洞窟よ。危険だわ。」
「サラサ。でも行って調べてみないと何もわからないよ。世界樹の恵みが減っているのはきっと供給量より使用料が捧げる分だけ増えてるからだ。世界樹の為、いや、この大陸のエルフ、ダークエルフの為にも調べるのは必要な事だよ。」
「・・・わかったわ。なら私もついて行く。」
「サラサ・・・」
「この大陸の事なんだから当然でしょ。」
「ありがとう。何があっても俺が必ず守るよ。」
「!?うん・・・」
サラサはクリフの言葉に顔を赤くした。
(やべっ!エルフのフラグをたてちゃったか?でもまあハーレムに多種族って定番だもんな。まあセリーヌ達はきっと怒るだろうけど・・・。ドレスを探しに行って婚約者を増やすってどう言う事?って感じかな・・・)
♦︎♢ ♦︎♢ ♦︎♢ ♦︎♢
丁度その頃、領地で仕事を終え、ティータイム中だったセリーヌは、
「クシュン!」
「どうしたんですか?」
「今とても嫌や予感がしたわ。クリフ様に新しい女が増えるような。」
「まさか?だってクリフは私達のドレスの為に動いているのよ。そんなはずないわよ。」
「それはそうなんだけど・・・」
「そうだ!なら念話で聞いてみましょ。クリフさん、全然念話してくれませんし。」
「そうね。」
♦︎♢ ♦︎♢ ♦︎♢ ♦︎♢
『クリフ様聞こえますか?』
『セリーヌ!?どうしたの?』
(このタイミングで念話!?)
『いえ、クリフ様の声が聞きたくて。どうですか?ドレスは順調ですか?』
『そうだね。ちょっと問題が起きてその解決に時間がかかってるけどね。』
『大丈夫なんですか?』
『うん。安心して。すぐに解決して戻るから。』
「クリフ?どうしたの?」
『女の声!!クリフ!!どういう事?』
『ナリア!?いやこれは。』
(サラサ・・・問題が起きるからここは黙っててくれ。)
『クリフさん。ドレスを探しに行くって言って浮気してる訳じゃないですよね。』
『ユーナ。もちろんだよ。後でちゃんと説明するから、また後で念話するね。』
そう言ってクリフは念話を切った。
(ふぅー。これが異世界ラノベの嫁テンプレか。タイミングばっちりだな。まあ別に浮気って訳じゃないし、話したらセリーヌ達ならわかってくれるよな。うんうん。浮気じゃないし。まあ、婚約者が増えるかもしれないけど。)
「クリフ?」
「何でもないよ。ライシャ?案内は大丈夫?」
「ええ。まかせて長?大丈夫ですよね?」
「うむ。クリフ殿に協力してやってくれ。」
「わかりました。クリフ。案内しよう。」
(正直、エルフとダークエルフ両方良いよな。やばい。セリーヌ達の声聞いたらちょっとムラムラしてきた。落ち着け。落ち着けクリフ。帰ったらセリーヌ達がいるだろ。我慢だ。)
ライシャの案内の元、クリフとサラサは世界樹の実が捧げられている邪神の洞窟へと向かった。
「ここよ。」
ライシャに案内されてついた場所はどこにでもあるような洞穴だった。
「たしかになんか変な雰囲気があるな。」
「そうでしょう。あんまり長い事入ってると気分が悪くなるから部屋に世界樹の実を掘り込んだらすぐに出てるわ。」
「どうするのクリフ?」
(これは何かしないと調べる事すらできなそうだな。結界魔法で覆って、念の為浄化しながら進んだらなんとかなるか。)
「とりあえず結界魔法でこの空気を吸わないようにするよ。あとは効果があるかわからないけど浄化魔法を使いながら進んで行こう。」
クリフは自身とサラサ、ライシャに結界魔法をかけて洞窟の中に入っていった。
洞窟の中は一本道でそれ程長くもなく、すぐに邪神の像のある部屋にたどり着いた。
そしとそこには、捧げらている大量の世界樹の実が転がっていたのだった。
「ええ。近年は、自分達の食べる分を減らして邪神への実を捧げていたの。それを良しと思わない連中が捧げモノの実を食べた事があったのよ。そしたら・・・」
「どうなったの?」
「翌日には全員死んでいたわ。」
(邪神に世界樹の実を捧げないと死ぬ?そんな事がありえるのか?いや邪神と言っても神様だ。可能性はあるか。それにしてもこれは・・・どうしたものか。)
「だから必死で世界樹の実を集めているの?」
「ええ。エルフには申し訳ないけど、私達だって死にたくないわ。」
(まあそりゃそうだよな。一度世界樹の実を捧げてる場所を見せてもらうか。そうしたら何かわかるかもしれない。あれ?そう言えばダークエルフって邪神の加護があるだけで神託とかはないのかな?捧げた実ってどうなってるんだ?)
「ライシャ?捧げた世界樹の実って言うのは邪神が全て食べてるのか?そこに邪神がいるのか?」
「どうなんでしょう?私は会った事ないわ。洞窟に邪神の像があってそこに世界樹の実を捧げるの。捧げた実はいつの間にかなくなってるわ。あそこって空気が悪いからあんまり長居したくないのよね。」
(これは益々調べてみないとわからないな。それに邪神の加護って言うより呪いだな。話を聞く限り今は邪神を信仰していないみたいだし、これを解決したら問題はクリアできそうだな。)
「ライシャ。一度世界樹の実を捧げてる洞窟を見て見たいんだけど案内してもらえるかな?」
「クリフ!邪神の洞窟よ。危険だわ。」
「サラサ。でも行って調べてみないと何もわからないよ。世界樹の恵みが減っているのはきっと供給量より使用料が捧げる分だけ増えてるからだ。世界樹の為、いや、この大陸のエルフ、ダークエルフの為にも調べるのは必要な事だよ。」
「・・・わかったわ。なら私もついて行く。」
「サラサ・・・」
「この大陸の事なんだから当然でしょ。」
「ありがとう。何があっても俺が必ず守るよ。」
「!?うん・・・」
サラサはクリフの言葉に顔を赤くした。
(やべっ!エルフのフラグをたてちゃったか?でもまあハーレムに多種族って定番だもんな。まあセリーヌ達はきっと怒るだろうけど・・・。ドレスを探しに行って婚約者を増やすってどう言う事?って感じかな・・・)
♦︎♢ ♦︎♢ ♦︎♢ ♦︎♢
丁度その頃、領地で仕事を終え、ティータイム中だったセリーヌは、
「クシュン!」
「どうしたんですか?」
「今とても嫌や予感がしたわ。クリフ様に新しい女が増えるような。」
「まさか?だってクリフは私達のドレスの為に動いているのよ。そんなはずないわよ。」
「それはそうなんだけど・・・」
「そうだ!なら念話で聞いてみましょ。クリフさん、全然念話してくれませんし。」
「そうね。」
♦︎♢ ♦︎♢ ♦︎♢ ♦︎♢
『クリフ様聞こえますか?』
『セリーヌ!?どうしたの?』
(このタイミングで念話!?)
『いえ、クリフ様の声が聞きたくて。どうですか?ドレスは順調ですか?』
『そうだね。ちょっと問題が起きてその解決に時間がかかってるけどね。』
『大丈夫なんですか?』
『うん。安心して。すぐに解決して戻るから。』
「クリフ?どうしたの?」
『女の声!!クリフ!!どういう事?』
『ナリア!?いやこれは。』
(サラサ・・・問題が起きるからここは黙っててくれ。)
『クリフさん。ドレスを探しに行くって言って浮気してる訳じゃないですよね。』
『ユーナ。もちろんだよ。後でちゃんと説明するから、また後で念話するね。』
そう言ってクリフは念話を切った。
(ふぅー。これが異世界ラノベの嫁テンプレか。タイミングばっちりだな。まあ別に浮気って訳じゃないし、話したらセリーヌ達ならわかってくれるよな。うんうん。浮気じゃないし。まあ、婚約者が増えるかもしれないけど。)
「クリフ?」
「何でもないよ。ライシャ?案内は大丈夫?」
「ええ。まかせて長?大丈夫ですよね?」
「うむ。クリフ殿に協力してやってくれ。」
「わかりました。クリフ。案内しよう。」
(正直、エルフとダークエルフ両方良いよな。やばい。セリーヌ達の声聞いたらちょっとムラムラしてきた。落ち着け。落ち着けクリフ。帰ったらセリーヌ達がいるだろ。我慢だ。)
ライシャの案内の元、クリフとサラサは世界樹の実が捧げられている邪神の洞窟へと向かった。
「ここよ。」
ライシャに案内されてついた場所はどこにでもあるような洞穴だった。
「たしかになんか変な雰囲気があるな。」
「そうでしょう。あんまり長い事入ってると気分が悪くなるから部屋に世界樹の実を掘り込んだらすぐに出てるわ。」
「どうするのクリフ?」
(これは何かしないと調べる事すらできなそうだな。結界魔法で覆って、念の為浄化しながら進んだらなんとかなるか。)
「とりあえず結界魔法でこの空気を吸わないようにするよ。あとは効果があるかわからないけど浄化魔法を使いながら進んで行こう。」
クリフは自身とサラサ、ライシャに結界魔法をかけて洞窟の中に入っていった。
洞窟の中は一本道でそれ程長くもなく、すぐに邪神の像のある部屋にたどり着いた。
そしとそこには、捧げらている大量の世界樹の実が転がっていたのだった。
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