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第8章 クリフ一家と領地改革!?
第228話 家名を決めよう
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「クリフ様家名は決まりましたか?」
「それがまだなんだよ・・・全く浮かばないんだ。何かないかな?」
「クリフ様の家名として一生残りますからクリフ様自身で決めた方がいいと思います。」
「後1週間しか時間がないのに無理だよ。」
「頑張って下さい。クリフ様なら大丈夫です。」
1週間後に迫った叙爵に向けて、クリフは家名をどうするか悩んでいた。
帝国で魔王の核を手に入れ、王国に戻ってきてから早3カ月。その間クリフの婚約者達はクリフとの結婚に向けて着々と準備を進めて行った。
一番はじめに決まったのは結婚式の日取りだった。プロポーズも爵位も領地も何もないのに、いきなり結婚式の日かよ!?と思うかもしれないが、クリフの婚約者は王国、聖国、帝国と各国にいるので集まるのは一苦労だ。
それを解決したのが3カ国会議である。3大国交流戦の時に、各国が集まる事にはなっているが、それ以外にも不定期に3か国が会議の為集まる事がある。場所はそれぞれの持ち回りだが、運の良い事に次回の会議が1年後に王国で開かれる事が決まっていたのだ。
その時に一緒に結婚式をしてしまおう。というユーナの提案とともに結婚式の日取りが決まった。そこからは逆算だ。それまでに爵位をもらい領地を決める。参加者に招待状を送りとやる事はたくさんある。
毎日毎日クリフは、朝起きてセリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアをそれぞれの場所へ転移で送り届ける。場所は王城であったり、帝都、聖都、それぞれの実家と日によって違う。朝送り届けてからは領地経営の勉強をし、夜になると迎えに行って、家で一緒の時間を過ごす。
そんな生活をする事3カ月。1週間後には公爵への叙爵式だ。公爵への叙爵は多少文句を言う貴族がいたが、そういう貴族は文句を言った翌日には手のひらを返したように賛成派に回った。何があったかは・・・言わずともわかるだろう。
だが、文句が出るのは当然だろう。普通いきなり公爵という貴族の中でも最上級の爵位を受ける者はいない。だいたいが男爵、よくても子爵だろう。まあクリフの実家のように辺境伯をいきなり授かるケースもないわけではないが、通常はありえない。
だが、セリーヌは王国の王女、ユーナは聖国の聖女、ナリアは帝国の皇女、ジャンヌは公爵家の娘、ソフィアは侯爵家の娘、そしてクリフは勇者で王国の英雄で、聖国と帝国の救世主だ。文句を言える人などいなかった。
公爵への叙爵が決まり、クリフは家名をどうするか日々悩んでいた。1カ月は悩み続けただろうか・・・。だが良い名前はいまだに決まっていなかった。婚約者達に相談するが、決まって返事はご自身で考えてくださいだった。これはクリフ以外の婚約者の案を採用してしまうと、他の婚約者との仲に溝ができると考えた為、婚約者達がクリフに決めてもらおうと話し合った結果だった。
「は~。俺に家名とか無理だよ。パソコンとかあったら検索して色々調べるけど、なんもないもんな~。ここにきて異世界の不便さが出たよ。それにラノベの主人公はネーミングセンスがないって決まってるんだよな~。あ~あと1週間しかないのに全然決まらない」
セリーヌが部屋から出て行ってからも延々と家名を考えるクリフだったが・・・締め切りが近づくとがんばりだす小学生のように、徐々に家名のイメージが出てきた。
「何がいいんだろ・・・家名って名字だよな~・・・だけど、鈴木とか田中って訳には行かないし・・・ボールド、サリマン、テキサス、ユーティリア、アルベルト・・・家名ってどうやって決めてるんだろ?みんな俺が決めた名前ならそれでいいって言ってくれるし・・・)
クリフは前世を含めて、ピンとくる名前を考えて、考えて、考えた。
「ふ~。やっぱり何度考えても、これ以上は出てこないな。うん。これにしよう。とりあえず今日の晩にみんなに聞いてみよう。」
本当にこれで大丈夫なのかという不安と、もうこれ以上絞り出せないという思いから家名を考える事を放棄したクリフ。そしてその夜・・・
「「「「「エターレイン!?」」」」」
「どう・・・かな?」
「私は良いと思います。ちなみにどうしてこの名前にしたんですか?」
「すごい安直だけど、全員が永遠に一緒に入れるようにって思って考えたんだ。」
(納得してくれるかな・・・エターナルとレインボーを混ぜ合わせて必死に考えたんだけど・・・これで無理だったら土下座して家名考えてもらうしかないな。)
「私もクリフが決めたエターレインで問題ないわ。クリフ・エターレイン。良い名前じゃない?」
クリフが決めたエターレインは全員から受け入れられた。
(よかったー。1カ月考えてこんな名前しか出なかったけど、受け入れられたよ。いやせっかく決めたんだ。こんな名前とか言っちゃだめだな。よし!クリフ・エターレイン爆誕だな。)
「家名も決まったし、早速明日お父様に報告に行きますね。叙爵式の時に必要ですから。」
「うん。セリーヌにまかせるよ。」
(これで肩の荷が一つ降りたよ!これでゆっくり休め・・・)
「クリフ様。安心したような顔してますが、家名が決まったからと言ってもまだまだやる事はたくさんあるんですよ?」
「わ、わかってるよセリーヌ。」
(だよね・・・知ってた・・・領地への移動だよね。内政チートできないのにどうしよ・・・領地経営からは目をそらしてたのに・・・。こんな事ならマヨネーズの作り方とかもっと真剣に覚えておくんだった。なんでラノベの主人公はマヨネーズの作り方知ってるんだろ?普通スーパーで買うんだから自分で作るなんてしないはずなのに・・・)
こうしてここに、クリフ・ボールド改め、クリフ・エターレインが誕生したのだった。
「それがまだなんだよ・・・全く浮かばないんだ。何かないかな?」
「クリフ様の家名として一生残りますからクリフ様自身で決めた方がいいと思います。」
「後1週間しか時間がないのに無理だよ。」
「頑張って下さい。クリフ様なら大丈夫です。」
1週間後に迫った叙爵に向けて、クリフは家名をどうするか悩んでいた。
帝国で魔王の核を手に入れ、王国に戻ってきてから早3カ月。その間クリフの婚約者達はクリフとの結婚に向けて着々と準備を進めて行った。
一番はじめに決まったのは結婚式の日取りだった。プロポーズも爵位も領地も何もないのに、いきなり結婚式の日かよ!?と思うかもしれないが、クリフの婚約者は王国、聖国、帝国と各国にいるので集まるのは一苦労だ。
それを解決したのが3カ国会議である。3大国交流戦の時に、各国が集まる事にはなっているが、それ以外にも不定期に3か国が会議の為集まる事がある。場所はそれぞれの持ち回りだが、運の良い事に次回の会議が1年後に王国で開かれる事が決まっていたのだ。
その時に一緒に結婚式をしてしまおう。というユーナの提案とともに結婚式の日取りが決まった。そこからは逆算だ。それまでに爵位をもらい領地を決める。参加者に招待状を送りとやる事はたくさんある。
毎日毎日クリフは、朝起きてセリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアをそれぞれの場所へ転移で送り届ける。場所は王城であったり、帝都、聖都、それぞれの実家と日によって違う。朝送り届けてからは領地経営の勉強をし、夜になると迎えに行って、家で一緒の時間を過ごす。
そんな生活をする事3カ月。1週間後には公爵への叙爵式だ。公爵への叙爵は多少文句を言う貴族がいたが、そういう貴族は文句を言った翌日には手のひらを返したように賛成派に回った。何があったかは・・・言わずともわかるだろう。
だが、文句が出るのは当然だろう。普通いきなり公爵という貴族の中でも最上級の爵位を受ける者はいない。だいたいが男爵、よくても子爵だろう。まあクリフの実家のように辺境伯をいきなり授かるケースもないわけではないが、通常はありえない。
だが、セリーヌは王国の王女、ユーナは聖国の聖女、ナリアは帝国の皇女、ジャンヌは公爵家の娘、ソフィアは侯爵家の娘、そしてクリフは勇者で王国の英雄で、聖国と帝国の救世主だ。文句を言える人などいなかった。
公爵への叙爵が決まり、クリフは家名をどうするか日々悩んでいた。1カ月は悩み続けただろうか・・・。だが良い名前はいまだに決まっていなかった。婚約者達に相談するが、決まって返事はご自身で考えてくださいだった。これはクリフ以外の婚約者の案を採用してしまうと、他の婚約者との仲に溝ができると考えた為、婚約者達がクリフに決めてもらおうと話し合った結果だった。
「は~。俺に家名とか無理だよ。パソコンとかあったら検索して色々調べるけど、なんもないもんな~。ここにきて異世界の不便さが出たよ。それにラノベの主人公はネーミングセンスがないって決まってるんだよな~。あ~あと1週間しかないのに全然決まらない」
セリーヌが部屋から出て行ってからも延々と家名を考えるクリフだったが・・・締め切りが近づくとがんばりだす小学生のように、徐々に家名のイメージが出てきた。
「何がいいんだろ・・・家名って名字だよな~・・・だけど、鈴木とか田中って訳には行かないし・・・ボールド、サリマン、テキサス、ユーティリア、アルベルト・・・家名ってどうやって決めてるんだろ?みんな俺が決めた名前ならそれでいいって言ってくれるし・・・)
クリフは前世を含めて、ピンとくる名前を考えて、考えて、考えた。
「ふ~。やっぱり何度考えても、これ以上は出てこないな。うん。これにしよう。とりあえず今日の晩にみんなに聞いてみよう。」
本当にこれで大丈夫なのかという不安と、もうこれ以上絞り出せないという思いから家名を考える事を放棄したクリフ。そしてその夜・・・
「「「「「エターレイン!?」」」」」
「どう・・・かな?」
「私は良いと思います。ちなみにどうしてこの名前にしたんですか?」
「すごい安直だけど、全員が永遠に一緒に入れるようにって思って考えたんだ。」
(納得してくれるかな・・・エターナルとレインボーを混ぜ合わせて必死に考えたんだけど・・・これで無理だったら土下座して家名考えてもらうしかないな。)
「私もクリフが決めたエターレインで問題ないわ。クリフ・エターレイン。良い名前じゃない?」
クリフが決めたエターレインは全員から受け入れられた。
(よかったー。1カ月考えてこんな名前しか出なかったけど、受け入れられたよ。いやせっかく決めたんだ。こんな名前とか言っちゃだめだな。よし!クリフ・エターレイン爆誕だな。)
「家名も決まったし、早速明日お父様に報告に行きますね。叙爵式の時に必要ですから。」
「うん。セリーヌにまかせるよ。」
(これで肩の荷が一つ降りたよ!これでゆっくり休め・・・)
「クリフ様。安心したような顔してますが、家名が決まったからと言ってもまだまだやる事はたくさんあるんですよ?」
「わ、わかってるよセリーヌ。」
(だよね・・・知ってた・・・領地への移動だよね。内政チートできないのにどうしよ・・・領地経営からは目をそらしてたのに・・・。こんな事ならマヨネーズの作り方とかもっと真剣に覚えておくんだった。なんでラノベの主人公はマヨネーズの作り方知ってるんだろ?普通スーパーで買うんだから自分で作るなんてしないはずなのに・・・)
こうしてここに、クリフ・ボールド改め、クリフ・エターレインが誕生したのだった。
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