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第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第221話 ダンジョン最下層の試練は・・・
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魔族よりも先に奈落の底ダンジョンの最下層へと辿りついたクリフ達。そこには、このダンジョンを管理している遊戯神キューブがいた。キューブは子供の姿をしていた。
魔王の核を手に入れる為に、キューブに100階層の試練を尋ねた所・・・もうすぐ魔族達がここに来るから待つように言われたのだった。
「えっ!?魔族が来るまで待つんですか?」
「そうだよ~。折角だし魔族も含めて試練を出す事にしたんだ。クリフ君には悪いけど、クリフ君達と魔族君達には同時に試練を受けてもらって、成績が良かった方に魔王の核を渡す事になるかな。」
「そんな!?」
(まじか~。折角魔族より先に来たのにそりゃないだろ・・・。どんな試練なんだ?負ける訳にはいかいし・・・)
「キューブ様?私達は魔族より先にこの最下層に来ました。その分は考慮して頂けるんでしょうか?」
「う~ん。どうしよっかな~。まあその辺は考えておくよ。」
「クリフ様。どうしましょうか?」
「神様が言うなら従うしかないね。とりあえず魔族達がくるまで休憩しよう。少しでも有利な状況に持って行きたいからね。」
「そうですね。急いでここまで来ましたから休んで体力を回復した方がよさそうですね。」
「キューブ様。魔族達が来るまで俺達はここで休んでていいんでしょうか?」
「かまわないよ。魔族君達は今97階層にいるから、もうすぐここに来ると思うよ。魔族達が来たら呼ぶからゆっくりしててよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
そして待つこと2時間・・・
魔族達が100階層へとたどり着いた。
「フォルカス様。ここが最下層です。見てくださいあの黒い球。あれがきっと魔王様の核だと思います。」
「おお。でかしたサイレン。早速取って来い。」
魔族達は子供の後ろにある宙に浮く黒い球を取ろうと歩き出す。
だが・・・
「ダメだよ~。試練も受けずに報酬だけ受け取るなんてありえないよね。」
サイレンと呼ばれた魔族はキューブにより吹き飛ばされた。
「何をする?お前は何者だ?」
「僕はこのダンジョンの管理者、遊戯神のキューブだよ。魔族君達遅いよ~。僕もクリフ君達も君たちの到着を待ってたんだよ。さあ早速始めようか。最終試練を。」
・
・
・
遊戯神キューブに呼ばれコテージから外に出たクリフ達。そこには遊戯神キューブの他に5人の魔族がいた。
「あれが魔族・・・。」
「俺達ならどんな試練が来ても大丈夫だよ。自身を持って行こう。」
「「「はい。」」」
「さあクリフ君達もフォルカス君達も集まって集まって~。試練を始めるよ。」
キューブの声にクリフ達、魔族達ともに集まる。
「それでどんな試練なんだ?俺は早く魔王様の核を魔王様に届けなきゃいけないんだ。こんな所で遊んでる暇はないんだ。」
「フォルカス君は相変わらず態度が悪いね。僕に逆らったっていい事ないよ?問答無用でクリフ君達に魔王の核を渡す事だってできるんだからね。」
「けっ!!」
クリフ達は魔族達がキューブの言う事に大人しく従っている事を不思議に思っていたが、キューブからの話によると、クリフ達がコテージから出る前に、魔族達はキューブに手痛くやられているらしい。それもあって、魔族達はキューブの言う事におとなしく従っていた。
「キューブ様。それで試練はどんな事をするんでしょうか?」
「うんうん。それはね~・・・クリフ君達とフォルカス君達で1対1の試合をしてもらって3勝した方が勝ちの団体試合をしようと思ってるよ。わかりやすいでしょ?」
(1対1の試合・・・先に3勝って事は勝ち抜き戦ではない。魔族が5人に対して俺達は4人しかいない。俺が2回戦っていいのか?)
「キューブ様。俺達は4人しかいないんですが、一人が2回戦ってもいいんでしょうか?」
「かまわないよ。」
「いやいやそれは不公平だろ。一番強いやつが2回出てきたら不公平じゃねぇか!4人しかいないならその分は俺達の不戦勝だろ!」
「う~ん・・・どうしようかな~。」
『キューブ様、キューブ様聞こえますか?』
『うん聞こえるよ。どうしたのパイン君?』
『エバからそちらの状況は聞きました。どうでしょう?クリフ側に俺が助っ人として参加するのは?』
『なるほど。それはおもしろそうだね。魔族君達のクレームにも対応できるしそうしよっか。じゃあここに呼ぶよ~。』
キューブが手をかざすと、そこにパインが現れた。
「「「「パイン!?」」」」
「よお。さっきぶりだな。話はエバを通じて聞いていたよ。キューブ様には許可をもらったんだ。俺もクリフ達側で参加するぜ。」
(パインが参加してくれるなら助かるな。最悪1敗からのスタートも可能性があったっぽいし。)
「これで5対5になったから問題ないよね。それじゃ1時間後には開始するからお互い順番を決めといてね。僕は戦うスペースを作ってるから。」
そういって、キューブは離れて行った。その場に残されるクリフ達と魔族達。お互い一言もしゃべらず離れていく。
「さて大変な事になったなクリフ。どうする?」
「そうだね。どんな順番にするか迷う所だけど、パインは魔族達と戦ったんだよね?その辺を教えてもらっていい?」
「ああまかせろ。」
そうして、遊戯神キューブにより魔族達と試合をする事になったクリフ達は、団体戦に向けて話し合うのだった。
☆☆☆★★★☆☆☆
お読みいただきありがとうございます。
新作も無事に投稿致しました。ブログでは先行的に公開しています。
引き続き、評価に応援、よろしくお願いいたします。
魔王の核を手に入れる為に、キューブに100階層の試練を尋ねた所・・・もうすぐ魔族達がここに来るから待つように言われたのだった。
「えっ!?魔族が来るまで待つんですか?」
「そうだよ~。折角だし魔族も含めて試練を出す事にしたんだ。クリフ君には悪いけど、クリフ君達と魔族君達には同時に試練を受けてもらって、成績が良かった方に魔王の核を渡す事になるかな。」
「そんな!?」
(まじか~。折角魔族より先に来たのにそりゃないだろ・・・。どんな試練なんだ?負ける訳にはいかいし・・・)
「キューブ様?私達は魔族より先にこの最下層に来ました。その分は考慮して頂けるんでしょうか?」
「う~ん。どうしよっかな~。まあその辺は考えておくよ。」
「クリフ様。どうしましょうか?」
「神様が言うなら従うしかないね。とりあえず魔族達がくるまで休憩しよう。少しでも有利な状況に持って行きたいからね。」
「そうですね。急いでここまで来ましたから休んで体力を回復した方がよさそうですね。」
「キューブ様。魔族達が来るまで俺達はここで休んでていいんでしょうか?」
「かまわないよ。魔族君達は今97階層にいるから、もうすぐここに来ると思うよ。魔族達が来たら呼ぶからゆっくりしててよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
そして待つこと2時間・・・
魔族達が100階層へとたどり着いた。
「フォルカス様。ここが最下層です。見てくださいあの黒い球。あれがきっと魔王様の核だと思います。」
「おお。でかしたサイレン。早速取って来い。」
魔族達は子供の後ろにある宙に浮く黒い球を取ろうと歩き出す。
だが・・・
「ダメだよ~。試練も受けずに報酬だけ受け取るなんてありえないよね。」
サイレンと呼ばれた魔族はキューブにより吹き飛ばされた。
「何をする?お前は何者だ?」
「僕はこのダンジョンの管理者、遊戯神のキューブだよ。魔族君達遅いよ~。僕もクリフ君達も君たちの到着を待ってたんだよ。さあ早速始めようか。最終試練を。」
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遊戯神キューブに呼ばれコテージから外に出たクリフ達。そこには遊戯神キューブの他に5人の魔族がいた。
「あれが魔族・・・。」
「俺達ならどんな試練が来ても大丈夫だよ。自身を持って行こう。」
「「「はい。」」」
「さあクリフ君達もフォルカス君達も集まって集まって~。試練を始めるよ。」
キューブの声にクリフ達、魔族達ともに集まる。
「それでどんな試練なんだ?俺は早く魔王様の核を魔王様に届けなきゃいけないんだ。こんな所で遊んでる暇はないんだ。」
「フォルカス君は相変わらず態度が悪いね。僕に逆らったっていい事ないよ?問答無用でクリフ君達に魔王の核を渡す事だってできるんだからね。」
「けっ!!」
クリフ達は魔族達がキューブの言う事に大人しく従っている事を不思議に思っていたが、キューブからの話によると、クリフ達がコテージから出る前に、魔族達はキューブに手痛くやられているらしい。それもあって、魔族達はキューブの言う事におとなしく従っていた。
「キューブ様。それで試練はどんな事をするんでしょうか?」
「うんうん。それはね~・・・クリフ君達とフォルカス君達で1対1の試合をしてもらって3勝した方が勝ちの団体試合をしようと思ってるよ。わかりやすいでしょ?」
(1対1の試合・・・先に3勝って事は勝ち抜き戦ではない。魔族が5人に対して俺達は4人しかいない。俺が2回戦っていいのか?)
「キューブ様。俺達は4人しかいないんですが、一人が2回戦ってもいいんでしょうか?」
「かまわないよ。」
「いやいやそれは不公平だろ。一番強いやつが2回出てきたら不公平じゃねぇか!4人しかいないならその分は俺達の不戦勝だろ!」
「う~ん・・・どうしようかな~。」
『キューブ様、キューブ様聞こえますか?』
『うん聞こえるよ。どうしたのパイン君?』
『エバからそちらの状況は聞きました。どうでしょう?クリフ側に俺が助っ人として参加するのは?』
『なるほど。それはおもしろそうだね。魔族君達のクレームにも対応できるしそうしよっか。じゃあここに呼ぶよ~。』
キューブが手をかざすと、そこにパインが現れた。
「「「「パイン!?」」」」
「よお。さっきぶりだな。話はエバを通じて聞いていたよ。キューブ様には許可をもらったんだ。俺もクリフ達側で参加するぜ。」
(パインが参加してくれるなら助かるな。最悪1敗からのスタートも可能性があったっぽいし。)
「これで5対5になったから問題ないよね。それじゃ1時間後には開始するからお互い順番を決めといてね。僕は戦うスペースを作ってるから。」
そういって、キューブは離れて行った。その場に残されるクリフ達と魔族達。お互い一言もしゃべらず離れていく。
「さて大変な事になったなクリフ。どうする?」
「そうだね。どんな順番にするか迷う所だけど、パインは魔族達と戦ったんだよね?その辺を教えてもらっていい?」
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そうして、遊戯神キューブにより魔族達と試合をする事になったクリフ達は、団体戦に向けて話し合うのだった。
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