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第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第208話 セリーヌ達と・・・
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夕食の準備を終えると同時にセリーヌ達が部屋から出てきた。
「!?」
「どうですかクリフ様?地上に戻ってるときにみんなで買ったんですが?」
「うん。セリーヌもユーナもナリアもとても似合ってるよ。」
「よかった。」
「ダンジョン内で着る服を買ってたんだね。それは王都で買ったの?」
「クリフさん。王都でも買いましたが他の所でも色々買ったんですよ。」
「そうなんだ。ダンジョン終わってからの楽しみが増えたよ。」
「ええ楽しみにしておいて。他にも色々買ってるから。色々ね。」
(なんだ?なんか含みのある言い方だな・・・。もしかして・・・もしかしてようやく卒業するのか・・・そうなのか・・・。いやそれは考えすぎか。)
クリフ達は食事をしながら今日の反省会をした。反省会と言っても、今日はクリフの強化魔法のおかげで全く苦戦しなかったので、専ら部屋着の感想会と、クリフの服の好みの話になっていた。
「そろそろお風呂入って寝ようか?今日はユーナの番だっけ?」
「それなんですが地上にいる間はジャンヌ達に譲ってたから今日は全員でお願いします。クリフ様のベットは大きくなりましたし、全員でもゆったり寝れると思いますし。」
「うん。かまわないよ。」
(ベットは大きくなったけどきっと抱きついてくるからあまり意味がない気はするけど・・・。まあ同じベットで離れて寝る方がかなしいから嬉しいのは嬉しいんだけど。)
「じゃあお風呂はどうする?先に入る?」
「クリフが先に入ってかまわないわよ。私達は後から入るから。」
「そう?じゃあ先に入ってくるね。」
「ええ。お風呂も広くなったんでしょ?ゆっくり入ってきて。」
「?うん。」
クリフがダイニングを出て、お風呂に向かった。
そして、ダイニングでは・・・
「行ったわね。さあ私達も準備して向かいましょう。」
「ナリア。本当に行くの?」
「もちろんよ。その為に水着も買ったのよ。それともセリーヌだけ行かないの?ユーナは行くわよね?」
「はい。もちろんです。」
「ちょっと待って!私も行くわ。二人だけで行くなんてダメよ。」
「じゃあ早速行きましょう。セリーヌも許可を貰ってきたんでしょ。クリフからはきっと気を使って手を出してこないわ。ちょっとずつでもこっちから攻めていかないと。」
地上に戻っている間に、セリーヌとナリアはそれぞれの母親に、ユーナは親友のアスカに、 クリフの事を相談していた。
ナリアの母親からは早く孫の顔が見たいから頑張って。と応援され、セリーヌの母親からは、一緒にお風呂に入るなら、最初は水着をつけて入れば恥ずかしさが少ないと教えられていた。
セリーヌ達は婚約者達とグラン達と頻繁に女子会を行い、計画をたてていた。
ちなみに、今回お風呂にセリーヌ達が突撃する事はジャンヌやグラン達はみんな知っている。知らないのはクリフだけだ。
・
・
・
クリフはお風呂に入って、身体を軽く流した後、広い湯船にゆっくり浸かっていた。
「風呂は命の洗濯って意味がよくわかるよ。疲れが一気に吹き飛ぶな。」
クリフが、鼻歌を歌いながらゆっくりお風呂を堪能していると、不意に入り口のドアが開いた。
「!?」
クリフが入り口に目を向けると、セリーヌとユーナとナリアが身体にタオルを巻きつけて入ってきた。
「セリーヌ!ユーナ!ナリア!まだ入ってるよ!」
クリフはセリーヌ達がクリフが入ってる事を知らずに入ってきたと思い、大声で叫んだ。
しかし、クリフが必死に叫ぶもセリーヌ達は歩みを止めない。すでに目の前には身体にバスタオルを巻いた美人が3人立っていた。
「セリーヌ。ユーナ。ナリア。これは・・・?」
「クリフさんと一緒にお風呂をご一緒したくて来ちゃいました。テヘッ。」
(テヘッて・・・いやまあ一緒にお風呂はうれしいけど、それにテンプレなら身体を使って洗ってくれたりするんだよね。その時に胸とかの感触を感じる・・・。さすがに鼻血出して倒れる事はないと思うけど。う~ん。目のやり場に困る。)
「一緒に入っていいですか?」
「う、うん。あっ!でもお風呂にタオルはマナー違反だよ?あっいやそういう意味で言ったんじゃないからね。」
(これは違うんだ。裸が見たいからじゃないからね。湯舟にタオルは本当にマナー違反だから言ったんだからね。ジト目で見られてないけど、本当に裸が見たいから行ったわけじゃないからね。)
「もちろんわかってるわ。それにタオルがマナー違反だってこともね。」
そういうとセリーヌ達はタオルに手をかけた。
「あっ。いや。」
クリフは急いで両手で目を隠した。ただ・・・手の隙間からはガッツリセリーヌ達を見ていた。
(あれっ水着・・・)
「ビックリした?さすがに裸で来るのはまだちょっとね。この為にみんなで水着を買ってたのよ。」
「そうなんだ・・・。」
(なんか安心したような・・・ガッカリしたような・・・。)
「恥ずかしいけど、クリフ様と一緒にお風呂に入りたかったのでがんばりました。」
(うんうん。セリーヌかわいい。)
「それなら先に言ってほしかったかな。だって僕だけ水着着てないもん。」
「クリフさんはいいんです。」
(えっ?それってどういう事・・・。)
「ふふふ。後でお背中流しますね。」
「いや・・・それはちょっと・・・。」
終始緊張しっぱなしだったクリフだったが、セリーヌ達から逃れる事はできなかった。ゆっくり湯舟に使った後は、3人から身体を洗ってもらい身体の隅々まで見られたクリフだった・・・
クリフは先に上がりトイレに直行したのは言うまでもなかった。
セリーヌ達が出てくるまでに賢者モードへと移行していたので、クリフはその後の全員で寝る時もクリフが3人を襲う事なく、眠りにつくのだった。
☆☆☆☆☆
いつも読んでいただきありがとうございます。
ブログで先行的に新作発表しました。
『勇者に魔王を倒させろ!?チートはないけどリスク&リターンでやってやるぜ!』https://sususu123.net/category/brave/
今はストックを貯めています。是非是非~。
評価もよろしくお願いします。すごいやる気が出るので!!
「!?」
「どうですかクリフ様?地上に戻ってるときにみんなで買ったんですが?」
「うん。セリーヌもユーナもナリアもとても似合ってるよ。」
「よかった。」
「ダンジョン内で着る服を買ってたんだね。それは王都で買ったの?」
「クリフさん。王都でも買いましたが他の所でも色々買ったんですよ。」
「そうなんだ。ダンジョン終わってからの楽しみが増えたよ。」
「ええ楽しみにしておいて。他にも色々買ってるから。色々ね。」
(なんだ?なんか含みのある言い方だな・・・。もしかして・・・もしかしてようやく卒業するのか・・・そうなのか・・・。いやそれは考えすぎか。)
クリフ達は食事をしながら今日の反省会をした。反省会と言っても、今日はクリフの強化魔法のおかげで全く苦戦しなかったので、専ら部屋着の感想会と、クリフの服の好みの話になっていた。
「そろそろお風呂入って寝ようか?今日はユーナの番だっけ?」
「それなんですが地上にいる間はジャンヌ達に譲ってたから今日は全員でお願いします。クリフ様のベットは大きくなりましたし、全員でもゆったり寝れると思いますし。」
「うん。かまわないよ。」
(ベットは大きくなったけどきっと抱きついてくるからあまり意味がない気はするけど・・・。まあ同じベットで離れて寝る方がかなしいから嬉しいのは嬉しいんだけど。)
「じゃあお風呂はどうする?先に入る?」
「クリフが先に入ってかまわないわよ。私達は後から入るから。」
「そう?じゃあ先に入ってくるね。」
「ええ。お風呂も広くなったんでしょ?ゆっくり入ってきて。」
「?うん。」
クリフがダイニングを出て、お風呂に向かった。
そして、ダイニングでは・・・
「行ったわね。さあ私達も準備して向かいましょう。」
「ナリア。本当に行くの?」
「もちろんよ。その為に水着も買ったのよ。それともセリーヌだけ行かないの?ユーナは行くわよね?」
「はい。もちろんです。」
「ちょっと待って!私も行くわ。二人だけで行くなんてダメよ。」
「じゃあ早速行きましょう。セリーヌも許可を貰ってきたんでしょ。クリフからはきっと気を使って手を出してこないわ。ちょっとずつでもこっちから攻めていかないと。」
地上に戻っている間に、セリーヌとナリアはそれぞれの母親に、ユーナは親友のアスカに、 クリフの事を相談していた。
ナリアの母親からは早く孫の顔が見たいから頑張って。と応援され、セリーヌの母親からは、一緒にお風呂に入るなら、最初は水着をつけて入れば恥ずかしさが少ないと教えられていた。
セリーヌ達は婚約者達とグラン達と頻繁に女子会を行い、計画をたてていた。
ちなみに、今回お風呂にセリーヌ達が突撃する事はジャンヌやグラン達はみんな知っている。知らないのはクリフだけだ。
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クリフはお風呂に入って、身体を軽く流した後、広い湯船にゆっくり浸かっていた。
「風呂は命の洗濯って意味がよくわかるよ。疲れが一気に吹き飛ぶな。」
クリフが、鼻歌を歌いながらゆっくりお風呂を堪能していると、不意に入り口のドアが開いた。
「!?」
クリフが入り口に目を向けると、セリーヌとユーナとナリアが身体にタオルを巻きつけて入ってきた。
「セリーヌ!ユーナ!ナリア!まだ入ってるよ!」
クリフはセリーヌ達がクリフが入ってる事を知らずに入ってきたと思い、大声で叫んだ。
しかし、クリフが必死に叫ぶもセリーヌ達は歩みを止めない。すでに目の前には身体にバスタオルを巻いた美人が3人立っていた。
「セリーヌ。ユーナ。ナリア。これは・・・?」
「クリフさんと一緒にお風呂をご一緒したくて来ちゃいました。テヘッ。」
(テヘッて・・・いやまあ一緒にお風呂はうれしいけど、それにテンプレなら身体を使って洗ってくれたりするんだよね。その時に胸とかの感触を感じる・・・。さすがに鼻血出して倒れる事はないと思うけど。う~ん。目のやり場に困る。)
「一緒に入っていいですか?」
「う、うん。あっ!でもお風呂にタオルはマナー違反だよ?あっいやそういう意味で言ったんじゃないからね。」
(これは違うんだ。裸が見たいからじゃないからね。湯舟にタオルは本当にマナー違反だから言ったんだからね。ジト目で見られてないけど、本当に裸が見たいから行ったわけじゃないからね。)
「もちろんわかってるわ。それにタオルがマナー違反だってこともね。」
そういうとセリーヌ達はタオルに手をかけた。
「あっ。いや。」
クリフは急いで両手で目を隠した。ただ・・・手の隙間からはガッツリセリーヌ達を見ていた。
(あれっ水着・・・)
「ビックリした?さすがに裸で来るのはまだちょっとね。この為にみんなで水着を買ってたのよ。」
「そうなんだ・・・。」
(なんか安心したような・・・ガッカリしたような・・・。)
「恥ずかしいけど、クリフ様と一緒にお風呂に入りたかったのでがんばりました。」
(うんうん。セリーヌかわいい。)
「それなら先に言ってほしかったかな。だって僕だけ水着着てないもん。」
「クリフさんはいいんです。」
(えっ?それってどういう事・・・。)
「ふふふ。後でお背中流しますね。」
「いや・・・それはちょっと・・・。」
終始緊張しっぱなしだったクリフだったが、セリーヌ達から逃れる事はできなかった。ゆっくり湯舟に使った後は、3人から身体を洗ってもらい身体の隅々まで見られたクリフだった・・・
クリフは先に上がりトイレに直行したのは言うまでもなかった。
セリーヌ達が出てくるまでに賢者モードへと移行していたので、クリフはその後の全員で寝る時もクリフが3人を襲う事なく、眠りにつくのだった。
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