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第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第158話 これからの行動を決めよう!!
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卒業式が終わり、クリフは家に帰った。
「ただいま~」
「マスターお帰りなさい。」
スイムが出迎えてくれる。スイムはクリフが初めてテイムしたスライムで付き合いが長い。今では人化も覚えて普段はメイド服を着て、メイドとして家を管理してくれていた。
「マスターお帰りです。」
スイムより少し幼いクインだ。クインはA級ダンジョンの最下層にいたボスだ。クリフ達がA級ダンジョンを攻略した時に遭遇したのだが、倒すと、仲間になりたそうな目でこちらを見ていたのでテイムしたスライムだ。
スイムと同じように人化して、スイムとともにこの家を管理してくれている。
「マスター。お帰りなのじゃ。」
グランはクリフが召喚魔法を使った時に現れたスライムだ。災厄と呼ばれるグラトニースライムで、クリフよりも強い。テイムしたというよりもグランがクリフに従ってくれている。という表現の方が合うかもしれない。
「あれ?グランが出迎えてくれるなんて珍しいね。」
「今日は卒業式じゃろ?帰ったら今後の事を話そうってマスターが言っておったから我もスイムとクインとともに待っておったのじゃ。」
「そうなんだ。ありがとね。」
グランは赤い長髪にスレンダーな身体で胸も大きい。スイムとクインが140㎝程なので160㎝程のグランは頭二つぐらい大きい。
ちなみにスイムは青い短髪で、クインは黄色い髪をツインテールにしている。クリフも15歳になり、170㎝程に身長が伸びていた。
「それで?明日からは学校に行かんのじゃろ?これからどうするのじゃ?」
「うん。とりあえずダイニングで話そうか。」
クリフ達はダイニングに移動して椅子に座る。スイムとクインがお茶を入れて持ってきた。
「とりあえず、学園編が終わったからね。これからの事なんだけど、まずは王国を見て回ろうかと思ってる。僕は次男だから実家を継ぐ必要は無いしね。」
「マスターよ。次男でもアーサーのサポートとかはしなくても良いのか?」
「そうだね。普通はそういう事もあるみたいだけど、父さんも兄さんも好きにしてくれていいよ。って言ってくれてるからね。それに勇者の称号があるからね。陛下からは爵位の事も言われてるからその内、独立した貴族になると思う。」
「この間は貴族の話を断っていたのではなかったかのぉ?」
「断ったんじゃないよ。まだやる事があるから後に伸ばしてもらったんだよ。」
勇者の称号を得たクリフは王より、子爵への叙爵の話があった。これから魔王討伐する時に、領地経営をしていると行動が後手に回る可能性があると思ったクリフは魔王討伐するまでは爵位は遠慮させてください。と王に断りを入れていた。
普通なら王からの叙爵の話を断るのは大ごとなのだが、状況が状況だけに話はすんなり通った。
王様はセリーヌとの結婚までにクリフを上位貴族にしたかったみたいだが、勇者の称号があれば、王族や上位貴族との結婚も可能と判断して、クリフの提案をそのまま受け取ったらしい。
「まあ魔王もバカじゃあるまい。攻めてきて返り討ちにあうのがわかっておるのじゃ。そうそう攻めてくることはないと思うがのぉ~。」
「そうなの?」
「うむ。マスターは我が知る中でもかなり強い部類に入る。正直聖剣全開で戦うと我でも負ける可能性があるぞ!」
「マジ!?」
「マジじゃ!」
「まあ、魔王の事は攻めてきた時に考えよう。魔王の情報は全然わからないからね。 」
(テンプレなら、魔王と仲良くなるルートだってある気がするしね。それに魔王って最後の敵だろ?四天王とか魔族の幹部とか、魔族の上位貴族とかが先に襲ってくるのが王道のはずだし。)
「そうじゃの。じゃあこれからどうするのじゃ?」
「うん。焦る旅じゃないから一度ボールド領に戻ってから、そこで馬車とかを揃えようと思ってるんだ。」
「私もマスターについて行くよ?」
「もちろんだよ。スイムとクインも一緒だよ。」
「この家はどうするのじゃ?」
「このままにしておこうかと思ってるよ。王都での拠点も必要だしね。別にお金に困ってる訳じゃないから置いておいても問題はないかと思ってね。」
「そうじゃな。なら我が眷属を召喚して管理をさせておこうか?」
「おっ!?それは助かるよ。」
「旅するのは我とマスターとスイムとクインの4人でいくのかのぉ?」
「いや・・・セリーヌとジャンヌとソフィアも一緒に来ると思う。」
「そうじゃな・・・あの3人も来るじゃろうな。けっこう頑張っておったしのぉ。」
「うん。それぞれの家からも許可が下りてるしね。」
学校を卒業してから世界を回る事は婚約者3人にも話していた。始めは3人には王都にいてもらい、クリフだけが旅をする予定だったが、セリーヌ達は自分達もついて行く!と言い出したのだ。
クリフは旅は危険だから危ない!と伝えたが、それなら戦えるようになる!と3人が言い出し、それからグランの元で3人は修行をしていた。
「ちなみにセリーヌ、ジャンヌ、ソフィアと一緒に旅しても大丈夫だと思う?」
「そうじゃな・・・あの3人は順調に実力を伸ばして居る。マスターと一緒に居たいって気持ちが強いんじゃろうなぁ。一緒にいても問題ないぐらいにはなってると思うぞ。それに、何かあればマスターや我が守れば問題ないじゃろ?」
「たしかにそうだね。」
「セリーヌ達は今日はここには来んのかのぉ?」
「うん。今日はそれぞれ実家に帰って話するって言ってたよ。明日は来ると思うから明日、セリーヌ達と今後の話をしてからボールド領に向かおうと思ってるよ。」
翌日・・・
「クリフ様!!大変です!!」
家のドアを開けて入ってきたのは・・・セリーヌだった・・・
「ただいま~」
「マスターお帰りなさい。」
スイムが出迎えてくれる。スイムはクリフが初めてテイムしたスライムで付き合いが長い。今では人化も覚えて普段はメイド服を着て、メイドとして家を管理してくれていた。
「マスターお帰りです。」
スイムより少し幼いクインだ。クインはA級ダンジョンの最下層にいたボスだ。クリフ達がA級ダンジョンを攻略した時に遭遇したのだが、倒すと、仲間になりたそうな目でこちらを見ていたのでテイムしたスライムだ。
スイムと同じように人化して、スイムとともにこの家を管理してくれている。
「マスター。お帰りなのじゃ。」
グランはクリフが召喚魔法を使った時に現れたスライムだ。災厄と呼ばれるグラトニースライムで、クリフよりも強い。テイムしたというよりもグランがクリフに従ってくれている。という表現の方が合うかもしれない。
「あれ?グランが出迎えてくれるなんて珍しいね。」
「今日は卒業式じゃろ?帰ったら今後の事を話そうってマスターが言っておったから我もスイムとクインとともに待っておったのじゃ。」
「そうなんだ。ありがとね。」
グランは赤い長髪にスレンダーな身体で胸も大きい。スイムとクインが140㎝程なので160㎝程のグランは頭二つぐらい大きい。
ちなみにスイムは青い短髪で、クインは黄色い髪をツインテールにしている。クリフも15歳になり、170㎝程に身長が伸びていた。
「それで?明日からは学校に行かんのじゃろ?これからどうするのじゃ?」
「うん。とりあえずダイニングで話そうか。」
クリフ達はダイニングに移動して椅子に座る。スイムとクインがお茶を入れて持ってきた。
「とりあえず、学園編が終わったからね。これからの事なんだけど、まずは王国を見て回ろうかと思ってる。僕は次男だから実家を継ぐ必要は無いしね。」
「マスターよ。次男でもアーサーのサポートとかはしなくても良いのか?」
「そうだね。普通はそういう事もあるみたいだけど、父さんも兄さんも好きにしてくれていいよ。って言ってくれてるからね。それに勇者の称号があるからね。陛下からは爵位の事も言われてるからその内、独立した貴族になると思う。」
「この間は貴族の話を断っていたのではなかったかのぉ?」
「断ったんじゃないよ。まだやる事があるから後に伸ばしてもらったんだよ。」
勇者の称号を得たクリフは王より、子爵への叙爵の話があった。これから魔王討伐する時に、領地経営をしていると行動が後手に回る可能性があると思ったクリフは魔王討伐するまでは爵位は遠慮させてください。と王に断りを入れていた。
普通なら王からの叙爵の話を断るのは大ごとなのだが、状況が状況だけに話はすんなり通った。
王様はセリーヌとの結婚までにクリフを上位貴族にしたかったみたいだが、勇者の称号があれば、王族や上位貴族との結婚も可能と判断して、クリフの提案をそのまま受け取ったらしい。
「まあ魔王もバカじゃあるまい。攻めてきて返り討ちにあうのがわかっておるのじゃ。そうそう攻めてくることはないと思うがのぉ~。」
「そうなの?」
「うむ。マスターは我が知る中でもかなり強い部類に入る。正直聖剣全開で戦うと我でも負ける可能性があるぞ!」
「マジ!?」
「マジじゃ!」
「まあ、魔王の事は攻めてきた時に考えよう。魔王の情報は全然わからないからね。 」
(テンプレなら、魔王と仲良くなるルートだってある気がするしね。それに魔王って最後の敵だろ?四天王とか魔族の幹部とか、魔族の上位貴族とかが先に襲ってくるのが王道のはずだし。)
「そうじゃの。じゃあこれからどうするのじゃ?」
「うん。焦る旅じゃないから一度ボールド領に戻ってから、そこで馬車とかを揃えようと思ってるんだ。」
「私もマスターについて行くよ?」
「もちろんだよ。スイムとクインも一緒だよ。」
「この家はどうするのじゃ?」
「このままにしておこうかと思ってるよ。王都での拠点も必要だしね。別にお金に困ってる訳じゃないから置いておいても問題はないかと思ってね。」
「そうじゃな。なら我が眷属を召喚して管理をさせておこうか?」
「おっ!?それは助かるよ。」
「旅するのは我とマスターとスイムとクインの4人でいくのかのぉ?」
「いや・・・セリーヌとジャンヌとソフィアも一緒に来ると思う。」
「そうじゃな・・・あの3人も来るじゃろうな。けっこう頑張っておったしのぉ。」
「うん。それぞれの家からも許可が下りてるしね。」
学校を卒業してから世界を回る事は婚約者3人にも話していた。始めは3人には王都にいてもらい、クリフだけが旅をする予定だったが、セリーヌ達は自分達もついて行く!と言い出したのだ。
クリフは旅は危険だから危ない!と伝えたが、それなら戦えるようになる!と3人が言い出し、それからグランの元で3人は修行をしていた。
「ちなみにセリーヌ、ジャンヌ、ソフィアと一緒に旅しても大丈夫だと思う?」
「そうじゃな・・・あの3人は順調に実力を伸ばして居る。マスターと一緒に居たいって気持ちが強いんじゃろうなぁ。一緒にいても問題ないぐらいにはなってると思うぞ。それに、何かあればマスターや我が守れば問題ないじゃろ?」
「たしかにそうだね。」
「セリーヌ達は今日はここには来んのかのぉ?」
「うん。今日はそれぞれ実家に帰って話するって言ってたよ。明日は来ると思うから明日、セリーヌ達と今後の話をしてからボールド領に向かおうと思ってるよ。」
翌日・・・
「クリフ様!!大変です!!」
家のドアを開けて入ってきたのは・・・セリーヌだった・・・
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