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第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第133話 一方その頃・・・・聖国の聖女は・・・
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「あまりがんばりすぎるとケガしますよ。」
「いえ。ただでさえ帝国や王国は強敵揃いと聞いてます。もっともっと鍛錬せねば帝国にも王国にも勝つことはできません。そして聖女様に仕える身としてまだまだ私は実力不足です。もっと精進せねば・・・」
「パスカル・・・」
「ですがお気遣い頂きありがとうございます。不肖パスカル。聖女様の期待に応えれるようケガしない様に頑張ります。」
「ええ・・・・期待していますよ。」
「ありがとうございます。」
聖女を筆頭に聖国も3大国交流戦に向けて準備を進めていた。
「聖女様。みなとても気合が入っていますね。」
「そうですね・・・なんと言っても5年に一度のイベントですから。」
「そうですね。それに今年は聖女様がいるから必ず優勝するぞ!って熱気がすごいですよ。」
「そうですね・・・がんばってくれるのはうれしいんですが・・・」
「何か心配事でもあるんですか?」
「ええ。ちょっと気合が入りすぎてるんじゃないかと思いまして・・・5年に一度のイベントと言っても勝つこともあれば負ける事もあります。無理をして大きなケガなどしてら大変じゃないですか。このままなら皆無理をしそうで・・・」
「さすが聖女様!お優しいのですね。でも心配は無用ですよ。みんな聖女様の為にがんばってるんです。きっと期待に応えてくれますよ。」
「・・・そうですね。私の役割は皆さんの回復です。どんな状況になっても回復できるように私もがんばらないと。」
聖女ユーナは回復魔法のスペシャリストである。どんなケガでも即座に治してしまい、治療の時に出る光輝くオーラは聖女の名にふさわしかった。
その聖女と談笑しているのは、聖女補佐のアスカ。ユーナとアスカは小さい頃から一緒に居たのでとても仲が良い。
ユーナは周りから崇め奉られる存在の為、気軽に話をできる人が少ない。アスカは気軽に話ができる数少ない友人の1人だった。
「それにしても帝国の勇者は評判が最悪ですね。聞きましたか?学校では授業はサボる。気に入らないヤツは殴る。で我儘放題らしいですよ。」
「・・・・聞いてます。直接会った事はありませんが、少し心配です。この世界の脅威である魔王を討伐しない事にはこの世界はいつまで経っても平和が訪れません。私が協力できればいいのですが・・・」
「聖女様が勇者の元に行くのは反対です。いえ、ユーナ!勇者は危険だから近づいちゃダメよ。」
「アスカ・・・」
「もちろん聖女の役目として勇者をサポートしないといけないのはわかってるわ。でも勇者が勇者の役目をはたしていない以上、ユーナが聖女の役目を全うする必要はないわ。」
「・・・・そうね。ありがとう。ちょっと気が軽くなったわ。正直ちょっと怖かったの。」
「そうでしょ。私が付いてるから安心してよ。」
「アスカ。」
「でも王国の英雄は勇者とは逆にかなりの人気らしいよ。」
「知ってます。クリフ様ですよね!!」
「クリフ様~???」
「あっ!?」
「どういう事?」
「いや・・・それはちょっと。」
(いけないいけない。神様からクリフ様の事を聞いてとても興味を持ってるなんて言えないわ。)
ユーナは聖女として神様と夢の中で時々会っていた。その中で色々話をするのだが、神様からクリフの英雄譚を聞いて、ユーナはクリフに興味を持っていた。逆に勇者はダメダメだと神様から聞いていたので毛嫌いしていたのだ。
(帝国の勇者パイン、王国の英雄クリフ様。どちらも帝国に行けば顔を合わす事になるわ。自分の目で確かめないとね。)
「まあたしかに王国の英雄様にあこがれる人は多いわよね。」
「でしょでしょ。噂を聞いてちょっと興味があったのよ。」
「まあ3大国交流戦で会えるわよ。」
「そうね。」
3大国交流戦の準備を終えた聖国メンバーは帝国に向けて出発した。大陸の北にある聖国から帝国までは非常に遠い。
大陸の北にある聖国、大陸の中央にある王国、大陸の南にある帝国。
尚、大陸の西には魔国があり、大陸の東は海が広がっている。
今回聖国は海路を通って帝国に向かう事になっていた。
聖国を出発する日の前、ユーナは夢で神様に会っていた。
「女神様お久しぶりです。」
「ユーナちゃん久しぶり。明日帝国に行くんでしょ?神託なら一方通行だし今日は色々話したいから来ちゃった。」
「いえ。私も女神様との話は楽しいのでいつでも来て下さい。」
「今回の3大国交流戦だっけ?帝国に行くでしょ。忠告にきたの!!勇者には気を付けてね。」
「勇者パイン・・・ですか?」
「そう!何か不吉な事が起こる気がするのよ。何もなかったらいいんだけど、念には念を入れてってね。」
「わかりました。忠告ありがとうございます。」
「それと何かあったらクリフ君を頼りなさい。あの子ならきっと力になってくれるわ。」
「クリフ様をですか?」
「そうよ。クリフ君にもユーナちゃんを助けてあげてって言っておくから!」
「わかりました。」
「じゃあ堅苦しい話は終わりね。時間も限られてるし色々お話しましょ!!」
ユーナの夢に出てくる女神は豊穣神である。この世界の土地に恵みを与えている。
その日、女神とユーナは時間のゆるす限りガールズトークを行ったのだった。
「いえ。ただでさえ帝国や王国は強敵揃いと聞いてます。もっともっと鍛錬せねば帝国にも王国にも勝つことはできません。そして聖女様に仕える身としてまだまだ私は実力不足です。もっと精進せねば・・・」
「パスカル・・・」
「ですがお気遣い頂きありがとうございます。不肖パスカル。聖女様の期待に応えれるようケガしない様に頑張ります。」
「ええ・・・・期待していますよ。」
「ありがとうございます。」
聖女を筆頭に聖国も3大国交流戦に向けて準備を進めていた。
「聖女様。みなとても気合が入っていますね。」
「そうですね・・・なんと言っても5年に一度のイベントですから。」
「そうですね。それに今年は聖女様がいるから必ず優勝するぞ!って熱気がすごいですよ。」
「そうですね・・・がんばってくれるのはうれしいんですが・・・」
「何か心配事でもあるんですか?」
「ええ。ちょっと気合が入りすぎてるんじゃないかと思いまして・・・5年に一度のイベントと言っても勝つこともあれば負ける事もあります。無理をして大きなケガなどしてら大変じゃないですか。このままなら皆無理をしそうで・・・」
「さすが聖女様!お優しいのですね。でも心配は無用ですよ。みんな聖女様の為にがんばってるんです。きっと期待に応えてくれますよ。」
「・・・そうですね。私の役割は皆さんの回復です。どんな状況になっても回復できるように私もがんばらないと。」
聖女ユーナは回復魔法のスペシャリストである。どんなケガでも即座に治してしまい、治療の時に出る光輝くオーラは聖女の名にふさわしかった。
その聖女と談笑しているのは、聖女補佐のアスカ。ユーナとアスカは小さい頃から一緒に居たのでとても仲が良い。
ユーナは周りから崇め奉られる存在の為、気軽に話をできる人が少ない。アスカは気軽に話ができる数少ない友人の1人だった。
「それにしても帝国の勇者は評判が最悪ですね。聞きましたか?学校では授業はサボる。気に入らないヤツは殴る。で我儘放題らしいですよ。」
「・・・・聞いてます。直接会った事はありませんが、少し心配です。この世界の脅威である魔王を討伐しない事にはこの世界はいつまで経っても平和が訪れません。私が協力できればいいのですが・・・」
「聖女様が勇者の元に行くのは反対です。いえ、ユーナ!勇者は危険だから近づいちゃダメよ。」
「アスカ・・・」
「もちろん聖女の役目として勇者をサポートしないといけないのはわかってるわ。でも勇者が勇者の役目をはたしていない以上、ユーナが聖女の役目を全うする必要はないわ。」
「・・・・そうね。ありがとう。ちょっと気が軽くなったわ。正直ちょっと怖かったの。」
「そうでしょ。私が付いてるから安心してよ。」
「アスカ。」
「でも王国の英雄は勇者とは逆にかなりの人気らしいよ。」
「知ってます。クリフ様ですよね!!」
「クリフ様~???」
「あっ!?」
「どういう事?」
「いや・・・それはちょっと。」
(いけないいけない。神様からクリフ様の事を聞いてとても興味を持ってるなんて言えないわ。)
ユーナは聖女として神様と夢の中で時々会っていた。その中で色々話をするのだが、神様からクリフの英雄譚を聞いて、ユーナはクリフに興味を持っていた。逆に勇者はダメダメだと神様から聞いていたので毛嫌いしていたのだ。
(帝国の勇者パイン、王国の英雄クリフ様。どちらも帝国に行けば顔を合わす事になるわ。自分の目で確かめないとね。)
「まあたしかに王国の英雄様にあこがれる人は多いわよね。」
「でしょでしょ。噂を聞いてちょっと興味があったのよ。」
「まあ3大国交流戦で会えるわよ。」
「そうね。」
3大国交流戦の準備を終えた聖国メンバーは帝国に向けて出発した。大陸の北にある聖国から帝国までは非常に遠い。
大陸の北にある聖国、大陸の中央にある王国、大陸の南にある帝国。
尚、大陸の西には魔国があり、大陸の東は海が広がっている。
今回聖国は海路を通って帝国に向かう事になっていた。
聖国を出発する日の前、ユーナは夢で神様に会っていた。
「女神様お久しぶりです。」
「ユーナちゃん久しぶり。明日帝国に行くんでしょ?神託なら一方通行だし今日は色々話したいから来ちゃった。」
「いえ。私も女神様との話は楽しいのでいつでも来て下さい。」
「今回の3大国交流戦だっけ?帝国に行くでしょ。忠告にきたの!!勇者には気を付けてね。」
「勇者パイン・・・ですか?」
「そう!何か不吉な事が起こる気がするのよ。何もなかったらいいんだけど、念には念を入れてってね。」
「わかりました。忠告ありがとうございます。」
「それと何かあったらクリフ君を頼りなさい。あの子ならきっと力になってくれるわ。」
「クリフ様をですか?」
「そうよ。クリフ君にもユーナちゃんを助けてあげてって言っておくから!」
「わかりました。」
「じゃあ堅苦しい話は終わりね。時間も限られてるし色々お話しましょ!!」
ユーナの夢に出てくる女神は豊穣神である。この世界の土地に恵みを与えている。
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