192 / 193
第四章 宗教国家ローズベール
第192話 聖女の試練が終わり・・・
しおりを挟む
「今日はありがとうございました。カインさん達のお陰で無事に試練を終える事ができました。悪魔の事に関しては私の方で調べて見ます。ラックちゃんとスズちゃんもありがとう。」
「アタシもアンジュと色々話せて楽しかったにゃ。」
「僕もっす。」
悪魔がいなくなった試練の塔でアンジュは無事に聖女の試練を終えていた。帰る道中でアンジュと仲良くなったカイン達は、呼び名を聖女様からアンジュへと変えていた。もちろん公式の場では言わないが、それ以外の場では気さくに話し合える仲になっていた。
(これでアンジュが聖女になったって事か。聖女ってこれから何するんだろ?あきらかに戦闘とかは出来なさそうだよな。悪魔とかが現れたらどうするんだ?もしかして浄化魔法使えば悪魔も一撃で死ぬとか?さすがにそれはないか。それならあの時、アンジュが浄化魔法使ったはずだもんな。なら結局お飾りって事?でも勇者は勇者で魔王討伐の使命があるから聖女の助けはしないだろうし・・・いやあの勇者ならありえるか?女神官を仲間にしてたけど、女神官から聖女に乗り換えるとか?それはないか。勇者は首都から出てたけど、アンジュは首都から出れなさそうだし。まあ仲良くなった事だし、定期的に教会の情報とか教えてくれるとありがたいな。)
「アンジュが無事に聖女の試練を終える事ができてほっとしたよ。折角仲良くなったんだし、又会えたりできると俺はうれしいかな。」
「そうですね。首都内なら自由にできる時間も多少ありますので、時間が会えば可能かもしれませんね。私も聖女見習いや教会の方以外と仲良くなることなんてめったにありませんので、そう言ってくれると嬉しいです。」
「俺達は赤亀ダンジョンを攻略する予定で、首都に来たからしばらくはいると思う。まあダンジョンに行ったりして留守にしてる事もあるだろうけど。宿はローズベールって所だから予定がつきそうなら連絡くれよ。留守なら宿の人に託してくれれば、こっちが合わせるよ。」
「ならアタシがそれまでに美味しいお店を見つけておくにゃ。」
「僕もっす。アンジュさんが喜ぶお店を探しておくっす。」
「ありがとうございます。それはとても楽しみですね。期待しています。」
こうして、アンジュと別れカイン達はギルドへと依頼の達成報告へと向かった。
「ベリーさん。無事に聖女様の護衛依頼達成しました。」
「ご苦労様。それでわざわざその報告に来てくれたの?」
「いえ、実は・・・」
カインは、試練の塔で起こった事を話した。
「そう・・・悪魔が・・・よかったわ、カイン君達に依頼して。もし他の冒険者に依頼してたら聖女様の身も危なかったかもしれないわね。」
(やっぱり悪魔ってそれ程なのか。実際ラックもスズも身代わりの指輪が無ければ死んでた可能性が高い。身代わりの指輪は死にそうな攻撃を一度だけ代わりに受けてくれるって効果だったし。その事はベリーさんには話してないから俺達が何事もなく悪魔を倒したって思ってるだろうな。)
「悪魔ってそんなに強いのかにゃ?」
「もちろん強いモノから弱いモノまでいるわ。だけど、弱いモノでもAランク冒険者以上の実力はあるわ。今回はカイン君達のお陰で聖女様もカイン君達も無事だってことね。」
「はい。だけど気になるのはなぜ悪魔がいたのかって事です。」
「そうね。試練の塔自体は空を飛べるなら中に入るのは簡単だけど、中に入ったからと言って女神様の加護のある建物じゃ、悪魔の力は制限されるだろうから入るメリットがないわ。もちろん今回のように聖女様を狙う場合はメリットはあるんでしょうけど、聖女様が試練の受ける日を知ってる人なんてほとんどいないはずよ。」
「ですよね。つまり教会内の誰かが悪魔と繋がってるって事ですか?」
「そう決め付けるのは早いけど、可能性はあるわね。今回は無事にアンジュが聖女に認定されたけど、自分の息のかかってる聖女見習いを聖女にしたい人はきっといたでしょうから。」
(なるほど。アンジュが聖女になるのを困る人が犯人の可能性か。たしかにそれはありえるな。いやベリーさんの予想の方が確率が高そうだな。結局アンジュが試練の塔で亡くなった所で、別の聖女見習いが聖女になるだけだろうし。)
「まあでも、この事はこっちにまかせなさい。カイン君達が動くのは危険だわ。今日の事は誰にも言ってないわよ?」
「はい。」
「なら今回の事は、誰にも言わないように。もちろん教会の偉い人なんかにもね。どこから話が漏れるかわからないわ。」
「わかりました。」
(まあベリーさんの話は最もだな。次俺達が悪魔とまた会う事があれば、今度は俺達だって危ない。早急に今よりもっと強くなる必要がある。それに赤亀ダンジョンをクリアして、新しい身代わりの指輪ももらわないと。ラックとスズの指輪はもう効果のないただの指輪だし。しばらくは赤亀ダンジョンでレベル上げだな。それに悪魔対策と、後は単純に金策だな。レベル上げと並行して、お金を貯めれば神の奇跡も解放できる。次の奇跡の解放は、どこまでしてくれるかわからないけど、願いを叶えてくれるみたいだし、願いを叶えてくれるか・・・そう言えば今回ラックとスズが死んでたら、神の奇跡の解放で生き返らせる事もできたんだろうか?どっちか一人ならOKとか?あのアニメもけっこうルールがあったからな。同じなら生き返らせるのはできるだろうけど、どこまでできるかはわからないから何とも言えないな。あっ!つい考えこんじゃったな。この件は、後でラックとスズと話すか。)
そうして、ベリーに依頼の報告をしたカイン達は、宿へと戻るのだった。
「アタシもアンジュと色々話せて楽しかったにゃ。」
「僕もっす。」
悪魔がいなくなった試練の塔でアンジュは無事に聖女の試練を終えていた。帰る道中でアンジュと仲良くなったカイン達は、呼び名を聖女様からアンジュへと変えていた。もちろん公式の場では言わないが、それ以外の場では気さくに話し合える仲になっていた。
(これでアンジュが聖女になったって事か。聖女ってこれから何するんだろ?あきらかに戦闘とかは出来なさそうだよな。悪魔とかが現れたらどうするんだ?もしかして浄化魔法使えば悪魔も一撃で死ぬとか?さすがにそれはないか。それならあの時、アンジュが浄化魔法使ったはずだもんな。なら結局お飾りって事?でも勇者は勇者で魔王討伐の使命があるから聖女の助けはしないだろうし・・・いやあの勇者ならありえるか?女神官を仲間にしてたけど、女神官から聖女に乗り換えるとか?それはないか。勇者は首都から出てたけど、アンジュは首都から出れなさそうだし。まあ仲良くなった事だし、定期的に教会の情報とか教えてくれるとありがたいな。)
「アンジュが無事に聖女の試練を終える事ができてほっとしたよ。折角仲良くなったんだし、又会えたりできると俺はうれしいかな。」
「そうですね。首都内なら自由にできる時間も多少ありますので、時間が会えば可能かもしれませんね。私も聖女見習いや教会の方以外と仲良くなることなんてめったにありませんので、そう言ってくれると嬉しいです。」
「俺達は赤亀ダンジョンを攻略する予定で、首都に来たからしばらくはいると思う。まあダンジョンに行ったりして留守にしてる事もあるだろうけど。宿はローズベールって所だから予定がつきそうなら連絡くれよ。留守なら宿の人に託してくれれば、こっちが合わせるよ。」
「ならアタシがそれまでに美味しいお店を見つけておくにゃ。」
「僕もっす。アンジュさんが喜ぶお店を探しておくっす。」
「ありがとうございます。それはとても楽しみですね。期待しています。」
こうして、アンジュと別れカイン達はギルドへと依頼の達成報告へと向かった。
「ベリーさん。無事に聖女様の護衛依頼達成しました。」
「ご苦労様。それでわざわざその報告に来てくれたの?」
「いえ、実は・・・」
カインは、試練の塔で起こった事を話した。
「そう・・・悪魔が・・・よかったわ、カイン君達に依頼して。もし他の冒険者に依頼してたら聖女様の身も危なかったかもしれないわね。」
(やっぱり悪魔ってそれ程なのか。実際ラックもスズも身代わりの指輪が無ければ死んでた可能性が高い。身代わりの指輪は死にそうな攻撃を一度だけ代わりに受けてくれるって効果だったし。その事はベリーさんには話してないから俺達が何事もなく悪魔を倒したって思ってるだろうな。)
「悪魔ってそんなに強いのかにゃ?」
「もちろん強いモノから弱いモノまでいるわ。だけど、弱いモノでもAランク冒険者以上の実力はあるわ。今回はカイン君達のお陰で聖女様もカイン君達も無事だってことね。」
「はい。だけど気になるのはなぜ悪魔がいたのかって事です。」
「そうね。試練の塔自体は空を飛べるなら中に入るのは簡単だけど、中に入ったからと言って女神様の加護のある建物じゃ、悪魔の力は制限されるだろうから入るメリットがないわ。もちろん今回のように聖女様を狙う場合はメリットはあるんでしょうけど、聖女様が試練の受ける日を知ってる人なんてほとんどいないはずよ。」
「ですよね。つまり教会内の誰かが悪魔と繋がってるって事ですか?」
「そう決め付けるのは早いけど、可能性はあるわね。今回は無事にアンジュが聖女に認定されたけど、自分の息のかかってる聖女見習いを聖女にしたい人はきっといたでしょうから。」
(なるほど。アンジュが聖女になるのを困る人が犯人の可能性か。たしかにそれはありえるな。いやベリーさんの予想の方が確率が高そうだな。結局アンジュが試練の塔で亡くなった所で、別の聖女見習いが聖女になるだけだろうし。)
「まあでも、この事はこっちにまかせなさい。カイン君達が動くのは危険だわ。今日の事は誰にも言ってないわよ?」
「はい。」
「なら今回の事は、誰にも言わないように。もちろん教会の偉い人なんかにもね。どこから話が漏れるかわからないわ。」
「わかりました。」
(まあベリーさんの話は最もだな。次俺達が悪魔とまた会う事があれば、今度は俺達だって危ない。早急に今よりもっと強くなる必要がある。それに赤亀ダンジョンをクリアして、新しい身代わりの指輪ももらわないと。ラックとスズの指輪はもう効果のないただの指輪だし。しばらくは赤亀ダンジョンでレベル上げだな。それに悪魔対策と、後は単純に金策だな。レベル上げと並行して、お金を貯めれば神の奇跡も解放できる。次の奇跡の解放は、どこまでしてくれるかわからないけど、願いを叶えてくれるみたいだし、願いを叶えてくれるか・・・そう言えば今回ラックとスズが死んでたら、神の奇跡の解放で生き返らせる事もできたんだろうか?どっちか一人ならOKとか?あのアニメもけっこうルールがあったからな。同じなら生き返らせるのはできるだろうけど、どこまでできるかはわからないから何とも言えないな。あっ!つい考えこんじゃったな。この件は、後でラックとスズと話すか。)
そうして、ベリーに依頼の報告をしたカイン達は、宿へと戻るのだった。
13
お気に入りに追加
1,714
あなたにおすすめの小説
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。
おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
どうも、賢者の後継者です~チートな魔導書×5で自由気ままな異世界生活~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「異世界に転生してくれぇえええええええええ!」
事故で命を落としたアラサー社畜の俺は、真っ白な空間で謎の老人に土下座されていた。何でも老人は異世界の賢者で、自分の後継者になれそうな人間を死後千年も待ち続けていたらしい。
賢者の使命を代理で果たせばその後の人生は自由にしていいと言われ、人生に未練があった俺は、賢者の望み通り転生することに。
読めば賢者の力をそのまま使える魔導書を五冊もらい、俺は異世界へと降り立った。そしてすぐに気付く。この魔導書、一冊だけでも読めば人外クラスの強さを得られてしまう代物だったのだ。
賢者の友人だというもふもふフェニックスを案内役に、五冊のチート魔導書を携えて俺は異世界生活を始める。
ーーーーーー
ーーー
※基本的に毎日正午ごろに一話更新の予定ですが、気まぐれで更新量が増えることがあります。その際はタイトルでお知らせします……忘れてなければ。
※2023.9.30追記:HOTランキングに掲載されました! 読んでくださった皆様、ありがとうございます!
※2023.10.8追記:皆様のおかげでHOTランキング一位になりました! ご愛読感謝!
女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
土岡太郎
ファンタジー
自分の先祖の立派な生き方に憧れていた高校生の少女が、ある日子供助けて死んでしまう。
死んだ先で出会った別の世界の女神はなぜか彼女を気に入っていて、自分の世界で立派な女性として活躍ができるようにしてくれるという。ただし、女神は努力してこそ認められるという考え方なので最初から無双できるほどの能力を与えてくれなかった。少女は憧れの先祖のような立派な人になれるように異世界で愉快で頼れる仲間達と頑張る物語。 でも女神のお気に入りなので無双します。
*10/17 第一話から修正と改訂を初めています。よければ、読み直してみてください。
*R-15としていますが、読む人によってはそう感じるかもしないと思いそうしています。
あと少しパロディもあります。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様でも投稿しています。
YouTubeで、ゆっくりを使った音読を始めました。
良ければ、視聴してみてください。
【ゆっくり音読自作小説】女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
https://youtu.be/cWCv2HSzbgU
それに伴って、プロローグから修正をはじめました。
ツイッター始めました。 https://twitter.com/tero_oo
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる