1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼

ベルピー

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第三章 アルプス王国のお姫様

第113話 新しい仲間⁉

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「ここです。ここ。もうかなり並んでますね。早く並びましょう。折角来たのに売切れて食べれないなんて事になったら大変ですわ。」

カインとラックは、ジェーンとメアリーに連れられてあるお店に来ていた。炭酸水採取の依頼を受けた日からジェーン達が学校から戻ってくる週末まで、二人は帝都にある採取依頼や魔物討伐依頼を受けてお金を稼いでいた。週休二日を謳っている二人は、戻ってきたジェーン達とともに、帝都の町を歩いている所だった。

「本当にすごい並んでるな。この辺は来てなかったから全くわからないかったよ。」

「さすがジェーンにゃ。情報通にゃ。」

「ふふ。まかせてください。なんだかんだ学校でもうまくやってますからね。ここは仲良くなった子が教えてくれたんです。帝都に来たなら必ずここは食べておかないとって。」

「この行列を見ればそれも納得だな。」

カイン達は、行列に並び雑談しながら人気のお店に入るのを待った。そして、1時間程並ぶとカイン達は店内に入りスイーツを頼んだ。炭酸水を使ったジュースにパフェやケーキなどのおすすめしてくれたメニューにした。

「話を聞くところ、学校ではうまくやれてるみたいだな。そういえば学校って何を教えてくれるんだ?魔法とかか?」

「そうですね。選択する授業にもよりますけど、貴族としての常識だったり、魔法や武術関係もあります。私は内政関係と魔法関係を選択してます。と言ってもまだ来たばかりで他の学生に追いつくので精一杯ですが。」

「やっぱ学校と言えば魔法だよな~。ジェーンは魔法が使えるのか?」

「はい。少しですけどね。この前は召喚魔法の講義があったんですけど、とても興味深かったですわ。」

「召喚魔法!?」

「はい。魔力を使って魔物とかを呼び出す魔法です。魔物と言っても召喚魔法で呼び出した魔物は、襲ってくる事なく呼び出したものに忠実に従うんです。先生が呼び出した魔物は可愛らしいウサギだったんですよ。私も早く可愛らしい魔物を呼び出したいですわ。」

(成程・・・召喚魔法か。たしかに召喚魔法の魔法書があれば中身を理解すれば使えるようになるか。さすが学校だな。火とか水とか基本属性の魔法の講義かと思いきや、そういう講義もあるんだな。自分に合う魔物が呼び出せれば戦力にもなる。帝国も色々考えてるって事か。召喚魔法か・・・興味あるな。一度本屋でそれ系の魔法書を探してみるか。王国ではなかったもんな。)

「カインも召喚魔法を使ってみるにゃ。そうすれば新しい仲間が増えるにゃ。ジェーンは魔物って言ってたけど、召喚といえば、精霊とかドラゴンとかが定番にゃ。」

「そうだな。俺もそう思ってた所だ。たしかに戦力にはなるよな。フェンリルやドラゴンを召喚できれば移動も楽になるかもしれないな。それに精霊とか妖精とかが呼び出せれば魔法系の戦力にもなる。とりあえず魔法書を探してみるか。」

「召喚魔法に興味があるの?」

「ああ。俺達って二人で冒険者してるだろ?基本的に冒険者って4人~5人ぐらいのパーティを組むのが普通みたいなんだ。だけど、仲間って言っても気軽に増やせる訳じゃないだろ?信頼関係とかもあるし。その点、召喚魔法なら裏切られる心配がないからな。」

「たしかにそうですね。ですが、戦力になりますか?講義の中で何名か召喚魔法を使ってましたが、スライムとか小動物とかばかりでとても戦力になるとは思えませんでしたわ。どちらかというとペットみたいな感じに思えましたけど。」

「それは多分、召喚魔法にもランクがあるんだろ。属性魔法だって初級とか中級とかあっただろ?そんな感じだと思う。後は単純に使用する魔力が少なかったってのもあると思う。そもそも、制御できない魔物が出てきたら困るだろ?絶対服従って言ったって、自分のレベルで扱えない魔物が出てきたらさすがにそういう訳にはいかないと思う。失敗して召喚されないって可能性もあるけど、その辺は実践して考えてみるよ。」

「アタシはドラゴンがいいにゃ。やっぱりドラゴンが強いと思うにゃ。」

「ラックちゃん。ドラゴンなんか召喚したら逆に食べられちゃうんじゃ?」

「アタシとカインなら大丈夫にゃ。」

「フェンリルなんかも良いかもしれないな。定番だし。モフモフだし。」

「フェンリルはダメにゃ。犬っころはアタシと相性が悪いにゃ。」

「いやいやフェンリルって狼だろ?犬とは違うじゃん。」

「一緒にゃ。」

(だが、初級の召喚魔法書なら多分、そこまで戦力になりそうな魔物は呼べないだろうな。初回ならスライムとかゴブリンって所だろうな。魔物を仲間にする・・・か。召喚だけじゃなくてテイムなんかの魔法書もあれば面白いな。初級じゃ同じくスライムとかゴブリンぐらいだろうけど、スライムもレベルがマックスになればドラゴン並みの炎を吐くのはお約束だし。丁度、黄亀ダンジョンはスライムがメインのダンジョンって事だからそれもいいかもな。まあ問題は魔法書があるかって事と・・・いくらするか・・・だよな。)

「この後、みんなで魔法書のある店に行ってみないか?属性魔法の魔法書は俺もいくつか持ってるけど、召喚魔法みたいな、属性魔法に分類されない魔法書は持ってないんだ。他にも面白い魔法書があるかもしれないし。今はあんまりお金を持ってないから見つかっても買えないかもしれないけど。」

「それはいいにゃ。役に立ち魔法書を探しに行くにゃ。お金は後から稼げばいいにゃ。アタシが大魔法使いって呼ばれる日も近いにゃ。」

「いやいやラックは魔法使えないだろ。」

「わからないにゃ。もしかしたらアタシが使える魔法が見つかるかもしれないにゃ。そうと決まれば早く行くにゃ。」

そうして、人気のスイーツを楽しみながらも、次の予定がいきなり決まったカイン達は、店を出て帝都の町を散策するのだった。
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