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第三章 アルプス王国のお姫様
第106話 帝国へ向かおう
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「バニー!!」
「久しぶりねジェーン。それにメアリーも。よくジェーンを守ってくれたわね。話はカイン君から聞いたわ。災難だったわね。」
「でもどうしてバニーがカイン達と一緒にいるの?私バニーの事はカイン達にも話してないのよ?」
「私は今王都のギルドマスターをしてるのよ。冒険者のカイン君から話を聞いたわよ。」
「なるほど。そういう事だったのね。それにしてもジェーン。王都に戻ってきてたのね。」
「ええジョーヌの死に関して色々調べてたけど、ジェーンの事も心配だったからね。まあ私は間に合わなかったみたいだけど、カイン君が代わりに助けてくれたし結果オーライね。」
「ええ、本当に昨日は助かったわ。カインとラックが助けてくれなかったら私達は死んでいたわ。それでバニー?お姉様の真相はわかったの?」
「・・・まだわからないわ。だけど、ジェーンの兄達の仕業かどうかもまだわからないわ。だれが毒を盛ったのか。それはジェーンの兄達かもしれないし、その人の息のかかった人かもしれない。更に言えばどちらかの兄を王にする為に二人が知らない所で別の誰かが毒を盛った可能性もあるって事よ。」
「たしかにその可能性もあるわね。そうなると第三者の介入も警戒しないといけないって事ね。」
「まあその辺は私が調べるわよ。ジェーンは帝国に行ってしっかりと自分のやるべき事をしてきなさい。幸いカイン君が付いて行ってくれるんでしょ。それなら私も安心できるわ。カイン君に会えなくなるのは寂しいけど、留学は一年とちょっとだしすぐ又再会できるしね。」
(留学って1年ちょっとなんだ。という事は必然的に俺とラックも帝国で同じ期間過ごすって事か?まあ帝国に送り届けて、こっちに戻ってくるつもりはなかったから別にいいんだけど・・・)
「バニーさん。帝国までついて行くのはいいけど、俺達はジェーンと向こうでも一緒にいるとは限らないよ?」
「えっ、そうなの?てっきりジェーンと一緒に帝国の学校にも行くんだと思ってたけど?」
「たしか前も学校の話をしてましたね。でも俺は学校には行く気ないですから。」
「なら護衛って事でどうかしら?もちろん四六時中一緒に居る必要はないわ。向こうで家は手配してるから、一緒に住んでくれればジェーンも安心するでしょ。他国と言っても安心できるわけじゃないし、それに普段はジェーンだって学校の寮に入ってるから顔を合わすのは学校が休みの時ぐらいよ。ジェーンが学校に行ってる間は冒険者活動できるし丁度いいじゃない。」
「それなら・・・まあ丁度いいですけど。」
(家があるのはありがたい。それにバニーさんの話なら、泊まりで依頼を受けても問題なさそうだ。俺達だって週のうち二日は休みにするつもりだったし、ジェーンと一緒に過ごしても問題ないか。元々王都にだって知り合いがいる訳じゃないし、今更帝国に行った所で元々問題なんかない。むしろジェーンと一緒に居る事で、交友関係とかも広がるかもしれないな。)
「でしょ。ならそうしましょ。あっ馬車は私の方で用意するわ。」
「問題あるにゃ。アタシはカインと二人で住みたいにゃ。帝国に着いたら家は別々がいいにゃ。」
「あらあらラック。でも家賃はタダよ?タダって事はそれに使う予定だったお金が丸々別のモノに使えるって事よ。帝国はスイーツも有名だし美味しいモノがたくさんあるんだけどな~。」
「!?それを早く言うにゃ。そういう事ならしょうがないにゃ。ジェーンとメアリーと一緒に住んでやってもいいにゃ。」
「ふふふ。そうと決まれば早速馬車の手配をするわね。そうね1週間後に出発するようにしましょうか?それまでジェーンはカイン君の家で大人しくしてる事。」
「わかったわ。」
「なら俺とラックで食料とか必要なモノを買い集めるか。一週間なら、ブラックダイヤを取ってくれば食料とかの購入費用は賄えるだろうし。バニーさん?馬車のお金はどうするんだ?」
「それは気にしなくていいわよ。でも食料とか旅に必要なモノはカイン君とラックちゃんに任せるわ。それと、ジェーン達がここを出るまでは私もここに住む事にするわ。」
「どういう事にゃ!?」
「あら?カイン君達が家を空けてる間に誰かが襲って来ないとも限らないでしょ。念の為よ。ふふふ。」
「又一人女が増えたにゃ・・・。アタシとカインとの愛の巣が・・・」
「それは俺も助かります。でもギルドの方はいいんですか?」
「ここでも仕事はできるから問題ないわ。それに一週間ぐらいだしどうとでもなるわよ。」
「バニー。カインが許可したから住むのはかまわにゃいが、いない間に部屋にあるモノとか物色するのは禁止にゃ。」
「ふふふ。カイン君の服とか色々あるモノね。わかってるわよ。そんな事しないわ・・・多分ね。」
「その顔は絶対するにゃ。カインダメにゃ。今からでも拒否するにゃ。」
(いやまあ服を漁るぐらい別に構わないんだけど・・・)
そうして、カイン達の住む家にバニーも住む事になった。一週間後に王都から帝国へと向かう為、カインとラックはブラックダイヤを集めて、旅の必要物資を購入していくのだった。
「久しぶりねジェーン。それにメアリーも。よくジェーンを守ってくれたわね。話はカイン君から聞いたわ。災難だったわね。」
「でもどうしてバニーがカイン達と一緒にいるの?私バニーの事はカイン達にも話してないのよ?」
「私は今王都のギルドマスターをしてるのよ。冒険者のカイン君から話を聞いたわよ。」
「なるほど。そういう事だったのね。それにしてもジェーン。王都に戻ってきてたのね。」
「ええジョーヌの死に関して色々調べてたけど、ジェーンの事も心配だったからね。まあ私は間に合わなかったみたいだけど、カイン君が代わりに助けてくれたし結果オーライね。」
「ええ、本当に昨日は助かったわ。カインとラックが助けてくれなかったら私達は死んでいたわ。それでバニー?お姉様の真相はわかったの?」
「・・・まだわからないわ。だけど、ジェーンの兄達の仕業かどうかもまだわからないわ。だれが毒を盛ったのか。それはジェーンの兄達かもしれないし、その人の息のかかった人かもしれない。更に言えばどちらかの兄を王にする為に二人が知らない所で別の誰かが毒を盛った可能性もあるって事よ。」
「たしかにその可能性もあるわね。そうなると第三者の介入も警戒しないといけないって事ね。」
「まあその辺は私が調べるわよ。ジェーンは帝国に行ってしっかりと自分のやるべき事をしてきなさい。幸いカイン君が付いて行ってくれるんでしょ。それなら私も安心できるわ。カイン君に会えなくなるのは寂しいけど、留学は一年とちょっとだしすぐ又再会できるしね。」
(留学って1年ちょっとなんだ。という事は必然的に俺とラックも帝国で同じ期間過ごすって事か?まあ帝国に送り届けて、こっちに戻ってくるつもりはなかったから別にいいんだけど・・・)
「バニーさん。帝国までついて行くのはいいけど、俺達はジェーンと向こうでも一緒にいるとは限らないよ?」
「えっ、そうなの?てっきりジェーンと一緒に帝国の学校にも行くんだと思ってたけど?」
「たしか前も学校の話をしてましたね。でも俺は学校には行く気ないですから。」
「なら護衛って事でどうかしら?もちろん四六時中一緒に居る必要はないわ。向こうで家は手配してるから、一緒に住んでくれればジェーンも安心するでしょ。他国と言っても安心できるわけじゃないし、それに普段はジェーンだって学校の寮に入ってるから顔を合わすのは学校が休みの時ぐらいよ。ジェーンが学校に行ってる間は冒険者活動できるし丁度いいじゃない。」
「それなら・・・まあ丁度いいですけど。」
(家があるのはありがたい。それにバニーさんの話なら、泊まりで依頼を受けても問題なさそうだ。俺達だって週のうち二日は休みにするつもりだったし、ジェーンと一緒に過ごしても問題ないか。元々王都にだって知り合いがいる訳じゃないし、今更帝国に行った所で元々問題なんかない。むしろジェーンと一緒に居る事で、交友関係とかも広がるかもしれないな。)
「でしょ。ならそうしましょ。あっ馬車は私の方で用意するわ。」
「問題あるにゃ。アタシはカインと二人で住みたいにゃ。帝国に着いたら家は別々がいいにゃ。」
「あらあらラック。でも家賃はタダよ?タダって事はそれに使う予定だったお金が丸々別のモノに使えるって事よ。帝国はスイーツも有名だし美味しいモノがたくさんあるんだけどな~。」
「!?それを早く言うにゃ。そういう事ならしょうがないにゃ。ジェーンとメアリーと一緒に住んでやってもいいにゃ。」
「ふふふ。そうと決まれば早速馬車の手配をするわね。そうね1週間後に出発するようにしましょうか?それまでジェーンはカイン君の家で大人しくしてる事。」
「わかったわ。」
「なら俺とラックで食料とか必要なモノを買い集めるか。一週間なら、ブラックダイヤを取ってくれば食料とかの購入費用は賄えるだろうし。バニーさん?馬車のお金はどうするんだ?」
「それは気にしなくていいわよ。でも食料とか旅に必要なモノはカイン君とラックちゃんに任せるわ。それと、ジェーン達がここを出るまでは私もここに住む事にするわ。」
「どういう事にゃ!?」
「あら?カイン君達が家を空けてる間に誰かが襲って来ないとも限らないでしょ。念の為よ。ふふふ。」
「又一人女が増えたにゃ・・・。アタシとカインとの愛の巣が・・・」
「それは俺も助かります。でもギルドの方はいいんですか?」
「ここでも仕事はできるから問題ないわ。それに一週間ぐらいだしどうとでもなるわよ。」
「バニー。カインが許可したから住むのはかまわにゃいが、いない間に部屋にあるモノとか物色するのは禁止にゃ。」
「ふふふ。カイン君の服とか色々あるモノね。わかってるわよ。そんな事しないわ・・・多分ね。」
「その顔は絶対するにゃ。カインダメにゃ。今からでも拒否するにゃ。」
(いやまあ服を漁るぐらい別に構わないんだけど・・・)
そうして、カイン達の住む家にバニーも住む事になった。一週間後に王都から帝国へと向かう為、カインとラックはブラックダイヤを集めて、旅の必要物資を購入していくのだった。
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