15 / 193
第一章 金貨一枚から変わる俺の異世界生活
第15話 森を探索しよう
しおりを挟む
詠唱魔法と無詠唱魔法を使える事がわかったカインは、当初の予定通り森へ来ていた。
「とりあえず他の冒険者もいるから魔法は詠唱魔法の火魔法を中心に使う事にしよう。いやでも森の中なら火魔法は危ないから他の属性がいいか。ちょっとミスったな。バニーさんに火属性に適正があるって言っちゃったよ。火魔法以外を使ってる所を他の冒険者に見られて、バニーさんの耳に入ったらまずいよな・・・。どうしよ。バレた時は実は風魔法も使えましたって言うしかないか。やっぱり森で火魔法は危ないもんな。よし、基本は風魔法を使うようにしよう。20回は使えるんだ。練習練習。」
名前:カイン
年齢:10歳
種族:人
神の祝福:アルファベット(寄付金額40000ガル)
神の奇跡:A『如月花院君』、B『名探偵君』、C『戦闘民族君』、D『未来の猫ロボット君』、E『世紀末覇者君』、F『動く城君』
能力:D
成長率:SS
レベル:4
体力:D
魔力:D
筋力:D
知力:D
敏捷力:E
耐久力:E
精神力:E
運:D
カインの今のレベルは4だ。森に来たのはレベルを上げるためにより多くの魔物を倒す事と、倒した魔物の素材を売って、お金を稼ぐ事だ。
現在の寄付金額は40000ガル。次の神の奇跡が解放されるのは64000ガルだ。64000ガルは金貨6枚と銀貨4枚。森の魔物で言えば、ゴブリンを22体倒せば目標金額に届く。
但し、寄付する以外にもお金はかかる。ボロだが自分の家を持っているので宿代はかからないが、食事で銀貨2枚は毎日なくなっていく。冒険をしない日を考えると食費で金貨1枚は常に置いておきたい所だ。それ以外にも服や日用品、装備にアイテムと色んなモノにお金はかかる。カインはまだ気づいていないが魔法書を買おうと思えば金貨10枚はすぐに飛んで行く。いくらお金があっても全く足りないのが現状だった。
「森の奥に行くのは危険だな。迷ったりしたら最悪だし森の入り口をぐるっとまわってゴブリンとかを見つけるのが得策か。人型の魔物は怖いけど、ウインドボールでゴブリンを倒せるなら近づかなくても倒せるし、20回使えるんなら、10体は倒したい所だな。まあ、まずはどれぐらい魔物と出会えるかだな。」
森の中には入るが深い所にはいかず、浅いところをぐる~っと回りながら魔物を探す事にしたカインは周囲を警戒しながらゆっくりと森の中を歩いて行った。
「まだまだ明るいからある程度視界は良好だけど、魔物がうじゃうじゃいるのかよくわからない叫び声とか聞こえるのはなんなんだろう?とりあえずいつでも逃げれるように退路だけは確保してっと。あれは!?」
カインの視線の先に、1mぐらいの緑色の生物が見えた。
「あれがきっとゴブリンだな。3体か・・・それにしても俺がイメージしてたゴブリンまんまだな。武器とかもってないしここから狙えば当てれるか。でも1体に魔法が当たっても残り2体に気付かれるよな。こっちに向かってくる前に連続して魔法を使えば行けるか?」
魔法でゴブリンを倒そうと思ったが、ゴブリンは3体いたので、安全策を取って、ゴブリンに気付かれない様に来た道を戻る事にした。カインはビビッて逃げ出したのだった。
「やっぱり1体から始めよう。ゲームとは違うんだ。殴られたら痛いだろうし、最悪死ぬ可能性もある。安全に安全に、命を大事にだ。ビビってる訳じゃないぞ。そう慎重にやってるんだ。慎重にだ。」
誰もいないのに、自分で自分を正当化するカインだった。
始めにゴブリンから試す事を決めていたカインはその後、森を探索しながら、オークやアント、ボアなどを発見したが、ビビッて魔法を使う事ができなかった。気づけば魔物を1体も倒さないまま時間だけが過ぎて行った。
「は~。いざ魔法を使おうと思っても踏ん切りがつかないな。魔法の音につられて他の魔物が集まってきたら怖いし・・・ソロってけっこう大変なんだな。こんな序盤でつまづくなんて思ってなかったな。なにかきっかけがあればいいんだけど・・・」
ゴブリンを1体倒せば、流れをつかんで森の探索もうまく行くと自分に言い聞かせ、1体でうろついているゴブリンをひたすら探し続けた。
そして・・・
「ダメだ。ソロで行動してるゴブリンが見つからない。」
1体で行動しているゴブリンを見つける事ができなかったので、結局カインはこの日、1体も魔物を倒す事なく森から帰るのだった。
「実際に体験してみて初めて分かるって感じだな。ゴブリンは単体では行動しないんだろうか?恥を忍んで明日バニーさんに森の事聞いてみよ。案外剣で向かって行ってもなんとかなるのかもしれないし、そのために回復ポーションも用意したのに無駄になったな。いや明日は必ずゴブリンを倒す!!今日は、まあアレだ。下見だな。そうだそうだ。魔物は1体も倒せなかったけど、薬草は採取で来たし良しとしよう。時間はまだあるから魔法の練習してから街に戻るか。」
ヘタレな自分を正当化し、街へと戻るカインであった。
「とりあえず他の冒険者もいるから魔法は詠唱魔法の火魔法を中心に使う事にしよう。いやでも森の中なら火魔法は危ないから他の属性がいいか。ちょっとミスったな。バニーさんに火属性に適正があるって言っちゃったよ。火魔法以外を使ってる所を他の冒険者に見られて、バニーさんの耳に入ったらまずいよな・・・。どうしよ。バレた時は実は風魔法も使えましたって言うしかないか。やっぱり森で火魔法は危ないもんな。よし、基本は風魔法を使うようにしよう。20回は使えるんだ。練習練習。」
名前:カイン
年齢:10歳
種族:人
神の祝福:アルファベット(寄付金額40000ガル)
神の奇跡:A『如月花院君』、B『名探偵君』、C『戦闘民族君』、D『未来の猫ロボット君』、E『世紀末覇者君』、F『動く城君』
能力:D
成長率:SS
レベル:4
体力:D
魔力:D
筋力:D
知力:D
敏捷力:E
耐久力:E
精神力:E
運:D
カインの今のレベルは4だ。森に来たのはレベルを上げるためにより多くの魔物を倒す事と、倒した魔物の素材を売って、お金を稼ぐ事だ。
現在の寄付金額は40000ガル。次の神の奇跡が解放されるのは64000ガルだ。64000ガルは金貨6枚と銀貨4枚。森の魔物で言えば、ゴブリンを22体倒せば目標金額に届く。
但し、寄付する以外にもお金はかかる。ボロだが自分の家を持っているので宿代はかからないが、食事で銀貨2枚は毎日なくなっていく。冒険をしない日を考えると食費で金貨1枚は常に置いておきたい所だ。それ以外にも服や日用品、装備にアイテムと色んなモノにお金はかかる。カインはまだ気づいていないが魔法書を買おうと思えば金貨10枚はすぐに飛んで行く。いくらお金があっても全く足りないのが現状だった。
「森の奥に行くのは危険だな。迷ったりしたら最悪だし森の入り口をぐるっとまわってゴブリンとかを見つけるのが得策か。人型の魔物は怖いけど、ウインドボールでゴブリンを倒せるなら近づかなくても倒せるし、20回使えるんなら、10体は倒したい所だな。まあ、まずはどれぐらい魔物と出会えるかだな。」
森の中には入るが深い所にはいかず、浅いところをぐる~っと回りながら魔物を探す事にしたカインは周囲を警戒しながらゆっくりと森の中を歩いて行った。
「まだまだ明るいからある程度視界は良好だけど、魔物がうじゃうじゃいるのかよくわからない叫び声とか聞こえるのはなんなんだろう?とりあえずいつでも逃げれるように退路だけは確保してっと。あれは!?」
カインの視線の先に、1mぐらいの緑色の生物が見えた。
「あれがきっとゴブリンだな。3体か・・・それにしても俺がイメージしてたゴブリンまんまだな。武器とかもってないしここから狙えば当てれるか。でも1体に魔法が当たっても残り2体に気付かれるよな。こっちに向かってくる前に連続して魔法を使えば行けるか?」
魔法でゴブリンを倒そうと思ったが、ゴブリンは3体いたので、安全策を取って、ゴブリンに気付かれない様に来た道を戻る事にした。カインはビビッて逃げ出したのだった。
「やっぱり1体から始めよう。ゲームとは違うんだ。殴られたら痛いだろうし、最悪死ぬ可能性もある。安全に安全に、命を大事にだ。ビビってる訳じゃないぞ。そう慎重にやってるんだ。慎重にだ。」
誰もいないのに、自分で自分を正当化するカインだった。
始めにゴブリンから試す事を決めていたカインはその後、森を探索しながら、オークやアント、ボアなどを発見したが、ビビッて魔法を使う事ができなかった。気づけば魔物を1体も倒さないまま時間だけが過ぎて行った。
「は~。いざ魔法を使おうと思っても踏ん切りがつかないな。魔法の音につられて他の魔物が集まってきたら怖いし・・・ソロってけっこう大変なんだな。こんな序盤でつまづくなんて思ってなかったな。なにかきっかけがあればいいんだけど・・・」
ゴブリンを1体倒せば、流れをつかんで森の探索もうまく行くと自分に言い聞かせ、1体でうろついているゴブリンをひたすら探し続けた。
そして・・・
「ダメだ。ソロで行動してるゴブリンが見つからない。」
1体で行動しているゴブリンを見つける事ができなかったので、結局カインはこの日、1体も魔物を倒す事なく森から帰るのだった。
「実際に体験してみて初めて分かるって感じだな。ゴブリンは単体では行動しないんだろうか?恥を忍んで明日バニーさんに森の事聞いてみよ。案外剣で向かって行ってもなんとかなるのかもしれないし、そのために回復ポーションも用意したのに無駄になったな。いや明日は必ずゴブリンを倒す!!今日は、まあアレだ。下見だな。そうだそうだ。魔物は1体も倒せなかったけど、薬草は採取で来たし良しとしよう。時間はまだあるから魔法の練習してから街に戻るか。」
ヘタレな自分を正当化し、街へと戻るカインであった。
19
お気に入りに追加
1,714
あなたにおすすめの小説

伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。

異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。

おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。

転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る

落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる