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第2章 ゲームの流れに沿って行動しよう

第32話 大量のメダルゲット!!でも本当に大丈夫!?

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カジノでメダルを買おうとしたユウキは777,777メダルを要求して、1,500万を越えるお金を対価に求められた。そんなお金など持っていないユウキはメダル購入を諦めて、一度カジノから外に出た。

外に出たところでジュリアに詰めよられたユウキだったが、何喰わぬ顔で再度カジノに入っていき、メダルを販売しているメダル交換所へ向かった。

「すいません。メダルの交換をしたいんですが?」
「あらっ?さっきの方ですね。ええ大丈夫ですよ。今回は何メダル交換されますか?」

「ユウキ。今度は大丈夫なの?」
「まかせてよ。」

(ゲームじゃ何回話しかけても同じ返答しかなかったから、さっきの事を覚えてる話し方は新鮮だね。でもだからと言ってこの方法は使えるはずだ。)

「777,777メダルお願いします。」
「ちょっと!!??ユウキ!!!」
ジュリアから怒りの声が聞こえた。

「はい。777,777メダルですね。それでは100ゴールドになります。」
「じゃあこれで。」

ユウキは用意していた100ゴールドをすばやく渡して、777,777メダルが入金されたカジノカードを受け取った。そしてジュリアを連れてすばやくその場を立ち去った。

「ちょっとユウキ!?どういう事?」
(大量のメダルをどうやって持ち運ぶのかと思ってたけど、カジノカードっていうのがあるんだな。なんかパチンコ屋のカードみたいだな。)

ユウキはジュリアにもわかるようにカジノの裏技を説明した。

ドラゴンファンタジーのカジノでは多くの裏技が存在した。
もちろん裏技を使わずとも時間を掛ければメダルを増やす事は可能だ。

スロットゲームでメダルを増やして、増えたらセーブする。減ったらリセットする。これを繰り返せばメダルは自然と増えてくる。

ゲームで言えば、
スロットゲームは真ん中の機種が777が一番出やすい。とか
スライムレースは黄色のスライムが出場すれば必ず1位になる。とか
ルーレットは赤が来ると次は8割以上の確率で黒が来る。とか
魔物の闘技場では、毒を使う魔物は勝率が高い。とか
色々あった。

そして、メダルそのモノを大量にゲットできる方法が今回使った裏技だ。

一度、交換所で777,777メダルを交換しようとする。もちろんお金がないので断られるが、一度カジノから出て、もう一度同じ金額を伝えると100ゴールドで交換できるようになる。

ちなみにこの方法はメダルをいくらで伝えても使う事ができる。
例えばメダル容量最大の999,999メダルを伝える事も可能だ。しかし、999,999メダルを交換しようとすると求められるゴールドは100,000ゴールドになる。もちろん、かなりお得に交換はできるのだが、効率で考えると777,777メダルが最適だ。

そして、この方法は一度しか使えない。もう一度、777,777メダルを交換しようとすると今度からは永遠に1,500万以上のゴールドを求められるようになる。

(もしかしたらジュリアがやれば再度ゲットできるかもしれないけど・・・・まあリセットとかセーブとかロードができないからゲットしたメダルは大事に使わないとね。)

「なるほどね。しかし、交換所の人もよくそんなゴールドで大量のメダルを渡してきたわね。」
「たしかにその辺はどんな感じなんだろうね。なんか言われたら困るからささっとその場から離れたけど。」

「それにしてもいきなり大金持ちね。それをゴールドに換金したら一気に大富豪になれるわよ。」
「しないけどね。でもこれでほしいアイテムはほとんどゲットできるでしょ。」
「そうね。すぐにアイテムに交換しに行くの?」
「いや。すぐに行くと怪しまれるかもしれないから、ちょっと遊んでいこうとは思ってるよ。」

「そうね。しかも大量のアイテムと交換したりするのもあやしいんじゃない?。何回かに分けた方がいいかも。」
「たしかに。それはジュリアの言う通りかもしれないね。」
「交換するアイテムは決まってるんでしょ。」

「そうだね。とりあえず、さっき言ったハヤブサの剣は確定だね。メタキンシールドはまだ迷ってるけど、俺の装備とジュリアの装備はここである程度充実させようと思ってるよ。」
「私の装備も考えてくれてるのね。ありがとう。」

「ジュリアの分は同じハヤブサの剣と雷魔法が使える雷の杖があったからそれを考えてるかな。あと防具関係は妖精のローブとドラゴンの皮鎧かな。鎧とか兜は防御力が高いかもしれないけど、動きにくそうだからパスだね。ジュリアにも妖精の服とドラゴンの皮鎧をゲットする予定だよ。」

「どれもすごそうね。」
「店に売ってる品で考えたらかなり良い品だと思うよ。メダルで交換できるアイテムはレアばっかりだからね。」

「それで全部なの?」
「いや。鎧とか兜とか盾とか装備しない分、防御力が心配だから装飾品でその辺の対策をしようと思ってるんだ。」

(装飾品はゲームでは一つしか身に付けれなかったけど、現実だったら首飾りに、指輪に、腕輪って感じでいくつも付けれそうだからな。)

ちなみにユウキは現在魔法の指輪とビュンビュンの腕輪を付けている。

「とりあえずドラゴンの首飾り、守護の指輪と戦神の指輪と魔導士の指輪、天使の腕輪辺りは交換して持っておこうと思ってるよ。」
「どれもすごそうな名前ね。」

「ドラゴンの首飾りは防御力を上げてくれるのと魔法の耐性を強めてくれるんだ。守護の指輪は防御力アップ、戦神の指輪は攻撃力アップ、魔導士の指輪は魔法の威力をアップしてくれるんだ。天使の腕輪は状態異常耐性アップだね。」
「たしかにこれだけ付けたらかなり戦力がアップするわね。」
「腕輪とか首飾りは見えないように装備できるし、指輪はただの装飾品って言っておけばなかなか気づかれないしね。」
「その点でもベストね。カツヤの言ってた炎の剣はどうするの?」

「それは考えてなかったな~・・・・どうしよ??」
「まあメダルが余れば買えばいいんじゃない?恩を売っておけば行動もやりやすくなるわよ。」
「たしかに。じゃあ買っておくか。」

その後、ユウキとジュリアは景品を交換しながら、ゲームを楽しんだ。
メダルは全て消費せずに、半分程は残した。なぜならこの世界にカジノはベルの街以外にもあり、メダルは共通なので、そこでも必要なアイテムを入手する為だ。
全ての景品を交換終えて、時間も遅くなったので、2人は宿屋に帰っていった。
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