5 / 42
4. 逃亡
しおりを挟む
「ぐあっ!」
「うわっ!」
抜け道を通って私たちは神殿の裏側へと出た。そこで数人の騎士と出くわしたが、オーウェンが光の速さで気絶させてしまった。
うん。私の護衛、強すぎない?
改めて私の護衛に収まる彼の能力がもったいないなあ、と思いながら、オーウェンの用意した荷馬車に乗り込んだ。
「このまま一気に国境沿いまで行きますよ!」
走り出した馬車はそのまま王都を飛び出した。
☆
「ねえ、何でこんなに準備がいいの?」
ガタゴトと揺れる馬車を運転するのはオーウェン。なので荷台に彼はいないので私は独り言ちた。
布で覆われた荷台の中には、ふかふかのマットレスと毛布。明らかに妊婦である彼女の身体に負担をかけないように用意された物。
「ミア……といったかしら?」
振り返った私に彼女がびくりと身体を震わせた。
ミアが何に怯えているのかわからない。でも。
「とりあえず、ここで休んで」
「えっ――?! そんな、アデリーナ様こそ……」
驚いた表情のミアの身体をそっとマットレスの方へやる。
「私は聖堂の床で寝泊まりしたこともあるから平気よ」
「えっ!」
意外そうに驚くミアをマットレスに横たわらせる。
瘴気の浄化に休みは無い。毎日何時間もかけて行う。酷いときは夜通し行う時だってあった。
(偽聖女、かあ……)
今まで国のために尽くしてきたことを軽んじられ、バカ王子には改めてがっかりした。歴代の大聖女たちに対する侮辱だ。
大聖女がラヴァル王国を守っている、というのは語り継がれてきた。しかし、実際に何をしているのかは平和と共に知る者は減った。皆、興味を失い、知ろうともしない。
目に見える治癒の奇跡すら当たり前に与えられる物だと信じている。
魔物の脅威にわざわざ国民を怯えさせることは無い、という陛下の配慮には私も同意していた。
それは平和な証拠なのだと。
気味悪いと蔑まれようが、石を投げられようが、王妃になる頃には皆わかってくれると期待した。
(もうこの国は限界だったのかもしれないわね)
ぬるま湯に浸かり、腐っていくこの国を何とかしたかった。
治癒の奇跡で潤うこの国は、隣国で暮らす人々が魔物に苦しみ、孤児が生まれることさえ知らない。知ろうとさえしないのだ。
「あの……あなたを誤解していました。すみません」
横になったミアが私に視線を向けて言った。
「誤解?」
色々言われていたのは知っている。それでも平気なそぶりで彼女を見た。
「ヘンリー殿下が婚約者のアデリーナ様は我儘で冷たくて大聖女の仕事もしない悪女だと……」
「何ですってえ?!」
思わず叫んでしまった。
(女遊びだけじゃなく、人の悪口まで広めていたなんて、あのバカ王子!!)
口の悪さをオーウェンには注意したけど、もう国を出るし、ま、いっかと思うことにした。
「あなたの事情は無理には聞かない。でも、ミアの命の、お腹の子のためにも一緒に隣国へ連れて行くけど、いい?」
私は改めてミアに向き直って言った。
すると彼女はずっと張りつめていた表情を緩める。
「はい……。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします」
「その子が生まれるまで……ミアがちゃんと暮らしていけるまで面倒みるから安心して! 旦那さんもそのうち呼び寄せるし……」
彼女がやっと心を許してくれたようで私は嬉しくなった。
でもミアは私の顔を見て悲しそうにすると、「ごめんなさい……」と言って眠りに落ちた。
「疲れが出たのね」
眠ったミアの目尻には涙が滲んでいた。
その涙を指で拭い、彼女を見つめる。
(ミアにはまだ言えない秘密がありそうね)
成り行きで助けたけど、王国の騎士団が動くのは王族のためだけ。
(メイド時代に何かあったのかしら? ……まさかね)
彼女の大きなお腹を見て、ありえない想像をした。
あのバカ王子が手を出していたのは、デビュタントを迎えた貴族令嬢のみ。
それに、バカなりに避妊はちゃんとしていたようで。しかも彼の好みは低層貴族の令嬢ばかりで、陛下もお金を握らせ黙らせられたのはそのため。高位貴族だったならば、妃にと迫られ、陛下も無視出来ない問題になっていただろう。
ミアはメイドだった。身なりを見るに、平民出身だろう。バカ王子との接点も無い。
馬車はほとんど休むこと無く、二日間走り続けた。
オーウェンが用意した食事を取りながら、私と彼が運転を変わりながら、馬車はついに元エルノー侯爵領に入る。
すうすうと眠るミアを見ながら、体調が安定していることに安堵する。
妊婦さんを長時間馬車に乗せることに不安だったが、オーウェンが用意してくれたふかふかマットレスのおかげだ。
考え込んでいると、馬車がガコンと止まった。
「オーウェン、どうしたの?」
荷台の布をめくり、御者台にいる彼のほうへ顔を出す。
外はすっかり暗くなっていたが、月明かりが道を照らしている。
「お嬢、この地は最近、王国の騎士がうろついてるらしいので、ここからは慎重に行きます」
「え?!」
追手はまだ追いつかないはず。王都を出る時に騎士はオーウェンが倒したし、彼の運転技術に着いて来られる者はいない。
エルノー侯爵領は国境沿いで小さいながらも、それなりに人々が暮らしていた。王都管轄になってからは領民も出て行き、更地にされていると聞いた。それでも平和なラヴァルは、国境に騎士を配置しなかった。
「いまさら?」
家の明かりなんてない。夜空の光だけが瞬く変わり果てた私の故郷。
虚しさからそんな言葉が出た。
「う~ん、探ってみようと思ったんですけど、やばそうだったんで止めたんですよね」
よいしょ、と出っ張りに足をかけ、オーウェンの隣に移る。彼はそんな私を横目で確認してから、今度はゆっくりと馬車を走らせた。
「そっか」
動きだした馬車の上から見る故郷は本当に何も無くて。ぽつりと溢した私の言葉だけが闇に溶けていった。
それから私たちは見通しの良い道を避け、森の中を進んだ。
途中で馬車を乗り捨て、木々で隠す。眠るミアをオーウェンがおんぶし、道を進んで行く。
私たちの故郷なので土地勘はあった。騎士たちに出くわさないように、正規の検問所からは大きく逸れ、オルレアンの騎士たちが常駐している場所を目指す。
「世話になった騎士が誰か一人でもいるでしょう」
楽観的だと思いつつも、オーウェンが言う希望に私もかけるしかなかった。
「あっちが騒がしいですね」
オルレアンの国境がすぐそこまで見える所まで来ると、オーウェンが声をひそめて言った。
「いたか!」
「あっちに逃げたぞ!」
少し高い位置から木に身を隠しながら私たちは騒がしいほうを覗く。
「誰か探してる……?」
「でも俺たちじゃないっすね。獣か何かか? ま、今のうちに行きましょ」
数人の騎士たちが反対方向に駆けて行くのを見送り、オーウェンが歩き出す。
私も続いて歩き出した時だった。
――――助けて!!
「オーウェン、何か言った?」
ふいに聞こえた声に、前を歩くオーウェンを呼び止める。
「? どーしたんすか、お嬢」
オーウェンではなかった。
――助けて、だれか……オルレアンの騎士たち!!
(オルレアン?)
はっきりと聞こえる声に私は立ち止まる。
「お嬢? 暗いうちに早く行かないと……」
振り返ったオーウェンに私は近寄り、急いでヒソヒソと話す。
「オーウェン、ミアを先に駐在所まで届けるのよ」
「は? お嬢、何言ってんすか?」
「誰かが助けを呼んでる! 行かなきゃ!」
「あ、お嬢!!」
呼び止めるオーウェンに「必ずよ!」と言い残し、私は声のする方へと走り出した。
「うわっ!」
抜け道を通って私たちは神殿の裏側へと出た。そこで数人の騎士と出くわしたが、オーウェンが光の速さで気絶させてしまった。
うん。私の護衛、強すぎない?
改めて私の護衛に収まる彼の能力がもったいないなあ、と思いながら、オーウェンの用意した荷馬車に乗り込んだ。
「このまま一気に国境沿いまで行きますよ!」
走り出した馬車はそのまま王都を飛び出した。
☆
「ねえ、何でこんなに準備がいいの?」
ガタゴトと揺れる馬車を運転するのはオーウェン。なので荷台に彼はいないので私は独り言ちた。
布で覆われた荷台の中には、ふかふかのマットレスと毛布。明らかに妊婦である彼女の身体に負担をかけないように用意された物。
「ミア……といったかしら?」
振り返った私に彼女がびくりと身体を震わせた。
ミアが何に怯えているのかわからない。でも。
「とりあえず、ここで休んで」
「えっ――?! そんな、アデリーナ様こそ……」
驚いた表情のミアの身体をそっとマットレスの方へやる。
「私は聖堂の床で寝泊まりしたこともあるから平気よ」
「えっ!」
意外そうに驚くミアをマットレスに横たわらせる。
瘴気の浄化に休みは無い。毎日何時間もかけて行う。酷いときは夜通し行う時だってあった。
(偽聖女、かあ……)
今まで国のために尽くしてきたことを軽んじられ、バカ王子には改めてがっかりした。歴代の大聖女たちに対する侮辱だ。
大聖女がラヴァル王国を守っている、というのは語り継がれてきた。しかし、実際に何をしているのかは平和と共に知る者は減った。皆、興味を失い、知ろうともしない。
目に見える治癒の奇跡すら当たり前に与えられる物だと信じている。
魔物の脅威にわざわざ国民を怯えさせることは無い、という陛下の配慮には私も同意していた。
それは平和な証拠なのだと。
気味悪いと蔑まれようが、石を投げられようが、王妃になる頃には皆わかってくれると期待した。
(もうこの国は限界だったのかもしれないわね)
ぬるま湯に浸かり、腐っていくこの国を何とかしたかった。
治癒の奇跡で潤うこの国は、隣国で暮らす人々が魔物に苦しみ、孤児が生まれることさえ知らない。知ろうとさえしないのだ。
「あの……あなたを誤解していました。すみません」
横になったミアが私に視線を向けて言った。
「誤解?」
色々言われていたのは知っている。それでも平気なそぶりで彼女を見た。
「ヘンリー殿下が婚約者のアデリーナ様は我儘で冷たくて大聖女の仕事もしない悪女だと……」
「何ですってえ?!」
思わず叫んでしまった。
(女遊びだけじゃなく、人の悪口まで広めていたなんて、あのバカ王子!!)
口の悪さをオーウェンには注意したけど、もう国を出るし、ま、いっかと思うことにした。
「あなたの事情は無理には聞かない。でも、ミアの命の、お腹の子のためにも一緒に隣国へ連れて行くけど、いい?」
私は改めてミアに向き直って言った。
すると彼女はずっと張りつめていた表情を緩める。
「はい……。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします」
「その子が生まれるまで……ミアがちゃんと暮らしていけるまで面倒みるから安心して! 旦那さんもそのうち呼び寄せるし……」
彼女がやっと心を許してくれたようで私は嬉しくなった。
でもミアは私の顔を見て悲しそうにすると、「ごめんなさい……」と言って眠りに落ちた。
「疲れが出たのね」
眠ったミアの目尻には涙が滲んでいた。
その涙を指で拭い、彼女を見つめる。
(ミアにはまだ言えない秘密がありそうね)
成り行きで助けたけど、王国の騎士団が動くのは王族のためだけ。
(メイド時代に何かあったのかしら? ……まさかね)
彼女の大きなお腹を見て、ありえない想像をした。
あのバカ王子が手を出していたのは、デビュタントを迎えた貴族令嬢のみ。
それに、バカなりに避妊はちゃんとしていたようで。しかも彼の好みは低層貴族の令嬢ばかりで、陛下もお金を握らせ黙らせられたのはそのため。高位貴族だったならば、妃にと迫られ、陛下も無視出来ない問題になっていただろう。
ミアはメイドだった。身なりを見るに、平民出身だろう。バカ王子との接点も無い。
馬車はほとんど休むこと無く、二日間走り続けた。
オーウェンが用意した食事を取りながら、私と彼が運転を変わりながら、馬車はついに元エルノー侯爵領に入る。
すうすうと眠るミアを見ながら、体調が安定していることに安堵する。
妊婦さんを長時間馬車に乗せることに不安だったが、オーウェンが用意してくれたふかふかマットレスのおかげだ。
考え込んでいると、馬車がガコンと止まった。
「オーウェン、どうしたの?」
荷台の布をめくり、御者台にいる彼のほうへ顔を出す。
外はすっかり暗くなっていたが、月明かりが道を照らしている。
「お嬢、この地は最近、王国の騎士がうろついてるらしいので、ここからは慎重に行きます」
「え?!」
追手はまだ追いつかないはず。王都を出る時に騎士はオーウェンが倒したし、彼の運転技術に着いて来られる者はいない。
エルノー侯爵領は国境沿いで小さいながらも、それなりに人々が暮らしていた。王都管轄になってからは領民も出て行き、更地にされていると聞いた。それでも平和なラヴァルは、国境に騎士を配置しなかった。
「いまさら?」
家の明かりなんてない。夜空の光だけが瞬く変わり果てた私の故郷。
虚しさからそんな言葉が出た。
「う~ん、探ってみようと思ったんですけど、やばそうだったんで止めたんですよね」
よいしょ、と出っ張りに足をかけ、オーウェンの隣に移る。彼はそんな私を横目で確認してから、今度はゆっくりと馬車を走らせた。
「そっか」
動きだした馬車の上から見る故郷は本当に何も無くて。ぽつりと溢した私の言葉だけが闇に溶けていった。
それから私たちは見通しの良い道を避け、森の中を進んだ。
途中で馬車を乗り捨て、木々で隠す。眠るミアをオーウェンがおんぶし、道を進んで行く。
私たちの故郷なので土地勘はあった。騎士たちに出くわさないように、正規の検問所からは大きく逸れ、オルレアンの騎士たちが常駐している場所を目指す。
「世話になった騎士が誰か一人でもいるでしょう」
楽観的だと思いつつも、オーウェンが言う希望に私もかけるしかなかった。
「あっちが騒がしいですね」
オルレアンの国境がすぐそこまで見える所まで来ると、オーウェンが声をひそめて言った。
「いたか!」
「あっちに逃げたぞ!」
少し高い位置から木に身を隠しながら私たちは騒がしいほうを覗く。
「誰か探してる……?」
「でも俺たちじゃないっすね。獣か何かか? ま、今のうちに行きましょ」
数人の騎士たちが反対方向に駆けて行くのを見送り、オーウェンが歩き出す。
私も続いて歩き出した時だった。
――――助けて!!
「オーウェン、何か言った?」
ふいに聞こえた声に、前を歩くオーウェンを呼び止める。
「? どーしたんすか、お嬢」
オーウェンではなかった。
――助けて、だれか……オルレアンの騎士たち!!
(オルレアン?)
はっきりと聞こえる声に私は立ち止まる。
「お嬢? 暗いうちに早く行かないと……」
振り返ったオーウェンに私は近寄り、急いでヒソヒソと話す。
「オーウェン、ミアを先に駐在所まで届けるのよ」
「は? お嬢、何言ってんすか?」
「誰かが助けを呼んでる! 行かなきゃ!」
「あ、お嬢!!」
呼び止めるオーウェンに「必ずよ!」と言い残し、私は声のする方へと走り出した。
6
お気に入りに追加
354
あなたにおすすめの小説
「お前はもう不要だ」と婚約破棄された聖女は隣国の騎士団長に拾われ、溺愛されます
平山和人
恋愛
聖女のソフィアは民を癒すべく日々頑張っていたが、新たな聖女が現れたことで不要となり、王子から婚約破棄された挙句、国から追放されることになった。
途方に暮れるソフィアは魔物に襲われるが、隣国の騎士団長であるエドワードに助けられる。
その際、エドワードの怪我を治癒したことにより、ソフィアは騎士団の治癒係として働くことになった。
次第にエドワードに惹かれていくが、ただの治癒係と騎士団長では釣り合わないと諦めていたが、エドワードから告白され、二人は結婚することになった。
婚約破棄をしてくれた王太子殿下、ありがとうございました
hikari
恋愛
オイフィア王国の王太子グラニオン4世に婚約破棄された公爵令嬢アーデルヘイトは王国の聖女の任務も解かれる。
家に戻るも、父であり、オルウェン公爵家当主のカリオンに勘当され家から追い出される。行き場の無い中、豪商に助けられ、聖女として平民の生活を送る。
ざまぁ要素あり。
【溺愛のはずが誘拐?】王子様に婚約破棄された令嬢は引きこもりましたが・・・お城の使用人達に可愛がられて楽しく暮らしています!
五月ふう
恋愛
ザルトル国に来てから一ヶ月後のある日。最愛の婚約者サイラス様のお母様が突然家にやってきた。
「シエリさん。あなたとサイラスの婚約は認められないわ・・・!すぐに荷物をまとめてここから出ていって頂戴!」
「え・・・と・・・。」
私の名前はシエリ・ウォルターン。17歳。デンバー国伯爵家の一人娘だ。一ヶ月前からサイラス様と共に暮らし始め幸せに暮していたのだが・・・。
「わかったかしら?!ほら、早く荷物をまとめて出ていって頂戴!」
義母様に詰め寄られて、思わずうなずきそうになってしまう。
「な・・・なぜですか・・・?」
両手をぎゅっと握り締めて、義母様に尋ねた。
「リングイット家は側近として代々ザルトル王家を支えてきたのよ。貴方のようなスキャンダラスな子をお嫁さんにするわけにはいかないの!!婚約破棄は決定事項です!」
彼女はそう言って、私を家から追い出してしまった。ちょうどサイラス様は行方不明の王子を探して、家を留守にしている。
どうしよう・・・
家を失った私は、サイラス様を追いかけて隣町に向かったのだがーーー。
この作品は【王子様に婚約破棄された令嬢は引きこもりましたが・・・お城の使用人達に可愛がられて楽しく暮らしています!】のスピンオフ作品です。
この作品だけでもお楽しみいただけますが、気になる方は是非上記の作品を手にとってみてください。
【完結】無能な聖女はいらないと婚約破棄され、追放されたので自由に生きようと思います
黒幸
恋愛
辺境伯令嬢レイチェルは学園の卒業パーティーでイラリオ王子から、婚約破棄を告げられ、国外追放を言い渡されてしまう。
レイチェルは一言も言い返さないまま、パーティー会場から姿を消した。
邪魔者がいなくなったと我が世の春を謳歌するイラリオと新たな婚約者ヒメナ。
しかし、レイチェルが国からいなくなり、不可解な事態が起き始めるのだった。
章を分けるとかえって、ややこしいとの御指摘を受け、章分けを基に戻しました。
どうやら、作者がメダパニ状態だったようです。
表紙イラストはイラストAC様から、お借りしています。
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる