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第四章

三度目の正直

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ホテルから抜けだした美奈子は、葛城家手配のハイヤーで

自宅に帰って着替え、そのまま待たせたハイヤーで友介宅に

向かった。ある要件を済ませた後に。

まだ陽のあるうちに、友介のマンションに着いた。





ハイヤーを返して、エントランスに踏み込む。卒業式の夜も、ここまでは

来たのだ。

だが、どうしてもエレベーターに乗れなかった。

自分のしようとしている事と、葛城家との折り合いがつかず。

アキラとの事は、整理済みだったにもかかわらず……



(でも、今日は違うわ。自分の気持ちに正直に)



しかし、今度は別な心配が頭をもたげる。



(友介さん、怒ってないかな。卒業式の夜に行かなくて。

無視してくれてもいいとは言ってたけれど、もしかしてそれで諦めて、

もう、わたしの事は好きじゃないとか……



いえ、四月に入って来た中学や高校の新入生に心変わりしてるとか……

今から行ったら、その女の子がいるとか……



どうしよう、そんなことになってたら……

何しに来たの ? とか言われたら、もう……わたし……)



そんな事を考えていると、今度はそれでボタンが押せない……



「もうっ、強い心を持とう、自分に正直にって、決めたでしょ ! 」

自分に言い聞かせ、やっとの思いでボタンを押した……







一方、友介はこの日も遅く起きた。

前夜も、深夜まで美奈子との動画を再度見直していたのだ。

もちろんオナニー込みで。昨夜は5回という最近では新記録を残した。

それもあって、目覚めは怠かった。

起きて、さすがに数日間の引きこもりを反省し、ブランチを兼ねて外食に出た。

G.W.中、まともな外出は二回目という体たらくだ。



そのまま、久しぶりにゲームセンターに入ってみたり、書店で立ち読みしたり、

家電用品店を冷やかしたりと、とても生産的とは言えない暇潰しをし、

夕食用の総菜と野菜などを買って夕方マンションに帰ってきた。

最近は、多少自炊もするのだ。





部屋に入ろうとして、物音が聞こえる。

「…… ? ……鍵が開いている……ピッキングか ? 」

俄かに警戒感を高め、姿勢を低くして、慎重にドアを開く。



少し遠目に見えたのは……尻だ。しかもミニスカートの。

その尻が、フリフリと揺れる。

それどころか、鼻唄まで聞こえる。

曲に合わせて踊っているようだ。

「この曲は……まさか……」



その曲名に気づくと、友介は、警戒も忘れ、上がり込んだ。



「あっ ! きゃ~~~っっ !!!」

「きゃあは、こっちだ !!」



そこには、テレビを点け、画面に合わせて踊っている葛城美奈子がいた。

今は、固まっているが……



「おっ、おかえりなさい……こっ、これはその……あの、そのっ………ごめんなさい」

深々とお辞儀をはじめる。

「いや、わけがわかんないんだけど」



「あっ、中に入ってたのは、カギを預かったままで、それで友介さんいなかった

から、ごめんなさい、勝手に入って。

そ、掃除したのよ。相変わらず、荒れ果ててたから、ほらキレイでしょ。

カ、カギは返しますね……」

パニックになり、カギを両手で差し出す。



それを押しとどめ、友介はゆっくり優しく問う。

「今日は、カギを返しに来てくれたの ? 」

「えっ ! いえっ、じゃなくて………ううっ……」

更にテンパった美奈子は、目をウルウルしだす。



「やっ、ごめん。またいぢわる言ってしまった……

美奈子が来てくれただけでうれしいから、つい」



「そっそっ……そうよねっ、うれしいわよねっ……よかった。

友介さん、ひとりですよね ?

背中に誰か隠れていないですよね」



「…… ?? ……誰もいないよ」

「よかったぁ……いないから、誰かとデート中かと思って……」

「誰とするんだよ ! こんな中年と……」

「だって……」

ぷいっ、とそっぽを向く美奈子。

「いやいや、話が進まないな。今日はどうしたの ?

それに、なぜ踊っていたのかは聞いてないし」

いつの間にか、BDの再生が終わっている。



「えっ、あっ、その……友介さん、卒業式の夜から、ずっと待ってるって言ったでしょ」

「ああ」

「バカだから、今でも待ってるんじゃないか……と思って……そ、その……確認に来たの」

「待ってるよ」

「えっえっえっ……ホントに ? 」

「あぁ、ずっと……」

「バ、バカじゃないの……本当にヘンタイなんだから」

「いや、待ってるのは別にヘンタイじゃ……」

「そんな、もう二ヶ月近くになるのに、待ち続けられるのはヘンタイのあかしだわ」

「美奈子を好きなことがヘンタイのあかしなら、ボクはヘンタイと胸を張る」

「さて、いぢわるはこれくらいにして」

「へっ、またいぢわるされてたの、わたし ? 」



おもむろに、今度は友介が深々とお辞儀をし、右手を差し出した。



「葛城美奈子さん、大好きです。美奈子さんが中学生の頃からずっと見てました。



愛しています。ボクと付き合ってください」



「好きなんです。つきあってください。卒業式は終わったから、たった今から」



「ほ、本当に ? 」

「本当に」

「わたし、二回も断ったのに」

「何回断られても……」

「わたし、ひどい女の子よ。卒業式の夜も来なかったし……」

「それは、ボクが一方的にお願いしただけだから」

「葛城家とか、古くて色々とめんどくさい環境にいるのよ、友介さんは知らないだろうけど」

「何でもOKです。全部受け止めます……だから、お願いします」





「はいっ ! こちらこそ、よろしくお願いします。

大好きな友介さん !

この前は、大好き"だった"とか言ってごめんなさい」



友介の右手に、小さな美奈子の右手が重なった……



と、「うぉおおおおおお~~~~~ !!!!! マジか !!」



雄たけびを友介があげる。



そのまま、身を起こし、美奈子の身体からだを抱えて、ブンブンと振り回す !

「やった、信じられないけど……やった、やった。みなこぉ~~~愛してる !!」

「きゃ~~~~っっっっ !! ウフフ、うれしそう。

わたしもうれしいわ。愛してる、ゆうすけ ! 」

二人は、どちらからともなくキスを交わした。心のこもったバードキスを。



更にブン回した後、美奈子を下ろし、今度はひしと抱き合った。



「ホントの、ホンモノの美奈子なんだ。夢見てるのかな。

ゆうべ遅かったし、マジで夢かも。

そうだ、一度は言ってみたかったこのセリフ」



「夢じゃないかな、つねってみてくれないか ? 」



「はぁいっ !」

「イタタタ ! だから、鼻は反則だって……ほっぺたとかだろ、普通。夢じゃないみたいだ」

「ウフフ、実感できた ? 」

「あぁ、こんなことするのは美奈子しかいなから、実感できたよ」

「ほら、鼻でよかったでしょ」



そんなやり取りをしながらも、友介は美奈子の可愛らしいお尻をぷにぷにと撫でまわし、

美奈子は早くも硬く大きく勃起しているペニスをズボンの上からさすっていた。



「もう、我慢できない。一秒でも早く美奈子とつながって、本当にホントだと実感したい」

「……いいわ。わたしに友介さんを感じさせて」



そこからは、キスはディープになり、互いの服を脱がせ合った。

お互いに下着姿になると、友介は美奈子を抱き寄せ寝室に誘いざなった。

美奈子は、ベッドに横たわり

「友介さん、来て」と、呼びかける。



友介は、早くも全裸になって、その誘いに一も二もなく飛び込んだ。

ディープキスを堪能し、すぐブラをはずすと、真っ白な肌が露になる。

小さいながらもふっくらと膨らむちっぱいと、桜色の乳暈にゅううんと乳首。

相変わらず染みひとつない肌はきめ細かく、艶やかさを感じさせる。

優美なカーブをつくって、少しだけ張り出した腰のラインは、身体の華奢さと

マッチして完成した美を感じさせる。

たまらず、ショーツも下ろしてしまい、僅かなにこ毛と、

まっすぐに閉じた秘所が現れる。

「キレイだ……本当に。全てが美しい」

「もぉ、何度も見てるでしょ」

「毎回、新鮮で美しいよ。それに四ヶ月ぶりだし……」

「そんなにたったんだ……」

「いまは、それはいい……はやく……」

せっかちに、しかしそっと、両足を広げさせ秘所の内部を開く。

まっすぐな清らかな線に見えたその中は、甘露に満ち満ちた

熱い泉となっていた……

「あぁ、すごい……ぐちょぐちょだ……」

「言わないで……恥ずかしい。わかってるの」

「ボクを大歓迎だと判明してうれしいよ……はむっ……ぶちゅっ」

早速、友介はクン二リングスをはじめる。

長い舌の活躍の場面だ。

ぐっちゅぐっちゅぐっちょ……



舌が締め付けられ、うまく動かせないほどの収縮を

美奈子の女性器が見せる。

負けじと、秘所の周囲に指を這わせ、クリを包皮の上から優しくほぐすと、

待ち構えていたかのように、すぐに可愛らしい頭がピン立ちする。

「あぁん……そこ、弱いからぁ……」

友介の頭を、髪がぐしゃぐしゃになるくらいかき回す。

更に、クリに溢れる愛液を塗り始めると、頭を秘所にギュっと押し付けるくらい

腰が持ち上がる。軽イキしたようだ。



「友介さぁん。反対向いて」

心得たと、男性上位のシックスナインの態勢になると、すぐに美奈子は

ペニスにとりつく。

「なんか……懐かしい……ひさしぶりね、こんにちは」

ちゅっと亀頭にキスをする。

右手は胴体周りをさすり、左手は玉袋を優しく転がし、口元はカポッと

頭から咥えていく。

ジュボジュボジュポッ……すぐに頭を振りだして、友介に対抗する。

「うぅっ、いきなり凄いな」



クチュクチュ、ジュボジュボ

クチュクチュ、ジュボジュボ



二人で奏でる音が響き合う……

「ちょっ、ちょっと待って。美奈子、最初は美奈子に出したいんだ。ストップ」

「そうね、わたしもその方がうれしい。つい夢中になって……」



態勢を入れ替え、

「今日は、この記念すべき日は、そのまま、ナマの美奈子を感じたい。いいだろ」

「はい。わたしも、友介さんの熱さを直に感じたいの」

潤んだ目を更にきらめかせて、友介を見つめてくれる。



(あぁ、この美しい娘と、何の強制も約束もなく、ナマで繋がれるんだ !! ついに)



「いくよ」

「ください……」



美奈子は、大きく足を広げ、両手を突き出し、その間にメタボな身体がすっぽりと

包まれる。



ズプっ、ぐっちゅ~~っ、ぬぬぬぬ……

友介のガチガチに硬直しきったペニスが、美奈子の膣孔あなに潜り込んでいく……

コツンと当たり、最後まで入り切ったと伝わる。

美奈子も、感じて

「「全部入った」」

口に出した瞬間、ぎゅぎゅぎゅっと膣肉が痙攣した。



「す、すごい締め付け」

「あっ………あぁ~~~んっっっ」

美奈子が両手両足で、友介にしがみつく !

(これ、これが、友介さんのナマの形。そう、こんなだった。

熱くて、硬くて、逞しくて、キモチイイ ! ……素敵 !!! あ~んっ)





「………………入れてもらっただけで……イってしまったの……恥ずかしぃ……」

友介の頭にしがみつきながら、耳元で囁く。

「うれしいよ。待ちかねて歓迎してくれたみたいで」

「でも……一緒にイきたかった……」

「クス、じゃあ今からイこうか」

「えっ……待って、まだイったばかりで……」

「女の子は、何回でもイけるって聞いた」



ぐっちょぐっちょぐっちょ、ぐっちょんっ !

ぐっちょぐっちょぐっちょ、ぐっちょ~んっ !

じゅっぽじゅっぽじゅっぽ、じゅっちゅんっ !

じゅっぽじゅっぽじゅっぽ、じゅっちゅーんっ !

熱くて狭い美奈子の膣内を、縦横無尽に友介のモノが暴れる。

潤沢な愛液で動きは滑らかだ。



「あっ、あっ、あんっ……いま、敏感だから……そ、そんなに……され……たら……」

「わっ、また締まる、締まる。ヒクっ、ヒクって……

こりゃ、ボクも溜まってたし、すぐだ……」



(嘘だぁ……昨夜5発も出したのに、ガマンできないなんて、気持ち良過ぎる ! )



美奈子は、もう軽イキを繰り返しているようなもので、その度に友介を膣肉で巻き締める。



「出すよっ ! 熱いのを美奈子の中に」

「出して、出してちょうだい。友介さんのを感じたいっ ! 」



どっぴゅーーーんっ !! どっぴゅーーーんっ !! どっくどっくどっく、どっく~ん !!



「あつい、すごい……イクっ……また……イっくぅ~~~っっ !!

イクイクっっっ !」



ぴゅっぴゅっ、ぴゅ……

最後の一滴まで美奈子の子宮口に送り込んだ。
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