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第三章

責任

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ひとまずの性欲を満たして落ち着いた二人は、少し前にヒットした恋愛SFアニメ映画を観て

まったりしていたが、その間もお互いを触り合って、いつしか映画そっちのけで

二回戦に突入していた……



背面座位の体位でつながっている。



「ほら、見てご覧、鏡を、ボクたちが、ずっぽりつながってるのがわかるでしょ」

「んっ……えぇっ ?」

この部屋は、ベッドの前に大きな鏡があり、

そこには、メタボ中年男の腰の上に、大きく足を広げて跨っている真っ白な肌の

美少女が映っている。

不似合いな二人だが、下半身の相性はぴったりのようで、どす黒い毒キノコを、

精一杯口を開けて、全て呑み込んでいる。

そして、両手をしっかり握り合って、お互いの腰をぶつけ合っているではないか。



ずちょずちょと抜き差しされると、真っ白に白濁した本気汁を垂らしながら、

強く吸引しているのか、抜かせまいと吸い付いているのがわかる。

そのあり様が、当然ながら、あますところなく丸見えだ。



「やだ……これ……エッチすぎる……」



そう言いながらも、決して腰を動かすのをやめない美少女。



いつのまにか

中年男の両手は、両乳をくねくねと揉み上げている。

桜色の乳首がピン勃ちしているのが、鏡面にもはっきりと映っている。

男は右手を結合部に這わせ、すっかり剥き上がっているクリトリスを

優しくこじる。

「やっ、それ……感じ過ぎるぅ……いぢめないで……」

こちらも、勃起しているのが嫌でも目に入る。

本当は、もっともっといぢめて欲しそうなのは明白だ……



続いて、結合部をより明確に見せるために、大陰唇部分をきゅっと

引っ張って、ズコズコと出入りする様をより見えやすくする。

動く度に愛液が外に溢れている。



「……ほら……つながってるよ、ボクら。

仲良いよね……こんなに楽しそうだ! 」

言いながら、大腰を使う。



「あっ……それっ……イぃっ……当たる…当たっちゃう……」

降りてきた子宮口に当てることを意識して、勢いよく動かす。

それに合わせて美少女も腰を激しく振る。



両者のタイミングは、すっかり調和が取れており、

バチュン、パチュン、グチュンと大きな音を響かせている。

その音色は、恥ずかしくも、より一層気分を盛り上げる伴奏に

なっている……



そして、その上がった気分をもっともっと激しく味わうために、

少女は、ペニスが抜けないように、転げ落ちないよう、

右手を男の頭に手を回して、身体を固定する。

その間も、腰の抜き差しは決して止めない……



頭を抱えて、顔と顔が近づき、自然と口もつなげあう。

つい横目で鏡を見ると、淫らに腰をくねくねさせながらディープキス

している女が見える。ちろちろと覗くピンクの舌が扇情的だ。



(誰 ? あれは……

前に見たAVの女優が、あんな風に腰をくねらせていた……

エッチな顔をして……

まるであれと同じだわ。

わ、わたしが、わたし自身がこんな風にしているっていうの……)



思わず腰の動きを止める。

すると、鏡の女の動きも止まる。

身体からだの奥がムズムズしてしまい、たまらなく切なくなる……

鏡の女も、物欲しそうだ。



「あぁん……やだ、もう……」

もはや、しっかりと目を閉じて、鏡をシャットダウンし、また腰の動きを再開する。

目を閉じることで、よりペニスの動きが実感される。



それは、怪我の功名と言っていいかもしれない。

膣内なかの、壁をこそげるようにカリが引っ掻いていく。

そして、どちゅんと突き刺されると、子宮口近くにぶつかっているのが、

ハッキリとわかる。

引き抜かれていくと、次を期待して身構え、そこに期待通りの

衝撃が加わると、頭に閃光が走り、星が瞬くのが見える。





ぐっちょぐっちょぐっちょ……ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ………

ぐぼっぐぼっぐぼっ……



「あんっ、あんっ、あんっ……やっ、やっ、ゃっ……来る、

凄いのが……来ちゃうのっ……ぃぃぃぃぃっ……」

「よしっ、いっくぞぉ !!」

「あんっ、来て、来てぇ~~っ……イかせてぇっ !!」

「ミナに出す ! ぜんぶ出す ! 」

「友介さんっ ! うれしいっ !!」



どぷっ、どぷっ、どっびゅゅゅ~んっ!!……どっぶ~~んんん !!

「はふっ、イクっ……わたし……もうっ……わからない……

チカチカしてるぅ……」



今度は本格的にイった美奈子は、深イキし、息も絶え絶えで、

友介も、快心の射精で大満足の笑みを浮かべている。



ぐったりしたふたりは、ベッドでまろび転がる。



「映画、終わってる……」

「おかげで復習できたようだし、構わないよね」

「今日も、凄かった……なんなの……」

「女性じゃないからわからないけど、深くイけるのはいいことさ」

「そうだけど……わたし……すごぉくエッチみたいで……恥ずかしいぃぃ……」

美奈子は顔を枕に埋め、足をパタパタさせる。



「いいじゃないか、みんなが味わえるわけじゃないらしいし……」

「だ、か、ら……」

美奈子はぎゅっと友介に抱き着く。



「余計に恥ずかしいんじゃないっ ! もおっ ! どうしてくれるのよ」

ポカポカと、胸を叩く。

更に、友介を上目遣いに、じぃっとにらみつける。



イった後の、紅潮した頬と潤んだ瞳、ぷぅと膨れた怒り顔と合わせて

強烈な破壊力と魅了力がある。



その威力に押され、

「うっ……そっ、そーだね。そうしちっゃた責任を取るよ」

友介が、思わず返答する。



「えぇっ ? ……責任って、どーいう意味 ? どーするの ? 」

美奈子が嫌々する。

その仕草も殺人的に可愛らしい。

もうどうしようもなく愛しくなってしまった友介は、思わず

ぎゅっと抱きしめる。

そして、ふたりの顔が近づく



「せ、責任を取るというのは……」

「いうのわぁ ? 」

見つめる瞳は、いつにもまして吸い込まれそうだ……

あぁ、こんなに可愛い娘こが、この世にいるなんて、

そしてこの手に抱いているなんて……



「結婚しよう ! 」



「えっ……………っ、っ、っ……

なっ……なにを………そ……そんな……」

そう言ったきり、美奈子はパクパクと言葉にならないまま、口を動かし、

目をそらす。







沈黙が流れる。







「じょ、じょーだんだよ、冗談」

耐えきれなくなって友介がこぼす。



「……じょうだん……そ、そうよねぇ……

もうっ、ちょっとだけ、ちょっとだけ引っかかっちゃったじゃない ! 」

「め、珍しくこんな冗談言うんだから……」

ぺちぺち、友介の胸を叩いて美奈子が抗議する。



(うぅ……冗談なのに……あり得ない話なのに……

どーしてこんなにドキドキするの……言われた瞬間、心臓が飛び出るかと思ったわ)





「と、ところでさ、友介さんっていくつ ? 」

話をそらすように美奈子は喋り始める。



「ん ? 42歳だよ。

知らないよなー、先生の歳なんて。

ボクら年代は、ミナから見たらまとめておじさんだろうし……」

「えぇっ ! うちのお父さんより年下なんだ……」

「うっ……お父さんいくつ ? 」

「48歳。絶対同い年か年上だと思ってた……」

「おいっ ! 頭を見ながら言ってないか ? 」

「見っ、見てないわ……被害妄想よ」

「そういう発想がもう……」



美奈子は取り合わず、

「24歳差 ? そっか、私と干支が二周違うんだ……ふーん」

小さく呟く。



「それが何か ? 」

「なんでもありませーん」



(そうよ、24歳って、わたしが生まれた時には、もう大学卒業していたってことよ……

その年齢のお父さんだっておかしくないわ。論外。対象外よ……



アハハ、わたし、いつまでこの事考えてるんだろう……冗談の話を)



(ビビったぁ。思わず「責任→結婚」って、反射的に言っちまった……

ミナも、さぞかしキモイ発言と心の中で思ってるだろうなぁ……

くそっ、結婚なんて無理なんだから、踏ん切りつけたのに……)
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