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第三章
ミノタウロスとバードマン③
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女絡みの話じゃ無かったのか?
何でいきなり殺されるなんて言葉が出てくるんだよ。
おっかな過ぎるだろ。
「あいつならやりかねんな」
そう呟いたオルテガの額には冷汗が滲んでいた。
ハウデルを殺そうとしている人物をオルテガは知っているのか?
「オルテガは知ってるのか? ハウデルを狙っているやつを」
「ああ、俺達の戦友だ」
戦友だって?
まさか、現役時代に組んでいた仲間がハウデルを狙っているのか?
そんな……一体何があったんだ!?
「と、とにかく殺されるかもしれないんなら何とかしないと! こっちから先に仕掛けるとか」
「無理だ。俺達に敵う相手じゃない」
「あいつに手を出すわけにはいかない」
マ、マジか……オルテガとハウデルの2人が敵わない相手って、そんなのどうすればいいんだよ!
カミさんに頼む? いや、それはダメだ。
いくら友人を救うためだと言っても、それで神の力を使うわけにはいかない。
それはいくら何でも御門違いだろう。
でも、どうにかしないと……ヴァイオレットやガンテス、ジョルダン、それに討伐隊の時のチームにも声をかけて、全員でかかれば……
「あいつを、愛する妻を傷つける事など出来るわけがないだろう」
……妻?
えっ? 今、俺の耳がおかしくなければ妻と言っていたように聞こえたんですけど……
「今、妻って言った?」
「違う。愛する妻だ」
聞き間違えじゃ無かった。
それどころか、ハウデルの意外な一面まで見せられた。
まさか、こいつが結婚していて、しかも極度の愛妻家だったとはね。
「ハウデルの嫁は俺達の元チーム仲間でな。名前はヴィナス。ハウデルと同じ種族の司祭だ。チームの頃から苦楽を共にしていた二人は、恋に落ちて結婚し、それを機に俺達は冒険者を引退したんだ」
ほぅ、人に歴史ありだな。
堅物のハウデルが恋に落ちて結婚とはね。
さぞ、奥さんは美人なんだろうなぁ。
ちょっと見てみたいかも。
「先に言っておくが、ヴィナスには手を出すなよ? ハウデルは以前、街でヴィナスに声をかけた男を『狼藉者っ!』と言って半殺しにした事があるからな」
「うげっ! そ、それはやり過ぎじゃないか?」
「何を言う! 言葉でも我が愛しの妻を汚したのだぞ!? 万死に値する! 死刑でもいいくらいだ!」
ハウデルが鬼の形相で怒鳴り声をあげる。
それは死刑じゃなくて私刑だ。
まさか、街の平和を守る衛兵隊長のハウデルがここまで言うなんて、よっぽど奥さんを愛してるんだろうな。
ん? でも、何でそれが『殺される』になるんだ?
「おい、リョウ。食い物はないのか?」
オルテガに言われて、酒しか持ってきてなかった事を思い出した。
しまった。
まだ何も作ってないぞ。
うーん、でも、話の続きが気になるし、今から料理するのも面倒だ。
よし、【収納】の中にある作り置き料理を出しちゃおっと。
「ほい。お待ちどうさん」
「おおおっ! これは随分と色々あるな! しかも、どれも酒に合いそうだ!」
テーブルいっぱいに置かれた料理の数々にオルテガが歓喜の声をあげる。
今日のメニューはだし巻き玉子に焼き鳥、肉じゃが、豚鬼肉の焼豚、葉野菜のサラダ、白身魚のフライ、煮穴子、そしてローハッツとチーズの盛り合わせだ。
晩酌用に作り置きしておいた物を全部出しちゃったけど、今日くらいいいだろう。
オルテガも喜んでるし、ハウデルも……えっ? な、泣いてる?
「ど、どうしたんだ? ハウデル」
「思えば……妻も昔はこうやってテーブルいっぱいに料理を作ってくれたものだ。それが今では……くぅ……な、何故だ……」
ええぇ……料理をいっぱい出して嫌がられたのは初めてだよ。
でも、マジで深刻な話みたいだな。
「本当に何があったんだ?」
「ハウデルはそれどころじゃないだろうから、俺から話す。ハウデルは見た通りの愛妻家だ。そして、ヴィナスは清楚が体現したかの様な美しい女で、2人は仲睦まじい夫婦だったんだ」
前提の話だと分かっていてもなんか腹が立つな。
何だよ、その幸せな環境は。
彼女いない歴十数年の俺にはキツいぞ?
「それがどういうわけか。ここ数日、ヴィナスの態度がおかしいんだ。なんというか、妙にハウデルを避けたり、昼間も急に家にいなかったりとな。それに家事も疎かになって、夜もさっさと寝てしまうらしい」
「くっ……きっと、俺が気づかない内に彼女を苦しめたんだ。だから、俺を避けて……」
「……うん? それがどうして殺される話になるんだ?」
「お前にはわからないのか! 彼女はきっと自分を傷つけた俺を許せないのだ! だから俺を殺そうとしているに違いない!」
いや、それは話が飛躍し過ぎてるだろ?
「リョウよ! 勘違いするな! 俺は彼女に殺される事を拒んだりはしない! だが、その前に自分が犯した罪が何なのか知りたいのだ! しかし、彼女に聞くわけにもいかない! でも、その訳を知らねば死んでも死にきれん! だから悩んでいるのだ!」
だいぶ混乱してるなぁ……
酒のせいか、愛する者からの冷遇のせいか知らないけど、あのハウデルがここまで取り乱すとはね。
しかし、嫁さんが急に冷たくなったなんて言われてもなぁ。
独身の俺にはよくわからないぞ?
元会社の先輩が浮気して、それが奥さんにバレた時は修羅場になっだって聞いたけどな。
なんか大変だったらしい。
浮気相手の女が家まで乗り込んで、おまけにそん時には……ん?
もしかして、これってアレなのか?
何でいきなり殺されるなんて言葉が出てくるんだよ。
おっかな過ぎるだろ。
「あいつならやりかねんな」
そう呟いたオルテガの額には冷汗が滲んでいた。
ハウデルを殺そうとしている人物をオルテガは知っているのか?
「オルテガは知ってるのか? ハウデルを狙っているやつを」
「ああ、俺達の戦友だ」
戦友だって?
まさか、現役時代に組んでいた仲間がハウデルを狙っているのか?
そんな……一体何があったんだ!?
「と、とにかく殺されるかもしれないんなら何とかしないと! こっちから先に仕掛けるとか」
「無理だ。俺達に敵う相手じゃない」
「あいつに手を出すわけにはいかない」
マ、マジか……オルテガとハウデルの2人が敵わない相手って、そんなのどうすればいいんだよ!
カミさんに頼む? いや、それはダメだ。
いくら友人を救うためだと言っても、それで神の力を使うわけにはいかない。
それはいくら何でも御門違いだろう。
でも、どうにかしないと……ヴァイオレットやガンテス、ジョルダン、それに討伐隊の時のチームにも声をかけて、全員でかかれば……
「あいつを、愛する妻を傷つける事など出来るわけがないだろう」
……妻?
えっ? 今、俺の耳がおかしくなければ妻と言っていたように聞こえたんですけど……
「今、妻って言った?」
「違う。愛する妻だ」
聞き間違えじゃ無かった。
それどころか、ハウデルの意外な一面まで見せられた。
まさか、こいつが結婚していて、しかも極度の愛妻家だったとはね。
「ハウデルの嫁は俺達の元チーム仲間でな。名前はヴィナス。ハウデルと同じ種族の司祭だ。チームの頃から苦楽を共にしていた二人は、恋に落ちて結婚し、それを機に俺達は冒険者を引退したんだ」
ほぅ、人に歴史ありだな。
堅物のハウデルが恋に落ちて結婚とはね。
さぞ、奥さんは美人なんだろうなぁ。
ちょっと見てみたいかも。
「先に言っておくが、ヴィナスには手を出すなよ? ハウデルは以前、街でヴィナスに声をかけた男を『狼藉者っ!』と言って半殺しにした事があるからな」
「うげっ! そ、それはやり過ぎじゃないか?」
「何を言う! 言葉でも我が愛しの妻を汚したのだぞ!? 万死に値する! 死刑でもいいくらいだ!」
ハウデルが鬼の形相で怒鳴り声をあげる。
それは死刑じゃなくて私刑だ。
まさか、街の平和を守る衛兵隊長のハウデルがここまで言うなんて、よっぽど奥さんを愛してるんだろうな。
ん? でも、何でそれが『殺される』になるんだ?
「おい、リョウ。食い物はないのか?」
オルテガに言われて、酒しか持ってきてなかった事を思い出した。
しまった。
まだ何も作ってないぞ。
うーん、でも、話の続きが気になるし、今から料理するのも面倒だ。
よし、【収納】の中にある作り置き料理を出しちゃおっと。
「ほい。お待ちどうさん」
「おおおっ! これは随分と色々あるな! しかも、どれも酒に合いそうだ!」
テーブルいっぱいに置かれた料理の数々にオルテガが歓喜の声をあげる。
今日のメニューはだし巻き玉子に焼き鳥、肉じゃが、豚鬼肉の焼豚、葉野菜のサラダ、白身魚のフライ、煮穴子、そしてローハッツとチーズの盛り合わせだ。
晩酌用に作り置きしておいた物を全部出しちゃったけど、今日くらいいいだろう。
オルテガも喜んでるし、ハウデルも……えっ? な、泣いてる?
「ど、どうしたんだ? ハウデル」
「思えば……妻も昔はこうやってテーブルいっぱいに料理を作ってくれたものだ。それが今では……くぅ……な、何故だ……」
ええぇ……料理をいっぱい出して嫌がられたのは初めてだよ。
でも、マジで深刻な話みたいだな。
「本当に何があったんだ?」
「ハウデルはそれどころじゃないだろうから、俺から話す。ハウデルは見た通りの愛妻家だ。そして、ヴィナスは清楚が体現したかの様な美しい女で、2人は仲睦まじい夫婦だったんだ」
前提の話だと分かっていてもなんか腹が立つな。
何だよ、その幸せな環境は。
彼女いない歴十数年の俺にはキツいぞ?
「それがどういうわけか。ここ数日、ヴィナスの態度がおかしいんだ。なんというか、妙にハウデルを避けたり、昼間も急に家にいなかったりとな。それに家事も疎かになって、夜もさっさと寝てしまうらしい」
「くっ……きっと、俺が気づかない内に彼女を苦しめたんだ。だから、俺を避けて……」
「……うん? それがどうして殺される話になるんだ?」
「お前にはわからないのか! 彼女はきっと自分を傷つけた俺を許せないのだ! だから俺を殺そうとしているに違いない!」
いや、それは話が飛躍し過ぎてるだろ?
「リョウよ! 勘違いするな! 俺は彼女に殺される事を拒んだりはしない! だが、その前に自分が犯した罪が何なのか知りたいのだ! しかし、彼女に聞くわけにもいかない! でも、その訳を知らねば死んでも死にきれん! だから悩んでいるのだ!」
だいぶ混乱してるなぁ……
酒のせいか、愛する者からの冷遇のせいか知らないけど、あのハウデルがここまで取り乱すとはね。
しかし、嫁さんが急に冷たくなったなんて言われてもなぁ。
独身の俺にはよくわからないぞ?
元会社の先輩が浮気して、それが奥さんにバレた時は修羅場になっだって聞いたけどな。
なんか大変だったらしい。
浮気相手の女が家まで乗り込んで、おまけにそん時には……ん?
もしかして、これってアレなのか?
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