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第二章
エルフとダークエルフ⑤
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先に下拵えを済ませた海老だけど、今日は穴子もあるから、こっちは簡単に済ませちゃおう。
水気を切った海老に小麦粉をまぶして、オリーブオイルを引いたフライパンで焼いていく。
焼きすぎると海老は固くなるから【鑑定】を使いながら火の入り具合を確認しておくのがポイントだね。
これがプロだったら見た目でわかるんだろうけど、素人の料理好きレベルの俺には無理なので、能力で補わせてもらいます。
さて、焼けたら余熱が入らないように別の皿にエビを移して、牛乳、自家製マヨネーズ、赤唐柿のソースという名のケチャップ、砂糖、そしてレモン汁を混ぜた液の中にドボンと入れて和える。
これで簡単海老マヨの完成だ!
こっちでは海老を食べると言えば、そのまま焼くか煮込むかしかないからな。
海老マヨなんて久しぶり過ぎて堪りません!
でも、すぐに食べたい気持ちをグッと抑えて穴子に取り掛かるのだ!
穴子の鮮度はすぐに落ちるからね!
鍋に水と自家製出汁、黒墨樹の実、そして香りの少ない白ワインと砂糖を入れて煮込んでいく。
煮立ったら、そこに穴子を丁寧に並べながら入れていく。
なんせ穴子は煮込んだら身が柔らかくなるからね。
海老みたいにドボンと入れるわけにはいかないのだよ。
ぐつぐつと軽く煮汁が沸く程度で時間をかけて煮込み、当然だけどアクはきっちり取っておく。
ちなみにこの世界だとアク取りはほとんどやってないみたい。
理由はスープの量が減るからだそうだ。
美味い飯が食えるってのは豊かな証拠なんだろうなぁ。
そう思えば、日本ってなんだかんだ言っても良い国だったのかもしれないな。
蛇口を捻れば綺麗な水が出るんだもん。
この世界じゃ、綺麗な水ってだけで金がとられるんだから。
隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもんだよ。
「くんくん……あぁ、この匂い! 前に食べた煮付けの匂いだ! ふぁ……良い匂い」
「煮付け……僕、食べた事ないんだけど?」
睨むな、睨むな。
仕方ないじゃないか。
シエンナさんよりヴァイオレットの方が付き合いが長いんだから。
思えばヴァイオレットとの最初の出会いは最悪だったなぁ。
俺が冒険者になって、初めて依頼を受けた時に指導冒険者として紹介されたのがヴァイオレットとガンテスだった。
当時はまだ銀級だったかな?
もうすぐ金級になれるってところで、新人冒険者の指導に当たらないといけなくなったから、随分と雑に扱われたっけ。
さっさと依頼を終わらせろって、口には出さなかったけど、随分と圧をかけられて怖い思いしたんだよなぁ。
いやぁ、懐かしいのやら懐かしくないのやら。
「どうしたの? リョウちゃん?」
「ん? いや、ヴァイオレットと初めて一緒に依頼に行った時のことを思い出しててな。あの時は怖かったなぁと思って」
「ふにゃ!? あ、あの時のことは忘れてよ!」
「そうはいかないだろ? 後ろから『さっさと歩けよ、ノロマ!』とかって凄まじい圧を感じてたからな。正直、あれ程怖い思いをした事はないぞ」
「ヴィオちゃん、貴女って子は……」
「ち、違うの! シーちゃん! あ、あの時は別の依頼が控えてたから、焦ってて!」
「その依頼を成功させれば金級だったからな。新人のお守りなんて早く終わらせたかったんだよな?」
「だ、だから……あとで謝ったもん」
ありゃ? やり過ぎたかな?
ちょっと涙目になっちゃったよ。
まぁ、ヴァイオレットの言うとおり、依頼中に俺の素材を見抜く能力に気づくや否や謝ってきたからな。
『無能だと思ってて、ごめんなさい!』
あんな謝り方があるかと思ったけど、素直に謝る姿勢には好感が持てた。
だから今も付き合いがあるんだけどね。
お? 昔話をしている間に良い感じに穴子が煮えたようだ。
あとは火を止めて、味がより染み込むように少し冷まておこう。
その間に米と黄土瓜の味噌汁もどきを準備して、海老マヨを更に盛り付ける。
後は身が崩れないように鍋から慎重に穴子を皿に移したら完成だ!
「出来たぞ! これが今日の食事、海老マヨと煮穴子だ!」
俺が二人が座っているテーブルの上に料理を並べていくと、二人は複雑な顔をした。
おかしいな?
いつものヴァイオレットならがっついて食べているのに。
「海老は大丈夫だけど……このシーサペントの子どもがなぁ」
「大丈夫。覚悟を決めた。僕は解毒薬も胃薬も気付け薬も持ってるから」
いやいや、そんな悲しい事言わないでくれよ。
ちゃんと美味しいんだから。
とは言っても、見たこともない料理を前にすれば当然の反応かもね。
まぁ、無理強いはしないさ。
「無理はしなくていい。食べれる方を食べなよ」
「う、うん。じゃあ、こっちの海老を」
「僕も最初はそっちを」
二人ともやっぱり海老マヨから行くらしい。
それも、穴子の不信感からか海老マヨに対しても少し疑ってる感があるな。
でも、食べてみれば……
「美味しいぃいいいいいいい!!」
「美味しいよ! こんなの初めて食べた!」
まぁ、こうなるよね。
良かったよ、先に自分の分を確保しておいて。
二人ともさっきまで躊躇してたのが嘘みたいに食べまくってる。
「甘いのにサッパリしてるソースと外側はカリッと、中はプリプリの海老がめっちゃ合う! ヤバい! 止まらない! 止められないよぉおお!」
「本当に美味しい。濃い味でしつこくなりそうなのに、何故かサッパリとしているからいくらでも食べられる。どうしよう、これ僕好きだよ」
ふふん、そうだろそうだろ?
海老マヨは美味いんだよ。
ただ、今日のは手間を少し省いたお手軽レシピ版だからな。
手間をかければ更に美味しく出来るのだよ。
言わないけどね。
「海老がこれだけ美味しいなら……」
「こっちも、もしかしたら……」
海老マヨをあらかた食い尽くした二人の視線の先には煮穴子があった。
煮付けを食べてたヴァイオレットの反応からして、味付けは問題ないはずだ。
後は二人が穴子を受け入れられるかどうかだ。
「……よし! ヴァイオレット、いきます!」
「僕も……いくよ」
意を決した二人が煮穴子を口に運んだ次の瞬間、それは起こった。
「「ふぎゃあああああああ!」」
二人の絶叫が山々を駆け巡っていった。
水気を切った海老に小麦粉をまぶして、オリーブオイルを引いたフライパンで焼いていく。
焼きすぎると海老は固くなるから【鑑定】を使いながら火の入り具合を確認しておくのがポイントだね。
これがプロだったら見た目でわかるんだろうけど、素人の料理好きレベルの俺には無理なので、能力で補わせてもらいます。
さて、焼けたら余熱が入らないように別の皿にエビを移して、牛乳、自家製マヨネーズ、赤唐柿のソースという名のケチャップ、砂糖、そしてレモン汁を混ぜた液の中にドボンと入れて和える。
これで簡単海老マヨの完成だ!
こっちでは海老を食べると言えば、そのまま焼くか煮込むかしかないからな。
海老マヨなんて久しぶり過ぎて堪りません!
でも、すぐに食べたい気持ちをグッと抑えて穴子に取り掛かるのだ!
穴子の鮮度はすぐに落ちるからね!
鍋に水と自家製出汁、黒墨樹の実、そして香りの少ない白ワインと砂糖を入れて煮込んでいく。
煮立ったら、そこに穴子を丁寧に並べながら入れていく。
なんせ穴子は煮込んだら身が柔らかくなるからね。
海老みたいにドボンと入れるわけにはいかないのだよ。
ぐつぐつと軽く煮汁が沸く程度で時間をかけて煮込み、当然だけどアクはきっちり取っておく。
ちなみにこの世界だとアク取りはほとんどやってないみたい。
理由はスープの量が減るからだそうだ。
美味い飯が食えるってのは豊かな証拠なんだろうなぁ。
そう思えば、日本ってなんだかんだ言っても良い国だったのかもしれないな。
蛇口を捻れば綺麗な水が出るんだもん。
この世界じゃ、綺麗な水ってだけで金がとられるんだから。
隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもんだよ。
「くんくん……あぁ、この匂い! 前に食べた煮付けの匂いだ! ふぁ……良い匂い」
「煮付け……僕、食べた事ないんだけど?」
睨むな、睨むな。
仕方ないじゃないか。
シエンナさんよりヴァイオレットの方が付き合いが長いんだから。
思えばヴァイオレットとの最初の出会いは最悪だったなぁ。
俺が冒険者になって、初めて依頼を受けた時に指導冒険者として紹介されたのがヴァイオレットとガンテスだった。
当時はまだ銀級だったかな?
もうすぐ金級になれるってところで、新人冒険者の指導に当たらないといけなくなったから、随分と雑に扱われたっけ。
さっさと依頼を終わらせろって、口には出さなかったけど、随分と圧をかけられて怖い思いしたんだよなぁ。
いやぁ、懐かしいのやら懐かしくないのやら。
「どうしたの? リョウちゃん?」
「ん? いや、ヴァイオレットと初めて一緒に依頼に行った時のことを思い出しててな。あの時は怖かったなぁと思って」
「ふにゃ!? あ、あの時のことは忘れてよ!」
「そうはいかないだろ? 後ろから『さっさと歩けよ、ノロマ!』とかって凄まじい圧を感じてたからな。正直、あれ程怖い思いをした事はないぞ」
「ヴィオちゃん、貴女って子は……」
「ち、違うの! シーちゃん! あ、あの時は別の依頼が控えてたから、焦ってて!」
「その依頼を成功させれば金級だったからな。新人のお守りなんて早く終わらせたかったんだよな?」
「だ、だから……あとで謝ったもん」
ありゃ? やり過ぎたかな?
ちょっと涙目になっちゃったよ。
まぁ、ヴァイオレットの言うとおり、依頼中に俺の素材を見抜く能力に気づくや否や謝ってきたからな。
『無能だと思ってて、ごめんなさい!』
あんな謝り方があるかと思ったけど、素直に謝る姿勢には好感が持てた。
だから今も付き合いがあるんだけどね。
お? 昔話をしている間に良い感じに穴子が煮えたようだ。
あとは火を止めて、味がより染み込むように少し冷まておこう。
その間に米と黄土瓜の味噌汁もどきを準備して、海老マヨを更に盛り付ける。
後は身が崩れないように鍋から慎重に穴子を皿に移したら完成だ!
「出来たぞ! これが今日の食事、海老マヨと煮穴子だ!」
俺が二人が座っているテーブルの上に料理を並べていくと、二人は複雑な顔をした。
おかしいな?
いつものヴァイオレットならがっついて食べているのに。
「海老は大丈夫だけど……このシーサペントの子どもがなぁ」
「大丈夫。覚悟を決めた。僕は解毒薬も胃薬も気付け薬も持ってるから」
いやいや、そんな悲しい事言わないでくれよ。
ちゃんと美味しいんだから。
とは言っても、見たこともない料理を前にすれば当然の反応かもね。
まぁ、無理強いはしないさ。
「無理はしなくていい。食べれる方を食べなよ」
「う、うん。じゃあ、こっちの海老を」
「僕も最初はそっちを」
二人ともやっぱり海老マヨから行くらしい。
それも、穴子の不信感からか海老マヨに対しても少し疑ってる感があるな。
でも、食べてみれば……
「美味しいぃいいいいいいい!!」
「美味しいよ! こんなの初めて食べた!」
まぁ、こうなるよね。
良かったよ、先に自分の分を確保しておいて。
二人ともさっきまで躊躇してたのが嘘みたいに食べまくってる。
「甘いのにサッパリしてるソースと外側はカリッと、中はプリプリの海老がめっちゃ合う! ヤバい! 止まらない! 止められないよぉおお!」
「本当に美味しい。濃い味でしつこくなりそうなのに、何故かサッパリとしているからいくらでも食べられる。どうしよう、これ僕好きだよ」
ふふん、そうだろそうだろ?
海老マヨは美味いんだよ。
ただ、今日のは手間を少し省いたお手軽レシピ版だからな。
手間をかければ更に美味しく出来るのだよ。
言わないけどね。
「海老がこれだけ美味しいなら……」
「こっちも、もしかしたら……」
海老マヨをあらかた食い尽くした二人の視線の先には煮穴子があった。
煮付けを食べてたヴァイオレットの反応からして、味付けは問題ないはずだ。
後は二人が穴子を受け入れられるかどうかだ。
「……よし! ヴァイオレット、いきます!」
「僕も……いくよ」
意を決した二人が煮穴子を口に運んだ次の瞬間、それは起こった。
「「ふぎゃあああああああ!」」
二人の絶叫が山々を駆け巡っていった。
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