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第四章 夢浮橋
終演 ありがとう、さよなら、あいしる
しおりを挟む白い研究所の中を私は走っていた。廊下は長く、たくさんの扉がある。
「思い出して。君はずっと何かを探していたはずだ」
鏡一狼さんは言った。
「……探していた」
そう。探していたの。
何を?
「……分からない、分からないわ……」
「大丈夫。一緒に探そう」
私は鏡一狼さんに連れられ歩いた。
研究所の廊下の一部に大きな穴が空いている。
「きっと愁一が突破してくれたんだ。お陰で侵入しやすくなった」
研究所は真っ白で、白い大理石なのに刀一本でこんな大穴を空けるなんて恐ろしい。
ひび割れ、瓦礫の山が出来ていた。
研究所の中は警報器がビービーと鳴り響き、凄い騒ぎだ。そのせいか、誰も私たちに気にも止めない。
それとも、本当に私が死人だからだろうか?
鏡一狼さんは避難経路の階段を一気に下降した。
「ダンダリオンの場所って分かります?」
「おそらく、地下だろう。避難経路から侵入するよ」
「はい」
「タイムリミットは愁一が己の思念を撃ち破り現れるまで」
「分かりました」
私はただ頷いた。
地下はマンホールの中を下っていくように真っ暗だった。
鏡一狼さんの星のステッキが光っているが先はぼんやりとしか見えない。
鉄格子と出鱈目な番号札の付いたドアしか無かった。
ここも上と同じように出来ている。
「ここだ」
鏡一狼さんはそのうちの、十三番というプレートが付いた扉を蹴破る。
ダンダリオンたちのいる場所はオフィスのような場所だった。
レッドカーペットに茶色く艶のあるデスク。
そこに、鎖で縛られ放り投げられていた。
ペンネちゃんも、グレゴリも。
なんて酷い。
そこには敵でありそうな人は特に居なかった。
鏡一狼さんは星のステッキであっさりその鎖を解く。
「これは君の思念なんだ。実態がある訳ではない」
その時、ドカン、と地響きと同時に天上に大穴が開く。
パラパラと、瓦礫と共に現れたのはダンダリオンだった。
「ダンダリオン!」
「伊鞠……っ」
床に倒れるダンダリオンは血だらけだった。
つまり、戦ってくれたのだろう。私はその手を握った。
話したいことはいっぱいあったのに、今となってはもう何を言ったらいいか分からない。
けれど、私はダンダリオンに抱き寄せられた。
「伊鞠!」
「……!」
ダンダリオンには音がする。鼓動の音がする。温かい。
それだけで私は涙が溢れた。
私はゆっくりとダンダリオンを抱き締め返す。
いつも、偉そうで、でも私のことを一番に心配してくれる。そうだ。私は出会った頃からダンダリオンが好きだったのだ。だから始まった。
許容仕切れない感情に実際の脳が追い付かなくなった。
だって、私には本当の肉体がない。
抱き締めたくても、体温は共有できない。
「済まない、私は伊鞠を騙した。伊鞠を救いたかった。だから、この男に協力したんだ」
ダンダリオンは言った。
「……私、本当に死んでいたのね……」
「本当は、貴女はそれを深く理解してあるものを探していた賢い女性でした。しかし、悪霊になり感情がバラバラになってしまったせいで混沌の世界に落ちた」
桜小路鏡一狼は言った。
「感情……」
「メモリアルブック。これらは全て貴女の感情です。メモリーは貴女の記憶だ」
「……え……」
「済まない、伊鞠。しかし、我々にも、どうにも出来ない」
「どういう意味?」
「感情には記憶が欠落していた」
鏡一狼さんが言った。
「だから、俺は俺の思念を通してダンダリオンと繋がったんだ」
瓦礫の先。
そこには獅道愁一が立っている。
「……貴方がダンダリオンをやったの?」
「違うよ。俺がダンダリオンのオリジナルだったんだ」
ダンダリオンを見ると、彼は頷いた。
「俺は外の君の記憶。彼は君の中の記憶。二つを運ぶ必要があった」
「……どういう意味?」
「……彼は俺で、俺は彼なんだ。この世界、君の記憶の世界の住人はね、全て外の世界の人をモデルに作られている」
「けれど、貴方は……」
「それが俺の役目だったのさ。思念としての俺と外の俺で、この世界の鍵になる」
私には彼らの言葉の意味は全て理解することが出来なかった。
「……私、本当に死んでいるの?」
愁一さんは頷く。
「本当の君を失う前に、俺は成仏して欲しいと思っている」
「……本当の私」
「君はこのままでは悪霊になってしまうから。この思念の世界を、君の記憶も感情も丸ごと飲み込んで、ね」
鏡一狼さんが言う。
彼らが嘘を言っているようには思えない。
けれど。
「今更、信じられないわ! 全部、嘘だったなんて!」
「……嘘じゃないよ」
愁一さんはそっと屈んで、ダンダリオンに手を差し出した。
「我が肉体よ」
ダンダリオンは応える。
「彼女をちゃんと魂送すると誓うから、俺の中に戻ってくれないか?」
「……仕方あるまい」
「……ダンダリオン!」
「……伊鞠。我輩は決して消える訳ではない。この青年の中に戻るだけだ。伊鞠。良く考えろ。何故、伊鞠の世界には獅道愁一が溢れていたのか。思念、そして内なる我輩、外の肉体。全て一つ。獅道愁一なんだ」
ダンダリオンの雰囲気が変わっていく。外れた仮面。
優しく、穏やかな笑顔が二つ重なった。
すると、愁一さんは全ての力を取り戻したかのように輝く。私は強い力を感じた。
懐かしい、この空気。笑顔。
「大丈夫。怖くないよ」
彼はそれだけ言った。
私は涙が溢れて止まらなかった。
「大丈夫。貴女が逝くのは天国です。望めば輪廻に入ることも出来ます」
「……私は……死んでいたのね」
鏡一狼は頷く。
「大丈夫。怖くはありません。貴女が存在していた事実は消えない。長い年月はかかるけど、ちゃんともう一度やり直せる。我々はその導き手なのです」
鏡一狼さんの瞳を見ていると、自然と恐怖は消えていた。
何故なら、私はもう死んでいるのだ。ならば行くべき所へ逝くべきだ。
「私、決めた。ちゃんと死ぬことに」
「……そうか」
「ダンダリオンたちに……また会えるかしら?」
「貴女の思念の世界は外の世界をベースにしています。貴女が生まれ変わった先に、きっといるでしょう。貴女の記憶がある確率も、出会える確率は低いですが」
「そうなの……」
「……見つけるよ」
「……え?」
「君が逝って、正しい輪廻に入り、生まれ変わったとしても必ず俺は君を見つけるよ」
愁一は言った。
「……うん。……うん」
窓から見える外は瓦礫と黒い空間だけだった。夜空の月だけが美しく丸く、まるで私の魂のように。
「今まで、ごめんなさい、なんて今更謝らない。だから全てを破壊して」
「分かりました」
鏡一狼は頷く。
そして空間は一気に一面の黒塗りになった。
そこにはダンダリオンもペンネちゃんも誰一人いない。
いるのは私と鏡一狼さんと愁一さんだけだ。
鏡一狼さんは私の前で膝まずいた。
「一緒に、逝きましょう。冥界へ。ご案内します」
「よろしくお願いします」
「君の探し物は俺が必ず見つけるから」
「お願い」
そして、私の胸に愁一さんの刀の切先が刺さった。
不思議と恐怖はない。痛みもない。
刀は血に濡れず、天崎伊鞠という魂はまた儚く消えた。
「彼女が探していた物は……」
愁一の問いに鏡一狼は答える。
「一つ。彼女の魂は高校の藤棚に縛られていた。もう一つ。彼女の遺体はここの地下に埋まってるんだ。後でちゃんと弔おう」
「……うん」
愁一は頷く。
キラキラと、夜空に彼女は消え、大掛かりな術も消えた。
一面黒塗りの世界が終わり、そこは現実の研究所に戻った。
ほの暗い地下室に、天崎伊鞠がガラズの板状に、何列も脳や、脊髄や、神経や、子宮や、乳腺。様々なパーツになって補完されていた。
彼女はこんなもの、見たくないだろう。
こんな姿になりたくは無かっただろう。
「侵入者め! いつの間に!」
そう叫んで現れたのは伊鞠の父親だった。
濃い水色の髪は絵の具のよう。
そう、天崎伊鞠が記憶の中で、意識的に排除しようとしたあの男である。
「アポイントメントは聞いていないが、見学者は立ち入り禁止だ」
「いいえ。我々は貴方を地獄に送るためにやって来た処刑人です」
「処刑人、だと」
男は天崎さんの脳波を研究し続け、完成させたブラックボックス、一冊のメモリアルブックを開いた。
「……伊鞠、……伊鞠はどこだ! なんだ、これは、この虫食いは!」
男は狂ったように辞書のページを捲っていた。
「天崎伊鞠は死にましたよ」
鏡一狼は男に容赦なく告げる。
「後は、貴方を殺して地獄に送り、その辞書の世界を破壊すれば我々の任務は完了です」
「……っ、……っ、させるか!」
彼はメモリアルブックから大量の情報をさらけ出した。
青い鳥。
偉人。
歴代の武将、王に神。
良くこれだけ再現したものだ。
つまり、この男はそれだけ生きてきたということだ。
この男は人間ではない。
悪魔でもない。
「天崎伊鞠は貴方の本当の娘ではない。貴方は都合良く実験台を盗み娘としてここまで好き勝手やって来たのです。当然、その報いは受けて頂きますよ」
鏡一狼の言葉のままに。
愁一は迷うことなく刀を天井に掲げた。
最後の思念を取り入れたせいか、姿が変わる。
いいや取り戻す。
あの侍と同じ。
黒い袴の白い羽織り。
裏には深紅の獅子。
まるで、真の力を取り戻したかのように黒から白銀に光る刀。
「鏡一狼君、解放を」
「ええ」
彼の認証で、俺の力は全て解放される。世界を終わらせる、一撃必殺技。
「我、偉人に在らず、武人に在らず、ただ人なり。人のため世界を終わらせる」
全く、思念とはなんなのか。
魂と何が違うのか。永遠にずっと続く世界なんてないのだ。
愁一の放った一撃により、メモリアルブックは綺麗に切断された。その世界ごと。
創者ごと。そして愁一はそのまま、刀の投擲で物理的にバラバラにされた天崎伊鞠を全て破壊した。
ガラズの破片が大量に落ちる。白い紙切れがヒラヒラと舞う。
「何故だ、何故だ!!」
愁一は迷わず、その男をもう一本の打刀による居合いで斬った。
「大丈夫。ちゃんと地獄まで案内するよ」
鏡一狼は微笑む。
愁一は月明かりに光る刀に付いた血を懐紙で脱ぐって鞘に戻した。
ここは危ない。
そんな中でも、鏡一狼は一層綺麗だった。
「愁一さん。俺はしばらく冥界と連絡を取ります。伊鞠さんを正しく導く為に」
「そう。しばしの別れだね。行ってらっしゃい」
「ええ」
我々はそれを惜しむように、両手を合わせた。
「あれは刀飾なの?」
「おそらく、残党でしょう。やり口が同じです」
「彼女は……君の……」
「……さあ。もう、天崎伊鞠という名が本名なのかも分からないので、何とも」
「だから会いたくなかったんだね」
鏡一狼は頷く。
「もしかしたら、姉だったかもしれない。そう考えるだけで、こんな結末は辛すぎる……」
鏡一狼は結果的に救われた。
しかし、伊鞠は救われることはなかった。
「……それでも、俺は彼女は君に救われたと思うよ」
愁一は言った。
「だと、いいのだけれど」
鏡一狼の髪の色は伊鞠の髪の色と良く似ていた。
「俺は……思うんだ。確かに、彼女が探していたのは自分の遺体だ。でも、もう一つは……君だったのかもしれないね」
たった、一人で生きる親族。
桜小路鏡一狼を。
「……じゃあ、俺も一ついいかな?」
「……え?」
「君は伊鞠さんのこと、本当はどう思っていたの?」
「……ひみつ」
ダンダリオンは獅道愁一として。杉本透は鏡一狼が。奄美先生は鳩里桂一が。足利義輝は足利義輝が。グレゴリは一ノ宮月臣が。ペンネはカイウスが。それぞれがそれぞれ、演じるべき役を演じていた。
そして、魂が縛られている高校とこの研究所。
二つを繋げ、管理するために宗滴と千束が力を使った。
因みに、千束は知恵熱で倒れた。
その日は大騒ぎだった。役に向いていない、という苦情はもちろん、カイウスも知恵熱で倒れたし大変だったのだけれど。一番の大役を担った愁一を前に誰も何も言えなかった。
「上杉尋也の力は借りたけど、上杉家の力を借りずに皆でどうにかなったね」
ほとんど、総力戦と言っていいだろう。
「……そうだね」
愁一の顔色はそれでも優れない。
「大丈夫。あの二人もきっと見つかるよ」
どこかに行ってしまったケイと英治も。いや、愁一の元から去ってしまった、という方が正しいのだろうか。
「……うん」
愁一は崩れた研究所から覗く夜空を見上げた。
自分の思念と戦う間に、自分自身と戦う間に少しずつ。愁一は思い出していた。いや。再確認していた。
己が一体、何者なのか。
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