輪廻血戦 Golden Blood

kisaragi

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第三章 Decrescent

第六夜 光る月にも影がある 明暗

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 たった一人の魂送師。鏡一狼は音楽室に向かっていた。
 しかし京都と東京。中々に距離がある。常日頃、突発的に愁一の力を最大限に引き出すのは些か物理的距離が遠すぎる。

 相性は悪くない。

 けれど鏡一狼は直感で理解していた。己が愁一の最高のパートナーではないと。問題はそれをどうやって愁一に伝えるか、なのだ。



 そうこうしている間に音楽室に着いた。彼女はきっとここにいる。鏡一狼はゆっくり音楽室の扉を開いた。

 椅子に座るのは肩幅より少し長い髪のおかっぱの少女。薄い髪色だが不良には見えず必死にフルートの練習をしていた。

 彼女で間違いない。

 彼女は鏡一狼を見付けると驚いた表情をしている。
 当然と言えば当然で鏡一狼はこの高校の生徒ではない。


 濃紺の学ランに銀色のボタン。

 いかにも進学校らしい制服の青年が音楽室の前に立っていた。
 その青年を椅子に座った少女は見上げる。不思議な青年だった。表情や出で立ちは優しそうなのに、どこか奥底はそれだけではない気がするのだ。

「あの……えっと、見学ですか?」
「君は自ら心を閉ざしている」
「……え?」
「心当たりはないのかい? 天草 千束さん 」
「どうして……私の名前を」

 千束は青年を見上げる。翡翠色の瞳は不思議な色彩だった。

「……なるほどね。参ったな」
「……え、あの……」
「ともかく一緒に屋上に来てくれるかい?」
「……屋上? どうしてですか?」

 これが普通なら告白をされるような場面だが空気がどう考えてもそうではない。青年がただ者ではない事ぐらい千束にも分かった。
 突然知らない人間に声を掛けられれば当然混乱する。ただ、男性恐怖症の嫌いがある千束には不思議と目の前の青年に一切の恐怖を感じなかった。

「君は朝倉 宗滴という人を知っているかな?」
「……朝倉先輩?」
「なら、話は早い。その人がピンチなのさ。君の力が必要だ」
「……でも」
「……でも?」

 千束の表情は芳しくない。

「私の力では出来ることはないと思います」
「……それだ」
「……え?」

 鏡一狼は千束の肩を掴む。
 何故だろう。怖くない、という時点で不思議なのだがこの青年の突発的な行動に対して何故違和感が無いのか。不思議な色彩をした瞳。後からこれは翡翠色だとぼんやり思い出す。ミルクティーのような淡い茶髪。真面目そうな風貌が原因なのか。
 明らかに他校の制服で見たこともない生徒なのに。

「君は自ら自らの心を閉ざしている。自分はきっとこうなる。こうなることはない。普通の人間なら、それは消極的と言えば済む。しかし君は違う」
「……え?」
「君は……自分で確かめた方がいい。行こう」
「え、えぇええ??」

 鏡一狼は千束を引っ張り音楽室を飛び出した。
 あまり流暢にもしていられない。
 外は雷雲に包まれ荒れていた。

「どうして? 今日は晴れのはずじゃ……やっぱり、私が……」
「そういう思考が危険なんだ。分からないのか?」

 鏡一狼にしては珍しく焦りながら屋上のドアノブに手を掛ける。ドアノブから青い電流が走った。

 しかし気にせず一気に扉を開く。

 千束の知らない世界が広がっていた。

 強い風にスカートが捲れ必死に押さえるが、何故か朝倉 宗滴と獅道 愁一が戦っていて、何故か鳩里 桂一と一ノ宮 月臣が戦っていた。
 千束は給水塔に登るための階段に捕まるのが精一杯だった。しかし鏡一狼は微動だにせず立っている。
 宗と以外、顔と名前ぐらいは知っているが果たしてこれはどういう状況なのか。益々分からない。

 月臣が弓道の優れた選手であることぐらいは有名な話で知ってはいたが獅道 愁一があんなに刀を自在に操れるとは千束は知らなかった。

「どうして、みんな戦っているの!?」
「君のためさ」
「……え?」
「あの風神、雷神の血統を持つ二人は君の狩師だ」
「……か、かり? 何の話?」
「しかし君には記憶がない。だから、あの二人は思った。このまま君が魂送師であることを放棄すれば我々は解放されるのではないか、と」

「……解放? 解放されれば、どうなるのですか?」

「……あるのは消滅さ。風と雷。二つがぶつかれば大きな力となり最後は消滅する。あの二人が大きな力で何かをしようとしているとは思えない。だから魂送師である君を探さなかった。求めなかったと考えると頷けるだろう」

「……そんな」

「どちらにしろ愁一の力なら両方消滅出来るだろうけど」

「……そんな……」

 そんなことを突然、言われても千束には訳が分からなかった。

 しかし、このままでいい訳がない。彼女はよろよろと立ち上がり宗滴の元へ走った。

「朝倉先輩! 止めて下さい!」
「……天草!?」

 突然の少女の登場に愁一の剣も止まる。

 宗滴が相手であるという時点で愁一は既に血統を解放してはいなかった。普通の足利 義輝から譲り受けた刀で錫杖と戦うには充分だったし宗滴の様子を見るに既に相等消耗していた。そんな愁一の側に鏡一狼は駆け寄る。

「大丈夫かい?」
「……何とかね」

 そして月臣は別の意味で苦戦していた。

 この状態の桂一を倒すことは簡単だ。桂一の風圧を貫通する月臣の矢は月の光。既に日が暮れかけている。

 見える矢が目立てば目立つほど見えない矢を目視することは難しい。更には使い魔がいるのだ。桂一にとっては最悪の相手だろう。加減しなければ簡単に倒せる。しかしそんな訳には行かない。

 その間に千束は飛び出した。

 場が静まる。
 場違いなのは千束も理解していた。

「えっと、……えっと……喧嘩は止めて下さい!!」

 その時、空が光った。
 円状に雲が開ける。

「まさか今ので目覚めたのか?」

 月臣はあたふたする少女を見つめる。
 彼女の元に二重の円が先に付いた棒が展開する。
「あれって……」
 愁一には見覚えがあった。
「そうだ。魂送師の杖だ!」
 鏡一狼が叫ぶ。

 しかし千束はあたふたしているだけだった。

 そんな千束を見て月臣は千束の元へ走った。
「その杖を掴め!」
「え、えぇええ!?」
 言われるがまま千束は杖を掴む。

 金色の円が二重になった杖だ。
「させるか!」
 宗滴と桂一は動いた。中央にいる千束に向かって駆ける。
「え、っと、……でも、先輩も先生も消えて欲しくないです!」

 その言葉で宗滴も桂一も動きが止まる。

「それだけでは駄目だ。いいか一緒に詠唱しろ!」
「はい!」

 月臣は千束の杖を一緒に掴む。そして月臣は噂通りの人物だった。
 見た目に騙されてはならぬ。そして彼の言葉を無視するべからず。何故そんな……と思えば月臣は顔に似合わずハッキリとした言動、堂々とした口調。

『我、望む』
「……我、望む」

『雷は外に』
「雷は外に」

『そして風は内に』
「風は内に」

『それぞれの元へ、それぞれの場所に存在する悪霊を狩ることを!』

 千束はそのまま同じ様に叫ぶ。すると杖がキンッと音を立てて中の円が回転する。


「え、えぇ??」
「大丈夫だ。桂一は高校の中。宗滴は外。それぞれの場所の悪霊を狩るために存在するように契約しただけだ」

 円が回転する。すると宗滴と桂一はそれぞれ、カクン、と膝を付いた。

「くそっ待てっ!!」
「……もう無駄ですよ。霊力が完全に戻ってしまいました」

 全てが終わると、ただ千束はポカンとしていた。

「これで天草はこの二人の魂送師だ」

 そんな千束に月臣は言った。

「えぇええ!?!!?」


「これで二人は消耗しないの?」
 愁一は鏡一狼に問う。
「ああ。彼女の力で二人の力が向かい合わないようにしたんだ」
「やったぁ!」
「ちょっと待って下さい、ちょっと待って! これは何ですか、どういうことですか!!」

 のんびりした様子の愁一に千束は詰め寄った。


「おめでとう! 今日から君も魂送師だ!」
 代わりに鏡一狼が片目を瞑って言った。
「魂送師って、何ぃいいい!?!!」


 そんな様子を眺めて月臣はさっさと屋上から去ろうとした。

『しかし良かったのですか? 我が主。あの狩師をあんな小娘に』
 狐の面は言った。
「良かったんだよ。俺に狩師は必要ない。仕事納めだ」
『御意』
 使い魔はただの狐の面に戻り持ち上げるとするすると帯状の結界を纏った。
「便利だが持ち運びには不便だな……」
「……月臣!!」

 宗滴はそんな月臣を怨みの隠った瞳で睨む。

「大方、俺を騙して主人にしようとしたんだろう? 違うか?」
「……」

「残念だったな。俺は知っていた。お前が知っていた様に。お前が人間ではないということを」
「……だったら何で」
「君が彼女から逃げる理由に俺を使われるのは……嫌だったからさ。俺は……少なくとも最初は純粋な友人だと思っていた」

「……月臣」

 月臣はそのまま去っていった。
 気になって愁一はその後を追った。

「何か?」
「君は……本当にあれで良かったのかな、って。俺は君の願いを叶えるって言っちゃったから……」

 月臣の後ろ姿からは何も感情を汲み取れなかった。

「さぁ。どうだろう」
「一つ。聞いていいかな? どうして君は、そんなに他人を信用しなくなってしまったんだ?」

 鏡一狼は月臣に問いかけた。彼が元々こんな性格だったとはどうしても思えないのだ。

 態々、千束を待ったり結局、桂一を傷一つ付けなかったり。根底に見える性根の良さが彼にはある。暗い校舎には月明かりが射していた。
 青白い光は月臣の霊力だ。とんでもない力があるのは探らずとも分かる。

「どの魂送師でも記憶持ちはこんなものさ。俺は何前年と生きたが何十回騙されたか数えるのも面倒な程だ」
「……でも人を信じちゃうんだね」

 愁一が言った瞬間、月臣が振り向く。

「……そうだな。そうかもな」

 しばらくして月臣は頷いた。そして続ける。

「馬鹿みたいだ。不倫騒動。大騒ぎ。しかも結果は生徒と教師が不倫して退学だ。真実なんて誰も知らない」
「……その話」
「知ってるだろ? 有名だしな」
「でも君がその騒動の中にいた……だなんて」
「いいや。全く。知らなかっただろう。何せ俺も知らなかった。……きっと友人だったら相談の一つもするだろうに。きっと誰も俺を友人だなんて思っていなかったんだろう……」

 たった一人。周囲の騒動からは除け者扱い。

「……もしかして……君は寂しかったんだね……」

 その問いに月臣は答えない。

「朝倉も結局は俺が人間ではないと知っていながら何も言わなかった。……俺はもう何も信じられないのさ。孤独に生きて行くのは楽だ」
「……そうかな。……もしかしたら友人だから何も言えなかったのかもしれないよ」

 愁一は言った。
 その言葉には答えず月臣は去っていく。


 鏡一狼は愁一の肩を叩く。

「行こう。後は彼らの問題だ」
「……うん」

 愁一は頷いて刀を懐紙で拭い鞘に納めた。

 日が暮れると電灯の回りには虫が飛んでいた。まだ夜は涼しいが夏がもう直ぐ来る。通学路は静かだった。

「あれだけ狩師や魂送師がドンパチやったら、悪霊も逃げ出すだろうさ。後で彼女に知識的指導をしないと」

 鏡一狼は言った。

「結局、月臣君はあれで良かったのかな……朝倉君との仲が戻るといいけど」
「さあな……様子を見るに彼も何かがあって心を閉ざしているのだろう」
「それは……朝倉君が……」
「原因かもしれないし違うかもしれない。人というのは難しいから」
「……そうだね……あの」

 駅に行く前に切り出さなければならない。愁一はタイミングを見計らって言った。

「うん?」
「良かったら泊まっていかない? ……ほら、今から帰るのは大変だし!」
「……ありがとう。そうさせてもらおうかな」

 鏡一狼は朗らかに微笑む。

「あ……えっと囲碁の試合とか……大丈夫?」
「ああ。問題ないよ。それに愁一に話さなければならないことが一つあるんだ」
「……え?」


 この家に誰かがいるのは久し振りだった。そうなると俄然、料理には力が入る。
 しかし彼は肉類は食べない。愁一は思い出して過度にもてなすべきではないと判断した。

 まだ夜は涼しい。
 しかしこれからどんどん暑くなるのだろう。ケイが育てていたハーブ達は大丈夫だろうか。
 布団に隣り合わせで寝ていると初めて出会った日のことを思い出す。

「俺は君に言わなければならない」

 鏡一狼は静かな声で言った。
 彼に貸した甚平は良く似合っている。

「……何を?」
「俺は確かに君の力を引き出せるけど。君の最善のパートナーではないんだ」
「そんなことないよ……!」
「これは感情論ではない。……決定した事実さ。君の魂送師は別にいる。……ちゃんと君を理解して君の望む人生へと導いてくれる人がね」
「それは……君は俺とパートナーでいたくないということ?」
「そうじゃない。俺はその人に生かされているんだ。猶予なのさ」
「……猶予?」
 鏡一狼は声を上げず頷く。
 布団が沈んで綺麗な彼のミルクティーの様な色の髪が散らばった。

「けれど安心して。俺はちゃんと導くから。君の本当の担い手に。そして、もし導かれても決して裏切ってしまった、だなんて思わないことだ」
「……君はそれでいいの?」
「当然さ。この関係が無くなっても君との関係が終わる訳じゃない。そうだろう?」

 今度は愁一が頷く。



 その日から一つ変わったことがあった。

 月臣が生徒会長になったのだ。
 突然の出来事だったのに。教師も生徒も誰も反対しなかった。
 生徒会室に向かえば月臣がいるべき場所にいて思議としっくり来るのだから、やはり彼がなるべきだったのだ。

「そうだ。イッチーに朗報だ。もうすぐ足利 義輝が復帰するぞ」
「本当に? それは良かった!」
「病み上がりだから大した仕事は頼めないだろうけどな」

 そして朝倉 宗滴は何故か机の下で怯えていた。更に何故かロッカーの中から人の気配がする。

「……えっと、あれは?」
「あれだけ頼んだ癖に。いざ就任するとあれだ。……もう一つは気にするな」

 と、言われれば気になるので愁一はロッカーを隙間から覗いてみると何やら少女がいる。つつくとガタガタと揺れた。

『ワタシワ会長センゾクSPデス』
「喋った!!」
「ま、ここにいればストーカー被害も最小限に抑えられる……だろうさ」
「良かったね!」
「良くはない!」
「けど、どうして急に会長に?」

 月臣はしばらく愁一を見つめる。

「……?」
「君の言葉を信じてみたくなったのさ」

 月臣は微笑んだ。

「そして、まず生徒会が第一にやるべきことは藤の君の魂送だ!」
「……藤の君って藤棚の霊のことですか?」

 宗滴が恐る恐る、といった様子で机から顔を出す。

「そうだ。彼女も限界が近い。このままでは悪霊になるのも時間の問題だ」
「おお!! 生徒会長だ!」

 愁一は思わず拍手した。

「何故、彼女は成仏しないのか。調べるのが最初の仕事だな」


 月臣は愁いを帯びた表情で藤棚を見つめる。


「彼女に似た人物を一人知っているが関係者だと思うかい?」

 月臣は独り言のように呟いた。

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