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第三部一章 人生というのは残酷非道
王?魔王?
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そして王の部屋までつくと、大きな扉があった。
その大きさは小さな山と同じくらいであった。このドアを開けるには多分魔力か大勢の協力が必要であるだろう。
そんなことを考えていると、ドアが勝手に開いた。これはもしかしたら、中の王が開けたのかもしれない。そんなことを考えながら、王の部屋を覗くと王はキングチュアに座っており、頬杖をついている。退屈しのぎのためと見られる、本がが山ほど積もっており、その中に高価な本もありそうであった。
[そこでよろしい]
頭の中に言葉が入って来た。言葉だけでどんな声のトーンかが分からない。
ただ分かるのは今ここで立っていた方が身のためということだけであった。これがわかるのは今目の前時いるのが相当の手練ということだからだ。その力はシルバーと同等級ほどでプランスより少し弱いだけの人物でルカとはほんとうに差がないほどの力を誇っている。
シルバーと比較したら、同点かそれ以上・・・・・それは私よりも百倍強いことを意味する。馬鹿げたことであるがそれが現実であった。
[ふん、シルバーか・・・懐かしいな、それでプランス様は何処にいる?]
プランスのことを知っているらしい。どうしてだろうか? もしかしてプランスと共に魔界を旅していたから? それならどうしてプランスはシルバーと旅をしていたのだ?
シルバーが魔族ということを知っていたと思うし・・・・・。もしかしてプランスも魔族?
私はある結論に辿り着くと朦朧とした。でも、プランスが魔王だとしても私はどうも思わない。そう心に誓ったから。
「プランスは今死んだ。後ろの者は・・・」
[後ろの者のことは訊いていない。どうしてプランス様は死んでしまったのだ?]
様付けしているあたり、尊敬している人物か自分より身分が高い人物なのか、あのプランスが・・・。
私は普通に呼び捨てをしてしまっていたが今になって身分を弁えていなかったことに気づいてなかなか後悔してしまう。
「プランスは我々を守るためルカという人類史上一番強い人物に殺された」
[まさか、プランス様が・・・人間に? どういうことだ、あのお方は魔界で一強いのだぞ。そんな人物が人間なんぞに・・・、信じれない! どうしてプランス様が死んでしまったのだ?]
不思議と怒りが伝わってくる。しかも未だにプランスが人間に殺されたことを信じれていないようだ。
それに、魔界一強い。やっぱりプランスは魔界の人物なのか?
ちょっとの恐怖と共に怒りが込み上げて来た。それは単なる怒りではなく、ルカへの憎しみであり、プランスのような魔界一強い人物を殺したルカを殺した相手に立ち向かっていると思うと恐怖が込み上げて来た。
シルバーが少し眉をひそめ、静かに口を開いた。「ルカは、ただの人間ではない。確かに、彼は人類史上一番強い男と称されているが、その力は・・・異常だ。私たち魔族に匹敵するほどの力を持っている。そして、彼の中には何か別の力が宿っている。あの力があったからこそ、プランスでさえ・・・」
シルバーの声には苦しみが滲んでいた。プランスが死んだという事実に、彼もまだ向き合いきれていないようだった。
王は頬杖を解き、体を少しだけ起こした。その動き一つで、部屋全体に強烈な圧力が広がる。魔力の波動が私たちを覆い、息をするのも苦しくなるほどだ。
「その力とは、いったい何だ? ルカの背後には何があるのか? もし奴がこの世界にとっての脅威であるならば、私たち魔族も黙ってはいられない。プランス様を奪った報いを受けさせねばならん」
その言葉には、冷静さの中に燃え上がる怒りが隠されていた。プランスが魔族の中でどれほど重要な存在であったかが、今の王の反応からも十分に伝わってくる。
「ルカは・・・ただの王ではありません」とシルバーが言葉を続けた。「彼には、ある悪魔が宿っている。かつての戦で失われたはずの、その力が彼に受け継がれた。だからこそ、プランス様も手を焼いたのです」
悪魔の力――その言葉が頭に響く。ルカがただの人間ではなく、悪魔の力を持っているのならば、それは普通の戦いでは勝てる相手ではない。
私は一歩下がり、震える手を抑えようとしたが、恐怖が全身に広がっていくのを感じた。もしそんな存在が、私たちの敵となるならば、一体どうすればいいのだろうか?
王は静かに目を閉じ、しばらく沈黙が続いた。そして、ふと目を開けると、シルバーに向かって鋭く言った。「そのルカは今、どこにいる?」
「今のところ、彼の行方はわかりません。ただ、彼は目的を持って動いているはずです。おそらく、私たち魔族に対して何かしらの策を練っている可能性が高い」
「目的・・・か。プランス様を討っただけで満足しているとは思えんな」王は厳しい表情を浮かべながら、静かに考え込んでいた。「このまま放置しておくわけにはいかん。もしルカが我々の脅威となるなら、先手を打つしかない」
シルバーは深く頷いた。「そうです。わいもそう考えています。ルカが再び現れる前に、我々が対策を講じる必要があります。魔族の力を結集し、彼を討たねばなりません」
王は再び頬杖をつき、冷ややかな視線で私たちを見下ろした。「お前たちも協力しろ。プランス様の仇を討つためならば、お前たちにも役割がある」
私は唖然とした。いったい、どうして私たちがそんな大役を担うことになるのか。しかし、この場で反論できる立場ではなかった。王の圧倒的な力の前では、逆らうことが命取りになる。
「わかりました・・・」と私はかすれた声で応じた。「でも、どうやってルカに対抗すればいいのか、私にはわかりません」
「それを見つけるのがお前の役目だ」王は冷たく言い放ち、部屋に再び沈黙が訪れた。
その時、背後でアンが小さな声で呟いた。「ミア・・・私たち、本当にこれでいいの?」
私は答えることができなかった。
でも、私は王に反論する。
「プランスを生き返らせるため、私はこの魔界に来ました。そして、プランスを生き返らせる方法が魔界にあるダンジョンで手に入ります!」
[だがプランス様が生き返ったからといって、この世が安全になるはずがない」
「いえ、ルカがプランスを殺したのは私がルカの嫁だからです! プランスと私が旅をしたから・・・」
こんなことを言ったら、必ず問題になることだけれど、私は発した。
それはルカに無防備な戦争をふっかけるよりもプランスを生き返らせてルカとはもう関わりを持たないようにした方がいい。
その大きさは小さな山と同じくらいであった。このドアを開けるには多分魔力か大勢の協力が必要であるだろう。
そんなことを考えていると、ドアが勝手に開いた。これはもしかしたら、中の王が開けたのかもしれない。そんなことを考えながら、王の部屋を覗くと王はキングチュアに座っており、頬杖をついている。退屈しのぎのためと見られる、本がが山ほど積もっており、その中に高価な本もありそうであった。
[そこでよろしい]
頭の中に言葉が入って来た。言葉だけでどんな声のトーンかが分からない。
ただ分かるのは今ここで立っていた方が身のためということだけであった。これがわかるのは今目の前時いるのが相当の手練ということだからだ。その力はシルバーと同等級ほどでプランスより少し弱いだけの人物でルカとはほんとうに差がないほどの力を誇っている。
シルバーと比較したら、同点かそれ以上・・・・・それは私よりも百倍強いことを意味する。馬鹿げたことであるがそれが現実であった。
[ふん、シルバーか・・・懐かしいな、それでプランス様は何処にいる?]
プランスのことを知っているらしい。どうしてだろうか? もしかしてプランスと共に魔界を旅していたから? それならどうしてプランスはシルバーと旅をしていたのだ?
シルバーが魔族ということを知っていたと思うし・・・・・。もしかしてプランスも魔族?
私はある結論に辿り着くと朦朧とした。でも、プランスが魔王だとしても私はどうも思わない。そう心に誓ったから。
「プランスは今死んだ。後ろの者は・・・」
[後ろの者のことは訊いていない。どうしてプランス様は死んでしまったのだ?]
様付けしているあたり、尊敬している人物か自分より身分が高い人物なのか、あのプランスが・・・。
私は普通に呼び捨てをしてしまっていたが今になって身分を弁えていなかったことに気づいてなかなか後悔してしまう。
「プランスは我々を守るためルカという人類史上一番強い人物に殺された」
[まさか、プランス様が・・・人間に? どういうことだ、あのお方は魔界で一強いのだぞ。そんな人物が人間なんぞに・・・、信じれない! どうしてプランス様が死んでしまったのだ?]
不思議と怒りが伝わってくる。しかも未だにプランスが人間に殺されたことを信じれていないようだ。
それに、魔界一強い。やっぱりプランスは魔界の人物なのか?
ちょっとの恐怖と共に怒りが込み上げて来た。それは単なる怒りではなく、ルカへの憎しみであり、プランスのような魔界一強い人物を殺したルカを殺した相手に立ち向かっていると思うと恐怖が込み上げて来た。
シルバーが少し眉をひそめ、静かに口を開いた。「ルカは、ただの人間ではない。確かに、彼は人類史上一番強い男と称されているが、その力は・・・異常だ。私たち魔族に匹敵するほどの力を持っている。そして、彼の中には何か別の力が宿っている。あの力があったからこそ、プランスでさえ・・・」
シルバーの声には苦しみが滲んでいた。プランスが死んだという事実に、彼もまだ向き合いきれていないようだった。
王は頬杖を解き、体を少しだけ起こした。その動き一つで、部屋全体に強烈な圧力が広がる。魔力の波動が私たちを覆い、息をするのも苦しくなるほどだ。
「その力とは、いったい何だ? ルカの背後には何があるのか? もし奴がこの世界にとっての脅威であるならば、私たち魔族も黙ってはいられない。プランス様を奪った報いを受けさせねばならん」
その言葉には、冷静さの中に燃え上がる怒りが隠されていた。プランスが魔族の中でどれほど重要な存在であったかが、今の王の反応からも十分に伝わってくる。
「ルカは・・・ただの王ではありません」とシルバーが言葉を続けた。「彼には、ある悪魔が宿っている。かつての戦で失われたはずの、その力が彼に受け継がれた。だからこそ、プランス様も手を焼いたのです」
悪魔の力――その言葉が頭に響く。ルカがただの人間ではなく、悪魔の力を持っているのならば、それは普通の戦いでは勝てる相手ではない。
私は一歩下がり、震える手を抑えようとしたが、恐怖が全身に広がっていくのを感じた。もしそんな存在が、私たちの敵となるならば、一体どうすればいいのだろうか?
王は静かに目を閉じ、しばらく沈黙が続いた。そして、ふと目を開けると、シルバーに向かって鋭く言った。「そのルカは今、どこにいる?」
「今のところ、彼の行方はわかりません。ただ、彼は目的を持って動いているはずです。おそらく、私たち魔族に対して何かしらの策を練っている可能性が高い」
「目的・・・か。プランス様を討っただけで満足しているとは思えんな」王は厳しい表情を浮かべながら、静かに考え込んでいた。「このまま放置しておくわけにはいかん。もしルカが我々の脅威となるなら、先手を打つしかない」
シルバーは深く頷いた。「そうです。わいもそう考えています。ルカが再び現れる前に、我々が対策を講じる必要があります。魔族の力を結集し、彼を討たねばなりません」
王は再び頬杖をつき、冷ややかな視線で私たちを見下ろした。「お前たちも協力しろ。プランス様の仇を討つためならば、お前たちにも役割がある」
私は唖然とした。いったい、どうして私たちがそんな大役を担うことになるのか。しかし、この場で反論できる立場ではなかった。王の圧倒的な力の前では、逆らうことが命取りになる。
「わかりました・・・」と私はかすれた声で応じた。「でも、どうやってルカに対抗すればいいのか、私にはわかりません」
「それを見つけるのがお前の役目だ」王は冷たく言い放ち、部屋に再び沈黙が訪れた。
その時、背後でアンが小さな声で呟いた。「ミア・・・私たち、本当にこれでいいの?」
私は答えることができなかった。
でも、私は王に反論する。
「プランスを生き返らせるため、私はこの魔界に来ました。そして、プランスを生き返らせる方法が魔界にあるダンジョンで手に入ります!」
[だがプランス様が生き返ったからといって、この世が安全になるはずがない」
「いえ、ルカがプランスを殺したのは私がルカの嫁だからです! プランスと私が旅をしたから・・・」
こんなことを言ったら、必ず問題になることだけれど、私は発した。
それはルカに無防備な戦争をふっかけるよりもプランスを生き返らせてルカとはもう関わりを持たないようにした方がいい。
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