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第一部 三章 仲間を確保する

朝起きると

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 朝起きると早々にプランスがギラギラ輝く、太陽を浴びていた。

 ここは草原だから、木がなく開けているので、日向ぼっこには持って来いの場所なのだ。まあ逆に言えば、雨が降ったら最悪である。

 そして、シルバーに目線を落とすとまだぐっすり寝ていて、白い毛は太陽に反射して表面の薄い毛は透明になっていた。
 そんな、シルバーであったけど昨日の夜寝ぬ前はすぎく、うるさくてまるで酒場になっていた。

 例えば、シルバーが自分の強みとかカッコよく見える体制とかを徹底的に教えてきた。うるさかったけど、なんだか親近感が近いような気がしたので、うれしかった。
 シルバーが人を嫌っているのに私に懐いてくれているという、特別感でプランスとシルバーの間に入れて居るような気持ちになり、自分の存在感にようやく気がついた。

「プランス。日向ぼっこ心地いい?」

「ああ。ミアも傍に来るといいさ」

 プランスが招くように、自分横を叩く。だから私は、迷うことなく彼の横に走って行く。恐らく見知らぬ人なら、逃げてしまって居ることだろう。

「プランス、今日は何するの?」

 私はプランスの傍に座り背中を撫でながら問う。

「何かな~。まあ家は探さないとな、だからシルバーが起きるまで待つよ」

 プランスは横になって木の棒を空に突きつけた。するとその時、聖剣に変わって、電流が数マイル先まで辿るほどに、電気が一瞬にして届きまわる感覚がした。
 でも、死ぬことはなくてただ感じるだけ。シルバーも全く感じてないらしく、相変わらずただ寝て居るだけであった。ならこの漲る、魔力はなんなのか、私を覆うように、舞う魔力はなんなのか、プランスが持っている聖剣は私にしか見えないのか。
 そうずっと考えていると、彼が立ち上がり、北方向の王国、ルット王国に向けて聖剣を振った。
 そんなことしたら、ルット王国の聖騎士が、兵士の群れを連れて、ここまで来る。それを踏まえての行為なのか?
 それとも、ただただプランスは、当たって砕けろという精神で聖剣を振り下ろしたのか。

「プランス! 何を・・・・・やっているの・・・・・?」

 聖剣というのは、一定の魔力を持つ剣のことを指す。その魔力量というのが王国聖騎士レベルだ。
 つまり、聖剣は強すぎる。

「いや、ルット王国から聖騎士の群れが来たから、攻撃した。まあ死んじゃいないからあいつらは一旦戻るだろう」

 彼は妙に落ち着いた雰囲気で、聖騎士を元の木の棒に変えた。

 まさかこれが製造魔力の強み!?
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