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第37話 バルコニーにいたのは
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ひとり夜風に吹かれながら、自然と聖花は息を吐いた。外の空気は澄み切っていて、心地良さを感じた。
彼女は手すりに近づいて、バルコニーからの景色を見下ろした。
眼下に広がる国の街並みは幻想的に光り輝いていて、活気で溢れ返っている。
一秒一秒がゆっくり、ゆっくりと過ぎて行く。ほんの数分が数時間のことのように感じられた。
あらゆる所から聞こえてくる生活音。窓越しに聞こえてくる貴族たちの話し声。
それらがまるで小鳥の囀り声のようだ。
夜風に身を任せて、一時の安らぎを聖花が感じていると、
「こんな所でひとり、何をしている」
彼女の背後から無作法な声が聞こえてきて、思わず聖花は振り返った。
いつからいたのだろう。バルコニーの壁際に、腕を組んでいる長身の男が立っているではないか。
室内から漏れる明かりのせいで、影がかかっていて、顔がよく見えない。
けれども聖花は、その声に聞き覚えがあった。
目を凝らして、男の姿を確認しようとする。彼なのかどうかを。
すると、その目がパチリと合った。
深みのある赤紫が些細な星の輝きを反射して、緩やかな軌跡を描く。
見紛う筈もない、彼の瞳の色。
「おにい、さま‥‥‥‥‥‥?」
つい、聖花は言葉を漏らした。
気を抜いている時に話し掛けられたことと、突然の再開に驚きを隠せなかったからだ。
間違いなく、ギルガルドだった。
(やばい、終わった―――)
我を忘れて呟いた後で、彼女は直ぐ冷静になって考えた。
彼にとったら今の彼女は初対面で、ほぼ間違いなく頭のおかしい奴だと思われたことだろう。
聖花が言葉に出した瞬間、ギルガルドの身体はぴくりと反応したので、聞こえていない筈もない。
ギルガルドと聖花は黙り込んだ。暫くの間、気まずいような空気が流れていた。
会話が正常に成り立ってすらいないので無理もない。聖花はそう思った。
が、とうとう彼が沈黙を破る。
今にも話し出しそうな気配を察知した聖花は、一体何を言われるのだろうと身構えた。
あらかた、ギルガルドに言われるだろうことを予想して、彼女は気が滅入るのを感じていた。
「外は寒いから早く中に入れ。風邪を引く」
けれども飛んできたのは、予想から掛け離れた言葉だった。冷淡な声とは裏腹に、どこか温かみのある台詞。
てっきり責め立てられると思っていたからか、一瞬何を言われたのかが聖花には理解できなかった。
まさか、本当に聞こえていなかったのだろうか。
漸く理解が追い付いて、彼女が口を開く。
疑念と驚きが半々といったところだ。
「心配、してくれているのですか?」
「当然だ。外で呆然と突っ立っていたら、誰しも心配ぐらいはするだろう」
ギルガルドはそう言うが、家での彼の様子を知っている聖花には、とてもそうには思えなかった。
深い事情があるにせよ、誰に対しても冷たげで素っ気ない態度を取るギルガルドが、初対面――それも気の触れた発言をした人間のことを心配する筈がない。
あるいは、家族にだけ素っ気なくしていたのか、とさえ彼女は錯覚しそうになった。
それとも‥‥‥‥‥‥勘違いされやすいだけで、実は優しかったりするのだろうか。
それは今の聖花には分からなかった。
分かった事といえば、少なくとも今のところ、表面上は心配してくれているという事実だけだ。
(何故貴方がここにいるのか分からないけれど‥‥‥)
「分かりました。戻りましょう」
聖花は素直に頷いた。ギルガルドに話を聞くのは、温かな室内に戻ってからでもおかしくない筈だと。
冷静さを取り繕って、中の様子を確認してからふたりはソロリと貴族たちに紛れた。
素直に付いてくるギルガルドを尻目に、何かを忘れていることに気が付いた。
ギルガルドがこの場に、いる。
即ちマリアンナたちも、いつの間にか到着しているということだ。
それともう一人。聖花がバルコニーに出る原因を作った人物。
が、気が付いた時には既に遅し。シャンファがもう聖花の傍へとやって来ていた。
「思ったより遅かったですわね。
顔色が先程よりよろしくなられたようで安心しましたわ」
安堵したように、彼女が聖花に微笑みかけた。
対する聖花は顔が引きつりそうになる。今ほど来て欲しくないものはない。
するとシャンファは、背後の存在に気が付いた。相変わらず無表情を貫くギルガルドに。
彼と聖花を交互に見て、不思議そうに首を傾げる。
「ギルガルド様とお知り合いなのですか?セイカ」
「‥‥‥いいえ。今知り合った所です」
頼むからここから離れてくれ、と聖花がシャンファに念を送った。
が、当然彼女に伝わる筈もなく、シャンファはその場に留まっている。ギルガルドを交えて話を続けようとしているようだ。
瞳に熱を帯びているように見えるのは、聖花の気の所為であろうか。
ギルガルドはというと、相変わらず冷徹な眼でふたりを見下ろしている。
何を考えているのかまるで分からない。と、思えば
「取り込み中だ」
シャンファを一瞥して、そう言い放った。
軽くあしらうかのように淡々と、けれども何処か凄みのある言葉。
見て分からないのか?と言っているかのようだ。
そう言われて去らない馬鹿は滅多にいない。
シャンファはギルガルドに深く非礼を詫びると、聖花をチラリと見てその場から立ち去った。
何かが気になっているようだった。
シャンファが遠ざかった所で、漸く聖花は礼をした。この姿で彼と会うのは初めての筈だから、なるべく丁寧且つ慎重に。
先ほどのぶっ飛んだ発言がもし聞こえていたのなら、まるでなかったことのように振る舞う。
ここは空耳かと思って貰いたい所だ。
「‥‥‥お気遣いありがとうございます。
改めまして、私はセイカ・ダンドールと申します。
ご挨拶が遅れ、申し訳ございません」
「ギルガルドだ」
一言。聖花に対して、ギルガルドは眉一つ動かさず冷淡に答えた。
やはり何も変わっておらず、誰に対しても無遠慮に振る舞う様がむしろ彼らしかった。
少し前の心配するような台詞が嘘のようだ。
だから、きっと他意があってのことだろうと聖花は思うことにした。
まさか本当に、心配の意味も含まれているとは思うまい。
「いつから、バルコニーにいらしたのですか?」
聖花が尋ねる。が、ギルガルドは何も答えない。
黙り込んで彼女の方に向いているだけだ。
揺らぐことのない冷たい瞳。そんな目で見つめられる。聖花は、何処となく気まずい気持ちになった。
せめて何か話して欲しい。そう思って、彼女はギルガルドの目をしっかりと見返した。
「‥‥‥‥‥着いてすぐだ」
漸く彼が呟く。
ギルガルドの言葉から、家族あるいは貴族たちと離れたかったのではないか、と聖花は推測した。
聖花についてきた可能性も捨てきれないが、今の彼女は彼と無関係であるし、彼の性格上そんなことはありえないだろう。そう思って考えから除外しておく。
けれども詰まるところ、真意は到底分かることではない。
そうしていると、徐々に周囲の貴族たちが、ふたりを眺め出した。
いつも冷淡な彼が誰かと共にいる。そんな物珍しい光景に気がついたからだ。
ギルガルドが小さく舌打ちをする。
都合が悪くなったのか、その場からさっさと立ち去る為に、身体を翻そうとした。
すると、タイミングが良いのか悪いのか、一層大きなざわめき声が会場内に響き渡った。
―――王族が来たようだ。
彼女は手すりに近づいて、バルコニーからの景色を見下ろした。
眼下に広がる国の街並みは幻想的に光り輝いていて、活気で溢れ返っている。
一秒一秒がゆっくり、ゆっくりと過ぎて行く。ほんの数分が数時間のことのように感じられた。
あらゆる所から聞こえてくる生活音。窓越しに聞こえてくる貴族たちの話し声。
それらがまるで小鳥の囀り声のようだ。
夜風に身を任せて、一時の安らぎを聖花が感じていると、
「こんな所でひとり、何をしている」
彼女の背後から無作法な声が聞こえてきて、思わず聖花は振り返った。
いつからいたのだろう。バルコニーの壁際に、腕を組んでいる長身の男が立っているではないか。
室内から漏れる明かりのせいで、影がかかっていて、顔がよく見えない。
けれども聖花は、その声に聞き覚えがあった。
目を凝らして、男の姿を確認しようとする。彼なのかどうかを。
すると、その目がパチリと合った。
深みのある赤紫が些細な星の輝きを反射して、緩やかな軌跡を描く。
見紛う筈もない、彼の瞳の色。
「おにい、さま‥‥‥‥‥‥?」
つい、聖花は言葉を漏らした。
気を抜いている時に話し掛けられたことと、突然の再開に驚きを隠せなかったからだ。
間違いなく、ギルガルドだった。
(やばい、終わった―――)
我を忘れて呟いた後で、彼女は直ぐ冷静になって考えた。
彼にとったら今の彼女は初対面で、ほぼ間違いなく頭のおかしい奴だと思われたことだろう。
聖花が言葉に出した瞬間、ギルガルドの身体はぴくりと反応したので、聞こえていない筈もない。
ギルガルドと聖花は黙り込んだ。暫くの間、気まずいような空気が流れていた。
会話が正常に成り立ってすらいないので無理もない。聖花はそう思った。
が、とうとう彼が沈黙を破る。
今にも話し出しそうな気配を察知した聖花は、一体何を言われるのだろうと身構えた。
あらかた、ギルガルドに言われるだろうことを予想して、彼女は気が滅入るのを感じていた。
「外は寒いから早く中に入れ。風邪を引く」
けれども飛んできたのは、予想から掛け離れた言葉だった。冷淡な声とは裏腹に、どこか温かみのある台詞。
てっきり責め立てられると思っていたからか、一瞬何を言われたのかが聖花には理解できなかった。
まさか、本当に聞こえていなかったのだろうか。
漸く理解が追い付いて、彼女が口を開く。
疑念と驚きが半々といったところだ。
「心配、してくれているのですか?」
「当然だ。外で呆然と突っ立っていたら、誰しも心配ぐらいはするだろう」
ギルガルドはそう言うが、家での彼の様子を知っている聖花には、とてもそうには思えなかった。
深い事情があるにせよ、誰に対しても冷たげで素っ気ない態度を取るギルガルドが、初対面――それも気の触れた発言をした人間のことを心配する筈がない。
あるいは、家族にだけ素っ気なくしていたのか、とさえ彼女は錯覚しそうになった。
それとも‥‥‥‥‥‥勘違いされやすいだけで、実は優しかったりするのだろうか。
それは今の聖花には分からなかった。
分かった事といえば、少なくとも今のところ、表面上は心配してくれているという事実だけだ。
(何故貴方がここにいるのか分からないけれど‥‥‥)
「分かりました。戻りましょう」
聖花は素直に頷いた。ギルガルドに話を聞くのは、温かな室内に戻ってからでもおかしくない筈だと。
冷静さを取り繕って、中の様子を確認してからふたりはソロリと貴族たちに紛れた。
素直に付いてくるギルガルドを尻目に、何かを忘れていることに気が付いた。
ギルガルドがこの場に、いる。
即ちマリアンナたちも、いつの間にか到着しているということだ。
それともう一人。聖花がバルコニーに出る原因を作った人物。
が、気が付いた時には既に遅し。シャンファがもう聖花の傍へとやって来ていた。
「思ったより遅かったですわね。
顔色が先程よりよろしくなられたようで安心しましたわ」
安堵したように、彼女が聖花に微笑みかけた。
対する聖花は顔が引きつりそうになる。今ほど来て欲しくないものはない。
するとシャンファは、背後の存在に気が付いた。相変わらず無表情を貫くギルガルドに。
彼と聖花を交互に見て、不思議そうに首を傾げる。
「ギルガルド様とお知り合いなのですか?セイカ」
「‥‥‥いいえ。今知り合った所です」
頼むからここから離れてくれ、と聖花がシャンファに念を送った。
が、当然彼女に伝わる筈もなく、シャンファはその場に留まっている。ギルガルドを交えて話を続けようとしているようだ。
瞳に熱を帯びているように見えるのは、聖花の気の所為であろうか。
ギルガルドはというと、相変わらず冷徹な眼でふたりを見下ろしている。
何を考えているのかまるで分からない。と、思えば
「取り込み中だ」
シャンファを一瞥して、そう言い放った。
軽くあしらうかのように淡々と、けれども何処か凄みのある言葉。
見て分からないのか?と言っているかのようだ。
そう言われて去らない馬鹿は滅多にいない。
シャンファはギルガルドに深く非礼を詫びると、聖花をチラリと見てその場から立ち去った。
何かが気になっているようだった。
シャンファが遠ざかった所で、漸く聖花は礼をした。この姿で彼と会うのは初めての筈だから、なるべく丁寧且つ慎重に。
先ほどのぶっ飛んだ発言がもし聞こえていたのなら、まるでなかったことのように振る舞う。
ここは空耳かと思って貰いたい所だ。
「‥‥‥お気遣いありがとうございます。
改めまして、私はセイカ・ダンドールと申します。
ご挨拶が遅れ、申し訳ございません」
「ギルガルドだ」
一言。聖花に対して、ギルガルドは眉一つ動かさず冷淡に答えた。
やはり何も変わっておらず、誰に対しても無遠慮に振る舞う様がむしろ彼らしかった。
少し前の心配するような台詞が嘘のようだ。
だから、きっと他意があってのことだろうと聖花は思うことにした。
まさか本当に、心配の意味も含まれているとは思うまい。
「いつから、バルコニーにいらしたのですか?」
聖花が尋ねる。が、ギルガルドは何も答えない。
黙り込んで彼女の方に向いているだけだ。
揺らぐことのない冷たい瞳。そんな目で見つめられる。聖花は、何処となく気まずい気持ちになった。
せめて何か話して欲しい。そう思って、彼女はギルガルドの目をしっかりと見返した。
「‥‥‥‥‥着いてすぐだ」
漸く彼が呟く。
ギルガルドの言葉から、家族あるいは貴族たちと離れたかったのではないか、と聖花は推測した。
聖花についてきた可能性も捨てきれないが、今の彼女は彼と無関係であるし、彼の性格上そんなことはありえないだろう。そう思って考えから除外しておく。
けれども詰まるところ、真意は到底分かることではない。
そうしていると、徐々に周囲の貴族たちが、ふたりを眺め出した。
いつも冷淡な彼が誰かと共にいる。そんな物珍しい光景に気がついたからだ。
ギルガルドが小さく舌打ちをする。
都合が悪くなったのか、その場からさっさと立ち去る為に、身体を翻そうとした。
すると、タイミングが良いのか悪いのか、一層大きなざわめき声が会場内に響き渡った。
―――王族が来たようだ。
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