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第5話 素敵な出会い
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ダンドールに見守られる中、聖花は令嬢たちが大勢集まっている場所に行き着いた。
令嬢たちの中でもいくつかのグループに分かれており、各々が話に花を咲かせている。
「談笑中、割り込む形になり申し訳ございません。ヴェルディーレ伯爵家が二女、マリアンナ・ヴェルディーレと申します。私も会話に入れて下さいませんか?」
ある一つのグループに聖花が声を掛けた。理由は単純で、一際人数が多く、無意識の内に目に留まったからだ。
しかし、聖花の予想に反して、その令嬢らは一気に静まり返った。
黙り込んだまま、一斉にマリアンナを見る。
その尋常でない様子に思わず聖花は息を呑んだ。何か嫌な気配を感じ取って。
そうしていると、程なくして一人の令嬢が嗤い出した。聖花のことを侮るかのように。
「あらぁ、初めまして。私は公爵家の・・・
あぁ、名乗らなくとも勿論、ご存知ですわよねぇ??
ねっ、箱入り娘さん?」
悪意が見え隠れする。歓迎する気は更々ないらしい。
その言葉を皮切りに、同じ集団に属する令嬢たちも陰口を叩き始めた。聖花にやっと聞こえる程度の声で。
彼女らは「大体化粧が派手すぎるのよ」やら「親がいないと何も出来ないのよ」やらと好き勝手に噂しあっている。
流石の聖花も不快な気持ちになった。何故こんなにも言われなくてはならないのか、と。
色んな感情がごちゃ混ぜになり、遂に聖花は頭を下に向けて小さく震えてしまった。
それでも、依然として令嬢らの誹謗中傷は止まない。むしろ獲物を見つけたかのように悪化するばかりだ。
頼みの綱のダンドールは、マリアンナを無事に見届けた後、ヴィンセントの元に戻ったので、今はいない。
いたとしても、彼が行かない方が賢明なのは確かだ。
暫くして、聖花がやっとのことで「失礼します」と、言葉を絞り出した。消えそうなほど儚い声で。
すぐにその場を後にする。が、背後から未だにクスクスと嗤い声が聞こえてきた。
聖花は聞こえないふりをして、さっさとその令嬢たちから離れる。
「仲良くなりたい」という聖花の気持ちに反して、彼女たちとは仲良くなれるとは到底思えなかった。
それでも、聖花はめげずに2人で話している令嬢に話し掛けに行った。
人数が少なくハードルが低いこともあったが、どこか心地良い雰囲気を感じたからだ。
彼女らは壁際で和気藹々と談笑している。
一方はエメラルドのような瞳に肩まで伸びた深緑の髪の子で、もう一方は薄い紫色の目と胸辺りまで伸びている強い赤みを持った紫の髪色の子だ。
「初めまして。ヴェルディーレ伯爵家が二女、マリアンナ・ヴェルディーレと申します。折角のお話中申し訳ございません。どうか私も会話に入れて貰えませんか?」
聖花が改めて声を掛ける。脈打つ鼓動を抑えながら。
2人は、唐突に話し掛けたマリアンナを見て一瞬だけ固まった。しかし、
「マリアンナ様、御初にお目にかかりますわ。私、グリムガルド男爵様の娘のアナスタシア・バインドと申しますわ。私のような下位貴族にお声がけ頂きありがとうございます。私たちのような者で良ければ是非」
「マ、マリアンナさま、私もお初にお目にかかりますぅ…。私は、リリエルと申します、、。爵位は、男爵です…。よろしくお願いします、、、」
先に言葉を発したのは紫目の令嬢で、心の内は不明であるものの、笑顔を浮かべて歓迎の意思を示した。
はきはきと力強い声が耳に残る。
それとは対照的に、緑目の令嬢は圧力をかけられたかのように縮こまって、ビクビクとしながら挨拶をした。
掠れそうなほど儚く、小さな声だ。
聖花には何故リリエルが怯えているのか分からなかった。が、破顔一笑して今一度彼女らに返答した。
「アナスタシア様に、リリエル様ですね。こちらこそよろしくお願いしますね。私こそ、仲良くしてくださると嬉しく思います。」
「「…………!!??」」
アナスタシアとリリエルは、聖花の返事を聞いて目を見開いた。ふたり顔を見合わせた後、彼女を凝視する。
聖花はそんな2人の様子に困惑した。何か不味いことがあったのか、と。
「お二人様とも、どうされましたか?とても驚いたような顔をしていますが……」
「…マリアンナさまは、どうして敬語を使われるのですか?私たちは、男爵なのに…」
驚いた様子のリリエルがオドオドしながら口を開いた。少ひ自嘲気味だ。
(え、どういうこと??男爵なのにって…。ここでは、伯爵の方が男爵よりも身分が高いってことだよね…。えっと…………)
「マリアンナ様?どうされましたか??」
聖花が考え込んでいると、心配した様子のアナスタシアが彼女をじっと見る。
リリエルも変わらずオロオロしているが、聖花を心配してくれているように見えた。
「あぁ…!いえいえ、何も御座いませんよ。でも、私にはあまり同じ年頃の方に敬語を使われることにはあまり慣れていませんの。私も使ってしまいましたが…。難しいお願いかもしれませんが、私とお友達になって欲しいです。そして、出来れば敬語を止めて頂きたいのです」
「「マリアンナ様……」」
ハッと気が付いた聖花は、正直に思っていたことを述べて微笑んだ。どうやら効いたようで、二人は感動したように彼女を見つめている。
貴族間での爵位を越えた結婚があっても、普通は爵位を気にするものなのだ。
しかし、聖花あるいはマリアンナは爵位のことなど微塵も気にしていない。というのも、聖花は元日本人で、マリアンナは言うならば箱入り娘だからである。
「マリアンナでなく、マリーとお呼びくださいね。私の家でのあだ名、つまり愛称です。私たちお友達になるのだから、そう呼んで欲しいです」
「マリー様……。素敵な愛称ですわね。私も流石に急にマリー様への敬語を止めるのは難しいので、徐々に慣れていけたらと思います。でも、人目に付くところでは問題視されるかもしれないので、三人でいる時に出来るだけそうさせて頂きますわ。私もアナ、とお呼び下さいませ。様はお付けにならなくて大丈夫ですわよ」
「ま、マリー、様。私もアナと、同じ様にしますね。やはり、まだ、慣れませんが、私の出来る限り、頑張らせて頂きます。私はリリー、と、呼んでください」
アナスタシアはスラスラと言いニコリ、と笑った。
それは、先ほど聖花が話し掛けた時のモノとはまた違い、心からの笑顔のようだった。
リリエルは相変わらず言葉がどぎまぎとしていたが、最初に見られた怯えや震えは見られず、言葉も耳を澄まさなくとも聞こえる程になっていた。
「アナにリリー、二人とも本当にありがとうございます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥これからよろしくね」
聖花はその二人を見て、微笑んだ。
令嬢たちの中でもいくつかのグループに分かれており、各々が話に花を咲かせている。
「談笑中、割り込む形になり申し訳ございません。ヴェルディーレ伯爵家が二女、マリアンナ・ヴェルディーレと申します。私も会話に入れて下さいませんか?」
ある一つのグループに聖花が声を掛けた。理由は単純で、一際人数が多く、無意識の内に目に留まったからだ。
しかし、聖花の予想に反して、その令嬢らは一気に静まり返った。
黙り込んだまま、一斉にマリアンナを見る。
その尋常でない様子に思わず聖花は息を呑んだ。何か嫌な気配を感じ取って。
そうしていると、程なくして一人の令嬢が嗤い出した。聖花のことを侮るかのように。
「あらぁ、初めまして。私は公爵家の・・・
あぁ、名乗らなくとも勿論、ご存知ですわよねぇ??
ねっ、箱入り娘さん?」
悪意が見え隠れする。歓迎する気は更々ないらしい。
その言葉を皮切りに、同じ集団に属する令嬢たちも陰口を叩き始めた。聖花にやっと聞こえる程度の声で。
彼女らは「大体化粧が派手すぎるのよ」やら「親がいないと何も出来ないのよ」やらと好き勝手に噂しあっている。
流石の聖花も不快な気持ちになった。何故こんなにも言われなくてはならないのか、と。
色んな感情がごちゃ混ぜになり、遂に聖花は頭を下に向けて小さく震えてしまった。
それでも、依然として令嬢らの誹謗中傷は止まない。むしろ獲物を見つけたかのように悪化するばかりだ。
頼みの綱のダンドールは、マリアンナを無事に見届けた後、ヴィンセントの元に戻ったので、今はいない。
いたとしても、彼が行かない方が賢明なのは確かだ。
暫くして、聖花がやっとのことで「失礼します」と、言葉を絞り出した。消えそうなほど儚い声で。
すぐにその場を後にする。が、背後から未だにクスクスと嗤い声が聞こえてきた。
聖花は聞こえないふりをして、さっさとその令嬢たちから離れる。
「仲良くなりたい」という聖花の気持ちに反して、彼女たちとは仲良くなれるとは到底思えなかった。
それでも、聖花はめげずに2人で話している令嬢に話し掛けに行った。
人数が少なくハードルが低いこともあったが、どこか心地良い雰囲気を感じたからだ。
彼女らは壁際で和気藹々と談笑している。
一方はエメラルドのような瞳に肩まで伸びた深緑の髪の子で、もう一方は薄い紫色の目と胸辺りまで伸びている強い赤みを持った紫の髪色の子だ。
「初めまして。ヴェルディーレ伯爵家が二女、マリアンナ・ヴェルディーレと申します。折角のお話中申し訳ございません。どうか私も会話に入れて貰えませんか?」
聖花が改めて声を掛ける。脈打つ鼓動を抑えながら。
2人は、唐突に話し掛けたマリアンナを見て一瞬だけ固まった。しかし、
「マリアンナ様、御初にお目にかかりますわ。私、グリムガルド男爵様の娘のアナスタシア・バインドと申しますわ。私のような下位貴族にお声がけ頂きありがとうございます。私たちのような者で良ければ是非」
「マ、マリアンナさま、私もお初にお目にかかりますぅ…。私は、リリエルと申します、、。爵位は、男爵です…。よろしくお願いします、、、」
先に言葉を発したのは紫目の令嬢で、心の内は不明であるものの、笑顔を浮かべて歓迎の意思を示した。
はきはきと力強い声が耳に残る。
それとは対照的に、緑目の令嬢は圧力をかけられたかのように縮こまって、ビクビクとしながら挨拶をした。
掠れそうなほど儚く、小さな声だ。
聖花には何故リリエルが怯えているのか分からなかった。が、破顔一笑して今一度彼女らに返答した。
「アナスタシア様に、リリエル様ですね。こちらこそよろしくお願いしますね。私こそ、仲良くしてくださると嬉しく思います。」
「「…………!!??」」
アナスタシアとリリエルは、聖花の返事を聞いて目を見開いた。ふたり顔を見合わせた後、彼女を凝視する。
聖花はそんな2人の様子に困惑した。何か不味いことがあったのか、と。
「お二人様とも、どうされましたか?とても驚いたような顔をしていますが……」
「…マリアンナさまは、どうして敬語を使われるのですか?私たちは、男爵なのに…」
驚いた様子のリリエルがオドオドしながら口を開いた。少ひ自嘲気味だ。
(え、どういうこと??男爵なのにって…。ここでは、伯爵の方が男爵よりも身分が高いってことだよね…。えっと…………)
「マリアンナ様?どうされましたか??」
聖花が考え込んでいると、心配した様子のアナスタシアが彼女をじっと見る。
リリエルも変わらずオロオロしているが、聖花を心配してくれているように見えた。
「あぁ…!いえいえ、何も御座いませんよ。でも、私にはあまり同じ年頃の方に敬語を使われることにはあまり慣れていませんの。私も使ってしまいましたが…。難しいお願いかもしれませんが、私とお友達になって欲しいです。そして、出来れば敬語を止めて頂きたいのです」
「「マリアンナ様……」」
ハッと気が付いた聖花は、正直に思っていたことを述べて微笑んだ。どうやら効いたようで、二人は感動したように彼女を見つめている。
貴族間での爵位を越えた結婚があっても、普通は爵位を気にするものなのだ。
しかし、聖花あるいはマリアンナは爵位のことなど微塵も気にしていない。というのも、聖花は元日本人で、マリアンナは言うならば箱入り娘だからである。
「マリアンナでなく、マリーとお呼びくださいね。私の家でのあだ名、つまり愛称です。私たちお友達になるのだから、そう呼んで欲しいです」
「マリー様……。素敵な愛称ですわね。私も流石に急にマリー様への敬語を止めるのは難しいので、徐々に慣れていけたらと思います。でも、人目に付くところでは問題視されるかもしれないので、三人でいる時に出来るだけそうさせて頂きますわ。私もアナ、とお呼び下さいませ。様はお付けにならなくて大丈夫ですわよ」
「ま、マリー、様。私もアナと、同じ様にしますね。やはり、まだ、慣れませんが、私の出来る限り、頑張らせて頂きます。私はリリー、と、呼んでください」
アナスタシアはスラスラと言いニコリ、と笑った。
それは、先ほど聖花が話し掛けた時のモノとはまた違い、心からの笑顔のようだった。
リリエルは相変わらず言葉がどぎまぎとしていたが、最初に見られた怯えや震えは見られず、言葉も耳を澄まさなくとも聞こえる程になっていた。
「アナにリリー、二人とも本当にありがとうございます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥これからよろしくね」
聖花はその二人を見て、微笑んだ。
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