上 下
232 / 352
第九章 王都救援なう

211話 ミサ・アゲインなう

しおりを挟む
 なんで喧嘩をしているのかは分からないが、取りあえず止めよう。そう思って俺が『筋斗雲』から飛び降りようとしたところで――

「マスター、様子が変です」

「ん、確かに。神器解放――喰らいつくせ、『パンドラ・ディヴァー』」

 ――異様な魔力が膨れ上がっていることに気づいた。

『カカカッ、キョースケ。面白そウナコトニナッテンナァ』

「取りあえずあの魔法をぶつけちゃヤバいね」

 あんな魔力量、まともに爆発したら普通に二人とも死ぬ。殺意に満ちた魔法を何故異世界人同士で撃っているのか。

「行ってくる」

「っと、私も行くぞ」

 俺が『筋斗雲』から飛び降りると同時に冬子もついてきたので、彼女の身体を風魔法で包んで減速させる。

「行こうか。……『ストームエンチャント』!」

 逆に俺は加速して二人の魔法の爆心地に着地し――

「ねぇ、なんで喧嘩してるの?」

 ――暴風を身に纏い、二人の魔法を生み出した嵐で巻き上げていなした。バサバサ……と髪の毛が荒ぶって逆立ち、俺の持つ活力煙がどこかへ行ってしまう。
 やむなく新しい活力煙を咥え、二人を見渡す。
 パチン! フィンガースナップと同時に活力煙の先に火が灯り、煙が俺の肺の中を満たす。

「ふぅ」

 地面は凍り付いており、新井はその中で氷の巨人を従えて佇んでいる。眼には途轍もない歓喜の色が浮かんでおり、今にも泣き出しそうな程感極まった表情をしている。
 一方の阿辺は……何故か三重の結界を張っており、その中で禍々しい杖を構えている。いや杖か? 刃がノコギリのようにギザギザになった鎌、それを逆さに持って杖でいう宝玉などが填められている部分が魔物の目になっている、という感じだ。

「テンメェ……清田ァァァァァァァァ! 邪魔してんじゃねェぞ!?」

 唐突に吠える阿辺。その眼にも魔力にもひしひしと殺意が籠っているが、特別何かしてくる様子はない。よくわからない奴だ。
 俺は取りあえず阿辺ではなく新井の方に声をかける。

「ねぇ、新井。王都の魔物を全員ぶっ殺さないといけないんだけど……手伝ってく」

「もちろんですっ!」

 食い気味に頷く新井。何なんだ。
 とはいえ協力が得られるのならそれに越したことはない。事情は行きながら話すとして、取りあえず彼女は『筋斗雲』に――

「無視してんじゃねェぞ清田ァ!! 何様のつもりだテメェ!」

 ――ガン! と地面を杖(?)で叩き、再び叫ぶ阿辺。多少面倒に想いながらもそちらを振り向く。

「……えっと、魔物を殲滅しに行くんだけど……協力してくれる?」

「あァ? なんで俺様がそんなことやる必要あるんだ。いいか、テメェが俺様に何か言いてえんだったら先に頭を下――」

「――だよね。じゃ、俺たち忙しいから」

 ため息を一つ。相変わらず無駄な時間を取らせる奴だね。
 そのタイミングでスタリと冬子が降りてくる。

「京助、大丈夫か?」

「新井は協力してくれるらしいよ。あっちのはよく分からないから取りあえず行こうか」

「そうか。それなら私が降りてくることも無かったな。……久しぶりだな、新井」

「……お久しぶりです、佐野さん、清田君」

 新井がペコリと頭を下げるので、俺も彼女に挨拶を返す。

「ん、久しぶり。強くなった?」

 俺の問いに彼女が目を潤ませる。そして膝をついて泣き出してしまった。

「「えっ?」」

 突然のことに目を白黒させる俺と冬子。顔を覆い、ボロボロと涙をこぼす新井をどうしたらいいのか分からず、取りあえずハンカチを渡す。

「いや、その……新井?」

「ひぅっ、ひくっ……ご、ご、ごめ……ん、なさ、い。ひくっ、その、でも、えっと」

「……冬子、俺なんか変なこと言った?」

「いや……私にも何がなんだかさっぱり」

 おろおろと彼女の周りで立ち尽くすしかなく、冬子も首をかしげるだけだ。
 取りあえず泣き止むまで待つ時間も無い、彼女を連れて『筋斗雲』へ――

「おい待てコラ! 無視すんじゃねェ!」

 ――行こう、としたところでいきなり大声を出す阿辺。

「……何?」

 自分が協力しないと言ったくせに何故かこちらに突っかかってくる。意味は分からないがこれ以上彼の話を聞く理由もない。魔力の違和感に関して問いただしたい気持ちが無いわけじゃないけど……素直に話す奴じゃないだろうから時間がもったいない。

「俺、急いでるんだけど」

「ふざけんじゃねェ! テメェ、佐野さんを誑かしたばかりじゃなく今度は新井も俺から奪うのか!?」

 いきなり何言ってるんだこいつ。
 何かキメてるのかってくらい瞳孔を開いて俺を睨みつける阿辺の姿は、正直気味が悪い。言っている内容も無茶苦茶だし、本当に薬物をやってるんじゃなかろうか。
 俺は阿辺の方を向いて、煙を吐きだす。

「何言ってるか分からないけど……お前は協力する気はないんだよね?」

「だからテメェこそ俺の話を聞けっつってんだよ! テメェ、この野郎……ぶっ殺して殺る、ぶっ殺して殺るぶっ殺して殺るぶっ殺して殺るぶっ殺して殺る!!!! ぎゃはははは!!! 大丈夫だ、佐野さん……俺は君を助けて、そんで、それでもっと凄い男に……」

 ブツブツと譫言を呟きながら天を仰ぐ阿辺。新井と戦っていたことも含めて、流石にことここに至ればこいつが操られているのかもしれないということくらい察せられるが……だからと言ってそれをどうにかする余裕はない。
 必要があるなら後で対処しよう。どのみち正気でも協力はしてもらえないだろうし……これ以上聞いてたらイライラして活力煙を噛み潰しそうだ。

「いいか、清田。俺はテメェなんか比べ物にならない程強くなったんだ。なんせ俺は選ばれたからな……選ばれし者なんだよ、本来ならばテメェなんか喋りかけるだけで不敬なんだからな!?」

 ただ泣いたまま――つまり周囲が見えない状態で空を飛ばせるのは厳しいものがある。泣き止まないまでも、顔だけは上げてもらおう。

「新井、泣き止まなくてもいいから一旦顔を上げて? 周囲が確認できない状態じゃ空を飛ばせられない」

「えっく、あぅ、ひっく……は、はい……うくっ、ひくっ」

 眼鏡に涙が溜まっちゃってるけど何とか顔を上げてくれる新井。よし、これで彼女と冬子を一緒に空へ――

「――だからァ! 清田ァ……テメェは俺様の言うことを聞けばいいんだよォ! 取りあえず佐野さんと新井を置いてけ。ああ、テメェの臭いがついてるといけねェから取りあえず服は脱がせてだな」

 ――俺は無言で阿辺の方を振り返り、槍を構える。

「あ? んだテメェ、やる気か? ああ? チッ、これだから身の程を弁えねえ奴はよォ! テメェも分かってんだろ、俺とテメェの強さの違いをよォ! 無駄なことはやめろってんだ、あァ? 今ならまだ楽に殺してやるって言って――」

 腕を大きく振りかぶり、風を飛ばして結界をはがす。そして『ストームエンチャント』の最高速度で近づくと阿辺の喉を掴んだ。

「かっ……がぁっ……かっ」

 苦しそうに喘ぐ阿辺。何とか引きはがそうと俺の腕を掴んでいるが……本当に戦闘経験が無いんだな。
 なんで魔法師が槍術士と力比べして勝てると思っているんだか。

(そのまま魔法でも使えばいいのに)

 俺は更に力を入れる。阿辺の首から『ミシリ』という音が聞こえ、徐々に抵抗が少なくなってくる。
 ――このまま放置すると後々面倒そうだ。殺さないまでも自由は奪っておこう。

「黙ってろ」

 風の魔法で腕を切り落とし、炎で燃やして血を止める。そして足を水魔法で拘束してからそのままその辺に投げつけた。

「さ、時間だけ喰っちゃったね。早く行こう」

 俺がそう言って二人を風で持ち上げようとすると、新井がいつの間にか泣き止んで呆然と俺を見つめている。

「……あの、結界を……一瞬で……?」

「結界を崩すには少しコツがあるんだ。慣れればあの程度の結界なら対処はそう難しくないよ。力押しで突破しようと思うとちょっと大変だろうけどね」

 阿辺の張っていた結界は魔法を無効にするもの、物理を無効にするもの、そして自身へのバフの三種類だったわけだが……魔法を無効にする結界は昔キアラから習った結界崩しを遠隔で、残りの二つは風の魔法で吹き飛ばしただけだ。
 阿辺の結界は下手過ぎて魔力を『視』ればどこが弱いのか一発で分かるからね。これが仮に手練れの術者だったら、破られた時用の対応策を複数用意してる。だから一筋縄じゃいかないんだけど……阿辺の場合は張ってお仕舞い。結界の性能自体は力業で突破しようと思ったらかなり苦労するレベルのものだろうけど、術者の技量がそれについていってない。
 スキルレベルだけ上げて本体のレベリングを疎かにしてるって感じかな。

「京助、放っておいていいのか?」

「手加減したし、咄嗟に結界を張ってたから気絶もしてないよ。そのうち勝手に起き上がるさ」

 今度こそ二人を連れて『筋斗雲』に戻ると、シュリーとリャンが何やら緊張した雰囲気で新井に視線を向けた。俺と冬子から聞いているとはいえ、初対面だ。警戒もするか。
 俺は二人を着地させると、まずはシュリーとリャンに新井を紹介する。

「こいつが新井。さっき言ってた氷結者だよ。協力してくれるらしい」

「そ、その……ミサ・アライです。氷結者……で、す。よろしくおねがいします……」

 何故かボソボソと蚊の鳴くような声で言う新井。俯いて顔を真っ赤にして、こんなに緊張する子だったのか。
 まあ組むのは今だけだから最低限連携出来るくらいに慣れてくれればいい。今度は逆に新井に二人を紹介する。

「で、新井。彼女がリャンニーピア。見ての通り獣人だけど俺のチームメンバーでシーフや斥候、遊撃を担当してくれてる」

「リャンニーピアです。ピアとお呼びください」

 ペコリと四十五度のお辞儀をするリャンだが、警戒は解いていない。新井の一挙手一投足を観測するように視線をぶつけている。
 新井は怯んだような顔をしているが、俺はそれを無視してシュリーを紹介する。

「で、彼女はリリリュリー。炎の魔法師で、うちの火力と後方支援の担当だね」

「ヨホホ、リューとお呼びくださいデス。よろしくお願いしますデス」

 リャンとは打って変わってニッコリと穏和な笑みを浮かべているが、彼女もやはり警戒を解いていない。
 一方の新井も獣人であるリャンの方を見て少々怖がっているような様子がある。やはり獣人への偏見は変わっていないか。
 だがすぐに攻撃的になったり噛みついて来たりするわけではない。その辺はやりやすくてありがたいね。

「昔、キアラから俺は人を警戒し過ぎって言われたけど……やっぱり俺は普通なんじゃないかな」

 獣人二人もそれで新井のことを警戒しているんだろうし。

「京助、たぶん二人が警戒してるのはお前とは別の理由だ」

 ……何故か冬子までもジロリと新井を睨む。何なんだ皆。
 後でキアラに聞けばわかるだろうか。俺は取りあえず「というわけでじゃあよろしく」と場を締めてから『筋斗雲』を動かす。

「それより早くキアラと合流しよう。……新井、もし加藤の居場所が分かるなら教えて欲しいんだけど」

 俺が問うと、新井は申し訳なさそうな顔になって首を振る。まあこんな混戦だから分からなくなっていても無理はないか。

「いえ、その……か、加藤君は別の街へ行ってしまったので……白鷺君と一緒に」

「あの二人が? 珍しい組み合わせだな」

 冬子が驚いた顔になるが、俺も同意だ。加藤はどちらかというと目立たないグループ、白鷺は目立つグループにいたので交流があったことだけでも驚きなのに一緒に勇者パーティーを抜け出すだなんて。

「何があったのか分からないんですけど……ある日いきなり、二人で抜けていってしまいました……」

 二人の性格を完璧に把握してるわけじゃないけど、ビビッて戦いから降りるような連中じゃないだろう。何があったんだろうか。

「まあいない人は仕方ない。このままキアラと合流しよう」

「ヨホホ、それにしてもキョースケさん。そろそろどうやって王都の魔物を殲滅するか聞いても良いデスか?」

「んー、キアラに同じ説明をするのも面倒だし一緒に説明するよ」

 活力煙の煙を吸い込み、空に溶かす。新井が何故か欲しそうにしているので、一本あげる。

「京助、ズルい。私も欲しい」

「冬子は煙苦手でしょ。ダメ」

「あ、き、清田君から、ぷ、プレゼント……清田君から、清田君から……」

 なんか俯いてブツブツ言っている新井。正直少し怖い。
 リャンが耳をぴくぴくとさせてから……何故か俺の横に、いや正確には新井と俺の間に入ってきた。

「リャン、どうしたの?」

「いえ、別に。……それよりマスター、キアラさんの位置は分かっているのですか?」

「魔力は追ってる。心配ないよ」

 キアラほど膨大な魔力だ、見逃す方が難しい。あと二分もあれば彼女と合流できるだろう。忙しいだろうから電話ではなく……風に声を乗せて届ける方法で一応行く旨だけは伝えておこうか。

「キアラ、二分くらいしたら合流する。そしたら少し作戦があるから協力してくれると嬉しいな」

 ひゅうっ……と風に乗って俺の声が飛んでいく。今までも何度か使っているこの魔法、そろそろ何か名前を付けた方がいいだろうか。

「そ、そういえばその……」

 俺が魔法のネーミングを考えていると、遠慮がちに新井から話しかけられた。

「どうしたの?」

「い、いえ。……その、難波君は……どうした、んですか?」

「難波? 会ってないけど」

「え!?」

 大げさに驚く新井。上体を勢いよく起こしたからか、ただでさえ大きな胸がぶるんと揺れた。見ると負けな気がしたので視線は彼女の顔に固定しておく。

「京助?」

 冬子が怖い声を出しているけど黙殺する。

「なんで難波?」

「い、いえ……その、難波君から聞いて助けに来てくれた……の、かなって……」

 モジモジと指を絡ませながらそんなことを言う新井。もしかしてあの場には更に難波もいたのだろうか。
 だからといってあいつが俺に助けを求めるのがよく分からないけど。

「特に難波は関係ないよ。必要があったから君を助けただけ」

「えっ……き、清田君が私を助けるために……誰にも、言われず、私を、助けて……!」

 ……やっぱり新井を助けたのは間違いだっただろうか。ちょくちょく意識がトリップしている気がする。
 まあいいか。

「ん、そろそろ着いたね――って、キアラ」

 目的地に着いた途端、目の前にキアラが転移してきた。そしてそのまま俺に向かってダイブしてくるのでカウンター気味に鼻を押さえつける。

「ふみゅっ! ……キョースケ、何するんぢゃ」

 涙目になりながら唇を尖らせるキアラ。

「いきなり襲いかかってくるからだよ」

 キアラが入るスペースが無かったので『筋斗雲』を少し大きくして、さてと皆を見回す。

「キョースケよ、お主にしては珍しいのぅ。妾達以外の人間を臨時とはいえ自分からパーティーに加えるとは」

「そう? ……まあ確かに。一時的に組むだけなら流石にそろそろ抵抗は無くなってきたかな」

 あくまで一時的に、だが。
 キアラと新井は――一瞬とはいえ――面識があるので紹介は必要ないかと思って作戦の説明に入ろうとすると、何故か新井がコテンと首を横に傾けた。

「……清田君、の、お仲間さんって……この人たち、だけ、ですか?」

「基本的にはね」

 たまにマルキムやタローが加わることもあるが、チームとして提出しているのはこのメンツだけだ。

「……女性、それも美人、で、スタイルのいい……人達、ばかりなんですね」

 何故か据わった眼でボソボソと呟く新井。やっぱりこいつ怖い。
 リャンがふふんと笑って胸を張ると……チラリと冬子の方を見た。

「ええ、それが仕事ではありませんが我々はプロポーションには自信があります。……ただ一人を除いて、ですが」

「ピア、誰のどこを見て言った?」

「トーコさん、それは自意識過剰というものです。決して毎晩豊胸マッサージをしてるのに微塵も結果が出てないなぁなんて思っていません」

「なんで知ってる!? って、違う! 私はまだまだ成長途上なんだ! 別にそんなこと気にしたりは――」

「ヨホホ、トーコさん。女性の胸はニ十歳までは大きくなる可能性があるんだそうデスよ」

「おお!」

「逆に言えば後二年しかチャンスは無い訳ですが……」

「……に、二年あれば十分!」

「ほっほっほ。全員巨乳ぢゃったら個性が薄れるぢゃろう。一人くらい虚乳もおらんとのぅ」

「虚しい乳ってなんだ虚しい乳って!!!」

 俺はパンパンと手を叩いて漫才を始めた女性陣を止める。

「はいはい、くだらないことで言い合ってないで」

「くだらないとはなんだくだらないとは! 大事なことだろう!?」

 何故か半泣きで俺の胸倉を掴む冬子だけど、俺は取りあえず彼女の手を放してから皆を見る。

「それじゃあ何をやるか……というか、何をやりたいかの説明に入るね」

 そう言いながら新井の方をチラリと見る。彼女から感じた――まるで魔族のような魔力、それに少しだけ違和感を覚えながら。
 材料も足りない、考えても仕方がない――と頭を振って脳をリセットしてから、指を一本立てた。

「毒を以て毒を制す――もう一度、王都を魔物で溢れかえらせよう」

「「「「え?」」」」

 ポカンとした顔で訊き返す女性陣の中、キアラだけがニヤリと頷いていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。 目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。 周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。 取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。 「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」 取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。 そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?

N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、 生まれる世界が間違っていたって⁇ 自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈ 嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!! そう意気込んで転生したものの、気がついたら……… 大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い! そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!! ーーーーーーーーーーーーーー ※誤字・脱字多いかもしれません💦  (教えて頂けたらめっちゃ助かります…) ※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません

処理中です...