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第三章 アンタレスの事件なう

50話 勇者と再び口論なう

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 険を込めた目で見ていると、天川だけでなく、阿辺を先頭に、難波、白鷺、井川、木原、新井……勇者たち全員が来ていることが分かった。
 ……異世界チートが雁首そろえて、こんな酒場に入ってくるなよ。
 俺はかなり呆れつつも、異世界人どもに向き直る。ちなみに、遮音結界はとっくのとうに解除している。

「清田!」

 かなりの剣幕の阿辺。それに対して天川は……怒っているというよりも、安堵しているというような表情だ。どういうつもりなのかな。

「おいコラ清田! 無視するな!」

 俺が返事をしなかったのが我慢できなかったのか、阿辺は俺の方へとつかつかと歩み寄って、ガッ! と胸ぐらを掴んできた。

「お、おい阿辺!」

 天川が慌てたようにこちらへ駆け寄り、さらにほかの連中もどやどやと入ってきそうになるので、俺は阿辺の手を少々乱暴に振りほどきながら、全員を睨む。

「取りあえず、そんな大人数で店の中に入ってこようっていうのが、非常識だと思わないの? 天川」

「ッ、す、すまん」

 天川にため息をついて、他の異世界人も気まずそうな顔になる。

「あー……もう、面倒くさいから帰ってよ」

 そしてその隙にバックレるから。
 その考えが見透かされたのか、天川は首を振って困り顔をした。

「いや、話をさせてくれないか? できれば、今ここで」

「こんな大人数で? というか、出入り口に固まらないでよ」

 他のAGと思しき人たちも、何事かとこちらを遠巻きに見ている。変な目立ち方はしたくないんだよ……。

「俺には話すことは無いんだけど?」

「いや、しかし……」

「テメェには無くても、こっちにはあんだよ!」

「騒がないでよ、阿辺……」

 あー、もう。周りで訝しんでた人たちも、だんだん苛立ってきてるのが分かる。どうしてこうも変な絡み方をしてくるのか。
 この異世界では、ネットとかが無いくせに、噂が出回るのが速い。たぶん、一か所にとどまって生活する人が少ないからだろう。
 何が言いたいかというと、悪事千里を走る――とまではいかなくても、尾ひれがついて厄介なことになったりする。
 AGというのは、ある種人気商売のような側面もある。悪評は困るんだよね。

「はぁ……もう分かったよ」

 議論するフリしてどっかに逃げようかとも思ったけど、阿辺と加藤のチートっぷりからして、そう簡単に逃げ出せないかもしれない。
 それに、佐野の返事もまだ聞けてない。確かに、俺はついてきて欲しいけど――あくまで、そこから先は彼女自身の選択。俺は説得するだけで、なし崩し的についてきてもらう、っていうのは嫌だ。
 人は自由であるべきで、選択はすべて自分でするべきなんだから。

「じゃあ……天川、何の話かは分からないけど、話は聞くよ。ただ、全員で入ってくるのはやめてね」

 全員がいると、話が大きくなって大騒ぎになりそうだから、天川だけ隔離して話を聞くことにする。
 それに、こいつらはたぶん……天川が納得してないと、絶対に納得しないだろう。まあ、天川が納得したところで、他の連中が納得するとは限らないけど。

「他の皆はどうすればいい?」

「……なんで俺に訊くの。俺に迷惑をかけてくれなければそれでいいよ」

 暗に出ていけと言ったつもりだったが、どうやらこの連中は売り上げに貢献することで、店への迷惑代と考えたらしい。全員、空いてる席に座っていく。
 じゃあ行くか――天川と佐野を連れて部屋の中へ入ろうとしたところで、「待て!」と鋭い声が飛んできた。
 まあ、阿辺なんだけど。

「俺も話し合いに参加させろ」

 一番迷惑なんだけどね、お前が。

「じゃあ、こっちは俺と、阿辺と――」

「あたしもっ!」

 なんと、ひょこっと天川の後ろから空美が出てきた。

「呼心」

「明綺羅君、あたしも連れて行ってよ」

「……分かった、いいぞ」

「なんで天川が勝手に決めてるの? 俺は天川としか話すつもりはなかったんだけど」

 というか、これは絶対に面倒なことになる。俺は自分に有益なことなら、面倒なことも許容できるけど、自分に益がなさそうなのに面倒事に巻き込まれるのは好きじゃない。殆どの人間がそうだとは思うが。
 ……ただ、この空美は勇者勢の中でも二番手、みたいな立ち位置にいることは、これまでの塔の感じで分かっている。
 リーダー格の天川に、副リーダーとも言える空美。この二人を同時に説得できるというか、うまく丸め込めるというのなら、いい機会かもしれない。
 ……もっとも、俺は話が得意なわけじゃないから、できるかどうかは怪しいんだけど。
 最悪の場合は……いったん佐野は諦めて、後日選択してもらうことになるかもね。

「だ、ダメか? 清田」

「……仕方ないね、じゃあ天川と空美はついてきて」

「おい! 俺は無視するんじゃねぇよ!」

 俺が二人と佐野を伴って部屋の方へ行こうとすると、阿辺が俺の肩をガッ! と掴んできた。

「何?」

「俺も話にいれろ!」

「……今度こそ理由が分からない。なんで?」

 天川のようにリーダー格なわけでもない、ただのDQN。そんなのが話し合いにいても意味が無いと思うんだけど。

「……いや、清田。阿辺は最初からお前に話がしたかったらしいんだ。なんでも、どうしても言わなくちゃいけないことがあるとかで」

「ふうん……じゃあ、それは後にして。取りあえず、天川の話から聞くから」

「ふざけんな! なんでテメェが決めるんだ!」

「俺は話すことなんてないのに、お前らが俺に話をしたいって言ってくるからだよ」

 少し――というか、だいぶ偉そうな発言になってしまった。けど、そう的外れなことも言っていないと思う。
 俺がしたことは、佐野を呼び出して説得しているだけなんだから、彼らに迷惑を(今のところは)かけていることもない。

「はぁ!? どういう意味だよふざけんな!」

「どういう意味もこういう意味も、俺はお前らに話すことなんてないからね」

「テメェ! ふざけてんじゃねえぞ!」

 あまりに大きな声を出すものだから、ただでさえ注目されていたのに、もはや睨まれている。
 強面の皆さんに睨まれているからか、さしもの阿部も「うっ……」と身をすくませる。いくら鈍感でも気付くか。

「じゃあ、取りあえず、佐野、天川、空美は行こうか」

 俺は鍵を持って三人を連れて行くと、ふと佐野がキョロキョロと辺りを見渡した。

「どうしたの? 佐野」

「いや……キアラさんや、ヘリアラスさんが見当たらないと思ってな。どこへ行ったんだ?」

「ん? そんなの、キアラは気配遮断の結界を張ってどっかに行ったし、ヘリアラスさんは誰にも気取られないように、なのか……殆ど気配が感じられないような歩き方でどこかに行ったよ」

 二人とも、スッと消えて行ったからね。反応してたのは俺と……加藤は、キアラに、白鷺はヘリアラスさんに反応してたかな。

「何か、枝神同士で話でもあるんじゃない? ……さて、着いたよ」

 俺が鍵を開けて部屋に入る。以前泊まった時と同じ、特に変哲もない部屋だ。ただ、椅子が一つしかない。

「面倒だね……まあいいや。佐野は椅子に、天川と空美はベッドにでも座って」

 立って話すのは嫌だし、仕方ない。水で椅子でも作って話すかな。
 俺がテキトーなことを詠唱するか、と口を開こうとすると、天川が首を振った。

「いや、必要ない。清田、お前がベッドに座ってくれ」

 そう言うと、天川と空美は自分のアイテムボックスから椅子を取り出して、テーブルの周りに並べた。

「相変わらずいろんなもの入れてるんだねー……俺も真似しようかな」

「そういえば、私もあるぞ」

 佐野もアイテムボックスから椅子を取り出して並べる。……いや、流石に椅子が四つ並ぶと部屋が狭い。まあいいか。

「じゃあ、そういうわけで」

 丸テーブルを四つの椅子で囲み、改めて天川を見る。
 ……なんていうか、凄く落ち着きが無いね。目は泳いでるし、若干貧乏ゆすりをしている。なんていうか、面接前の就活生って感じだね。

「それで? なんの話なの?」

「ああ。……まずは、聞きたいんだが、その」

 言いにくそうにしている天川に代わって、空美がひょいと手をあげた。

「はいはーい」

「……何? 空美」

「ねえ、なんで最後のアレ……その、なんかドラゴンを圧倒してた力、使わなかったの? アレを最初から使ってれば、誰も死なずにすんだんじゃないの?」

 なんだ、割と冷めた目も出来るんだね、空美は。
 ハーレムメンバーとして勇者に盲従してるだけかと思ってた。

「うん……まあ、いいや。アレはね、空美、井川、新井と三人と見たから出来たんだ。同じ技を三人使ってくれたから出来たことであって、最初からできたわけじゃなかったんだよ。もしも出来たんだったら、白鷺がやられた時点で使ってる」

「……ホント?」

 空美がだいぶじとっとした目を向ける。ふーん、なんていうか、そういうキャラじゃないと思ってたよ。
 もっとこう……ふわっとした感じかと。まあ、こっちの方がいいんじゃないかな。

「嘘かどうかは、今さらどうでもいいでしょ? だって、もう終わったんだから。……悪魔の証明は、趣味じゃない」

 水掛け論にしかならないし、そんなの、正直時間の無駄だ。

「悪魔の証明って、それで使い方はあってるのか……?」

 佐野がなんか言ってるけど、気にしない。たぶん合ってるよ、たぶん。悪魔の証明って、「悪魔ではない証拠がないから、お前は悪魔だ!」っていう理論のことだから、「本気を出したって証明できないんだから、本気を出してない」っていうこの空美の理論も、立派な悪魔の証明だと思う。

「そうか……なら、仕方ない。それじゃあ、もう一つ。なんで塔から出てすぐにいなくなったんだ? 阿辺と加藤がいないと探せなかったぞ」

 少し安心したような、ホッとしたような、それでいて、不安げな……なんだか、なんとも言えない顔をした。
 そんな顔をしている時に申し訳ないけど……いやまあ、最初からその予定だったけど。
 そろそろ、ちゃんと向き合った方がいいのかもしれない。そっちの方が、今後がめんどくさくなさそうだ。
 俺は室内だが、活力煙を口に咥えて火をつける。
 ふう……と煙を吐いて、俺は天川に少し冷めた目を向ける。

「なんでって、一緒に行く気が無いからだけど?」

「なっ……」

 信じられない、というような顔をする天川、やっぱりね、という顔をする空美。なんてことを。という顔をする佐野。
 三者三様の表情を見せるが、その中でも天川は何故か真っ青な顔になっている。

「な、なんでだ!?」

「最初から言っていたはずだけど? 俺が行くのは塔まで。そっから先は知らないよ」

「新井に一緒に行くと言っていたじゃないか!」

 ガタン! と大きな音を立てて椅子から立ち上がる天川。さっき、この部屋全体に遮音結界を張っておいてよかったね。

(カカッ、キョースケ。面倒なコトシテンナァ。テメェナラ、ソンナコトセズニ誤魔化して逃ゲラレタダロウニ)

(……そっちの方が面倒だよ。力尽くで逃げるのは最後の手段さ)

 頭の中で話しかけてくるヨハネスに俺は話しかけて、天川を見る。

「言ってないよ。ソロプレイは飽きた――そう言っただけ」

「それは――つまり、俺たちと一緒に行くということじゃないのか!?」

「違うよ。佐野を連れて行くだけ」

「……なんだと!?」

 いちいちオーバーリアクションだね、天川は。

「お前は、俺たちに加わらない上に――仲間まで連れて行く気なのか!?」

「まあ、そうなるね。……というか、そもそも、なんで俺がついていくと思ったのかな」

 俺がついていくと思ったのはなんでだろうか。
 たぶん、空美の呆れ顔は……だから言ったじゃない、って言う感じだろうか。
 比較的冷静な空美と違い、天川はどんどんヒートアップしている。

「どうしてだ!」

「どうしてもこうしても、お前たちと一緒に行くことにメリットを感じない。俺はゴーレムドラゴンのような死ぬほど強い敵と戦う気は無いから、天川達みたいなそんなに過剰な攻撃力を持つ奴らと一緒にいる必要性を感じない」

 天川の、『終焉』。アレは俺には絶対に出せない火力であると同時に、無用の長物――オーバーキル過ぎる。パワー○ンドでサイバーエンドド○ゴンを出して、リ○ッター解除をかけて、さらに巨○化を装備させるくらいオーバーキル。このネタが伝わる人が果たして何人いることやら。

「そもそも、こんな大人数――十人を超えるようなメンバーで一緒にいるのはいいとしても、ここは元の世界じゃない。戦闘の時に連携がとれてた? 全員が適当に動いているようにしか見えなかったけど? それに、全員がお前と同じ思考を辿っていると思ったら大間違いだしね」

 せっかくだし、難波と阿辺の痴態でもお伝えしようかとでも思ったけど……これ以上話をとッ散らかせるのも面倒だからやめておいた。

「だが……」

「それに、なんで俺を連れて行きたいの? 理由を聞かせてよ」

「それは……」

 口ごもる天川に対し、今度も空美があっけらかんと言い放つ。

「だって、清田君強いし」

「……正直だね、空美」

「まあね」

 ここに来て、空美のキャラ崩壊が果てしないんだけど。

「……それだけじゃない。俺たちは異世界人だ。この世界で、寄る辺は無い。なら、全員で一緒にいるべきだろう?」

「へぇ……」

 なかなか面白いことを言う天川に、俺は活力煙を吹かしながら、ニヤリと口の端を歪める。

「じゃあ、一つ訊くけど――天川、俺がいなくなった時、どう思った?」

「え?」

「なんとしても探さなくちゃ! ――なんて思ってないでしょ? それなのに、こんなセリフを吐かれると、流石に滑稽すぎるよ」

 俺がなんで王城から追い出されたか――どういう風に王様がコイツラに伝えてるかは知らない。
 だけど、少なくともコイツラが俺を探しに来ていないことから、俺が出て行ったのは納得できる――そう思うような言葉を聞かされているはずだ。

「何を言われたかは知らないし、興味もない。だけど、お前らが俺を探しに来なかったことは、事実だよね。よって、その天川の理由は説得力に欠ける」

 ちらりと佐野を見ると、佐野は少し気まずそうな目を俺に向けてきた。

「国王様は、『亜人族や魔族を人と呼ぶような奴は暗殺されても仕方ないぞ、と言ったら翌日にはどこにもいなくなっておったわ』と仰っていた。それで、異世界人の間には『腰ぬけ』などと揶揄する者もいた、な」

「ふぅん……って、それなのに塔には俺を連れて行ったし、今もこうして勧誘してるの?」

 少し呆れ気味に言うと、佐野が気まずそうな顔のまま、さらに説明を続けた。

「そ、それは……その、私が皆を説得していたんだ。清田と出会ったら、パーティーに加えて欲しい、と。初期ならいざ知らず、今なら守れるだけの力があると思っていたからな」

 そして、最後には自嘲気味の笑みを浮かべる佐野。……なんでそんな表情になったのか。

「まあ、じゃあそれを聞く限り、俺を引き入れるのに賛成してたのは佐野だけってこと?」

「そうなるな。最終的にはみんな折れてくれたが」

「なるほどね」

 どんどん天川の顔が青ざめていくのが分かる。果たして、何を思っているんだろうか。

「それで? 天川。俺が天川達についていくことにメリットがある?」

「いや、その……あ、ある」

 キリッとした目で天川が俺を見つめてきたので、おやと思う。
 よく考えなくとも、天川は前の世界では成績優秀な委員長様だったんだ。頭の出来が悪いわけじゃない。何か反論も用意してるか。

「まず、呼心がいるから、欠損するようなケガをしてもすぐに治る」

「そんな怪我をする予定はないし、そんな強い敵と戦う気もないから大丈夫だよ」

「明日食べるものに心配がいらなくなる」

「今も心配なんてしてないよ。自分で言うのもなんだけど、俺はそれなりに稼いでるからね。そのうち、宿屋でも開いて安全に暮らすさ」

「……大人数でいれば、普通は安全だし、帰属する場所も出来るぞ?」

「俺の帰属する場所は、日本だ。こんなところに帰属する意思もない。それに、意思の統一も、統率もとれてない集団をなんていうか知ってる? 『烏合の衆』って言うんだよ?」

 もちろん、今はまだいいだろう。けれど、ゴーレムドラゴンの時も、結局連携がとれてなくて負けたようなものだ。これから先、もっと強い敵が出てきたら、どうするつもりなんだろうか。

「…………っ!」

 自分が率いてる人間を烏合の衆呼ばわりされたのが癇に障ったのか、天川は先ほどまでの困惑している困り顔に、少し怒りの色をにじませた。
 しかし、ここで切れてもどうしようもないと分かっているのか、一つ呼吸を置いて、表情を元に戻した。

「それに……俺たちと一緒にいたほうが、早く元の世界に帰れるぞ。なんせ、魔王と覇王を倒すために俺たちは戦っているのだから」

 フフン、と少し得意げな顔になる天川。

「いや、天川それは――むっ」

 佐野が、口を挟もうとしたので俺は佐野の口もとに指をあてる。
 そしてアイコンタクト。
 その情報は、公開する必要が無い。間違いなく、面倒くさいことになる。

「なんだ? 佐野」

「い、いや、なんでもない」

「……そうか?」

 天川は多少不審に思っているようだが、気にしないでいただきたい。

「それで――どうだ?」

「どうも何も。元の世界に帰るつもりはないからそれはどうでもいい」

「え……」

「それで? 他には? まさか、何のメリットも無いのにあんな烏合の衆と一緒に行けと? こっちは死にたくないんだ。俺みたいに弱い人間は、平穏無事に小さな町に閉じこもっていたいところなんだよ」

 煙を吐き出して、俺が天川に目を向けると、天川はグッ……と拳を握りしめて、ドン! と机を叩いた。
 無論、天川のステータスでそんなことをすれば、どうなるかは一目瞭然。テーブルが完全に粉々になってしまった。
 なにしてんの、天川。

「……清田。お前は強いじゃないか、俺よりも」

 振り絞るような、悲痛な声。
 天川は、もはや殺意すら抱いているような目で、俺を睨み、叫んだ。

「お前は……お前は、異世界人だろう!? 俺たちと同じ、日本人だろ!? みんなを、仲間を守ろうとは思わないのか!」
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