上 下
16 / 352
第一章 異世界生活なう

15話 リューとクエストなう

しおりを挟む
 子供たちに囲まれて、さらに質問攻めにされる。

「なあなあ! 必殺技とかねえの!?」

「必殺技は無いかな……けど、いくつか『職スキル』は使えるよ」

「すげー!」

 アン○ンマンのヒーローショーに来ている子供たちのように目を輝かせている。
 よくわからないけど……もしかしたら、AGの英雄譚みたいなお話しがあるのかな? それの影響で、AGすげー、みたいになっているとか。

「どんな魔物を倒したんだ!?」

「アックスオークとか、ロアボアかな。一番強かったのはアックスオークだよ」

「すげー!」

 手放しの称賛という、もはや拷問に近いような苦行に耐えていると、パタパタと数人の男女が俺の方に走ってきた。

「ああ、すいませんすいません!」

「こら! お前たち! AGさんが困ってるじゃないか!」

「すいません本当に!」

 そして、子供たちがギャーギャー言いながらも、連れていかれる。
 ……まるで嵐のようだったね。
 そして俺がクレイスライムを探すという目的を一瞬忘れていると、子供たちをどこかへやった――おそらく母親と思われる――女性が、俺の方へやってきた。
 見た目は20代後半……いっていても30代前半くらいの若い女性だ。さっきの子供たちを生んだにしては、少し若すぎる気もする。
 茶髪を一つに束ねていて、たれ目のせいかおっとりとした雰囲気を受ける。しかしどこがとは言わないけれど、大きい。「三毛猫のタンゴ」のリルラのお母さんと同じレベルだ。
 なるほど、美人だね。

「すみません、ご迷惑をおかけしました」

 思いっきり頭を下げる女性。俺はそれに少し面喰いつつも、苦笑い気味に対応する。

「ん……大丈夫。だけど、AGの中には俺みたいにああいうことされても笑って流してくれる人は少ないからね。出来れば、AGにはああいう風な絡み方をしない方がいいかな」

 AGは、かなりの人数がいる。その中には当然、いい人もいれば、ゴゾムのような人として終わっている人もいる。
 そして、AGというのは、総じて「何かを隠している」人が多い。俺しかり、マルキムしかり、そしてギルドマスターもそうだろう。
 そういう人に質問攻めして、うっかり「触れられたくないこと」を――要するに地雷を――訊いてしまうと、まず間違いなく不機嫌になる。
 そう考えるなら、迂闊に何か訊かない方がいいだろう。

「そうですか……本当にすみません。昨日、私の若いころの話を聞かせたのがまずかったですね」

「若いころ? AGだったとか?」

 見た感じそこまで動ける人とは思えないのでそう問うと、その女性は少し寂しげな顔をして首を振った。

「いえ……うちの子が産まれてすぐ向こうへ逝ってしまった、夫の話を。CランクのAGでしたが、運悪くAランクの魔物に遭遇してしまって……。返ってきたのは、彼がいつも身に着けていたナイフだけでした」

「あー……な、なるほど」

 思いっきり自分が地雷を踏み抜いてしまい、苦笑いする俺。
 そんな俺を見て、女性は慌てて手をパタパタと振った。

「あ、ち、違うんです! 気にしないでください! 昔の話ですから!」

「いや、その……うん、ごめん」

 これまたやってはいけないと言われたことではあるけど、俺は思わず頭を下げていた。他のAGは見ていないし、別にいいでしょ。
 俺が頭を下げたのを見て、さらに慌てる女性。

「そ、そんな! 頭を下げなくても……失礼なのはこちら側だったんですから!」

「ん……嫌なことを思い出させちゃったでしょ。それと、俺はAGだけど名前はある。キョースケ・キヨタ。BランクAGだよ。たぶん、これからもアンタレスにいると思うから、何か困ったことがあったら言ってね。戦闘しかできないけど、魔物のトラブルとかだったら助けられると思うから。勿論、無償じゃなくて、報酬は貰うけどね」

 さりげなく名乗っておく。

「キョースケさん、ですか。というか、そんなにお若く見えるのに、Bランクなんですか……」

「うん、まあ、一応ね。もっとも、まだBランクに上がったばかりだから、あんまりランクのことは気にしないで。ランクだけでAGとしての実力が測れるわけじゃないでしょ?」

 そもそも、前の世界で一度もバイトすらしたことのなかった俺が、唐突に今働いているんだ。ミスも多くなるでしょ。
 なのにBランクAGだからといって、期待されちゃたまらない。
 俺はチートが無ければ、ただの高校生なんだから。
 そう自嘲していると、

「謙虚なお方なんですね」

 と言って微笑んだ。
 それになんて返したらいいか一瞬迷った瞬間、向こうの方から「おい! ジェイクとライアンが逃げ出しちまった! アンナ、手伝ってくれ!」という焦った声が聞こえてきて、その女性――アンナと言うらしい――は俺に一度頭を下げてから去っていった。
 その光景を見ていた俺は、新しい活力煙を咥えて火をつけると、苦笑いしながら煙を吐く。

「ふぅ~……さて、少し時間をとられちゃったね。さっさとクレイスライムを見つけに動こうか」

 槍を持ち上げてそう言った途端、

「う、うわああああぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」

 どこからか、そんな悲鳴が聞こえてきた。
 って、今のはモクアミさん!?

「……まさか、とは思うけど」

 早くリューに合流してそちらへ向かわねば――焦りから、俺は舌打ちしたくなるのを抑えて、悲鳴のした方へ走り出す。

(こっちの方だと思うけど……)

 一回の悲鳴じゃ正確な位置が分からないので、少し焦っていると上空にファイヤーバレットが飛んだ。

「リューはもう追いついてるんだね……そして、まさかと思ったけど」

 魔物とモクアミさんが出会ったに違いない。そうなると、壁がいない状況で……いくら身のこなしがいいとはいえ、純粋魔法使いのリューがどこまでもつか。

「早いところ二人のところにいかないとね、って!」

 村の外から一歩出た途端、五体のホーンゴブリンに囲まれている、二人の少年を発見した。さっき見た三人の子供たちのうちの二人――おそらくどちらかがジェイクで、どちらかがライアンなんだろう――だ。
 二人ともがくがく震えながら、今にも泣きそうな顔になっている。
 ……見捨てるのは、さすがに、夢見が悪くなりそうだね。

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

「あのさ、好奇心旺盛なのはいいことだけど、危ない橋はわたらない方がいいよ」

 五体のホーンゴブリンを順々に突き刺し、斬り飛ばし、全滅させる。全部で一秒もかからなかった。

「え……さ、さっきの兄ちゃん!」

「う、うえええええええええええええ!!」

 なんか泣き出したけど、これ以上彼らに構っている暇はない。
 俺は村の方を指さして、少し威圧するような口調で言う。

「これ以上は守れない。村に速く戻れ」

「へっ……?」

「……今から、ゴブリンなんかより厄介な魔物を倒さなくちゃいけなくてね。すでに味方がそっちに向かっているから、早く合流しなくちゃいけないんだ」

 ……さっきファイヤーバレットが見えてから、そこそこの時間が経ってしまっている。速くリューのところまで行かないと。
 一応周りの気配を探るけど、ホーンゴブリンや、そのほか魔物がいるような気配はしない。大人の数人がかりなら、戦闘向きの『職』持ちがなかったとしても、ホーンゴブリン程度ならなんとかなるだろうから……親と合流さえできれば大丈夫だろう。

「じゃあ、気を付けてね」

 その場を離脱して、さっきファイヤーバレットが見えたところまで今度こそ立ち止まらずに走ろうとして――

「あ、ありだとう! 兄ちゃん!」

「すげえカッコよかった!」

 ――と、何の根拠もない称賛ではない、感謝の言葉が飛んできた。
 ……いくら借り物の力を使ったとはいえ、感謝されると嬉しいものだね。
 俺は活力煙を思いっきり吸い込んで、吐き出す。

「さて、行こうかな」

 少年たちがちゃんと村の方へ走り出したのを見届けてから、踵を返して走り出す。脇目も振らず、一目散に。
 木の間を駆け抜けていくと……いた。リューと、モクアミさんだ。
 リューがモクアミさんを庇うように前に立ち、その前には……さっきモクアミさんが言っていた特徴に合致する、緑色のドロドロとしたスライムのような魔物が蠢いていた。
 ……これは、気持ち悪いね。

「『紫色の力よ、はぐれのキョースケが命令する。この世の理に背き、火の玉を打ち出せ! ファイヤーバレット!』」

 思いっきりファイヤーバレットを撃ちだし、緑色のスライム――グリーンスライムとでも名付けようか――に攻撃する。
 それに一瞬グリーンスライムが怯んだように下がるが……またうねうねと蠢きだした。
 ……ダメージは無いみたいだね。

「リュー、モクアミさん、大丈夫?」

「ヨホホ……ワタシは平気デス。とはいえ、助かりましたデス。ワタシ一人ではモクアミさんを逃がせなかったデスから」

「ひ、ひぃ……」

 モクアミさんはガタガタと震えている。よく見ると、彼がさっき持っていたはずの樽が転がっている。中身は当然無くなっており、乱暴にこじ開けられたのか断面がボロボロだ。
 それに気づいて更に観察すると、先ほどの失敗した魔法薬とグリーンスライムの色が一緒だ。加えて魔法に弱いはずなのにファイヤーバレットがあまり効いていないみたい。

「リュー……アレは、何かな?」

「おそらく……クレイスライムの変異種であると思われるデス。稀にではありますが、スライムは取り込んだモノによって進化することがあるらしいのデス」

「なる、ほどね……ってことは、アレは炎耐性を獲得したクレイスライム――アンチフレイムスライムってところかな。言いづらいから、グリーンスライムでいいか」

 活力煙を吐き出して、踏みつけて炎を消す。
 その瞬間、グリーンスライムから無数の触手が俺に向かって飛び出してきた。

「ッ!」

 斬! っと、それらすべてを切り伏せるけど、そんなもんじゃ止まらない。立て続けに、二度三度と触手が飛んでくる。

「ふぅ……しょうがない。『三連突き』!」

 やむなく『職スキル』を発動し、それらを押し返して俺はいったんグリーンスライムから距離をとる。

「モクアミさん、今のうちに逃げて。ここは俺とリューでなんとかするから」

「わ、分かりました!」

「ヨホホ。すぐに応援はいりませんデス。そうですね……日没までにワタシたちが戻らなかった場合、アンタレスのAGギルドまで討伐隊を要請してくださいデス。Cランク魔物であるクレイスライムの変異種が出た。炎が効きづらい特徴を持つ、とお願いしますデス」

「は、はい!」

 脱兎のごとく、モクアミさんが駆けだす。それを追いかけるようにグリーンスライムが動くけど、それは俺が槍で弾いた。

「さて、リュー。どうする? お互い、えらく相性の悪い敵みたいだけど」

 グリーンスライムのもととなったクレイスライムはそもそも斬るや突くなどの物理攻撃に強い。その物理無効に加えて魔法薬を取り込んだことによる炎耐性。無論どちらも全く効かないわけじゃなく――特に炎で攻撃されたところは回復が遅くなっている。
 とはいえいくら回復が遅くなっていても、魔法の手数よりは早い。
 俺は槍と炎の魔法しか手札が無いし、リューに至っては炎魔法だけだ。
 あまりにも、相性が悪すぎる。

「ヨホホ……まったく炎が効いていないわけではないのが救いデスね」

「そうだね……それでも厄介だけどっ!」

 触手を伸ばしてきたので、それをまた斬り飛ばして防ぐ。
 しかし、斬り飛ばした端から元に戻るので――厄介なことこの上ない。
 魔物である以上魔魂石はあるはずで、それを潰しさえすれば倒せるんだけど……

「魔魂石、どこにあるか分かる? リュー」

「魔力を『視』てはいるんデスが……魔法薬の効果なのか、クレイスライムがもともと持つ効果なのかとても見づらいデス」

「だよね。俺も」

 そう言っている間にも、触手は俺とリューに向かって何本も殺到してくる。『飛槍撃』や『三連突き』なんかでなんとか押し返すけど、なかなか決定打にはならない。

「炎しか効かないはずの相手が、炎への耐性を獲得するって本当に厄介だよね……!」

「というか……そもそも、普通のクレイスライムの大きさじゃないデス。おそらく、そもそもがBランククラスの変異種。魔法薬を取り込んだから変異種になったのではなくて、変異種が魔法薬を取り込んだ、と考えるのが自然デス!」

 リューがいくつもの火球を殺到させるが、それも効いている様子はない。
 というか壁役であるはずの俺が押され始めてきた。ただでさえ物理攻撃は効かないし、触手の数がどんどん増えてきている……ように感じる。このままじゃ、手数で押し切られるかもしれない。

「リュー! クレイスライムの、炎を使う以外の対処法は無いの?」

「基本的には、数で囲んで再生するよりも速く削り切ることデス! デスが、そのグリーンスライムは本来のクレイスライムの再生速度を圧倒的に上回っていますデス! 並大抵のことじゃ削り切れませんデス!」

「やれやれ……『亜音速切り』!」

 俺が使える連続攻撃系の『職スキル』は少ない。しかも俺自身まだ槍の扱いにそこまで慣れているわけじゃないから、これほどの攻撃ともなると捌くだけでも相当難しい。
 まして削りきるとなると……現状、槍の攻撃が微塵も効いていないだけあってほぼ無理だ。せめて槍に炎を付与するみたいなことが出来れば、槍の攻撃でも敵を削ることが出来るのに。

「『飛槍撃』!」

「『大いなる恵みの力よ、魔法使いリリリュリーが命令する、この世の理に背き、我が眼前の敵を焼き払う紅蓮の弓矢を! フレイムアロー!』」

 リューが詠唱すると同時に、凄い数の炎の矢が――紅蓮の矢が、敵に殺到する。
 それらのすべてはグリーンスライムに直撃するが……しかし、いかんせんグリーンスライムは大きすぎて、全部を燃やし尽くすことはできない。
 というか、むしろまだ大きくなっているような……

「い、今のはワタシの魔法の中でも、かなりの高威力の魔法なんデスけどねえ……!」

「今のが突破口になってくれたらよかったんだけどね……それよりも、リュー。あのグリーンスライム、まだ大きくなってない……?」

 よく見ると、モクアミさんが持っていた樽と同じようなものが、グリーンスライムの足元(?)にたくさん転がっているのが見える。
 たぶん、モクアミさんが捨てに来ていた薬は、樽一つではすまなかったんだろう。そしてそれを、あのスライムが未だに吸い続けている……

「……一か八かになるけど、しょうがないね。リュー、もしよかったらだけど、炎を付与する魔法みたいなの、ない?」

 俺が、大きさを増してさらに大きくなったグリーンスライムの攻撃をさばきながら尋ねると、リューはファイヤーバレットを撃ちながら答えてくれた。

「た、確か! ファイヤーエンチャントという魔法があったはずデス! ワタシは使えませんデスが!」

「そう。それじゃあ、リュー。俺がグリーンスライムのことを足止めしている間に、一番強力な魔法を撃って。グリーンスライムを丸ごと包めば、中の魔魂石もたぶん壊せるでしょ。それでダメだったら、いったん逃げよう」

「……りょ、了解デス」

 俺は頭の中でイメージをくみ上げる。炎を付与する……炎を、こう纏わらせて、注入するようなイメージ……

(よし、いけそうだね……)

 集中して、魔力を集める。
 頭の中でイメージに合った呪文を組み上げて……そして、魔力の放出と共に、魔法を発動する。

「『紫色の力よ、はぐれのキョースケが命令する。この世の理に背き、集約し、槍に炎を宿せ! ファイヤーエンチャント』!」

 夜の槍を人差し指でなでながら唱えると、ボウっ……と炎が渦を巻いて槍に巻き付いた。
 ふう、よかった、成功したね。

「ヨホホ……まさか一度で成功させてしまうとはデス」

 俺はその炎を付与した夜の槍を掲げ、グリーンスライムに向かって突進する。
 グリーンスライムはたくさんの触手を出して俺に攻撃を加えてくるが――それらのすべてを、炎の槍で薙ぎ払う。
 さっきまで戦っていて思ったのが――このグリーンスライムが出してくる触手は無数にあるように見えて、攻撃してくるのはせいぜい五本程度。それを尋常ならざる回復力で叩き落される端から回復していたにすぎない。
 そして、いくら炎への耐性がついたとはいえ――それらはあくまで、耐性。無効化なわけじゃない。結局苦手なことに変わりはないから、炎で攻撃されると回復は遅い。
 遅くなった回復じゃ――俺の槍の速度にはついてこれない。

「遅いよ、グリーンスライム」

 斬斬斬斬斬々! とすべての触手を斬り落とし、さらに『職スキル』を連打してグリーンスライムを後退させる。

「さて、グリーンスライム。俺はこういう粘液系の敵と戦うのは初めてなんだ。だからさ――」

 リューにグリーンスライムの攻撃が当たらない様に注意しながら、俺は槍をグリーンスライムに向ける。

「――俺の、経験値になってくれよ?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。 目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。 周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。 取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。 「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」 取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。 そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?

N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、 生まれる世界が間違っていたって⁇ 自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈ 嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!! そう意気込んで転生したものの、気がついたら……… 大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い! そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!! ーーーーーーーーーーーーーー ※誤字・脱字多いかもしれません💦  (教えて頂けたらめっちゃ助かります…) ※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

処理中です...