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第十三話「繋がる三つの魂」1
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「光、起きてる?」
深夜になり、静まり返った水原家の屋内を足音をあまり立てないように歩き、舞は光の部屋を訪れた。舞は光がまだ起きていることを期待しながら扉越しに話しかけたのだった。
「あっ、舞、おかえりー! 今日は遅かったね」
(……光も起きてたんだ、眠れないのかな)
いつもと変わらない光の声色、中性的なその声に導かれるように、扉の向こうにいる光に向けて、舞は遠慮がちに話を聞いてもらおうと話しかけた。
「うん、唯花先輩と話してて、話し込んでいたらすっかりこんな時間に。
ねぇ、入ってもいい? 話があるの」
まだ唯花と話していた時の熱が冷めない内に話しておきたい、舞の居ても立っても居られない気持ちが、自然と光の元に自分を向かわせていた。
今日の一連の出来事から確かな予感を感じ、話を聞くために光はドアを開け、心配そうな顔で舞のことを見た。
「どうしたの? いいよ、部屋で話そう」
光は放ってはおけないと思いすぐに舞を自分の部屋に通した。舞は整頓された光の部屋に入り、いつものようにベッドに隣合って座った。
ファミリアから帰宅して、シャワーに入って汗を流すと、舞はすぐに光の部屋までやってきた。
時刻は午前0時を回ってすっかり深夜帯になっていて、光がこの時間まで起きていたのも偶然のことだった。
まだドライヤーで乾かしたばかりの舞の髪と、ほのかなお風呂上がりのシャンプーの香りが光の方まで伝わる。
「お疲れ様、今日は遅かったね」
「うん、あのね、唯花先輩と話してた。久々だったから、シフト重なったの」
労いの言葉を受けながら舞は光の部屋に置いてある大きなウサギのぬいぐるみをいつものように体を丸めて胸に抱えて、腕を伸ばして軽く抱きしめている。それは元々舞の物であるが、すでに舞の部屋にはいくつものぬいぐるみが居住しているので、このぬいぐるみは光の部屋にお邪魔しているぬいぐるみだった。
「じゃあ、聞いたんだ、浩二くんの家にお姉ちゃんとお邪魔してたこと」
舞の話しを一通り聞いた光はそう言った。
光も今日のことがあり、知枝と舞の関係が気がかりだったのでなかなか眠れなかった。
「まぁね。あたし、酷いことは言ったと思うけど、あれぐらいじゃ動じないだろうなぁって思ってた。だって、稗田家の人間なんだから、そんなことには慣れてるだろうし、あたしのことなんて眼中にないと思ってた。あの人から見たら、あたしなんてちっぽけな子どもだと思ったから」
「そんなことない、生きてきた時間は同じなんだから。それぞれ、別々の場所で生きてきただけ、想いはきっと繋がるよ」
「光、本当に信じてるの?」
「もちろんだよ、僕が信じなかったら、ずっと離れ離れになっちゃうよ」
舞は揺るぎない光の言葉に言い返す言葉がなかった。
(光は4年前のあの時から、ずっと信じて変わらないんだ。それはずっとあたしが思っている感覚とは違うから怖かったけど、でも、そうして信じ続けるのも、時には大切なことなのかもしれない)
舞の中にある感情が揺れる。
自分たちから変わろうとしなければ何も変わらない。それは、大人たちに任せていてはならないこともあるのだと舞にも分かった。
「光はやっぱり、一緒に暮らしたい? あの人と」
ここまで考え続けた舞はやっと、この言葉を自分の内から言葉として導き出すことが出来た。それは長い道のりであったが、もう迷いのないことだった。
「うん、気持ちはずっと変わらないよ。会っても見てよく分かったんだ。
僕らの事を本気で心配していて、ずっと会いたくて会いたくて仕方なかったんだって」
光は答えた、今までも、これからも、その気持ちは変わらないという確かな意思の表れだった。
「そっか……、いいよ、光の好きにして」
「本当に?!」
ぶっきらぼうではあったが、しっかりと考えて導き出した舞の言葉に光の表情が明るいものに変わった。
「本当だって、すぐに仲良くしたりは出来ないけど、もう追い出したりしないから。連れてきていいよ」
舞はこれまで抱いていた一方的な感情を捨て去って、光の言葉を信じて受け入れた。
今までの悩みの深さを表すように、光の瞳が途端に涙ぐんで、事態が好転してきたことに安堵していることが伺えた。
少しずつ、ずっとすれ違ったままだった三つ子の関係が変わろうとしていた。
*
次の日の放課後、光は一度ホテルに戻ってチェックアウトを済ませてから水原家に来るという、知枝のことを付き添うことにした。
「信じていいのかな?」
知枝は一連の説明を光から受けたが、確認のために再度光に聞いた。
「うん、平気だよ。だから一緒に行こう」
光の言葉を聞いて、知枝は嬉しそうに表情を緩めた。
「何だか驚いちゃった、昨日の今日なのに、舞の説得にみんな尽力してくれて。私、全然何もしてないのに、こんなのでいいのかな?」
「いいんじゃないかな、せっかく一緒に暮らせるようになるんだから」
「うん、そうだね。荷物まとめるからちょっとだけ待ってて」
ホテルの部屋でお互い和やかに会話を交わしながら、知枝が荷物をまとめるのを光が待つ。
知枝はこうしてホテルで一人泊っても平気そうに振舞うが光はそういう事に慣れてしまっている知枝のことを不憫に思った。そして、荷物をまとめ終えた知枝は光を呼んだ。
「それじゃあ、行こうっか?」
「うん、お姉ちゃん」
知枝は優しく微笑みながら光のことを呼んで荷物を持つと、ホテルのフロントでチェックアウトを済ませてホテルを光と一緒に出た。
昨日は不甲斐なくも落ち込んでしまっていた自分を反省した知枝は、出来るだけ明るく振舞って光の手を握った。
「えっ? お姉ちゃん、また」
「いいでしょいいでしょいいでしょ、これからずっと毎日暮らしていくんだから」
「気が早いよ、お姉ちゃん。それに、姉弟でこんなこと、普通しないと思うけど」
「そうなの? よく分からないけど、あのクラスメイトの子とは手を繋いで歩いてるんでしょ?」
「それは、付き合ってるから……」
「なにそれ、ずるいずるいずるい、仲間外れは良くないよ、姉弟だって一緒、仲良くしよ?」
手塚神楽とは付き合っているから特別だという光の考えに知枝は納得いかず頬を膨らませて不平を漏らした。
そして、知枝は強引に離さない意思を表すように強く手を握った。
(寂しかったのかな、ずっと……、お姉ちゃんは)
その行動を見て光は知枝から差し出された手に自分の手を握られながら思った。
「昨日、あんなに雨に濡れたのに、元気だね……」
「おかげさまでね」
呆れたような、安心したような表情を浮かべる光に知枝はもう平気だとアピールするように笑顔を見せて応えた。
そうして会話を続けたまま、知枝と光は一緒にいられる幸せを噛み締め、二人身体を寄せ合いながら舞のいる水原家へと向かった。
深夜になり、静まり返った水原家の屋内を足音をあまり立てないように歩き、舞は光の部屋を訪れた。舞は光がまだ起きていることを期待しながら扉越しに話しかけたのだった。
「あっ、舞、おかえりー! 今日は遅かったね」
(……光も起きてたんだ、眠れないのかな)
いつもと変わらない光の声色、中性的なその声に導かれるように、扉の向こうにいる光に向けて、舞は遠慮がちに話を聞いてもらおうと話しかけた。
「うん、唯花先輩と話してて、話し込んでいたらすっかりこんな時間に。
ねぇ、入ってもいい? 話があるの」
まだ唯花と話していた時の熱が冷めない内に話しておきたい、舞の居ても立っても居られない気持ちが、自然と光の元に自分を向かわせていた。
今日の一連の出来事から確かな予感を感じ、話を聞くために光はドアを開け、心配そうな顔で舞のことを見た。
「どうしたの? いいよ、部屋で話そう」
光は放ってはおけないと思いすぐに舞を自分の部屋に通した。舞は整頓された光の部屋に入り、いつものようにベッドに隣合って座った。
ファミリアから帰宅して、シャワーに入って汗を流すと、舞はすぐに光の部屋までやってきた。
時刻は午前0時を回ってすっかり深夜帯になっていて、光がこの時間まで起きていたのも偶然のことだった。
まだドライヤーで乾かしたばかりの舞の髪と、ほのかなお風呂上がりのシャンプーの香りが光の方まで伝わる。
「お疲れ様、今日は遅かったね」
「うん、あのね、唯花先輩と話してた。久々だったから、シフト重なったの」
労いの言葉を受けながら舞は光の部屋に置いてある大きなウサギのぬいぐるみをいつものように体を丸めて胸に抱えて、腕を伸ばして軽く抱きしめている。それは元々舞の物であるが、すでに舞の部屋にはいくつものぬいぐるみが居住しているので、このぬいぐるみは光の部屋にお邪魔しているぬいぐるみだった。
「じゃあ、聞いたんだ、浩二くんの家にお姉ちゃんとお邪魔してたこと」
舞の話しを一通り聞いた光はそう言った。
光も今日のことがあり、知枝と舞の関係が気がかりだったのでなかなか眠れなかった。
「まぁね。あたし、酷いことは言ったと思うけど、あれぐらいじゃ動じないだろうなぁって思ってた。だって、稗田家の人間なんだから、そんなことには慣れてるだろうし、あたしのことなんて眼中にないと思ってた。あの人から見たら、あたしなんてちっぽけな子どもだと思ったから」
「そんなことない、生きてきた時間は同じなんだから。それぞれ、別々の場所で生きてきただけ、想いはきっと繋がるよ」
「光、本当に信じてるの?」
「もちろんだよ、僕が信じなかったら、ずっと離れ離れになっちゃうよ」
舞は揺るぎない光の言葉に言い返す言葉がなかった。
(光は4年前のあの時から、ずっと信じて変わらないんだ。それはずっとあたしが思っている感覚とは違うから怖かったけど、でも、そうして信じ続けるのも、時には大切なことなのかもしれない)
舞の中にある感情が揺れる。
自分たちから変わろうとしなければ何も変わらない。それは、大人たちに任せていてはならないこともあるのだと舞にも分かった。
「光はやっぱり、一緒に暮らしたい? あの人と」
ここまで考え続けた舞はやっと、この言葉を自分の内から言葉として導き出すことが出来た。それは長い道のりであったが、もう迷いのないことだった。
「うん、気持ちはずっと変わらないよ。会っても見てよく分かったんだ。
僕らの事を本気で心配していて、ずっと会いたくて会いたくて仕方なかったんだって」
光は答えた、今までも、これからも、その気持ちは変わらないという確かな意思の表れだった。
「そっか……、いいよ、光の好きにして」
「本当に?!」
ぶっきらぼうではあったが、しっかりと考えて導き出した舞の言葉に光の表情が明るいものに変わった。
「本当だって、すぐに仲良くしたりは出来ないけど、もう追い出したりしないから。連れてきていいよ」
舞はこれまで抱いていた一方的な感情を捨て去って、光の言葉を信じて受け入れた。
今までの悩みの深さを表すように、光の瞳が途端に涙ぐんで、事態が好転してきたことに安堵していることが伺えた。
少しずつ、ずっとすれ違ったままだった三つ子の関係が変わろうとしていた。
*
次の日の放課後、光は一度ホテルに戻ってチェックアウトを済ませてから水原家に来るという、知枝のことを付き添うことにした。
「信じていいのかな?」
知枝は一連の説明を光から受けたが、確認のために再度光に聞いた。
「うん、平気だよ。だから一緒に行こう」
光の言葉を聞いて、知枝は嬉しそうに表情を緩めた。
「何だか驚いちゃった、昨日の今日なのに、舞の説得にみんな尽力してくれて。私、全然何もしてないのに、こんなのでいいのかな?」
「いいんじゃないかな、せっかく一緒に暮らせるようになるんだから」
「うん、そうだね。荷物まとめるからちょっとだけ待ってて」
ホテルの部屋でお互い和やかに会話を交わしながら、知枝が荷物をまとめるのを光が待つ。
知枝はこうしてホテルで一人泊っても平気そうに振舞うが光はそういう事に慣れてしまっている知枝のことを不憫に思った。そして、荷物をまとめ終えた知枝は光を呼んだ。
「それじゃあ、行こうっか?」
「うん、お姉ちゃん」
知枝は優しく微笑みながら光のことを呼んで荷物を持つと、ホテルのフロントでチェックアウトを済ませてホテルを光と一緒に出た。
昨日は不甲斐なくも落ち込んでしまっていた自分を反省した知枝は、出来るだけ明るく振舞って光の手を握った。
「えっ? お姉ちゃん、また」
「いいでしょいいでしょいいでしょ、これからずっと毎日暮らしていくんだから」
「気が早いよ、お姉ちゃん。それに、姉弟でこんなこと、普通しないと思うけど」
「そうなの? よく分からないけど、あのクラスメイトの子とは手を繋いで歩いてるんでしょ?」
「それは、付き合ってるから……」
「なにそれ、ずるいずるいずるい、仲間外れは良くないよ、姉弟だって一緒、仲良くしよ?」
手塚神楽とは付き合っているから特別だという光の考えに知枝は納得いかず頬を膨らませて不平を漏らした。
そして、知枝は強引に離さない意思を表すように強く手を握った。
(寂しかったのかな、ずっと……、お姉ちゃんは)
その行動を見て光は知枝から差し出された手に自分の手を握られながら思った。
「昨日、あんなに雨に濡れたのに、元気だね……」
「おかげさまでね」
呆れたような、安心したような表情を浮かべる光に知枝はもう平気だとアピールするように笑顔を見せて応えた。
そうして会話を続けたまま、知枝と光は一緒にいられる幸せを噛み締め、二人身体を寄せ合いながら舞のいる水原家へと向かった。
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