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第三章 王都リナージュ
第三十九話 ルークの制作
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「お断りします」
「じゃあユアンは私の物よ」
「それもお断りします。ユアンは泣いている。兄として僕はユアンを君から解放する!」
「だから無理だって・・・」
アリスが話している途中で時間を止めて僕はユアンに近づいていく。ユアンの頬に手を当ててユアンの時を動かした。
「ユアン大丈夫?」
「・・・」
命令が下りてこないユアンはただの人形のように立ち尽くしている。もしかしたらアリスが死んだだけだとこの状態で解放されるかもしれない。
「どうしようかユアン」
「・・・」
「王族しかもっていないスキルか~。そう言えば僕のスキルカードってそういったものも得られないのかな・・」
僕は止まった時の中でスキルカードを取り出した。
取得しているスキル
武術系スキル
剣術7
魔法系スキル
火7 水7 風0 土7 木7 氷0 雷0 闇7 光7 無0 爆0 時7
製作系スキル
家事7
裁縫7
武器製造7
防具製造7
魔道具製造7
農業7
採取7
採掘7
大工7
エキストラスキル
[洗濯]
[付喪神(ツクモガミ)]
[掃除全般]
割り振りスキルポイント 600
新しいスキルも生まれていてなんとも人に見せにくいカードになってしまいました。
「全部覚えたらどうなるんだろう?」
興味本位で僕はすべての魔法系スキルに7ポイント振り込んだ。
魔法系スキル
火7 水7 風7 土7 木7 氷7 雷7 闇7 光7 無7 爆7 時7 雲7 真空7 聖7
すべての魔法を7に振り込むとともに今まで見えなかった属性が見えるようになった。聖属性のスキルは全部を得たことで現れた。聖属性が先天性の物といわしめているのはこういうことかもしれない。すべての初期属性スキルを5以上にしなくては得られない力、そりゃだれも得られないよね。やっぱり、ユアンは勇者の素質があったんだね。
これで名実ともに僕はすべての魔法が使える人になってしまいました。ユアンを救うためとはいえやりすぎな感じがする。
「これでもダメなのかな。魔法を全部知っているわけじゃないからスキルレベルを上げてもダメ?」
聖属性の魔法は聖属性の攻撃魔法が主体、光は回復で聖属性とはほぼ同じなんだよね、ということは二つの魔法をかけ合わせればこういったスキルによる支配も壊せるんじゃないのかな?主に状態異常とかを回復する光魔法と攻撃魔法主体の聖属性魔法をかけ合わせれば何かが生まれるかも。ほぼ賭けみたいなものだけど、僕は直感を信じるしかない
「光と聖属性の扱い方がわからないけど、とにかくやってみよう」
僕は時を止めた状態で一時間程光と光をぶつけ合った。もうこれは魔法研究に近い行動だよね。いつの間にか僕ってそんなにすごい人になっていたんだね。
「光が混ざるんだけど一定時間で霧散しちゃうんだよね。何かとどめる方法はないかな~」
アイテムバッグを覗きながらつぶやいているとダイヤのインゴットが目に入った。
「宝石はマナをためることができるって言ってたよね。ということは」
ダイヤを中央に置いて僕は光属性の球状にしたマナと聖属性の同じものをダイヤに左右からぶつけた。
「中々入らないけどいい感じ?」
光同士のマナが球状にしたダイヤの中へと入っていき霧がかった光と白色の強い靄が混ざり合っていく。そして、拳大の球が入りきると一瞬、眩い光が玉座の間に走り光が収まるとダイヤの宝石に黄色い龍が巻き付いていて光り輝いていた。
「わ~きれいだな~」
「あなた様が私をお作りになられたのですか?」
「しゃべれるの?」
「はい、膨大なマナによって私にはあなた様の学んできた事が刷り込まれています」
「じゃあ、僕がやりたいこともわかるよね?」
「はい、それの答えも心得ています。レインの枝を一ついただけますか?」
ダイヤの宝石に巻き付いている龍がしゃべりだして僕は驚いた。龍は僕の記憶を持っていて何をしたいのかもわかっていたようだ。僕は言われた通り枝を渡すと龍は枝を変形させていき、モナーナの杖のように宝石をはめる様な形状にしていった。
「そこへ私を」
「杖にするんだね。わかったよ」
僕は言われた通り宝石をレインの枝にはめ込んだ。
杖は血液が通るように光を隅々まで浸透させていく。
「創造主様わたしに名をください」
「名前?」
「はい」
杖の龍は頷いた。僕は首を傾げて名前を考える。う~ん杖の龍だからステッキドラゴン?ステゴン、カッコ悪いかドラゴンステッキ・・・ドラキーってどうだろう?
「ドラキーなんてどうかな?」
「ドラキーですか・・・わかりました。私の名はドラキー誰も創造主たちを状態異常になどさせません!」
可愛らしい名前をあげるとドラキーは光り輝いてユアンとアリスを包んでいった。
「じゃあユアンは私の物よ」
「それもお断りします。ユアンは泣いている。兄として僕はユアンを君から解放する!」
「だから無理だって・・・」
アリスが話している途中で時間を止めて僕はユアンに近づいていく。ユアンの頬に手を当ててユアンの時を動かした。
「ユアン大丈夫?」
「・・・」
命令が下りてこないユアンはただの人形のように立ち尽くしている。もしかしたらアリスが死んだだけだとこの状態で解放されるかもしれない。
「どうしようかユアン」
「・・・」
「王族しかもっていないスキルか~。そう言えば僕のスキルカードってそういったものも得られないのかな・・」
僕は止まった時の中でスキルカードを取り出した。
取得しているスキル
武術系スキル
剣術7
魔法系スキル
火7 水7 風0 土7 木7 氷0 雷0 闇7 光7 無0 爆0 時7
製作系スキル
家事7
裁縫7
武器製造7
防具製造7
魔道具製造7
農業7
採取7
採掘7
大工7
エキストラスキル
[洗濯]
[付喪神(ツクモガミ)]
[掃除全般]
割り振りスキルポイント 600
新しいスキルも生まれていてなんとも人に見せにくいカードになってしまいました。
「全部覚えたらどうなるんだろう?」
興味本位で僕はすべての魔法系スキルに7ポイント振り込んだ。
魔法系スキル
火7 水7 風7 土7 木7 氷7 雷7 闇7 光7 無7 爆7 時7 雲7 真空7 聖7
すべての魔法を7に振り込むとともに今まで見えなかった属性が見えるようになった。聖属性のスキルは全部を得たことで現れた。聖属性が先天性の物といわしめているのはこういうことかもしれない。すべての初期属性スキルを5以上にしなくては得られない力、そりゃだれも得られないよね。やっぱり、ユアンは勇者の素質があったんだね。
これで名実ともに僕はすべての魔法が使える人になってしまいました。ユアンを救うためとはいえやりすぎな感じがする。
「これでもダメなのかな。魔法を全部知っているわけじゃないからスキルレベルを上げてもダメ?」
聖属性の魔法は聖属性の攻撃魔法が主体、光は回復で聖属性とはほぼ同じなんだよね、ということは二つの魔法をかけ合わせればこういったスキルによる支配も壊せるんじゃないのかな?主に状態異常とかを回復する光魔法と攻撃魔法主体の聖属性魔法をかけ合わせれば何かが生まれるかも。ほぼ賭けみたいなものだけど、僕は直感を信じるしかない
「光と聖属性の扱い方がわからないけど、とにかくやってみよう」
僕は時を止めた状態で一時間程光と光をぶつけ合った。もうこれは魔法研究に近い行動だよね。いつの間にか僕ってそんなにすごい人になっていたんだね。
「光が混ざるんだけど一定時間で霧散しちゃうんだよね。何かとどめる方法はないかな~」
アイテムバッグを覗きながらつぶやいているとダイヤのインゴットが目に入った。
「宝石はマナをためることができるって言ってたよね。ということは」
ダイヤを中央に置いて僕は光属性の球状にしたマナと聖属性の同じものをダイヤに左右からぶつけた。
「中々入らないけどいい感じ?」
光同士のマナが球状にしたダイヤの中へと入っていき霧がかった光と白色の強い靄が混ざり合っていく。そして、拳大の球が入りきると一瞬、眩い光が玉座の間に走り光が収まるとダイヤの宝石に黄色い龍が巻き付いていて光り輝いていた。
「わ~きれいだな~」
「あなた様が私をお作りになられたのですか?」
「しゃべれるの?」
「はい、膨大なマナによって私にはあなた様の学んできた事が刷り込まれています」
「じゃあ、僕がやりたいこともわかるよね?」
「はい、それの答えも心得ています。レインの枝を一ついただけますか?」
ダイヤの宝石に巻き付いている龍がしゃべりだして僕は驚いた。龍は僕の記憶を持っていて何をしたいのかもわかっていたようだ。僕は言われた通り枝を渡すと龍は枝を変形させていき、モナーナの杖のように宝石をはめる様な形状にしていった。
「そこへ私を」
「杖にするんだね。わかったよ」
僕は言われた通り宝石をレインの枝にはめ込んだ。
杖は血液が通るように光を隅々まで浸透させていく。
「創造主様わたしに名をください」
「名前?」
「はい」
杖の龍は頷いた。僕は首を傾げて名前を考える。う~ん杖の龍だからステッキドラゴン?ステゴン、カッコ悪いかドラゴンステッキ・・・ドラキーってどうだろう?
「ドラキーなんてどうかな?」
「ドラキーですか・・・わかりました。私の名はドラキー誰も創造主たちを状態異常になどさせません!」
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