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第一章
第16話 魔法は英語
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ドドドン! そんな音がグールの群れの奥から聞こえてくる。
でもそんなの気にしている場合じゃない。矢と魔法の飛び交う中、冒険者達は乱戦状態だ。
アイラさんのエリュシオンは流石に邪魔で使えないな。
「ハヤト殿。次がきます」
「了解」
三人でグールを二匹ずつ倒す。乱戦で漏れたグールが城壁前にやってくる。それを僕らみたいな下位の冒険者が担当する。
「ハッ!」
アイラさんの横なぎの槍がグール二匹を転倒させる。刃の傷をものともしないグールはすぐに立ち上がろうとしてる。それでも元々動きの悪いゾンビだから、難なく僕とニカで仕留めきれた。
「ThreeMagic Firebolt」
「魔法は英語に聞こえるな。真似すれば行けるかな?」
城壁上の魔法使いの声が聞こえてくる。完全な英語の発音に聞こえる。これもスキル【ブラリカ語】のおかげかな。僕がそれで使えるかは謎だな。
「お兄ちゃん! 次が来るよ」
「了解! アイラさん!」
「はい!」
アイラさんが先陣を切る作戦を継続して戦う。彼女は結構戦闘経験が多いみたいで自ら提案してくれた。僕は言えるほど実戦経験はないからな。ニカに教えるのがやっとだ。そして、グールを倒しているとレベルが上がっていく。
『レベルが上がりました』
『インベントリを習得しました』
一度目のレベルアップでなんとインベントリを獲得した。買ったものを取り出さないでそのままにすればインベントリと同じ効果だったけど、これからは取り出したものも得たものもウィンドウに入れるだけでしまえてしまう。更にチートに磨きがかかった。
レベルが上がっても続いてグール達と戦う。
「気をつけろ! オーガのゾンビだ。木が行くぞ!」
「!?」
遠くから声が聞こえてくる。声が聞こえてすぐに木が飛んできて僕の目の前に突き刺さった。別の魔物のゾンビもいるのか。結構厄介なんじゃ?
「再生能力が強いオーガのゾンビか。力も強い魔物だから危ないけれど」
アイラさんがそう呟く。だけど、その心配は杞憂に終わる。
「バルバトスさんがオーガのゾンビを倒したぞ~」
歓喜の声が聞こえてくる。前線では精鋭が戦ってるから声を出す余裕があるみたいだ。
オーガのゾンビを倒しても群れは終わりが見えない。僕らでも50体は倒しているんだけど、これはやばいんじゃないか?
「全防衛者聞け!」
城壁上から声が聞こえてくる。金髪をなびかせた女性が石を口の前に出して話してる。拡声器みたいな魔法石か?
「グールの群れは隣の国からやってきています。途中の村々を飲み込んで大きくなってしまったようです。この戦いは消耗戦になります。疲弊した方はすぐに城壁の中に逃げてきてください。食べ物も用意していますから」
優しい声で語りかける女性。あの人が領主様なのか?
「カタリナ様だな。優しい貴族様という話は聞いたことがあるがとても聞き心地のいい声だ」
「確かに」
アイラさんの言葉に頷く。無理して戦わせるようなブラックな貴族ではないみたいだ。
カタリナ様の言葉を聞いた僕らと他の冒険者達はグールをけん制しながら後退していく。
敵の動きが遅いおかげで簡単に城壁の中へと避難できた。
「さあ、皆さん。食事をして元気になってください」
メイドや執事の格好をした人たちが料理を配って回ってる。ニカが受け取ってスープとパンに舌鼓。胡椒が効いていて美味しいな。
「どうですか皆さん」
カタリナ様も料理を配って回ってる。執事のおじいさんは汗を拭って困ってるけど、お構いなしといった様子だ。
冒険者達も畏まって美味しいと伝えてる。
「こ、こんなに胡椒をふんだんに使っていただいて恐縮です」
「この町の為に戦ってもらっていますからね。美味しいものを食べてもらって元気になっていただかないと」
冒険者の言葉にカタリナ様は微笑んで答えた。本当に優しい方だな。
「あら? 防衛にこんな小さな子も?」
「あっ、はい! ハヤトお兄ちゃんとアイラお姉ちゃんと一緒に」
ニカに気が付いたカタリナ様が驚きの声をあげて近づいてくる。ニカの声に微笑むとそっと彼の頭の上に手を乗せた。
「可愛らしい。こんな小さな子も戦っているのに私は……。すみません、みっともない姿を見せてしまって」
カタリナ様は涙して声を詰まらせる。自分も戦いたいのかな?
「カタリナ様。あなたは束ねる者です。それをまっとうすれば戦っているということです」
「……。ありがとうアイラさん。そういっていただけるとありがたいです」
アイラさんが慰めの言葉をかけると涙目で微笑むカタリナ様。二人が並ぶと絵になるな。姫とそれを守るナイトって感じだ。
「引き続き頑張ってください。皆さんも」
カタリナ様は涙を拭って料理配りに戻っていく。みんなカタリナ様を目で追ってる。冒険者達はメロメロで目がハートになってるな。
「ん~、困ったな」
カタリナ様を目で追っているとヴェインが目の前を通った。なんか困ってるみたいだけど、どうしたんだろう?
「どうしたんだヴェイン」
「ああ、ハヤトさん。実は毒消しポーションがなくなっちゃって」
「毒?」
「はい、グールの攻撃を受けた人は毒を受けるんです。その為に用意していた分を全部使ってしまって」
ヴェインは困った様子でため息をついてる。毒消しポーションか、異世界商店で買えるけど。
「命に関わりそうな人もいるので困っているんですよ」
「そ、そうなんですか……。どのくらい必要なんですか?」
「そうですね~。30もあればいいんですけど」
30個か一個10Gで買えるから300Gか、余裕で買えちゃうな。人助けになるなら内緒にしてもらって出してもいいかも。ちょっと話してみるかな。
「ヴェイン少し話を聞いてもらっていいかな?」
「え? はい。何かあったんですか?」
ひそひそと耳打ちすると一緒に路地に入った。アイラさんとニカにも待っていてもらう。ニカには言ってもいいかもしれないけど、アイラさんには正直まだ打ち解けていいかわからないから。
「これを」
「!? ハヤトさんまさか……」
毒消しポーションを30個取り出すとヴェインは驚愕してる。
瓶のポーションを30個も懐から出した。これはインベントリを持ってるって言っているような物。ヴェインは微笑んで無言で頷いてくれた。
「安心してください。俺は黙っています。この事はニカ君とアイラさんは?」
「まだ言ってない。グールと戦っててスキルを覚えたから」
「そうなんですね。バルバトスさんが言っていたことは本当だったんだ。少し感じたけど、インベントリを持ってるとは。報酬はグールの討伐報酬と一緒に渡しますね。なるべくばれないようにします」
風呂敷みたいな布を取り出すヴェイン。僕の出したポーションを包むと颯爽と去っていく。
僕はホッと胸を撫でおろしてニカ達と合流する。
「ヴェインお兄ちゃん大丈夫だって?」
「うん。何とかポーションを手に入れられたってさ」
「それは良かった。グールを撃退できても死者が多かったら意味がないからな」
ニカの質問に答えるとアイラさんが微笑んで頷く。そうだよね、死者は出来るだけ少ない方がいいに決まってる。
「よ~し。腹も膨れた。俺は先に行くぞ」
バルバトスさんも帰ってきてたみたいで食器を置くとまたもや城壁上から外へと出ていった。少しするとまたもや激しい音が聞こえてくる。あの人は戦闘狂ってやつなのかな。楽しそうだ。
でもそんなの気にしている場合じゃない。矢と魔法の飛び交う中、冒険者達は乱戦状態だ。
アイラさんのエリュシオンは流石に邪魔で使えないな。
「ハヤト殿。次がきます」
「了解」
三人でグールを二匹ずつ倒す。乱戦で漏れたグールが城壁前にやってくる。それを僕らみたいな下位の冒険者が担当する。
「ハッ!」
アイラさんの横なぎの槍がグール二匹を転倒させる。刃の傷をものともしないグールはすぐに立ち上がろうとしてる。それでも元々動きの悪いゾンビだから、難なく僕とニカで仕留めきれた。
「ThreeMagic Firebolt」
「魔法は英語に聞こえるな。真似すれば行けるかな?」
城壁上の魔法使いの声が聞こえてくる。完全な英語の発音に聞こえる。これもスキル【ブラリカ語】のおかげかな。僕がそれで使えるかは謎だな。
「お兄ちゃん! 次が来るよ」
「了解! アイラさん!」
「はい!」
アイラさんが先陣を切る作戦を継続して戦う。彼女は結構戦闘経験が多いみたいで自ら提案してくれた。僕は言えるほど実戦経験はないからな。ニカに教えるのがやっとだ。そして、グールを倒しているとレベルが上がっていく。
『レベルが上がりました』
『インベントリを習得しました』
一度目のレベルアップでなんとインベントリを獲得した。買ったものを取り出さないでそのままにすればインベントリと同じ効果だったけど、これからは取り出したものも得たものもウィンドウに入れるだけでしまえてしまう。更にチートに磨きがかかった。
レベルが上がっても続いてグール達と戦う。
「気をつけろ! オーガのゾンビだ。木が行くぞ!」
「!?」
遠くから声が聞こえてくる。声が聞こえてすぐに木が飛んできて僕の目の前に突き刺さった。別の魔物のゾンビもいるのか。結構厄介なんじゃ?
「再生能力が強いオーガのゾンビか。力も強い魔物だから危ないけれど」
アイラさんがそう呟く。だけど、その心配は杞憂に終わる。
「バルバトスさんがオーガのゾンビを倒したぞ~」
歓喜の声が聞こえてくる。前線では精鋭が戦ってるから声を出す余裕があるみたいだ。
オーガのゾンビを倒しても群れは終わりが見えない。僕らでも50体は倒しているんだけど、これはやばいんじゃないか?
「全防衛者聞け!」
城壁上から声が聞こえてくる。金髪をなびかせた女性が石を口の前に出して話してる。拡声器みたいな魔法石か?
「グールの群れは隣の国からやってきています。途中の村々を飲み込んで大きくなってしまったようです。この戦いは消耗戦になります。疲弊した方はすぐに城壁の中に逃げてきてください。食べ物も用意していますから」
優しい声で語りかける女性。あの人が領主様なのか?
「カタリナ様だな。優しい貴族様という話は聞いたことがあるがとても聞き心地のいい声だ」
「確かに」
アイラさんの言葉に頷く。無理して戦わせるようなブラックな貴族ではないみたいだ。
カタリナ様の言葉を聞いた僕らと他の冒険者達はグールをけん制しながら後退していく。
敵の動きが遅いおかげで簡単に城壁の中へと避難できた。
「さあ、皆さん。食事をして元気になってください」
メイドや執事の格好をした人たちが料理を配って回ってる。ニカが受け取ってスープとパンに舌鼓。胡椒が効いていて美味しいな。
「どうですか皆さん」
カタリナ様も料理を配って回ってる。執事のおじいさんは汗を拭って困ってるけど、お構いなしといった様子だ。
冒険者達も畏まって美味しいと伝えてる。
「こ、こんなに胡椒をふんだんに使っていただいて恐縮です」
「この町の為に戦ってもらっていますからね。美味しいものを食べてもらって元気になっていただかないと」
冒険者の言葉にカタリナ様は微笑んで答えた。本当に優しい方だな。
「あら? 防衛にこんな小さな子も?」
「あっ、はい! ハヤトお兄ちゃんとアイラお姉ちゃんと一緒に」
ニカに気が付いたカタリナ様が驚きの声をあげて近づいてくる。ニカの声に微笑むとそっと彼の頭の上に手を乗せた。
「可愛らしい。こんな小さな子も戦っているのに私は……。すみません、みっともない姿を見せてしまって」
カタリナ様は涙して声を詰まらせる。自分も戦いたいのかな?
「カタリナ様。あなたは束ねる者です。それをまっとうすれば戦っているということです」
「……。ありがとうアイラさん。そういっていただけるとありがたいです」
アイラさんが慰めの言葉をかけると涙目で微笑むカタリナ様。二人が並ぶと絵になるな。姫とそれを守るナイトって感じだ。
「引き続き頑張ってください。皆さんも」
カタリナ様は涙を拭って料理配りに戻っていく。みんなカタリナ様を目で追ってる。冒険者達はメロメロで目がハートになってるな。
「ん~、困ったな」
カタリナ様を目で追っているとヴェインが目の前を通った。なんか困ってるみたいだけど、どうしたんだろう?
「どうしたんだヴェイン」
「ああ、ハヤトさん。実は毒消しポーションがなくなっちゃって」
「毒?」
「はい、グールの攻撃を受けた人は毒を受けるんです。その為に用意していた分を全部使ってしまって」
ヴェインは困った様子でため息をついてる。毒消しポーションか、異世界商店で買えるけど。
「命に関わりそうな人もいるので困っているんですよ」
「そ、そうなんですか……。どのくらい必要なんですか?」
「そうですね~。30もあればいいんですけど」
30個か一個10Gで買えるから300Gか、余裕で買えちゃうな。人助けになるなら内緒にしてもらって出してもいいかも。ちょっと話してみるかな。
「ヴェイン少し話を聞いてもらっていいかな?」
「え? はい。何かあったんですか?」
ひそひそと耳打ちすると一緒に路地に入った。アイラさんとニカにも待っていてもらう。ニカには言ってもいいかもしれないけど、アイラさんには正直まだ打ち解けていいかわからないから。
「これを」
「!? ハヤトさんまさか……」
毒消しポーションを30個取り出すとヴェインは驚愕してる。
瓶のポーションを30個も懐から出した。これはインベントリを持ってるって言っているような物。ヴェインは微笑んで無言で頷いてくれた。
「安心してください。俺は黙っています。この事はニカ君とアイラさんは?」
「まだ言ってない。グールと戦っててスキルを覚えたから」
「そうなんですね。バルバトスさんが言っていたことは本当だったんだ。少し感じたけど、インベントリを持ってるとは。報酬はグールの討伐報酬と一緒に渡しますね。なるべくばれないようにします」
風呂敷みたいな布を取り出すヴェイン。僕の出したポーションを包むと颯爽と去っていく。
僕はホッと胸を撫でおろしてニカ達と合流する。
「ヴェインお兄ちゃん大丈夫だって?」
「うん。何とかポーションを手に入れられたってさ」
「それは良かった。グールを撃退できても死者が多かったら意味がないからな」
ニカの質問に答えるとアイラさんが微笑んで頷く。そうだよね、死者は出来るだけ少ない方がいいに決まってる。
「よ~し。腹も膨れた。俺は先に行くぞ」
バルバトスさんも帰ってきてたみたいで食器を置くとまたもや城壁上から外へと出ていった。少しするとまたもや激しい音が聞こえてくる。あの人は戦闘狂ってやつなのかな。楽しそうだ。
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