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第二章 悪しき影
第四十七話 召喚
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「はっ! や~!」
「なんか、多いね」
僕らは街道を故郷ソソルソ村に向かって歩いてる。その道中に多くの魔物が僕らを襲って来ているんだ。明らかに多いのでシーナがゴブリンの頭を蹴り上げながら話してきた。僕はオークを切り伏せています。
『[クリスタルショット]群れに当たってしまいましたね。もしかしたら指揮の出来る魔物がいるかもしれませんよ』
カーバンクルの姿に戻ったカクルがクリスタルの魔法を放ってからそう言ってきた。水晶が複数飛び出して、ゴブリンやオークの頭を吹き飛ばしてる。魔物の種類は人型が多いけれど、動物型の者もいくらかいる。
「とにかく、ソソルソ村に向かうにはここを通らないといけないから突き進もう」
「うん、アレクのアイテムがあれば余裕だよ」
向かってくる魔物を狩りながら僕らは街道をそのまま進んでいく。職業を付与したアイテムはかなり優秀だからね。
『マスター、そろそろ魔物を召喚してみては?』
「えっ?」
カクルが魔物を召喚してみたらと声をかけてきた。う~ん、どうしよう。
「余裕があるから大丈夫だよ」
『マスター達なら、余裕でしょうけどめんどくさくない?』
「確かにめんどくさいね」
話している間も僕らに気付いた魔物を狩ってる。すでにニ十匹の魔物を狩ってるよ。もちろん、死体は回収しているので素材がいっぱい。卸すのにはギルドに行かないといけないからドルドランの町に行かないといけないから三週間後になっちゃうね。
『だから魔物は魔物に狩らした方がいいと思うんだ。それによるは安心安全に寝たいでしょ?』
「むむむ」
カクルは頑なに魔物の召喚を進めてくる。何か良い事があるのかな?
「カクルは薦めてくるけど何かあるの?」
『魔物の召喚は僕の存在を維持するためのものでもあるんだ。まだ少し余裕があるけど、マナを補充してほしいんだ』
「マナを入れないといなくなるって事?」
『そう言う事、僕はクリスタルになって空に舞い上がり何処かへ飛んでいっちゃうんだ。それが起こるって事はマスターが僕を使わなかったって事だから、次のマスターを選ぶための行為が行われるってわけ』
「なるほど」
大精霊なのにこんなに不自由なんだな。何だか可哀そうだ。
「じゃあ、使おうかな。カクルと離れるのも何だか嫌だしね」
納得してとうとうカクルを使う時が来てしまいました。そう言えば、召喚した魔物はずっと外にいるのかな?
「召喚した魔物はしまえるの?」
『戻せるよ。そこは安心して』
召喚した魔物は収納できるみたいだね。流石に従魔を持っていたら目立ってしまう。今でも大分目立ってしまっているけど、これ以上は許容できないから用心しないと。
「僕はどうすればいいのかな?」
『僕に触れて手に力を入れてみて』
「こう?」
『うん、それで大丈夫』
カクルに言われた通り、僕は手のひらに力を加えた。僕の手のひらから青白い霧のような物がカクルへと流れていく。
『マナはそれで十分、何を召喚する?』
「何が召喚できるの?」
『えっと~、メニューを出すね。こんな感じの魔物が出せるよ』
何が出せるのか聞くとカクルが黒い水晶の板を取り出した。そこには魔物の名前がずらっと書かれてる。
「物質系が多いのかな?」
『うん。僕はクリスタルの精霊だからね』
初級の魔物は有名なゴブリンやオークなんかも召喚できるけど、上のランクになるにつれて物質系の魔物が増えてる。
「クリスタルタイガー、クリスタルシザー・・・どれを召喚すればいいのかな?」
大体、クリスタルと名前が付くものが多い。あとはロックとかスチールとかそう言った名前が先頭に来る魔物ばかりだ。
『群れと対峙するなら、大きな魔物の方がいいかも』
「私は可愛い魔物がいいと思うな~。カクルよりもかわいいの~」
カクルは戦闘の強い者でシーナは可愛いのを求めているみたい。カクルよりもかわいいって結構ハードル高いよ。
「よし! 決めた」
『は~い、じゃあ召喚するよ~』
魔物を決めたのでカクルにメニューを指さして知らせた。
カクルはそれを見て手を挙げて答え、地面に魔法陣をマナで描いていく。
「なんか、多いね」
僕らは街道を故郷ソソルソ村に向かって歩いてる。その道中に多くの魔物が僕らを襲って来ているんだ。明らかに多いのでシーナがゴブリンの頭を蹴り上げながら話してきた。僕はオークを切り伏せています。
『[クリスタルショット]群れに当たってしまいましたね。もしかしたら指揮の出来る魔物がいるかもしれませんよ』
カーバンクルの姿に戻ったカクルがクリスタルの魔法を放ってからそう言ってきた。水晶が複数飛び出して、ゴブリンやオークの頭を吹き飛ばしてる。魔物の種類は人型が多いけれど、動物型の者もいくらかいる。
「とにかく、ソソルソ村に向かうにはここを通らないといけないから突き進もう」
「うん、アレクのアイテムがあれば余裕だよ」
向かってくる魔物を狩りながら僕らは街道をそのまま進んでいく。職業を付与したアイテムはかなり優秀だからね。
『マスター、そろそろ魔物を召喚してみては?』
「えっ?」
カクルが魔物を召喚してみたらと声をかけてきた。う~ん、どうしよう。
「余裕があるから大丈夫だよ」
『マスター達なら、余裕でしょうけどめんどくさくない?』
「確かにめんどくさいね」
話している間も僕らに気付いた魔物を狩ってる。すでにニ十匹の魔物を狩ってるよ。もちろん、死体は回収しているので素材がいっぱい。卸すのにはギルドに行かないといけないからドルドランの町に行かないといけないから三週間後になっちゃうね。
『だから魔物は魔物に狩らした方がいいと思うんだ。それによるは安心安全に寝たいでしょ?』
「むむむ」
カクルは頑なに魔物の召喚を進めてくる。何か良い事があるのかな?
「カクルは薦めてくるけど何かあるの?」
『魔物の召喚は僕の存在を維持するためのものでもあるんだ。まだ少し余裕があるけど、マナを補充してほしいんだ』
「マナを入れないといなくなるって事?」
『そう言う事、僕はクリスタルになって空に舞い上がり何処かへ飛んでいっちゃうんだ。それが起こるって事はマスターが僕を使わなかったって事だから、次のマスターを選ぶための行為が行われるってわけ』
「なるほど」
大精霊なのにこんなに不自由なんだな。何だか可哀そうだ。
「じゃあ、使おうかな。カクルと離れるのも何だか嫌だしね」
納得してとうとうカクルを使う時が来てしまいました。そう言えば、召喚した魔物はずっと外にいるのかな?
「召喚した魔物はしまえるの?」
『戻せるよ。そこは安心して』
召喚した魔物は収納できるみたいだね。流石に従魔を持っていたら目立ってしまう。今でも大分目立ってしまっているけど、これ以上は許容できないから用心しないと。
「僕はどうすればいいのかな?」
『僕に触れて手に力を入れてみて』
「こう?」
『うん、それで大丈夫』
カクルに言われた通り、僕は手のひらに力を加えた。僕の手のひらから青白い霧のような物がカクルへと流れていく。
『マナはそれで十分、何を召喚する?』
「何が召喚できるの?」
『えっと~、メニューを出すね。こんな感じの魔物が出せるよ』
何が出せるのか聞くとカクルが黒い水晶の板を取り出した。そこには魔物の名前がずらっと書かれてる。
「物質系が多いのかな?」
『うん。僕はクリスタルの精霊だからね』
初級の魔物は有名なゴブリンやオークなんかも召喚できるけど、上のランクになるにつれて物質系の魔物が増えてる。
「クリスタルタイガー、クリスタルシザー・・・どれを召喚すればいいのかな?」
大体、クリスタルと名前が付くものが多い。あとはロックとかスチールとかそう言った名前が先頭に来る魔物ばかりだ。
『群れと対峙するなら、大きな魔物の方がいいかも』
「私は可愛い魔物がいいと思うな~。カクルよりもかわいいの~」
カクルは戦闘の強い者でシーナは可愛いのを求めているみたい。カクルよりもかわいいって結構ハードル高いよ。
「よし! 決めた」
『は~い、じゃあ召喚するよ~』
魔物を決めたのでカクルにメニューを指さして知らせた。
カクルはそれを見て手を挙げて答え、地面に魔法陣をマナで描いていく。
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