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第一章
第4話 目標と決意
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「ご苦労さん。これで何か買いなさい」
「いえ。仕事ですから」
「いいんだよ。取っておきなさい」
「じゃ、じゃあ。ありがたくいただきます」
「あ、ありがとうございます」
門の前の掃除をしていると門を守ってる兵士さんが声をかけてきて銅貨を数枚くれた。
仕事だから断ったけど、そんなに余裕もないからありがたくいただくことにした。
僕とルリがお礼を言うと兵士さんたちがみんな笑顔で手を振ってくれた。
「身綺麗にするとこんなにも違うの?」
「ん、うん。そうみたいだね」
ルリが困惑してる。
それもそのはずだ。汚れた布の服を着ていた時にここら辺でゴミを漁っていると石を投げられたりしていたって言うのに、服を綺麗にしただけでこんなに良くしてくれるんだから……人は結局見た目なんだよな~。
「それなら他の子達も身綺麗にすれば」
「うん、そうだね。でも、それをするのはもっと僕らが安定してからだよ」
「安定?」
「うん。孤児院を作るんだ」
ルリの推測通り進められれば孤児を労働力に出来る。街にとってもいいことだし、僕らにとってもいいことだ。少なくとも餓死で死ぬ子はいなくなるから。
「大人がいなくても作れるの?」
「今日の間に見てきただろ? お金があれば大人も仲間になってくれる。それに今は僕らのレベルも上がってる。何とかなるはずだよ」
ルリの質問に答えると彼女は大きく頷いて『フィルは頭いいね』と褒めてくれた。
今日得た結果だからね。頭がいいとかそういうのとは違うかな。前世の記憶でもこんなことは分からなかったから。お金で人を動かすなんてやったこともないし。
「じゃあ。私達が強くなって家を買うってこと?」
「うん。そうなるね。家を拠点にしてそこを孤児院としてみんなで協力して暮らすんだ」
ルリみたいに信用できる子とパーティーを組んでラフィーリアさんにレベルをあげてもらう。そうすれば、更に安定感が上がる。
人を見る目は前世の経験が役に立つ。前世で40年過ごした経験は伊達ではない。子供だろうがその子をしっかりと見極めてパーティーに誘う。そして、仲間になってもらって孤児院を一緒に経営してもらう。うん、それを目標にしていこう。
「よし! 頑張る! 路上で暮らす苦しみは知ってるもん。しなくていいようにして見せる」
フンスと気合を入れるルリ。前世の記憶のあった僕があれだけ苦しかった路地生活。それを普通の少女が味わったんだから、それはもう壮絶なものだっただろうな。
「よし。ギルドで信頼を得て、いっぱい仕事をしていこう。ゆくゆくは外の魔物を倒して魔石で稼ぐんだ」
「うん! 頑張る!」
ガッツポーズをするルリ。人の為に頑張れるいい子だな。思わず彼女に優しい視線を送ってしまう。彼女は見られていることで恥ずかしそうに頬を赤くさせる。そんなに恥ずかしがらなくてもいいと思うけどな。
集めたゴミをゴミ箱に入れて運ぶ。なかなかの大きさのゴミ箱だけど、レベルアップのおかげで軽々持てるぞ。
この世界には魔物がいる。魔物の体内には魔石と言われる宝石がある。それをとって売ることが出来る。
ゴブリンと言われる小さな緑の小人の魔物はビー玉程の魔石を残す。魔石の大きさは魔物の強さによって大きさが変わるらしい。
孤児の時に冒険者の話を盗み聞きしたので本当かはわからないけれど、その魔石を売ってお金を稼いでいければ孤児院になる家を買うこともそんなに難しいことじゃないだろう。
ゴミ箱を運びながらそんなことを考える。焼却炉について燃えないゴミもいっぺんに入れていって蓋をしめると燃えていく。炎の魔法を封じ込めた魔石が焼却炉の中にあってそれが反応して燃えるらしい。
性能が現在日本並みなのが驚きだけど、なんで魔石が売れるのかはここら辺にあるって感じだな。
依頼を終えたのでギルドに報告に戻る。その途中、掃除していた門前から大きな魔物を乗せた台車が運ばれてきた。翼竜と言われる魔物っぽい、翼があってプテラノドンのような魔物だ。
「ラフィーリアとかいう冒険者が一撃で倒したらしいぞ」
「ほ~、そりゃ凄い」
「おまけに美人なんだってよ」
魔物を見ていた野次馬からそんな声が聞こえる。
あの魔物を倒したことで僕らのレベルが上がったってことか。でも彼女の姿が見えないな。
「そんなに美人なら一度見てみたいもんだな~」
「それが遠方へと旅に出たらしいぞ」
「は~、そりゃ残念だ」
ええ!? ラフィーリアさん旅に出ちゃったの……。お礼もしっかりできていないのに。
縁があったらその時にお礼をするしかないかな。正直にパーティーのことを話して出来る限りのお礼をしよう。そうしないと僕の気が済まない。
「フィル……。残念だったね」
「ん? ああ、そうだね」
「好きな人が遠くに行っちゃうのは悲しいよね」
「うん、好きな人……。へ? 好きな人ってラフィーリアさん?」
残念そうに俯いているとルリが心配そうに声をかけてくれた。どうやら、勘違いしているようだな。
別にラフィーリアさんのことが好きというわけじゃない。ただ綺麗な人だな~っとは思っていたけどね。
彼女のように困っている人を助けることもしたいとも思ったから憧れの方が強いかもな。
「別に好きってわけじゃないよ。ただ、彼女のように困っている人を助けられる人になりたいって思っていただけさ。それにお礼もしたかったしね」
「そ、そうなんだ」
僕の返答にホッとするルリ。なんでホッとしているのかわからなかったけど、思わず彼女の頭をポンポンしてしまう。彼女は困ったような表情で僕を見つめてきた。
「フィル……」
「ああ、ごめんごめん。思わず子供扱いしちゃったね」
前世と合わせるとかなりの歳のせいか、彼女の事を子供扱いしてしまう。まあ、実際に子供なわけだからいいとは思うんだけどね。
「さあ、報告に行こう」
「う、うん」
うつむきがちで顔を真っ赤にするルリの手を取ってギルドへ歩いていく。
ギルドについて中に入るとオリーブさんが気が付いてくれて駆けてきた。
「おかえりなさい二人とも」
「ただいま戻りました」
「も、戻りました……」
オリーブさんの圧にルリが僕の影に隠れて答える。ルリはこういったところも直さないとな~。
「掃除が終わったのね?」
「はい。それでなんですが」
「大丈夫よ。ギルドの二階に空き部屋があるから使いなさい」
「ええ!?」
今日の宿屋を聞こうと思ったらギルドに泊めてくれるみたい。ここまでしてもらうのは流石におかしい?
「な、なんでわかったんですか?」
「ラフィーリアさんに言われていたのよ。『見込みのある子が孤児にいるから私が旅立つ時にギルドに誘う。その子が来た時はギルドの私の部屋を使わせて』って」
「ええ!? ギルド職員だったんですか?」
どうやら、ラフィーリアさんはギルド職員だったみたい。
「そうよ。あのガルトが大人しくなったのを見たでしょ。彼女はギルドマスターの上の存在、グランドマスターと言われる地位にいる人なの。いろんな町のギルドを回ってあなたのような見込みのある人を探したり、悪党を成敗して回っているのよ」
「そ、そうなんですね……」
僕が見込みがあるって目をつけてくれてたのか。でも、特別良いことなんて?
「『あの子は綺麗な子なの』っていつも言っていたわ。すぐにでも助けたいと思っていたみたいだけど、なぜか自分がいなくなる時にって頑なだった。なんでかしらね」
綺麗な子か……そんなこと思ったこともなかったな~。
「フィルはいっつも別のこの事を考えていたもんね」
「へ?」
手遊びをしながらルリが声をあげた。
「自分よりも小さな子に食べ物を譲ったり、持ち物を落とした人に正直に拾って渡したり」
ルリは顔を徐々に赤くさせて話す。
どうやら、前からルリに見られていたみたい。まあ、同じ町で孤児をしていれば見られていてもおかしくないか。
自分が死にそうなのに人に食べ物をあげるって言うのもおかしな話だけど、裕福ではないけど、不自由のない生活だった前世の記憶があるものだからついつい困っている子に食べ物をあげてしまうんだよな。
自分は一度死んでいるわけだからいいか、なんて……思ってみればおかしな子だな。僕は。
「ふふ、じゃあ、案内するわね」
ルリの様子を見て微笑むオリーブさん。二階にあがっていくオリーブさんに、手を握ってルリとついていく。
まだまだルリは冒険者が怖いみたいだな。あの丸坊主のせいだな。
「いえ。仕事ですから」
「いいんだよ。取っておきなさい」
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「今日の間に見てきただろ? お金があれば大人も仲間になってくれる。それに今は僕らのレベルも上がってる。何とかなるはずだよ」
ルリの質問に答えると彼女は大きく頷いて『フィルは頭いいね』と褒めてくれた。
今日得た結果だからね。頭がいいとかそういうのとは違うかな。前世の記憶でもこんなことは分からなかったから。お金で人を動かすなんてやったこともないし。
「じゃあ。私達が強くなって家を買うってこと?」
「うん。そうなるね。家を拠点にしてそこを孤児院としてみんなで協力して暮らすんだ」
ルリみたいに信用できる子とパーティーを組んでラフィーリアさんにレベルをあげてもらう。そうすれば、更に安定感が上がる。
人を見る目は前世の経験が役に立つ。前世で40年過ごした経験は伊達ではない。子供だろうがその子をしっかりと見極めてパーティーに誘う。そして、仲間になってもらって孤児院を一緒に経営してもらう。うん、それを目標にしていこう。
「よし! 頑張る! 路上で暮らす苦しみは知ってるもん。しなくていいようにして見せる」
フンスと気合を入れるルリ。前世の記憶のあった僕があれだけ苦しかった路地生活。それを普通の少女が味わったんだから、それはもう壮絶なものだっただろうな。
「よし。ギルドで信頼を得て、いっぱい仕事をしていこう。ゆくゆくは外の魔物を倒して魔石で稼ぐんだ」
「うん! 頑張る!」
ガッツポーズをするルリ。人の為に頑張れるいい子だな。思わず彼女に優しい視線を送ってしまう。彼女は見られていることで恥ずかしそうに頬を赤くさせる。そんなに恥ずかしがらなくてもいいと思うけどな。
集めたゴミをゴミ箱に入れて運ぶ。なかなかの大きさのゴミ箱だけど、レベルアップのおかげで軽々持てるぞ。
この世界には魔物がいる。魔物の体内には魔石と言われる宝石がある。それをとって売ることが出来る。
ゴブリンと言われる小さな緑の小人の魔物はビー玉程の魔石を残す。魔石の大きさは魔物の強さによって大きさが変わるらしい。
孤児の時に冒険者の話を盗み聞きしたので本当かはわからないけれど、その魔石を売ってお金を稼いでいければ孤児院になる家を買うこともそんなに難しいことじゃないだろう。
ゴミ箱を運びながらそんなことを考える。焼却炉について燃えないゴミもいっぺんに入れていって蓋をしめると燃えていく。炎の魔法を封じ込めた魔石が焼却炉の中にあってそれが反応して燃えるらしい。
性能が現在日本並みなのが驚きだけど、なんで魔石が売れるのかはここら辺にあるって感じだな。
依頼を終えたのでギルドに報告に戻る。その途中、掃除していた門前から大きな魔物を乗せた台車が運ばれてきた。翼竜と言われる魔物っぽい、翼があってプテラノドンのような魔物だ。
「ラフィーリアとかいう冒険者が一撃で倒したらしいぞ」
「ほ~、そりゃ凄い」
「おまけに美人なんだってよ」
魔物を見ていた野次馬からそんな声が聞こえる。
あの魔物を倒したことで僕らのレベルが上がったってことか。でも彼女の姿が見えないな。
「そんなに美人なら一度見てみたいもんだな~」
「それが遠方へと旅に出たらしいぞ」
「は~、そりゃ残念だ」
ええ!? ラフィーリアさん旅に出ちゃったの……。お礼もしっかりできていないのに。
縁があったらその時にお礼をするしかないかな。正直にパーティーのことを話して出来る限りのお礼をしよう。そうしないと僕の気が済まない。
「フィル……。残念だったね」
「ん? ああ、そうだね」
「好きな人が遠くに行っちゃうのは悲しいよね」
「うん、好きな人……。へ? 好きな人ってラフィーリアさん?」
残念そうに俯いているとルリが心配そうに声をかけてくれた。どうやら、勘違いしているようだな。
別にラフィーリアさんのことが好きというわけじゃない。ただ綺麗な人だな~っとは思っていたけどね。
彼女のように困っている人を助けることもしたいとも思ったから憧れの方が強いかもな。
「別に好きってわけじゃないよ。ただ、彼女のように困っている人を助けられる人になりたいって思っていただけさ。それにお礼もしたかったしね」
「そ、そうなんだ」
僕の返答にホッとするルリ。なんでホッとしているのかわからなかったけど、思わず彼女の頭をポンポンしてしまう。彼女は困ったような表情で僕を見つめてきた。
「フィル……」
「ああ、ごめんごめん。思わず子供扱いしちゃったね」
前世と合わせるとかなりの歳のせいか、彼女の事を子供扱いしてしまう。まあ、実際に子供なわけだからいいとは思うんだけどね。
「さあ、報告に行こう」
「う、うん」
うつむきがちで顔を真っ赤にするルリの手を取ってギルドへ歩いていく。
ギルドについて中に入るとオリーブさんが気が付いてくれて駆けてきた。
「おかえりなさい二人とも」
「ただいま戻りました」
「も、戻りました……」
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「掃除が終わったのね?」
「はい。それでなんですが」
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「ええ!?」
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「な、なんでわかったんですか?」
「ラフィーリアさんに言われていたのよ。『見込みのある子が孤児にいるから私が旅立つ時にギルドに誘う。その子が来た時はギルドの私の部屋を使わせて』って」
「ええ!? ギルド職員だったんですか?」
どうやら、ラフィーリアさんはギルド職員だったみたい。
「そうよ。あのガルトが大人しくなったのを見たでしょ。彼女はギルドマスターの上の存在、グランドマスターと言われる地位にいる人なの。いろんな町のギルドを回ってあなたのような見込みのある人を探したり、悪党を成敗して回っているのよ」
「そ、そうなんですね……」
僕が見込みがあるって目をつけてくれてたのか。でも、特別良いことなんて?
「『あの子は綺麗な子なの』っていつも言っていたわ。すぐにでも助けたいと思っていたみたいだけど、なぜか自分がいなくなる時にって頑なだった。なんでかしらね」
綺麗な子か……そんなこと思ったこともなかったな~。
「フィルはいっつも別のこの事を考えていたもんね」
「へ?」
手遊びをしながらルリが声をあげた。
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ルリは顔を徐々に赤くさせて話す。
どうやら、前からルリに見られていたみたい。まあ、同じ町で孤児をしていれば見られていてもおかしくないか。
自分が死にそうなのに人に食べ物をあげるって言うのもおかしな話だけど、裕福ではないけど、不自由のない生活だった前世の記憶があるものだからついつい困っている子に食べ物をあげてしまうんだよな。
自分は一度死んでいるわけだからいいか、なんて……思ってみればおかしな子だな。僕は。
「ふふ、じゃあ、案内するわね」
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