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第5話
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名前 アズ
レベル 280
HP 74000
MP 74000
STR 8400
DEF 8400
DEX 8400
AGI 10500
INT 8400
MND 8300
スキル
【【封印解放】マジ・苦バッグ】
な! なんだこのスキル!
「師匠どうしたの?」
「ポピンちゃん……」
そ、そうだ。ポピンちゃんはポーターだからマジックバッグをスキルで持っているはず。
「ポピンちゃん、ステータスを見せてもらってもいい?」
「ステータス? いいですよ~。師匠ですもん」
いやいや、ステータスって結構大事な情報だから人に見せちゃダメだって言われたけどな。って今はポピンちゃんが良い子でよかったということで。
名前 ポピン
レベル 2
HP 30
MP 20
STR 6
DEF 5
DEX 5
AGI 7
INT 5
MND 5
スキル
【マジックバッグ】
レベルが低い! ってそこも驚きだけど、そこじゃない。
「マジックバッグ……」
「師匠もあるでしょ?」
あるにはあるけど、名前が変わってて更に封印解放とかなってるんだよな。前に見たときは確かに【マジックバッグ】だったんだけどな。
「ありがとう。ポピンちゃん」
「うん」
とりあえず、落ち着こう。ポピンちゃんを眠らせて、考え込む。
「封印って誰が? いや、こんなことが出来るのは師匠くらいだよな」
封印は師匠だとしてマジックバッグの名前がマジ・苦バッグになっているのはどういうことなんだ? 師匠が見えないように封印していたってことなのか? 僕のは他のポーターの人と違う性能だったの?
【マジ・苦バッグ】無限に荷物をしまえる。しかし、重さがなくなることのない苦のバッグ。入れれば入れるだけ経験値とレベルアップ時の数値がよくなる。
「……な、なるほど」
僕は師匠に色々と騙されていたみたいだ。
「前にスキルを見た時は確かにマジックバッグだった。普通のスキルと違うのを見せないように師匠は封印という形で目隠ししてたんだ……。でもなんでこのタイミングで……そうか! 言葉だ。僕自身が強くなったって認めたあの言葉だ」
封印とかそういったものは言葉を解除の方法として用いることがあるって師匠に聞いた。
「は~。でもなんで隠して冒険者にしたんだろう?」
気をつけて行動すればあんなことにもならなかったし、なめられることにもならなかったと思うけどな。
まあ、考えていても仕方ないか。とにかく、家に帰ろう。
それから次の日。僕は船に乗ってる。
なぜかクレハさんとポピンちゃんも一緒に……
「アズに借金しちゃったからついてきちゃった」
「弟子ですから!」
ということのようです。
ポピンちゃんは冒険者だからわかるけど、クレハさんは宿屋どうするんだよ。
「クレハさん。宿屋はどうするんですか?」
「人に売って出てきたから未練はないよ。どうせ、ポピンみたいなタダ宿狙いの冒険者の宿屋だったからね。儲けも見込めなかったしね」
「そ、そうなんですね」
商売って難しいな~。クレハさんが優しすぎるっていうのもあるけど。
「そんなことよりもアズにどうやって借金を返すかが問題だよ」
「気にしなくていいですよ。あぶく銭みたいなものですから」
「そうはいかないよ。返せなかったらそれなりのもので返さないと……か、体とかね」
「へ?」
顔を真っ赤にして話すクレハさん。体って働くってことかな?
「ポピンも師匠の為に働く~」
僕と同じ考えに至ったポピンが叫んだ。
ん~、まあ、いいか。一人旅も寂しかったから。
「く、クラーケンだ!」
少し船が海を進むと声が上がった。三艘の船で進んでいたんだけど先頭の船が大きなイカに絡まれてる。先頭の船は護衛船で炎の魔法や氷の魔法が飛び交ってる。
「こっちにも来たぞ!」
「戦える奴は戦闘態勢!」
僕らの船でも声が上がる。
クラーケンだけじゃなくて魚人のシーウォーカーもいて、船に飛び上がってきて銛を構えて襲ってきた。
クレハさんとポピンちゃんは戦えないのでとにかく応戦する。
「師匠! カッコいい!」
「アズ……凄い」
ポピンちゃんとクレハさんに応援されながらシーウォーカーを蹴散らしていく。
船に乗ってきた全部を倒すと他の応戦していた人たちがポカンと僕を見てきた。
「はっ! 感心している場合ではない。クラーケンも頼めないか?」
「あっちの船のですか?」
「ああ、あの様子では倒せなさそうなんだ」
「わかりました」
「あ、ありがとう。つかぬ事を聞くが、君は勇者?」
船長っぽいおじさんにお願いされたから応えると勇者と聞いてきた。
僕が勇者だったら師匠は魔王かな……なんて考えながらくびを横に振ってこたえる。
船長さんは変なことを聞いてすまないっていってお辞儀をしてくれた。
クラーケンに襲われていた船に飛び乗ってクラーケンの頭に船にあった樽を投げつけて吹き飛ばす。
海に落ちたからまだ死んでいないと思ったら海にプカ~って浮かんでいるから絶命しているみたいだ。
船が拾ってくれて僕のマジ・苦バッグにしまうことになりました。シーウォーカーの多くも確保できたので重くなってきた……水を含んでるから重い……。
レベル 280
HP 74000
MP 74000
STR 8400
DEF 8400
DEX 8400
AGI 10500
INT 8400
MND 8300
スキル
【【封印解放】マジ・苦バッグ】
な! なんだこのスキル!
「師匠どうしたの?」
「ポピンちゃん……」
そ、そうだ。ポピンちゃんはポーターだからマジックバッグをスキルで持っているはず。
「ポピンちゃん、ステータスを見せてもらってもいい?」
「ステータス? いいですよ~。師匠ですもん」
いやいや、ステータスって結構大事な情報だから人に見せちゃダメだって言われたけどな。って今はポピンちゃんが良い子でよかったということで。
名前 ポピン
レベル 2
HP 30
MP 20
STR 6
DEF 5
DEX 5
AGI 7
INT 5
MND 5
スキル
【マジックバッグ】
レベルが低い! ってそこも驚きだけど、そこじゃない。
「マジックバッグ……」
「師匠もあるでしょ?」
あるにはあるけど、名前が変わってて更に封印解放とかなってるんだよな。前に見たときは確かに【マジックバッグ】だったんだけどな。
「ありがとう。ポピンちゃん」
「うん」
とりあえず、落ち着こう。ポピンちゃんを眠らせて、考え込む。
「封印って誰が? いや、こんなことが出来るのは師匠くらいだよな」
封印は師匠だとしてマジックバッグの名前がマジ・苦バッグになっているのはどういうことなんだ? 師匠が見えないように封印していたってことなのか? 僕のは他のポーターの人と違う性能だったの?
【マジ・苦バッグ】無限に荷物をしまえる。しかし、重さがなくなることのない苦のバッグ。入れれば入れるだけ経験値とレベルアップ時の数値がよくなる。
「……な、なるほど」
僕は師匠に色々と騙されていたみたいだ。
「前にスキルを見た時は確かにマジックバッグだった。普通のスキルと違うのを見せないように師匠は封印という形で目隠ししてたんだ……。でもなんでこのタイミングで……そうか! 言葉だ。僕自身が強くなったって認めたあの言葉だ」
封印とかそういったものは言葉を解除の方法として用いることがあるって師匠に聞いた。
「は~。でもなんで隠して冒険者にしたんだろう?」
気をつけて行動すればあんなことにもならなかったし、なめられることにもならなかったと思うけどな。
まあ、考えていても仕方ないか。とにかく、家に帰ろう。
それから次の日。僕は船に乗ってる。
なぜかクレハさんとポピンちゃんも一緒に……
「アズに借金しちゃったからついてきちゃった」
「弟子ですから!」
ということのようです。
ポピンちゃんは冒険者だからわかるけど、クレハさんは宿屋どうするんだよ。
「クレハさん。宿屋はどうするんですか?」
「人に売って出てきたから未練はないよ。どうせ、ポピンみたいなタダ宿狙いの冒険者の宿屋だったからね。儲けも見込めなかったしね」
「そ、そうなんですね」
商売って難しいな~。クレハさんが優しすぎるっていうのもあるけど。
「そんなことよりもアズにどうやって借金を返すかが問題だよ」
「気にしなくていいですよ。あぶく銭みたいなものですから」
「そうはいかないよ。返せなかったらそれなりのもので返さないと……か、体とかね」
「へ?」
顔を真っ赤にして話すクレハさん。体って働くってことかな?
「ポピンも師匠の為に働く~」
僕と同じ考えに至ったポピンが叫んだ。
ん~、まあ、いいか。一人旅も寂しかったから。
「く、クラーケンだ!」
少し船が海を進むと声が上がった。三艘の船で進んでいたんだけど先頭の船が大きなイカに絡まれてる。先頭の船は護衛船で炎の魔法や氷の魔法が飛び交ってる。
「こっちにも来たぞ!」
「戦える奴は戦闘態勢!」
僕らの船でも声が上がる。
クラーケンだけじゃなくて魚人のシーウォーカーもいて、船に飛び上がってきて銛を構えて襲ってきた。
クレハさんとポピンちゃんは戦えないのでとにかく応戦する。
「師匠! カッコいい!」
「アズ……凄い」
ポピンちゃんとクレハさんに応援されながらシーウォーカーを蹴散らしていく。
船に乗ってきた全部を倒すと他の応戦していた人たちがポカンと僕を見てきた。
「はっ! 感心している場合ではない。クラーケンも頼めないか?」
「あっちの船のですか?」
「ああ、あの様子では倒せなさそうなんだ」
「わかりました」
「あ、ありがとう。つかぬ事を聞くが、君は勇者?」
船長っぽいおじさんにお願いされたから応えると勇者と聞いてきた。
僕が勇者だったら師匠は魔王かな……なんて考えながらくびを横に振ってこたえる。
船長さんは変なことを聞いてすまないっていってお辞儀をしてくれた。
クラーケンに襲われていた船に飛び乗ってクラーケンの頭に船にあった樽を投げつけて吹き飛ばす。
海に落ちたからまだ死んでいないと思ったら海にプカ~って浮かんでいるから絶命しているみたいだ。
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