34 / 113
第一章 異世界
第三十四話 夜食でチート
しおりを挟む
「今日はここで野営だな」
御者の青年がそう言ってテントを張っていく。俺達も手伝う、流石に無賃で何もしないのも悪いからな。
「ありがとう、助かるよ」
青年はちゃんと礼を言える子で何とも好印象だ。
「そう言えば自己紹介してなかったな。俺はタツミだ」
「ああ、そういえば。私はアルフレドです」
「俺はオッズだ」
それぞれ、自己紹介をしてテントを張っていく。このテントと俺達の持ってきたテントを張って夫婦と子供たちは馬車に二組、テントに一組と青年だな。残りは俺達のメンバーだが、俺達の持っていたテントに泊まって全員では寝れないので夜の見張りと交代で寝る。
サンとトラがいるので結構安心して寝れるのだが、それでも油断しない方がいい。夜の草原は結構危険だからな。
「それじゃ、お先に休ませてもらいます」
「ああ、任せとけ」
青年にも寝てもらっているので俺とルキア達で見張りだ。
「夜食も用意してあるから食べながら見張るぞ」
「あい!」
運び屋の服に着替えてアイテムを取り出す。
アイテムバッグに入れたアイテムは服を取り換えても消えないことは確認済みだ。流石になくなるのは痛いからな。
「サンとトラも今日はご苦労様」
「キャン」「ガウガウ」
二人にもウルフの肉を渡す。硬すぎて食えないと言っていたが二人はちゃんと噛み切れている。流石だな。
「ルキアも食べる」
「おっと、じゃあ俺も食べてみるか」
硬くて食べられないと言っていたけど、食べてみないとわからないもんな。俺は剣を取り出してウルフの肉を突き刺した。服はもちろん、料理人の服に着替えているので洞窟でポロロちゃんが手に入れた剣の中の一本だ。
肉を刺した剣を焚火にかける。筋の多い肉は見る見る焼けていく、筋から油のような物が垂れて焚火が油を燃やして音を立てる。
「良い匂い」
クンクンと匂いを嗅いだルキアが呟いた。確かにいい匂いがしている。塩を振りかけただけなのだがな、流石料理チートだ。
「良し、できた」
いい焼き加減で俺は肉を焚火から遠ざける。半分に切って木の皿にのせて、片方をルキアに渡す。
「おいし~」
「硬いとか言ってたけど普通に旨いな」
ちょっと筋肉質だが旨いぞ。しいて言えば豚バラをもうちょっと硬くした感じだ。焼いたウルフの肉もサンとトラに食べさせると嬉しそうに食べきってしまった。また解体しないとな。
そうしているとあっという間に交代の時間になってオッズとアイサが起きてきた。二人にもウルフの肉を焼いてあげると起きたばかりなのに一つの肉の塊をぺろりと食べきった。アイサはお腹を気にしていたが痩せているから大丈夫だぞ。
交代してテントに潜り込むとサンとトラも入ってきそうになったが流石に入りきらない。テントを出てすぐにサンとトラが寝込んでしまったのでテント内から見ると毛皮の壁が出来上がった。二人の毛皮はとても暖かいのでちょっとした暖房のようにテントを温める。
「じゃあ、お休み」
「おやすみなさ~い」
「ガウ~」
「キャン」
それ程疲れていないと思っていたが目を瞑るとすぐに意識を手放して、夢の世界に入っていった。
夢の世界では親父に誕生日プレゼントとか言ってあの靴を買ってもらった日の事が流れていく、親父はあの事故の事で自分を責めていないだろうか。
俺の事なんか気にしないで長生きしてほしい。まあ、あの親父なら気にしていないと思うけどな。
なんせ親父の親父、俺のおじいさんが死んだときもやっとくたばったかとか言っていたからな。豪気な親父だよ。
夢の中でも親父はいつもの親父らしく振舞っていて何だか涙が出てくる。夢の中でも顔が見れてよかったよ。母さんの顔もな。
「タツミさん、起きてください」
「ん?もう朝か?」
「そうですよ。みんな待ってますから」
テントの外からオッズが俺を起こしてきた。ルキアと一緒になって目をこすりながら起き上がる。ルキアと見合ってあくびを一緒にして、テントから出ようとしたら毛皮の壁に阻まれてすってんころりと後ろに転んでしまった。
「ルキアもやる~」
「いやいや、わざとじゃないから」
俺が転ぶとルキアも真似してサンの壁に突っ込んでいって跳ね返されて転んでいる。子供ってすぐに大人の真似するからな。迂闊な事できないよな。
「サン、トラも起きろ。出れないだろ」
「ガウ~~」「キャワワワ・・」
サンとトラはあくびをして立ち上がると毛皮の壁が開かれた。あの毛皮もこもこで結構触り心地よかったな。見た目はゴワゴワしているのに、今度モフモフさせてもらうか。
私欲を心で呟きながら馬車の方へと歩いて行くとみんな木の皿を持って構えていた。どうしたんだ?
「タツミさんの料理が食べたいんだってさ」
「昨日の夜の事がバレてるみたい」
ありゃ、夜食で食べたウルフの肉を食べたいのか。ただ焼いただけなんだが。
「アルフレド、時間は大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。予約で動いているわけじゃないんで」
馬車の運送の仕事は街について人が集まると移動を開始するもので大まかな時間は指定してあるがとてもルーズなもののようだ。ならばみんなにもウルフの肉を振舞うか。
「良し、みんな銅貨一枚でどうだ?」
「え~、お金を取るんですか?」
「鞍を買った金を稼ぐんだよ」
俺の提案に夫婦達は文句を言ってきた。慈善事業ではないんだよ。それにリア充を甘やかしてはいけないと俺の心が叫んでいるんだよ、許せ。
「銅貨一枚じゃ安いからいいですけど」
「子供達はタダでいいぞ」
『わ~い』
三組の夫婦はぶつくさと銅貨を二枚ずつ渡してきて、子供達は両手を上げて喜んでいる。
俺は料理人の服に着替えて、フライパンを火にかけて肉を焼いていく。今回は塊肉をそのまま強火で焼いて焼き目をつけていく。
「そんな塊じゃ中まで火が通らないんじゃ?」
「まあ、見てなって」
昨日手に入れたばかりの肉でしかできない最高の食い方だ。
「焼いた塊肉をうすーくスライス。ピンク色と焼き目のコントラストに塩のホワイトが際立つ!」
イノシシのカルパッチョと同じように調理して、あとから塩を振りかける。振りすぎると塩が完全に勝ってしまうので少々といった感じだ。大きな平皿にふぐ刺しのようにひいていって中央に香草と山菜と水洗いしたキノコをスライスしておくと大人も子供も目を輝かせている。それを皿、三枚分作り終わると食べ放題のスタートだ。
「あ~美味しい」
「美味しい美味しい」
「朝からこんなに食べたら太っちゃうよ~」
「美味しいね~」
「ね~」
各々ほっぺを抑えながら感想を述べていた。平民は塩しか調味料にありつかないらしいから、俺の料理は最高に旨いらしい。心なしか塩以外の味もするような気がするからな。化学調味料を知ってしまったらこの世界の人達はドラッグ決めた人みたいに虜になってしまうだろうな。
御者の青年がそう言ってテントを張っていく。俺達も手伝う、流石に無賃で何もしないのも悪いからな。
「ありがとう、助かるよ」
青年はちゃんと礼を言える子で何とも好印象だ。
「そう言えば自己紹介してなかったな。俺はタツミだ」
「ああ、そういえば。私はアルフレドです」
「俺はオッズだ」
それぞれ、自己紹介をしてテントを張っていく。このテントと俺達の持ってきたテントを張って夫婦と子供たちは馬車に二組、テントに一組と青年だな。残りは俺達のメンバーだが、俺達の持っていたテントに泊まって全員では寝れないので夜の見張りと交代で寝る。
サンとトラがいるので結構安心して寝れるのだが、それでも油断しない方がいい。夜の草原は結構危険だからな。
「それじゃ、お先に休ませてもらいます」
「ああ、任せとけ」
青年にも寝てもらっているので俺とルキア達で見張りだ。
「夜食も用意してあるから食べながら見張るぞ」
「あい!」
運び屋の服に着替えてアイテムを取り出す。
アイテムバッグに入れたアイテムは服を取り換えても消えないことは確認済みだ。流石になくなるのは痛いからな。
「サンとトラも今日はご苦労様」
「キャン」「ガウガウ」
二人にもウルフの肉を渡す。硬すぎて食えないと言っていたが二人はちゃんと噛み切れている。流石だな。
「ルキアも食べる」
「おっと、じゃあ俺も食べてみるか」
硬くて食べられないと言っていたけど、食べてみないとわからないもんな。俺は剣を取り出してウルフの肉を突き刺した。服はもちろん、料理人の服に着替えているので洞窟でポロロちゃんが手に入れた剣の中の一本だ。
肉を刺した剣を焚火にかける。筋の多い肉は見る見る焼けていく、筋から油のような物が垂れて焚火が油を燃やして音を立てる。
「良い匂い」
クンクンと匂いを嗅いだルキアが呟いた。確かにいい匂いがしている。塩を振りかけただけなのだがな、流石料理チートだ。
「良し、できた」
いい焼き加減で俺は肉を焚火から遠ざける。半分に切って木の皿にのせて、片方をルキアに渡す。
「おいし~」
「硬いとか言ってたけど普通に旨いな」
ちょっと筋肉質だが旨いぞ。しいて言えば豚バラをもうちょっと硬くした感じだ。焼いたウルフの肉もサンとトラに食べさせると嬉しそうに食べきってしまった。また解体しないとな。
そうしているとあっという間に交代の時間になってオッズとアイサが起きてきた。二人にもウルフの肉を焼いてあげると起きたばかりなのに一つの肉の塊をぺろりと食べきった。アイサはお腹を気にしていたが痩せているから大丈夫だぞ。
交代してテントに潜り込むとサンとトラも入ってきそうになったが流石に入りきらない。テントを出てすぐにサンとトラが寝込んでしまったのでテント内から見ると毛皮の壁が出来上がった。二人の毛皮はとても暖かいのでちょっとした暖房のようにテントを温める。
「じゃあ、お休み」
「おやすみなさ~い」
「ガウ~」
「キャン」
それ程疲れていないと思っていたが目を瞑るとすぐに意識を手放して、夢の世界に入っていった。
夢の世界では親父に誕生日プレゼントとか言ってあの靴を買ってもらった日の事が流れていく、親父はあの事故の事で自分を責めていないだろうか。
俺の事なんか気にしないで長生きしてほしい。まあ、あの親父なら気にしていないと思うけどな。
なんせ親父の親父、俺のおじいさんが死んだときもやっとくたばったかとか言っていたからな。豪気な親父だよ。
夢の中でも親父はいつもの親父らしく振舞っていて何だか涙が出てくる。夢の中でも顔が見れてよかったよ。母さんの顔もな。
「タツミさん、起きてください」
「ん?もう朝か?」
「そうですよ。みんな待ってますから」
テントの外からオッズが俺を起こしてきた。ルキアと一緒になって目をこすりながら起き上がる。ルキアと見合ってあくびを一緒にして、テントから出ようとしたら毛皮の壁に阻まれてすってんころりと後ろに転んでしまった。
「ルキアもやる~」
「いやいや、わざとじゃないから」
俺が転ぶとルキアも真似してサンの壁に突っ込んでいって跳ね返されて転んでいる。子供ってすぐに大人の真似するからな。迂闊な事できないよな。
「サン、トラも起きろ。出れないだろ」
「ガウ~~」「キャワワワ・・」
サンとトラはあくびをして立ち上がると毛皮の壁が開かれた。あの毛皮もこもこで結構触り心地よかったな。見た目はゴワゴワしているのに、今度モフモフさせてもらうか。
私欲を心で呟きながら馬車の方へと歩いて行くとみんな木の皿を持って構えていた。どうしたんだ?
「タツミさんの料理が食べたいんだってさ」
「昨日の夜の事がバレてるみたい」
ありゃ、夜食で食べたウルフの肉を食べたいのか。ただ焼いただけなんだが。
「アルフレド、時間は大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。予約で動いているわけじゃないんで」
馬車の運送の仕事は街について人が集まると移動を開始するもので大まかな時間は指定してあるがとてもルーズなもののようだ。ならばみんなにもウルフの肉を振舞うか。
「良し、みんな銅貨一枚でどうだ?」
「え~、お金を取るんですか?」
「鞍を買った金を稼ぐんだよ」
俺の提案に夫婦達は文句を言ってきた。慈善事業ではないんだよ。それにリア充を甘やかしてはいけないと俺の心が叫んでいるんだよ、許せ。
「銅貨一枚じゃ安いからいいですけど」
「子供達はタダでいいぞ」
『わ~い』
三組の夫婦はぶつくさと銅貨を二枚ずつ渡してきて、子供達は両手を上げて喜んでいる。
俺は料理人の服に着替えて、フライパンを火にかけて肉を焼いていく。今回は塊肉をそのまま強火で焼いて焼き目をつけていく。
「そんな塊じゃ中まで火が通らないんじゃ?」
「まあ、見てなって」
昨日手に入れたばかりの肉でしかできない最高の食い方だ。
「焼いた塊肉をうすーくスライス。ピンク色と焼き目のコントラストに塩のホワイトが際立つ!」
イノシシのカルパッチョと同じように調理して、あとから塩を振りかける。振りすぎると塩が完全に勝ってしまうので少々といった感じだ。大きな平皿にふぐ刺しのようにひいていって中央に香草と山菜と水洗いしたキノコをスライスしておくと大人も子供も目を輝かせている。それを皿、三枚分作り終わると食べ放題のスタートだ。
「あ~美味しい」
「美味しい美味しい」
「朝からこんなに食べたら太っちゃうよ~」
「美味しいね~」
「ね~」
各々ほっぺを抑えながら感想を述べていた。平民は塩しか調味料にありつかないらしいから、俺の料理は最高に旨いらしい。心なしか塩以外の味もするような気がするからな。化学調味料を知ってしまったらこの世界の人達はドラッグ決めた人みたいに虜になってしまうだろうな。
14
お気に入りに追加
850
あなたにおすすめの小説
墓守の荷物持ち 遺体を回収したら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアレア・バリスタ
ポーターとしてパーティーメンバーと一緒にダンジョンに潜っていた
いつも通りの階層まで潜るといつもとは違う魔物とあってしまう
その魔物は僕らでは勝てない魔物、逃げるために必死に走った
だけど仲間に裏切られてしまった
生き残るのに必死なのはわかるけど、僕をおとりにするなんてひどい
そんな僕は何とか生き残ってあることに気づくこととなりました
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
俺の店の屋根裏がいろんな異世界ダンジョンの安全地帯らしいから、握り飯を差し入れてる。
網野ホウ
ファンタジー
【小説家になろう】さまにて作品を先行投稿しています。
俺、畑中幸司。
過疎化が進む雪国の田舎町の雑貨屋をしてる。
来客が少ないこの店なんだが、その屋根裏では人間じゃない人達でいつも賑わってる。
賑わってるって言うか……祖母ちゃんの頼みで引き継いだ、握り飯の差し入れの仕事が半端ない。
食費もかかるんだが、そんなある日、エルフの女の子が手伝いを申し出て……。
まぁ退屈しない日常、おくってるよ。
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる