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第一章 異世界
第二十二話 罠
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目撃情報とルイさんの雇った冒険者の話から推測して、二匹のいると思われる場所へと歩いている。
俺達の前任者は森の奥の湖でトライホーンを目撃したようだ。そこで仕留めようと武器を構えてすぐに三眼熊に襲われて命からがら逃げかえったとか。その時に三眼熊がトライホーンに近寄り首を垂れたのを見て、冒険者達は使役していると判断したらしい。その光景を見たら、そう思うよな。
「ゴブリンか・・」
森の中を探索していると嫌でも目に入るゴブリン。いくらか退治して動いているんだが流石に辟易する。森に入って二時間ほどだろうか?行く先々でゴブリンが5匹ずついるんだ。いちいち退治するのも面倒になってくる。しかし、奴らを討伐すると報酬が支払われる。見逃す手はないんだよな。
「ポロロちゃんこれで何匹倒したっけ?」
「えっと、ひ~ふ~み~・・これで丁度20ですね」
ってことは5匹で銅貨二枚だから、銅貨8枚分か。結構おいしいかもしれないな。それに経験値ももらえるからレベルも上がっていい感じだ。
釘宮 巽(クギミヤ タツミ)
職業 剣士
レベル 6
HP 465
MP 200
STR 89
VIT 89
DEX 81
AGI 74
INT 70
MND 70
スキル
服模写
[オラストロ正式鎧][オラストロ騎士隊長の服][料理人の服(エプロン付き)][農民の服][大工の服][剣士の服][火魔法使いの服][運び屋の服][理髪屋の服][鍛冶屋の服][戦士の服][僧侶の服][武道家の服]
着ぐるみ欄 [ゴブリンの着ぐるみ][ホワイトラビットの着ぐるみ][ベリースネークの着ぐるみ][NEWウルフの着ぐるみ][NEWジャンクスパイダーの着ぐるみ]
服活用術(極)
この間よりも3レベルも上がっている。しかし、悲しいことにステータスの上りはよくない。服を得た時の方がステータスの伸びがいい。1レベル上がるごとに2上がればいい方だな。これが標準なのかそれとも、俺が特別なのか。知ったところで変わるわけでもないから別に知りたくないけどな。
因みにルキアの着ぐるみは現在ジャンクスパイダーになっている。フードの後頭部ら辺に蜘蛛の目が書いてあって腿、脇、フードに蜘蛛の足がついている。何ともコミカルな姿だが、可愛いのでokだな。
「おかしいな・・」
「どうしたのオッズ?」
オッズがゴブリンの耳を取りながら怪訝な顔をしている。
「このゴブリン達よく見ると怪我してる」
オッズがゴブリンの死骸の手を見せてきた。手首がえぐれていて、あれでは何も持てないだろうな。
「やばい!これは罠だ!」
オッズがそう叫んだ時、地面が陥没してポロロちゃん以外のメンバーが穴に落ちてしまった。
「皆さん大丈夫ですか~」
剥ぎ取りをしていたメンバーの俺達は見事に穴に落ちた。ポロロちゃんは心配した様子で穴を覗いて声をかけてくる。穴はそれほど深くはなかったようでダメージも低い。
「ポロロちゃんは周囲警戒して動かないようにね。とにかく、安全確認だ」
「ええ、火よ、辺りを灯せ[トーチ]」
俺の声に反応したポロロちゃんは不安そうな顔で辺りを見渡している。アイサはすぐに灯りの魔法を杖に宿して辺りを見渡す。
「罠なら、何か待ち受けていてもいいはずなんだが・・」
「みんな、こっち・・」
トーチの明かりは広範囲を照らしていたので少し離れていても明るい、穴の中は水気を帯びた洞窟になっている。手分けして辺りをうかがっているとアイサが手招きしてきたので、俺とオッズは駆け寄る。
「ええ!これって」
「キノコ?」
「ゲドキノコ、マキノコ、ドキノコもあるよ」
キノコがいっぱいなっていて取り放題な状況だ。
「なんで、こんなところに?」
「キノコは湿気が多いとよく育つっていうけど、洞窟ってイメージではないな」
辺りを見回しても木がないし、キノコだけが落ちている状況だ。何だかおかしい。
「罠の後だからと安心もできない。とりあえずゲドキノコを依頼の数拾って先を急ぎましょう」
「ああ、そうだな」
オッズの意見もわかる。罠の後に罠がないとも限らない。罠を張ったやつもわからないし、警戒した方がいいだろう。
しかし、俺達の考えとは裏腹に、この洞窟は冒険者にとても優しい物だった。
「ヒール草にヒーリング草、それに砥石カエル・・」
「こっちは剣とか槍とか・・・どうなってるんだ?」
まるで冒険者の秘密の倉庫のような内容になっていた。俺達は首を傾げながらも依頼に必要なものだけを拾っておくに進む。
洞窟はとても広くてポロロちゃんの声も聞こえなくなってしまう為、ポロロちゃんの持っていたロープを垂らして降りてきてもらうことにした。流石にポーターを一人にして進むわけにはいかないからな。
「うう、皆さんひどいです。おいていくなんて」
「ごめんね。ポロロちゃん、二人が置いて行こうっていじめちゃって」
「おい、アイサ、めんどくさくなるから揶揄うなよ。俺達は言ってないぞ」
降りてきて安心したポロロちゃんがぐすっと泣き出してしまうとアイサが頭を抱きしめて慰めている。その内容は更に涙を誘うものでポロロちゃんは泣き出してしまった。オッズはめんどくさそうに腕を組んで奥へと歩いて行った。
俺達の前任者は森の奥の湖でトライホーンを目撃したようだ。そこで仕留めようと武器を構えてすぐに三眼熊に襲われて命からがら逃げかえったとか。その時に三眼熊がトライホーンに近寄り首を垂れたのを見て、冒険者達は使役していると判断したらしい。その光景を見たら、そう思うよな。
「ゴブリンか・・」
森の中を探索していると嫌でも目に入るゴブリン。いくらか退治して動いているんだが流石に辟易する。森に入って二時間ほどだろうか?行く先々でゴブリンが5匹ずついるんだ。いちいち退治するのも面倒になってくる。しかし、奴らを討伐すると報酬が支払われる。見逃す手はないんだよな。
「ポロロちゃんこれで何匹倒したっけ?」
「えっと、ひ~ふ~み~・・これで丁度20ですね」
ってことは5匹で銅貨二枚だから、銅貨8枚分か。結構おいしいかもしれないな。それに経験値ももらえるからレベルも上がっていい感じだ。
釘宮 巽(クギミヤ タツミ)
職業 剣士
レベル 6
HP 465
MP 200
STR 89
VIT 89
DEX 81
AGI 74
INT 70
MND 70
スキル
服模写
[オラストロ正式鎧][オラストロ騎士隊長の服][料理人の服(エプロン付き)][農民の服][大工の服][剣士の服][火魔法使いの服][運び屋の服][理髪屋の服][鍛冶屋の服][戦士の服][僧侶の服][武道家の服]
着ぐるみ欄 [ゴブリンの着ぐるみ][ホワイトラビットの着ぐるみ][ベリースネークの着ぐるみ][NEWウルフの着ぐるみ][NEWジャンクスパイダーの着ぐるみ]
服活用術(極)
この間よりも3レベルも上がっている。しかし、悲しいことにステータスの上りはよくない。服を得た時の方がステータスの伸びがいい。1レベル上がるごとに2上がればいい方だな。これが標準なのかそれとも、俺が特別なのか。知ったところで変わるわけでもないから別に知りたくないけどな。
因みにルキアの着ぐるみは現在ジャンクスパイダーになっている。フードの後頭部ら辺に蜘蛛の目が書いてあって腿、脇、フードに蜘蛛の足がついている。何ともコミカルな姿だが、可愛いのでokだな。
「おかしいな・・」
「どうしたのオッズ?」
オッズがゴブリンの耳を取りながら怪訝な顔をしている。
「このゴブリン達よく見ると怪我してる」
オッズがゴブリンの死骸の手を見せてきた。手首がえぐれていて、あれでは何も持てないだろうな。
「やばい!これは罠だ!」
オッズがそう叫んだ時、地面が陥没してポロロちゃん以外のメンバーが穴に落ちてしまった。
「皆さん大丈夫ですか~」
剥ぎ取りをしていたメンバーの俺達は見事に穴に落ちた。ポロロちゃんは心配した様子で穴を覗いて声をかけてくる。穴はそれほど深くはなかったようでダメージも低い。
「ポロロちゃんは周囲警戒して動かないようにね。とにかく、安全確認だ」
「ええ、火よ、辺りを灯せ[トーチ]」
俺の声に反応したポロロちゃんは不安そうな顔で辺りを見渡している。アイサはすぐに灯りの魔法を杖に宿して辺りを見渡す。
「罠なら、何か待ち受けていてもいいはずなんだが・・」
「みんな、こっち・・」
トーチの明かりは広範囲を照らしていたので少し離れていても明るい、穴の中は水気を帯びた洞窟になっている。手分けして辺りをうかがっているとアイサが手招きしてきたので、俺とオッズは駆け寄る。
「ええ!これって」
「キノコ?」
「ゲドキノコ、マキノコ、ドキノコもあるよ」
キノコがいっぱいなっていて取り放題な状況だ。
「なんで、こんなところに?」
「キノコは湿気が多いとよく育つっていうけど、洞窟ってイメージではないな」
辺りを見回しても木がないし、キノコだけが落ちている状況だ。何だかおかしい。
「罠の後だからと安心もできない。とりあえずゲドキノコを依頼の数拾って先を急ぎましょう」
「ああ、そうだな」
オッズの意見もわかる。罠の後に罠がないとも限らない。罠を張ったやつもわからないし、警戒した方がいいだろう。
しかし、俺達の考えとは裏腹に、この洞窟は冒険者にとても優しい物だった。
「ヒール草にヒーリング草、それに砥石カエル・・」
「こっちは剣とか槍とか・・・どうなってるんだ?」
まるで冒険者の秘密の倉庫のような内容になっていた。俺達は首を傾げながらも依頼に必要なものだけを拾っておくに進む。
洞窟はとても広くてポロロちゃんの声も聞こえなくなってしまう為、ポロロちゃんの持っていたロープを垂らして降りてきてもらうことにした。流石にポーターを一人にして進むわけにはいかないからな。
「うう、皆さんひどいです。おいていくなんて」
「ごめんね。ポロロちゃん、二人が置いて行こうっていじめちゃって」
「おい、アイサ、めんどくさくなるから揶揄うなよ。俺達は言ってないぞ」
降りてきて安心したポロロちゃんがぐすっと泣き出してしまうとアイサが頭を抱きしめて慰めている。その内容は更に涙を誘うものでポロロちゃんは泣き出してしまった。オッズはめんどくさそうに腕を組んで奥へと歩いて行った。
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